会社に入社して数年経つと、後輩の指導を任される機会が生まれます。最初の頃はマジメな後輩に見えても、時間が経つにつれて「後輩から舐められているかも?」と感じることがありませんか?
実は、「なぜか後輩から舐められる」と悩む方は少なくないようです。本来、後輩は先輩を敬うべきなのですが、すべての後輩が先輩に対して正しい態度をとるとは限りません。
そんな後輩を放っていると、状況がどんどん悪化してしまいます。そこで今回は、後輩から舐められる原因やその対策方法について紹介していきます。
もくじ
職場で舐められる人の特徴とは?原因を知って尊敬される先輩に
あなたのことを舐めている後輩は、すべての人に対して舐めた態度をとるような後輩でしょうか?もしそうならば後輩自身に原因があると言っていいでしょう。
しかし、“あなただけ”に舐めた態度をとるのであれば、後輩に対する日頃の態度を見直す必要があります。その後輩は、あなたの態度を見て「舐めてもいい」と勘違いしているのです。
ここでは、後輩から舐められる原因や特徴について紹介していきます。まずは原因を知って、後輩から舐められない尊敬される先輩になれるようにしましょう。
仕事ができない!自信のなさは態度に表れる
自分の仕事に対する自信はあなたの態度に現れます。あなたは、自信を持って自分の仕事に取り組めていますか?
もしあなたが自分の仕事に自信を持てていなければ、それが自然と態度に出てしまい、その態度を周囲が感じ取ってしまいます。そして、そのオドオドとした態度が周囲から舐められる原因となるのです。ですので「自分は仕事ができない」と感じている人は、後輩から舐められる傾向にあります。
- よく上司・先輩から怒られる
- 仕事上のミスが多い
- 言い訳をたくさんする
- オドオドした態度を取っている
なども特徴として挙げられるため、もし何かしらに心当たりがあれば積極的に改善をするべきでしょう。
声が小さい!ハキハキと話さないと発言力が低くなる
オドオドした態度は、後輩から舐められる原因になります。いつも声が小さくオドオドしている人は、発言力が低く舐められてしまう傾向にあると言えるでしょう。
あなたは、後輩に対してハキハキと物事を伝えられているでしょうか?もしボソボソと小さい声で話していれば、それは舐められる原因となるでしょう。
声の大きさは、ある意味“自信の表れ”とも取れます。あなたも、ボソボソと話す人は「この人、自信がないのかな?」と感じるでしょう。あなたもそのような人になっていませんか?
声の大きさは日頃の注意で改善できる点でもありますので、心当たりがある方は、毎日の仕事において少しずつ意識するようにしましょう。
怒るべきところで怒らない!いつもヘラヘラしている
あなたは、後輩が悪い仕事をしたときにしっかり怒れていますか?後輩が悪い仕事をしたときにヘラヘラとした態度をとっていれば、後輩から「この人はどうせ怒ることはない」と舐められる原因となるでしょう。
怒るべき場面で恐れないと、あなたが後輩から舐められるのはもちろん、後輩の成長を遅らせます。あなた自身と後輩の成長のためにも、時には厳しく接することも必要です。
厳しい言い方になりますが、優しい先輩と甘い先輩はまったく違います。後輩に優しく対応しようとして、後輩を甘やかしてはいませんか?
もしそうであれば、厳しく接するべき場面では厳しく対応できるようにするべきです。そうすれば先輩としての威厳を保てるとともに、後輩も緊張感を持って仕事に取り組めるでしょう。
職場で舐められないためには?すぐにできる“5つ”の対策
あなたが後輩から舐められている状況にあれば、できる限り早く解決をしなければなりません。では、後輩に舐められない先輩になるには、日頃からどんなことに気をつければいいのでしょうか?
ポイントは、「自信のある態度を後輩に示すこと」です。自信のある態度を後輩に示せれば自然と後輩からも尊敬され、舐められている状況が改善できるでしょう。
ここからは、日頃の仕事上で取り組める「後輩から舐められない対策」を紹介していきます。できることから少しずつ取り組むようにしてください。
仕事を真剣に取り組む!仕事ができれば自信につながる
大前提として、後輩から認められるためには「仕事ができる先輩」というのが条件です。まずは、自分が抱えている仕事に対して真剣に取り組み、仕事上の成果を挙げることが大切になります。
後輩の指導も大切なことですが、あなたが仕事の成果を挙げて“行動で示す”ことも、尊敬される先輩となるためには必要なことです。
仕事がうまくいくようになれば、それはあなたの自信につながります。繰り返しになりますが、仕事に対する自信は態度に表れ、それは自然と周囲に伝わります。
あなたは、仕事に対して成果を出すことに全力を出せていますか?もしできていなければ、まずは仕事に対しての態度から見直すようにしましょう。
なお、こちらの記事では自信を持つ方法や励みになる言葉を詳しく紹介しておりますので、併せてご覧ください!
