職場の悩み

使えない新入社員の7つの特徴と戦力に育てる5つの方法をご紹介

新入社員には将来的な飛躍も含めて期待するところが多いものです。しかし、何度同じことを説明しても、その通りに実行できない人もいます。上司や先輩社員は、いつのまにかその新入社員を「使えない」というレッテルを貼ってしまうことになります。そもそも新入社員は、企業の正式な採用試験を経て入社しているはずです。新入社員が使えないということであれば、「面接で採用を決定した人事部の担当者の見る眼がない」「配属先の人材教育方法が悪い」という評価を受けるようにもなります。

そうならないためにも、新入社員が使えないと感じる特徴を理解し、その対策として教育方法を見ていきましょう。

使えない新入社員に見られる7つの特徴にはどんなものがあるか?

期待した新入社員が、仕事で使えないと判断するのは厳しいという意見もあるでしょうが、現場で働く人たちからすると、「何回教えてもダメな奴は使えない」という認識で統一されていることといえます。実際に使えない新入社員というのは共通の特徴が見えてきます。いつまでも時間をかけて教えていると、本来の業務にまで支障をきたす恐れがあります。使えないと判断したら早めに教育方法を変えることや、配置転換などを考えておく必要があるので、使えない新入社員に見られる7つの特徴をここで把握しておきましょう。

①挨拶などの一般常識のマナーができていない

基本的に挨拶がきちんとできていないと、第一印象から使えないというイメージを持ってしまいます。挨拶というのは、アルバイトなどで働いていなくても、一般常識として当たり前のことであり、学校教育でも指導されているはずです。その挨拶をおろそかにしている新入社員は、期待できる要素は少ないとみていいでしょう。もちろん、緊張して小声になってしまい、先輩や上司が忙しそうにしているのを見て、手を止めさすのは失礼にあたると感じる人もいるかもしれません。

しかし、目上の人たちに自ら挨拶するのは、人として当たり前の行為です。逆の立場に置き換えたときに、挨拶すらできない新人をどう思うかというのを、考えることすらできていません。職場から一般常識が欠如しているように見られているのに、それを自己判断できない新入社員は、社会人として戦力になるかといえば、ならない傾向が強く、商談などを任しても会社の顔に泥を塗ってしまう恐れがあります。

②受け身になり過ぎて積極性がなく、応用が利かない

仕事ができない新入社員には、受け身になり過ぎて積極性がないのが挙げられます。教えたことはできても、それ以上のことは自分で判断できないという特徴があるのです。いくらメモを取っていても、その通りにしか動けず、想定以上のことが起こると、あたふたして何から手をつけていいかも分からないようになります。行動に移せない受け身の新入社員は、積極的に動こうとしないので、仕事を覚えるスピードも遅くなります。

また、分からないことを聞きにくることもせず、前向きに仕事を覚えようともしません。積極性がないと応用も利きにくく、言われたことしかやらない・やりたがらないようになってしまいます。言われたことを忠実にいつまでも守るだけになり、場合によっては、自分のキャパ以上を求められると逆ギレをしてくるタイプもいます。

③失敗が怖くて自信がないのにミスを重ねてしまう

仕事ができないと、だれでも自信がなくなっていくものです。新入社員でもアルバイト経験がある人は少なくありません。それでいて、仕事に対して自信がない人というのは、必ず失敗を経験して怖くなっていることがあります。だれでも失敗という経験値から多くのことを学ぶものですが、失敗したくないことから仕事へも消極的になってしまい、その結果、ミスをしてしまうことがあります。

仕事で自信がない状態でミスをすると、立て続けにミスを重ねてしまい、余計に仕事への自信のなさが深くなってしまいます。周囲からフォローされても、それを悪い方向に捉えてしまう傾向があります。一度自信がなくなってしまえば、中々取り戻すことはできませんので、戦力にならないことが多くなります。

④プライドだけ高すぎて、教えを素直に聞かない

新入社員は受験や就活において、競争を勝ち抜いていることもあって、一応の自信を身に付けているタイプもいます。当然ながら、自信があれば、仕事を覚えるのも速く、戦力として使える新入社員は歓迎したくなります。また、アルバイトなどでリーダーを経験していると、自然と周囲から頼られるタイプとなっていて、仕事ができると自覚し、期待に応えるのが当然と考えています。

こうなると、自分が興味を持った入った人からしか教えを受けないようになり、他の先輩や上司の教えを素直に聞かなくなります。それが長く続くと、次第に仕事を覚えるスピードが鈍くなり、分からないことを聞くに聞けない環境になってしまいます。むしろ、プライドが低い人の方が素直に教えを守る分、仕事をしっかりと覚えて戦力になるケースもあります。

⑤自分から仕事を取りに行かず、指示待ちになってしまう

受け身になる特徴と似通っていますが、使えない新入社員に多いのが、指示待ちするタイプです。仕事に対する積極性が全く見えず、指示があるまで何もしないことも多々見受けられます。仕事ができる新入社員は、手待ちになると自分から考えて行動し、分からないところがあればすぐに聞きに行き、手を休めません。率先して動く人ほど目立つので、社内の評判も良くなります。

