他人に興味が持てないと、相手との関係を深めるのが難しくなります。そして「今のままで良い」と開き直っている反面、実は変わりたいと願っている人も多いものです。
しかし、他人に興味を持っても、更にその先を進むのが怖くて踏み出せないという人もいます。
今回は、人に関心が向かなくて、浅い関係しか築けず悩んでいる人のために、改善方法を解説していきます。変わりたくても変われずにいる人が溢れている中、この方法で進めはきっと変われますよ。
もくじ
他人に興味が持てない原因って何?自分のパターンとあてはめてみよう
まずは、自分の心と向き合う時間を作ってください。なぜ他人に興味をもつことができないのか、最初に原因を探るのです。今回は、2つパターンをご用意しましたので、ご自身とあてはめてみてください。
原因が分かれば、改善への道も見つかるというものです。
自分の弱点に向き合うのは、心の痛みがつきものですから、勇気のいることです。しかし、状況をより良い方向へ持っていくためには、通らないといけない道でもあります。
しっかり受け止めてくださいね。
人付き合いに不安!あえて興味を捨てているパターン
1つ目は、あえて他人への興味をなくしているパターンです。これは、何らかのキッカケで人付き合いに絶望や疲れが生じた後に、起こりやすいです。
他人に興味がなくなれば、関わり合うこともなくなります。すると、人付き合いで生じるストレスが出ることはありません。
つまり「人間関係で傷つかない」という目的を達成するための、生体防御反応だったのです。このままでは、ますます殻に閉じこもることになります。
これは、裏切られた経験がある人にも起こることがあって、心を閉ざしてしまうこともあります。
その根底には、「また裏切られるのではないか?」といった恐怖、受け入れられずに拒否されることへの不安があって、あえて興味を持たないようにリミットをかけることがあるのです。
自分への関心が強すぎて周りが見えなくなっているパターン
次のパターンは、自分への関心が強すぎる時に起こるものです。自分の世界に浸っていたいという願望が強いと、他人への関心や興味に割けるエネルギーが減っていきます。
自然なことで、自分のやりたいことに集中している人は、他のことへの興味が薄れていくのです。これは、人間関係や、衣食住などです。
没頭により自然と興味がない状態になっていることもありますし、あえて自分の意思で興味を遮断している場合もあります。人生で熱中できることがあるのは、素晴らしいことです。
ただ、この時期が長く続いて、いざコミュニケーションをしようと思い立った時、うまく処理することができないと、悩む方もいます。
会話に苦手意識が出て、最初のパターンと同じように、人に興味を持つことをやめてしまう状況に陥ることがあるのです。
他人に興味を持つために始めたい3つの行動とは?
対人関係に恐怖があって興味が持てずにいる人は、ぜひ、これから解説する3つの行動から始めてみてください。最初は違和感があっても、行動をしない限り、現状の好転は望めません。
よく考え、思慮深いことも大事です。しかし、色んな局面で、行動に移すことが出来るかどうかで、人生の向かう先も大きく変わってきます。
ただ行動するにしても、方向性の明示がスタートダッシュには大事ですから、こちらでご確認くださればと思います。
興味があるふりからでもOK! 徐々に本当の興味がわいてくる
はじめは、興味があるふりからでも大丈夫です。
基本的には、誰だって興味の対象ナンバーワンは自分自身です。集合写真を渡された時に、一番に探すのは自分の顔面でしょう。これと同じように、まずは自分で、他人の状況は二の次なのです。
でも、それでは会話が持ちませんし、良い人間関係を築くことが難しくなります。その防止策として、みんな興味を持つようにしているのです。
その点では「自分だけ、他人に興味がない」というわけではなくて、強弱の問題ですから、気も楽になるのではないでしょうか。
そこでやってほしいのが、最初は興味を持てなかったとしても、「ふり」から始めることです。すると不思議と、本当に興味がわいてくるのです。
気持ちが伴わない時でも、行動に移してしまえば、後からついてくることが多いです。
興味を持つことを恐れない 人は興味を持たれると嬉しいもの
そして、興味を持つことを恐れないでください。普通の人だったら、興味を持たれると喜びます。
集合写真の話でも分かるように、誰でも自分が一番なんです。そんな中で、興味を持って話しかけてくれる人がいるというのは、嬉しいものです。
興味を持たれるというのは、自分が主役になって注目を浴びられるということです。興味を持つと、相手に喜んでもらうこともできるのです。そう思えば、興味を持つことが、怖いことではなくなりますよね。
時に「興味ないでしょ」と指摘されたことがあるかもしれません。
これは、興味がない人を責めているのと同時に「もっと私に注目して!」という合図ともとらえることができます。そのくらい、興味を持ってほしい願望が強い人は沢山いると覚えておいてください。
興味を引き出す会話をしてみる 質問力と相づち力は最強の武器
興味を持って会話をし始めると、相手の反応が思いのほか良いため、どんどん自信がついてきます。慣れてきたなら、次のステップとして、相手の言葉を引き出す会話になるよう、心がけてみましょう。
例えば相手が「スポーツ」に興味があるのであれば、何のスポーツなのか、いつ観戦するのか、どんなところがハマる理由なのか、というように、相手の好きなことを深堀する質問力を鍛えてみましょう。
英語の5W1Hを意識すると、質問のバラエティーに幅が広がりますよ。
そして、相づち力も盛り上げには欠かせません。人は話している時、相手の関心の範疇かどうか、不安になってくるものです。
そんな時、熱心に話を聞いている態度が見られると、安心して、ますます話したいという気持ちにさせてくれます。大きく使ってうなずき、表情豊かに反応する能力というのは、最強の武器です。
興味がないままでも大丈夫!気が向いたときに話す関係性もアリ?