常にハキハキと話す!自分の意見をハッキリと伝える
小さな声は、自信のなさを相手に伝えているようなもの。後輩相手だけではなく、何かを伝えるときはハキハキと大きな声で伝えるようにしましょう。
話し方や声の大きさは、発言力の強さにも大きな影響があります。たとえ発言がしっかりとした内容でも、ボソボソと小さな声で話せば「自信がないんだな」と思われてしまいます。
ですので、仕事における会話はできる限りハキハキと大きな声で話すようにしましょう。意識して続けていれば、周囲からの対応も変化してくるはずです。
また、挨拶は誰に対しても自分からすることを意識しましょう。「挨拶は後輩からするのが当たり前」という考えではいけません。日頃の振る舞いこそが、尊敬される先輩への近道と言えます。
悪いときはきちんと怒る!優しさを間違えてはいけない
後輩というのは、“怒らない先輩”に対して舐めた態度をとる傾向にあります。「この人は怒らないし、舐めた態度でも大丈夫」と受け取るため、先輩に対して舐めた態度をとるのです。
確かに、「怒るとすぐに辞めてしまう新人」と呼ばれる人もいて、怒りづらいという感情もあるでしょう。しかし、それが原因で“甘い態度”ととっていれば後輩から舐められてしまいます。
くり返しますが、優しいと甘いはまったく異なること。後輩から好かれようとするあまりに、後輩に対して“甘い態度”をとっていませんか?
何も後輩に対して常に厳しく接する必要はありませんが、“甘い”という態度に心当たりがあれば、悪いことは叱って良いことは褒めるようにしてください。
好かれようとしすぎない!馴れ合っていては舐められる
あなたは、後輩とどのような関係を築こうと考えていますか?もちろん良い関係を築いて仕事ができるに越したことはないですが、「後輩から好かれよう」とするあまりに“馴れ合い”のような態度をとっていませんか?
厳しい言い方にはなりますが、先輩と後輩の関係は“友達”ではありません。そのことを履き違えて腰の低い態度をとると、“後輩から舐められる先輩”になってしまいます。
ただ、後輩から好かれようとすることは間違いではありません。しかし、そのためにあなたが腰の低い態度をとる必要はないでしょう。仕事の成果をしっかり出しつつ、後輩があなたについてくるような態度を示すようにしてください。
身なりを整える!人の印象のほとんどは見た目が決める
後輩から尊敬される先輩になるためには、それ相応の“身だしなみ”も必要になります。あなたは、自分の身だしなみに気を遣えていますか?
身だしなみの重要性はご存知だと思いますが、先輩と後輩の関係においても重要なことのひとつと言えます。あなたも、身だしなみがビシッとしている人を「仕事ができそう」と感じたことがあるはずです。
何も良いブランドのスーツを身につける必要はありませんが、最低限の清潔感を身につけるようにしましょう。
- 自分の身体に合ったスーツを着る
- シャツにはアイロンをかけるようにする
- 汚れやシミのあるものは着ない
- 髪やヒゲは最低限整える
などをしっかり意識するだけでも、周囲からの印象はガラリと変わるはずです。
一度舐められたらずっと続く!できる限り早い解決を
もし、あなたが後輩から舐められていると感じれば、できる限り早い解決をする必要があります。一度舐められれば、改善しようとしない限り後輩の態度は変わらないでしょう。
あなたの後輩は「この先輩は舐めても大丈夫」と考えています。この状況を改善するには、あなたが日頃の言動を変える意識を持つことが必要です。
おそらく、その後輩はすべての上司・先輩に対して舐めた態度をとっているわけではないはずです。ですので、逆に言うと「あなたの態度を改めれば、舐められることはない」とも言えます。
もちろん後輩側にも問題はありますが「後輩が悪い」と放置していれば、舐められている状況は改善されません。あなたから積極的に行動し、改善できるようにしましょう。
まとめ
大前提として、先輩を舐めている後輩の態度には問題があります。しかし、舐められる先輩の態度にも原因があることは覚えておくべきです。
このことを自覚して、しっかり改善できるようにしてください。あなた側にある原因を改善できれば、後輩から舐められることは少なくなるでしょう。
後輩から舐められない先輩になるためには、「自信のある態度を後輩に示すこと」がポイントです。仕事の成果や日頃の考え方を改善して、自信を持てるようにしてください。
そのことを意識し続けていれば、後輩から「あの先輩は自信を持って仕事をしている」と尊敬されるようになるはずです。最初から全部改善するのは難しいので、できることから少しずつ取り組むようにしましょう。