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期待効果(ピグマリオン効果)とは?ビジネスで活用できる?

誰かに期待されたり、褒められたりした時に、いつも以上の力を発揮したことはありませんか?逆に、誰かに冷たくされたり、必要以上に叱られたりして、思うように自分の力が発揮できなかった時もあると思います。

これには、期待効果(ピグマリオン効果)という心理的行動が密接に関係しています。期待効果(ピグマリオン効果)をしっかり理解することで、部下に対しベストな方法で接したり、会社の売上げに貢献したりすることができます。

部下を持つ人間は要チェックです。仕事もスムーズに進み、部下からはより好かれますよ。

期待効果(ピグマリオン効果)とは?成績が向上する?

期待効果(ピグマリオン効果)とは、「人は期待された通りの結果を出す傾向がある」という心理行動のことを指します。

つまり、「お前はできる奴だから次のテストでは90点を取れるだろう」と期待された生徒は、その期待通りの結果を出すのです。

よって、期待効果(ピグマリオン効果)を用いれば、成績は向上します。学生にとっての勉強などの成績だけでなく、社会人にとっての「営業成績」などもこれに該当します。

実際に、期待効果(ピグマリオン効果)が発覚した実験があるので、詳しく見ていきましょう。

期待効果(ピグマリオン効果)が発覚した実験について

1960年代、米国の心理学者であるロバート・ローゼンタールがある実験を行い、その結果から得られた考えが期待効果(ピグマリオン効果)です。

彼は、ある小学校クラスを対象に一般的な知能テストを実施する際、学級担任に対して「今後成績が伸びる生徒が分かるテストだ」と話しました。

その後無作為に生徒を選び、「この生徒達が今後伸びる」としました。学級担任はこれを信じ込み、選ばれた生徒に対し、期待を込めて指導をしたのです。

結果、本当にその生徒達の成績が向上しました。「期待しているぞ」と言動で示された生徒達は、その期待に応えようとしたのです。

よって、適度な期待が相手のやる気や能力を引き出し、期待通りの結果をもたらすということが発覚しました。

期待するだけでなく、褒めてあげるのも大事

ロバート・ローゼンタールは、さらに別の実験も行っています。それは、「叱る」と「褒める」の効果の確認です。

実験内容として、同じ教師が、「Aクラス(30人)では間違いを指摘して叱る指導」「Bクラス(30人)では些細なことでも褒める指導」をしました。

結果、Aクラスでは成績が低下するだけでなく、遅刻者や欠席者まで増加。一方Bクラスではほぼ全員の成績がアップし、欠席者もほとんど現れませんでした。

この実験結果から、期待するだけでなく、褒めてあげることも大事だということが分かりました。「期待×褒める」で相乗効果を狙うわけです。

つまり、誰かに対し期待をして、暖かい視線を送っているだけでは駄目なのです。多少の効果はあるかもしれませんが、やはり、褒めてあげることも大事なのです。

期待効果(ピグマリオン効果)はビジネスに応用できる

期待効果(ピグマリオン効果)はビジネスにも応用できます。ロバート・ローゼンタールの実験では、教師と生徒の関係でしたが、これを上司と部下の関係に置き換えてみてください。

部下を1人でも持つ人間や、組織を運営する立場の人間にとって、期待効果(ピグマリオン効果)がどれだけ重要なものか分かると思います。

そもそも、やる気のない社員やモチベーションが低い社員ばかりの会社で、好業績を保つのは難しいですよね。

実際に上司が部下に対してやるべきこと・やった方がいいことをご紹介します。

上司は部下を認めて褒める必要がある

ロバート・ローゼンタールの2つの実験結果から分かる通り、上司が部下のやる気や能力を引き出すためには、部下を認めて褒める必要があります。

まず、「この人は仕事ができる」と信じなければいけません。その上、部下に対し明るい態度で接したり、励ましたり、褒めたりしてあげます。

褒め方のポイントとしては、できるだけ具体的に褒めるということです。例えば、部下がある大きな仕事を受注したとしましょう。

「凄いね!おめでとう」とサラっと褒めるのではなく、「凄いね。こんな大きな仕事はなかなか取れないのが普通だよ。やる気とセンスがあるからこそ、受注できたんだね。おめでとう!」という感じでより具体的に褒めるのです。

当然部下は喜びますし、「自分は仕事ができる」と思うようになります。さらに期待以上の結果を残せるように、自主的に色々な行動を取るようにもなるでしょう。

部下に期待をしないと、結果は出ない

まず、そもそもの話ですが、部下に心から期待をしないと、結果は出ません。最初にやるべきことは、「この人は仕事ができる」と信じることなのです。そして「君は仕事ができる」ということを伝えて、認識させてあげるのです。