“ふり”をすることで、本当に興味もわいてくるものです。更に、相手と良い関係を築くうえで、潤滑油のような働きをしてくれるのが、質問力と相づち力ということなのです。
ただ、どうしても行動に移せないこともあります。そんな時でも安心していただきたいのが、他人に興味がないことは、決して異常な心理状況ではないということです。
「気が向いたとき」というように、自分でコントロールできる状況でコミュニケーションをとる方向性もアリですから、こちらの考え方も参考にしてみてください。
執着がないことが悪いこととは限らない
人への関心がなく、興味をもつことが出来ないというのは、「執着が少ない」とも言い換えることができます。
他人への執着の強いと、人の意見を尊重して気にしすぎたり、行動の指針も他人だったりします。自分の意思とは別向きに、人生が進んでしまう可能性があります。
周囲の評価に惑わされることなく、自分の決めた道をぶれずに進める、というポジティブな解釈をすれば、興味を持つことのできない自分の性分にも納得がいくのではないでしょうか。
何事にも、プラスの面とマイナスの面があって当然です。他人に興味がないと、確かに人付き合いでの気苦労も重ねてしまうこともあるでしょう。
しかし、もっと大事にしたい何かがあり、人の思惑で人生を左右されたくない!といった強い意志があれば、気になることもなくなります。
他人に依存しなくても楽しんで生活していける
興味がないということは、他人に依存することなく、生活を楽しんでいく能力がある、ともいえます。
一人で没頭できる趣味を持っていたり、気を遣いすぎずに自分の意見を言えたりするので、それはそれで人生を楽しめている証拠です。
むしろ、そこまで吹っ切れているのは、非常にうらやましくもあります。多くの人が、なりたくてもなれないと言うのが、実際のところでしょう。
やはり他人との関係で、自分の存在意義を見出すことの多い私たちですから、完全に1人で精神的な自立ができている人は、少し特殊に思われます。
しかしそんな評判をはねのけて、我が道を行く姿は、清々しいです。やろうと思っても、なかなかできるものではありません。
このタイプは、他人への興味が持てない自分に悩むこともないかもしれませんが、参考までに掲載しています。
自分のペースで人付き合いをしていけば良い 選ぶ権利はある
また、興味を持つことも、人付き合いをしていくことも、自分のペースでやっていくことができます。
時には人恋しくなって、会話で人間味を感じたい時もあると思います。そんな時は、興味アンテナをピンッとはって、人と関われば良いのです。
逆に、「今は人と関わりたくない時期だ」と思うのであれば、自分の直感に正直に、そのまま関わらない時間を過ごすのもアリです。どっちでも、選ぶ権利は自分にあります。
継続なのか単発なのか、どちらでもいいわけです。
単発のつもりが、意気投合して継続的なお付き合いに発展した、というケースも大いにあり得ますから、無理のない範囲で、自分の興味を操っていけば良いと思います。
職場での雑談タイムも、私生活での関わりも、強制するものではありません。心の赴くままに、行動してくださいね。
まとめ
他人に興味が持てない場合の対処法と、変わらなくても平気と思える思考法をご紹介してきました。
どんどん他人に興味を持っていけば、一般的に「社交的」と言われる人間になることができているでしょう。ただ、社交的なことは、正義というように扱われることが多いですが、そうとも限りません。
社交的と思われている人も、胸の内では無理をしていることもあるし、気を遣いすぎて、心が疲れているパターンもあります。
迷走しないためにも、まず自分がどうありたいのか決め、現時点でなれていない原因を書き出してみることをオススメします。
原因を書き出したら、次は改善法です。その改善の中に、興味を持つことが入っているのであれば、無理をしてでもやるべきです。
入っていないのなら、無理をしてやらなくても良いですし、気が向いたときに興味を持てばよいのです。どちらにせよ自分で選べますから、好きなように身の振り方を検討してみてくださいね。