職場の悩み

いつもイライラしている上司の対処法とは?意識したい3つのポイント

上司というのは部下を抱えてさまざまな責任を抱えるポジションであり、経営陣や部下の間に立って円滑に仕事を進めなくてはならない、板挟みのポジションでもあります。

そして、そんな上司が抱えているのは、強烈な「ストレス」です。ストレスを抱えている上司は、当然部下に厳しく当たることも出てくるでしょう。部下にしてみればたまったものではありませんよね?

今回は、上司のイライラから八つ当たりをされないように、部下としてどのように対処すればいいか、その方法をご紹介します。

もくじ

普段から上司の信頼や高評価を勝ち取っておく

上司のイライラがあなたに向けられるのは、あなたが悪いからではありません。

もちろん、悪いことをすれば叱られるものですが、それ以外でもあなたが叱られるのは、あなたがイライラ解消の矛先になりやすいのが原因なのです。

イライラの矛先にならないよう、次のことを特に注意しましょう。

評価が低いと上司の八つ当たり対象にされることもある

上司だって、どんなにイライラしていても、自分が信頼していたり、その能力を認めている部下に八つ当たりをする事はありません。と言うことは、普段から上司の信頼や高評価を得ておくことで、八つ当たりの対象にされることを回避することが出来ます。

上司からの評価は、あなたが失敗を繰り返す、指示に従わない状態が続くと、当然下がっていきます。評価がどんどん下がると、その分上司との人間関係が険悪になります。この時点で、上司から見れば「信頼できない部下」として、大事な仕事を任せられることはなくなります。すると、あなた自身はますます実績を上げたり、評価を挽回する機会を失うのです。

雑用を率先してこなせば上司の評価は確実にアップする

普段から上司の信頼を勝ち取るためには、まずコピーを取る、書類を整理すると言った雑用であっても、真剣に取り組むことです。人の嫌がる仕事や、セクションみんなのサポートになるような仕事を積極的にこなしていると、徐々に上司の信頼を勝ちとることもできます。

また、たとえ簡単な仕事であっても、丁寧さと確実性を考慮しながら取り組むことで、確実に仕事を仕上げてくる実績を評価されることになります。この小さな実績を積み重ねることで、上司からの信頼は徐々に高まります。

上司からの評価を得るためには、自身の意見を積極的に提案することも効果があります。新入社員の時は難しいですが、次第に実績も年齢も積み重ねた社員になれば、様々な提案を行う立場にもなりえます。

上司のプライドを損ねないように提案しよう

提案をするにあたって、決しておごり高ぶってはいけません。上司に対して「上司は何もわかっていない」「俺のやり方が一番良い」など、上司の方針ややり方を否定的に言動に表してしまうのは、決してよくありません。たとえ上司の方針ややり方が間違っていたとしても、です。

同じように提案するのでも「上司の意見もごもっともですが」と、上司の立場や意見を尊重しつつ、自分ならではの提案をすることが欠かせません。つまり「上司を立てる」ことが出来れば、上司にとってみれば「前向きに提案が出来る人材」と言う高評価だけが残りますから、上司の信頼も勝ち取っていけるでしょう。

自分ばかりが目立ってしまう「スタンドプレイ」は避けること

先ほどの章では、評価を上げればイライラ解消の矛先になることはないと書きました。

でも、ふるまい方によっては、どんなに成果を出していても、あなたの評価が下がることがあります。

とくに独断で動く「スタンドプレイ」は要注意です。

休暇中の出来事でにあなたの評価が下がることもある

社会人たるもの、時に体調不良になって仕事を休まざるを得ない時も出てきます。また、働きづめで疲れ切ってしまった心身のリフレッシュを図るために、休みをとることもある出でしょう。

休みをとるのはいいのですが、この時、主に自分が担っている業務や、先方からの連絡において、自分がいなくても業務が滞りなく進むように準備をしておかなくてはなりません。業務が滞ってしまうと、その分あなたの段取り力不足が目立ってしまい、あなた自身の評価が下がってしまうことになるからです。

もし、あなたが実際にこのような「留守中に業務が滞る」ような実態があるならば、それはあなたの働き方にも問題があると言わざるを得ません。いわゆる「スタンドプレイ」が過ぎるような実態があるのではないでしょうか。