まずは自分が精一杯の期待をすることで、それが自然に言動に出るようになります。普通に会話をしているだけで、表情も変わってくるはずです。そんな活き活きとした姿を見せていれば、他の人からの評判も上がるはずです。

逆に、熱が入っていない適当な指導を1回でもしてしまうと、部下はそれを繊細なハートで感じ取ってしまします。

「自分は何も期待されていないんだ」と思われた途端、部下の仕事は適当になっていき、モチベーションもどんどん下がっていくのです。

期待効果(ピグマリオン効果)の落とし穴?褒めすぎ注意

期待効果(ピグマリオン効果)の重要さについて分かっていただましたか?しかし、期待効果(ピグマリオン効果)には1つだけ落とし穴があります。それは「褒めすぎ注意」ということ。

例えば、部下が大きな仕事を受注した際、「凄いね!天才だよ!センスの塊だ!この金額を受注できたなら、当分は仕事しなくても大丈夫だね!」なんて褒めすぎた暁には…

人にもよると思いますが、現状に甘えてしまいますよね。仕事に手を抜かれてしまったら、元も子もありません。もちろん、やる気に拍車をかけてさらに頑張る人もいますが、褒められすぎた結果、足を止めてしまう人がいるのも事実。

要は、褒めるのもほどほどに、ということです。相手の性格や状況をよく見て、適切な温度感で褒めましょう。

期待効果(ピグマリオン効果)の反対はゴーレム効果?

期待効果(ピグマリオン効果)は、「人は期待された通りの結果を出す傾向がある」という心理行動のことです。

この全く反対の現象をゴーレム効果といいます。つまり、「人は他者から期待されないことで、成績が低下していく」ということです。言い換えれば、「相手に期待をしないと、その期待通りに、相手の成績は低下していく」ということ。

これも心理学者のロバート・ローゼンタールにより提唱されました。

実際に、ゴーレム効果が発覚した実験があるので、詳しく見ていきましょう。

ゴーレム効果が発覚した実験ついて

ロバート・ローゼンタールは、期待効果(ピグマリオン効果)の実験に続き、今度は「成績の良い生徒しかいないクラス」と「成績の悪い生徒しかいないクラス」を作りました。

そして、前者のクラスの担当教師には「成績の悪い生徒しかいないクラスだ」と伝え、後者のクラスの担当教師には「成績の良い生徒しかいないクラスだ」と伝えたのです。

その結果、「成績の良い生徒しかいないクラス」の成績は落ち、「成績の悪い生徒しかいないクラス」の成績は上がったのです。

つまり、「期待されて成績が向上する」という期待効果(ピグマリオン効果)とは全く反対の現象も起こるということが分かりました。

それぞれの担当教師が、”期待通り”の対応・指導をしただけで、こうも未来が変わってしまうわけです。

上司の冷たい言動が部下のモチベを下げている

ゴーレム効果、これには本当に注意をしなければなりません。上司の「君には期待していないから」という冷たい言動が、部下のモチベーションを低下させ、本来能力があったとしても、充分に発揮できなくなってしまいます。

さらに、自信とやる気を失った部下は、その下の部下や後輩に同じことをする可能性があります。会社自体が負のスパイラルに陥ってしまうと、好業績を保つのはやはり難しいですよね。

そうならないように、部下を1人でも持つ人間は、日々のマネジメントがゴーレム効果になっていないか見直してみましょう。

見直してみて、改善することで、自身のスキルアップにも繋がります。それが部下のためになり、会社のためにもなるのです。

まとめ

さて今回は、ビジネスに活用できる期待効果(ピグマリオン効果)についてご紹介してきました。期待効果(ピグマリオン効果)の反対であるゴーレム効果についても触れてきましたが、いかがでしたでしょうか?

人間は誰しも、誰かに期待されて、褒められたいという気持ちを持っているはずです。最近だと素直に褒めることができる人も少なくなりましたが、叱ってばかりではだめですよね。

気持よく仕事をこなし、部下から信頼されるためにも、部下を信じ、褒めてあげることが重要です。

心がけ次第だと思うので、「今までゴーレム効果な指導をしていたな…」という人は、明日から自身の言動を改めていきましょう。

ただ、繰り返しますが、「褒めすぎ注意」ですよ!適切な温度感で褒めていきましょう。

幸運を祈ります!

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