しかし、指示待ちの新入社員は、自分から動こうとはせず、成長しようという意思が見られません。仕事を取りに行こうという意欲がないのです。このようなタイプは独り立ちができず、いつまでも先輩のお世話になってしまうことが懸念されます。大事な仕事を任すことができません。

⑥教えてもらったことに対して、メモを取らずに何度も聞いてくる

メモを取ることは、同じことを二度と聞かないようにするためです。後で見返すことで覚えるようにする役割もあります。使えない新入社員というのは、メモを取る習慣がないまま過ごしてきたといえます。メモを取らないということは、それだけ記憶力に優れている自信があればいいのですが、 基本的にそんな人物は皆無といっていいでしょう。このような新入社員はメモの重要性に気付いていません。

メモを取らないので、それだけ他の社員に何度も聞き返してしまいます。先輩社員や上司の負担が増えてしまい、結果として職場全体の効率が悪くなってしまいます。このような新入社員はメモを取ることが面倒であり、「書き物をしなければ覚えられない仕事は教え方が悪い」という風に解釈することもあります。成長があまり見込めないことがうかがえます。

⑦仕事のミスでも言い訳ばかりして自分を責めない

よくありがちな自分が悪いのではなく、「会社のルールが悪い」と言い訳ばかりして責任転嫁するタイプもいます。このような新入社員は、小さなミスを指摘されても、大げさという具合に捉え、「このくらいならいいだろう」と自己解釈で仕事を進めてしまいます。小さなミスであっても、後々大きなトラブルにつながる恐れがありますが、その先まで予想することができません。

言い訳が多いタイプは、たとえ指摘しても揚げ足をとる言動を繰り返し、自分で反省することがありません。言い訳ばかりするので、ミスの本質を見抜けず、同じ過ちを繰り返してしまいます。ミスをするのは自分が悪いのではないという気持ちがある以上、いつまで経っても成長することができないままのケースが多くなっています。

使えない新入社員だからといって、簡単に解雇できない

使えない新入社員の特徴はさまざまですが、職場も雰囲気を悪くし、時には業務に支障をきたしてしまいがちです。このような使えない新入社員を解雇することは法律上難しいのが現状です。「君は仕事で使えないからクビだ」というのは簡単にいきません。逆に訴えられてしまいます。たとえ、一般常識が伴っておらず、遅刻や欠勤を繰り返すような解雇事由に相当したとしても、すぐに解雇できるわけではありません。

犯罪に手を染めるような場合は別として、一度採用したのであれば、どれだけ使えない社員であっても、能力向上を図れるように教育を施すのが会社の務めでもあります。解雇にできないのであれば、環境を変えてあげることも視野にいれておきましょう。これは部署・事業所の異動が挙げられます。異動先の雰囲気がマッチして、結果を出してくれる可能性はゼロではありません。

使えない新入社員を上手に教育する5つの方法とは?

いくら新入社員が使えないとしても、配属されたときは育ててあげようと誰もが思うところです。生意気な新入社員もいるでしょうが、いずれは自社を背負って立つ存在になれるように、教育するのも先輩社員や上司のやりがいともいえます。使えないと判断するころには、すでにモチベーションが下がっているかもしれません。そこで、使えない新入社員のモチベーションを上げながら、上手に教育する5つの方法を見ていきましょう。

①本当に使えないのか、自分のときを思い出し、長い目でみる

新入社員が本当に使えないのか、今一度検討してみてはいかがでしょうか。多くの先輩社員や上司というのは、今の自分の仕事量やスキルと比較してしまい、「自分の頃はもっとできていた」「効率よく仕事をしていた」という感じで新入社員を見ていることがあります。しかし、だれでも新人の頃があるように、いきなり仕事ができたわけではありません。その当時には今の自分と同じように、新人の仕事をフォローしてくれた先輩や上司がいたはずです。

いきなりスキルが上がるはずもなく、新入社員にイライラしても仕方ありません。むしろ、自分と同じように苦労して仕事を覚えようとしていると、長い目で見てあげることも大事です。長年企業に勤め、仕事の経験を積むことによって、自分は最初から仕事ができていたと錯覚していることがあります。自分が新入社員の頃に対応してもらって感謝したことや、モチベーションが上がったことを思い出し、今の新入社員にも接してあげるようにしてみれば、思わぬ育成効果が見られるかもしれません。

②鞭を個人で使い分け、仕事は厳しいものであることを念頭に感謝してみる

新入社員にとって仕事は厳しいものです。よく飴と鞭を使い分けるといわれますが、すでに覚えることがたくさんある新入社員は、仕事自体が鞭と感じています。「これは鞭として、あいつのためになる」と厳しく指導していることは指導者のエゴであり、何が鞭で飴なのかは社員一人ひとりによって個人差があります。鞭として厳しく接しても、全く響かない人もいれば、すぐに沈んでしまう人もいます。新入社員によって鞭の伸縮を使い分けるようにしましょう。