あなたがどのような立場で、どのような仕事を任されているのかはわかりませんが、実際のところ「君じゃないとできない仕事」と言うものがあるならば、社内での自分のポジションを確保する意味で、自分以外の同僚や上司には一切その仕事に関わらせないと言う選択をとる場合もあるでしょう。

自分しかできない仕事があることで、自分の能力をアピールし、自分の評価を勝ち取ろうと言う作戦とも言えますが、これがいわゆる「スタンドプレイ」です。会社と言う組織の中で、自分の評価のことだけを考えて行動しているのですから、組織人としては好ましい行動とは言えません。

成果を上げても「スタンドプレイ」のせいで評価は上がらない

スタンドプレイをしていると、その仕事の件で上司の逆鱗に触れてしまった時、「あの仕事は君がやったんだろう!」と、すべてのイライラをあなたが受け止めることにもなってしまいます。一緒に関わってくれている上司や同僚もいないのですから、あなたはしかられ、おまけに評価が下がってしまうことにもなりかねません。

むしろ、スタンドプレイで仕事をこなすのではなく、自分がいなくても業務が滞らないようにする「段取り力」がある人が、組織の中では好まれます。段取り力がある人材は、当然上司からの評価も高くなります。

臨機応変な対応、さまざまな予測行動、組織を円滑に運営するための準備、これらがすべてこなせる人間であるかどうか、あなたが休むのを機に、上司がそれを知ることになることも考えておくといいでしょう。

また、普段から自分の業務を理解してもらうことも欠かせません。それが出来ていないと、自分が休んでいるときに、業務に支障をきたすことはもちろん、あなたと取引先の意外な関係に気づく上司ことで「あいつはうまく取引先とやっている」「上司である俺を出し抜いているのか」などど、上司が部下を妬む原因に場合もありますから、十分注意しましょう。

「上司の批評」はあなたと上司の関係を悪化させる

誰だって、自分のことを嫌いな人には、冷たい態度をとるものです。上司のことを嫌いと思うのはいいのですが、それが上司に伝わってしまえばあなたが八つ当たりの矛先になってしまいますから、注意が必要です。

思っていることは自然に態度に出ると考えよう

そもそも人は、尊敬できない、あるいはリスペクトできない相手を遠ざけたり、丁寧に扱わない性質があります。

もし尊敬できない人間が上司であれば、たとえ社内の席が隣でも、なるべく壁をつくって関わらないようにするとか、会話に加わらないようにするというアクションを、本人が意図しない間に、自然にそのような態度をとってしまうことになるのです。

あなたがもしそのようにふるまってしまっていれば、あなたの心底にある「上司と関わりたくない」という意識は、当然上司にも伝わります。その時点で上司とのコミュニケーションは希薄になり、人間関係はますます悪化していくでしょう。

もちろん、人間関係が冷え切ってしまえば、上司もあなたのことが嫌いになるでしょうから、上司からの風当たりは強くなって、ストレスのはけ口になってしまう覚悟も必要になってきます。

まとめ

実際のところ、どんなに上司の悪口を言いたてても、現状は解決しません。だからと言って、あなた自身がポリシーを変えて、上司をなんとか容認しようとしても、あなたが疲れてしまうだけですから、無理はしない方がいいでしょう。

しかし、あなたが上司の批評を止めれば、関係性は変わります。人間の出来不出来を決めてしまうから、上司のことを目上目下に見てしまう色眼鏡が出来上がってしまうのです。掛けただけで人間関係に悪影響のある色眼鏡は、最初からかけようとしない方がいいのです。

せっかく希望して入社した会社です。職場の人間関係に悩んで、自分の能力を発揮できないことは、非常につらいことです。働くことと収入を得ること、それにやりがいを感じられる場所は、この世の中ではなかなか手に入らないものです。

ですが、自らの姿勢や振る舞いを見直し、上司との関係を改善することで、その場所は案外手に入ることもあるのです。特に人間関係を円滑にしておけば、上司のストレスのはけ口になるような悲劇は避けることが出来ます。

もしあなたが、今職場のことで悩んでいることがあれば、ぜひ「当たり前」になっている習慣を見直すところから始めてみましょう。自分の考え方を少し変えるだけで、気になっていたことも気にならなくなるものです。

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