職場の悩み

人目に付きにくい同僚からのパワハラ!相談するべきはこの「3人」?

「パワハラ」と聞くと「上司から」という先入観を持ってしまいがちですよね?でも実は「同僚」からのパワハラも今は増えています。今回は「同僚からのパワハラ」についてのお話です。

上司からのパワハラなら、同僚と愚痴を言い合ったり、相談したりもしやすいものですが、相手が同僚となると線引きも難しく、悩んでしまいますよね。でも、相手が同僚であったとしても、パワハラはパワハラです。きちんと相談をして対処しましょう。

もくじ

同僚からのパワハラは存在する!「これくらいのことなら」が積み重なりやすい

同僚からのパワハラで一番難しいのが「パワハラと認識すること」ではないでしょうか?「今のは冗談かな?」「自分の思い違いかな?」などと軽く考えていると気が付くことができません。

たとえば、上司から「おまえはバカだ」と言われたとします。これには「パワハラだ」とすぐに気が付けるものです。それは「上司」という人を相手にした時に、無意識の内に構えている自分がいるからです。

でも、自分が無防備になる「同僚」から同じことを言われたらどうでしょうか?「パワハラ」という考えにはつながりにくいのではありませんか?「同僚だし、いいか、これくらいのこと」と考えていると、その不快が積み重なっていきます。そして、気が付いた時には「同僚からのパワハラ」が日常化しているのです。

パワハラは許してはダメ!同僚からパワハラを受けた時に相談すべき人とは?

同僚からのパワハラだと「騒ぐと小さなヤツだと思われる」という気持ちが起きやすく、なんとなく許してしまいやすいものです。

同時に、「同僚からパワハラを受けるなんて、なめられている、それを人に知られたくない」という気持ちを持つ人もいます。パワハラはマウンティングの一つなので、それを同僚からされるというのは、プライドに関わることでもあるでしょう。

でも、相手が同僚だろうと何だろうと、あなた自身が傷つけられているのであれば、何とかして自分の身を守らなくてはいけません。パワハラをしている同僚に面と向かって注意ができないのであれば、誰かに相談をするべきです。

では、どんな人に相談するべきか?また、相談することで得られるメリットについても確認しておきましょう。

まずは上司に相談 同僚からのパワハラが存在することを知らない上司は多い

まずは上司へ相談です。同僚からのパワハラを受けている人の中には「上司は見て見ないふりをしている」と思っている人がいます。確かに、そういう頼りない上司もいるかもしれませんね。

でも、ほとんどの上司は「同僚からのパワハラ」に気が付いていません。その同僚があなたに強く当たっている様子を見ても「仲が良くて、いいことだ」と呑気に見ているだけかもしれませんよ?

上司に時間を取ってもらって、同僚からパワハラを受けているということを打ち明けてみましょう。打ち明けてみれば、驚いてすぐに対処してくれるかもしれませんよ。もしも対処してくれないのであれば、他の機関に相談をすると決めれば良いだけです。まずは上司へ相談です。

社内ホットライン・社外ホットライン 相談実績を残しておくことは後々役に立つ

現在、ほとんどの企業ではコンプライアンスの観点から、社員へ「パワハラ・セクハラホットラインの利用」が推奨されています。その機関へ相談するのも良いでしょう。人によっては「自分が通報したことがバレると居づらくなる」という理由で、躊躇するかもしれませんね。でもホットラインは秘密厳守が義務付けられています。

また、今後問題が発展して、法的手段を取ることになった時、ホットラインへの相談実績が有るか無いかで結果が大きく違ってもきます。「ホットラインへ相談したけど改善されなかった」という事実がものを言うということです。

もしもの時に備えて、実績を作るだけという気持ちで相談してみるのも良いでしょう。厚生労働省が運営している公的機関での相談も有効です。「総合労働相談コーナー」など検索してみてくださいね。

弁護士などの専門家 たくさんのサンプルと比較することで効率の良い対処ができる

どうしても、上司やホットラインへ相談をする勇気が出ない、という人は弁護士などの専門家に相談してみると良いでしょう。相談料がかかりますが、そこで「まず自分はどうすれば良いのか」ということを相談してみても良いのです。法律家の観点からアドバイスを受けることで、勇気が持てるようになる人はたくさんいます。

弁護士に相談したから、即訴訟というわけでもありません。これまでのサンプルと比較した上で、現時点での最善の対処法をアドバイスしてもらうことができます。訴訟になると、訴えた側も多少なりとも傷を負うことになります。まずは軽い相談のつもりで予約をしてみましょう。法律事務所に相談することに抵抗があるのであれば、法テラスなどで軽い相談をすることから始めることもできますよ。

不当な扱いを受けたら必ず相談を 同僚からのパワハラは自分だけの問題ではない

毎日の仕事で、仕事以外の悩みがあるというのは苦しいものですよね。本来なら苦楽を共にするはずの同僚にパワハラを受けるということは、あなたの中で大きな悩みとして深く根付くでしょう。

自分の言動を振り返ってみて、自分に非が無く、言われる覚えの無いことを言われたり、されたくないことをされたりしているのであれば、しっかりと声をあげましょう。本人に言えないなら相談をするべきです。

同僚からのパワハラは、簡単に言えば「いじめ」です。同僚にパワハラを仕掛けてくる人は、無意識に相手をいじめることを楽しんでいます。いじめっ子は、もしあなたが逃げてもまた別の標的を見つけて同じことを繰り返すだけです。いじめは誰かがやめさせなくてはなりません。

まとめ

「パワハラ」という言葉が広く認知されたことで、相談機関は増え、事例も増えたことで対処はしやすくなっています。しかし、その広い認知がかえって「言い出しにくい」という抵抗を生みやすいことも事実です。「パワハラを受けている」と言葉にするだけで、相手から「大げさ」「思い込み」と思われそうで怖いという人も少なくはありません。

パワハラは「不当な圧力をかけられた」のであればパワハラです。相手がどんな気持ちであなたに圧力をかけているとしても、結果としてはパワハラと言えるでしょう。でも、もしかしたら自分では気が付かない他の理由があるの「かも」しれません。そこを明確にするためにも、周囲の人へ相談する、専門機関に相談する、など「相談」という対策を今すぐに取りたいものです。

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