ゆとり世代からさとり世代といわれている昨今の若い世代にとって、あまり競争意識は芽生えていないことがあります。そこで、新入社員は仕事が厳しいと感じていることを念頭に置いて、真面目に働いて仕事を覚えようとしていうことに感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。「仕事だから感謝する必要はない」「できて当たり前」という感覚は古い感性です。自分の仕事が会社に貢献できているという、非常に価値のあるものだと気づかせれば、モチベーションも上がって、新入社員は自分の仕事に意義を感じるようになれます。 

③相手に気づかせるために、質問をすることで深く考えさせる

新入社員の仕事ぶりを見ていると、「どうしてこんな簡単なことができないのか」と憤ることもあります。あまりに不甲斐なくて、怒鳴りつけたい衝動に駆られることもあるでしょう。しかし、新人はだれのときにもあるので、ここは堪えるのが正解です。そこで、できないことの原因は何なのかというのを考えさせるようにします。それには、新入社員に質問をし、気づかせることが大切です。一つ一つ掘り下げていき、自ら原因を深く考えられるように仕向けましょう。

「根本的な原因」→「そう捉えた理由」→「同じことをしないようにするには」→「何を改善するべきか」というように、回答するごとに質問を深堀していき、答えを導き出すようにします。考える力を身に付けた新入社員は、仕事でも自ら答えを導き出そうとしていきます。

④できる人と比較せずにきちんと聞いてあげて褒める

新入社員の気持ちに多く見られるのが、上司や先輩に理解してもらえないという点です。どれだけ頑張ってもいつも怒られる、褒めてくれないという暗闇を抱え、いつしか認めてもらおうとせず、逆に遠ざけるようになってしまいます。一昔前だと逆境をバネに這いつくばって喰らいつくという美学があったでしょうが、現代の若者にはほとんど通用しません。まずは新入社員の話に耳を傾けることから始めましょう。

新入社員は話を聞いてもらえると、「自分の気持ちを理解してくれる存在」として見てくれます。信頼関係を築きやすくなり、仕事上でのホウレンソウがスムーズに実践されるようになります。新入社員の教育を担当するなら、相手の話をしっかり聞いてあげましょう。その上でだれかと比較は絶対にしてはいけません。「○○さんはこうだったから、君もできるよ」と激励のつもりで伝えてしまうと、やっぱり自分を見てくれていないと受け止めてしまいます。

また、話を聞くうえで、相手を褒めておいて、課題を挙げるという手法もあります。たとえば、最初に「なるほど、この間の対応はそういう考えからきたのか。とても素晴らしい発想だね」と褒めておき、「じゃあ、もっと良くなるために、次はこうやってみようか」と課題を投げつけることで、相手は指摘を受け入れやすくなります。すべてを否定されているわけではないので、新入社員のモチベーションを下げないで済みます。

⑤感情のまま怒らずに叱り、手本となるべく行動する

使えない新入社員はつい怒ってしまうことがあります。しかし、いくら新入社員がミスを繰り返したとしても、感情のままに怒るのは相手のことを考えていません。新入社員に対しては、怒るのではなく、相手を思って叱ることが求められます。時になめられてはいけないと、新入社員を威嚇するように、威厳を見せつける行為を働く先輩社員や上司がいます。仕事で怒られ慣れていない新入社員は、不安が高まってストレスを強く感じるようになります。

そもそも叱るのは、指導の一環であり、文字通り導いてあげないといけません。そのためには自分が手本を見せて模範となり、やってみせることが大切です。言葉で伝えるよりも、目で見た方が実感は湧きやすいこともあります。実践しながら指導を行い、新入社員ができるようになったら、大いに褒めてあげましょう。モチベーションが向上することは間違いありません。

使える新入社員となってくれるように、前向きに接しよう

使えない新入社員の特徴は、

・一般常識のマナーがない

・受け身で積極性がない

・自信がない

・プライドが高い

・指示待ち人間

・メモを取らない

・言い訳が多い

以上の7つがあります。すべてに当てはまるような強者もいるでしょうが、使えないとして接していると、その雰囲気が伝わり、新入社員のモチベーションも下がってしまいます。いくら使えないとはいえ、すぐに解雇することもできません。

そこで、本当に使えないのかを判断するため、

・自分が新入社員の頃を思い出して長い目で見る

・鞭の伸縮を個人で使い分け、感謝も伝える

・質問を掘り下げて相手に考えさせる

・他人と比較せずに話を聞いて褒める

・感情のまま怒らず叱り、お手本をみせる

という5つの教育方法を取り入れて再度検討してみてはいかがでしょうか。新入社員のモチベーションも上がり、会社に貢献してくれる人材に成長する可能性はゼロではありません。

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