新卒として入社し、慣れない社会人生活に疲れている人にとって、直近の「夢」はボーナスをもらうことではないでしょうか?テレビや雑誌などで「ボーナスで車を買いました」などと言っているのを見ると、ボーナスがあれば何でもできそうな気にさえなってしまいますよね。今回は「新卒でもらうボーナス」についてのお話です。社会人として「認められた」と感じるボーナスは、その使い道をしっかりと考えておくことで今後に生かすことができます。
もくじ
「ボーナス=大金」とは限らない!「ボーナス」をどう使うかでその後の働き方は変わる
最初にお伝えすると、新卒でのボーナスは大金とは限りません。もちろん企業によっては、入社して最初のボーナスから大金をもらえることもあるでしょう。しかし、ほとんどの場合は「あれ?これだけ?」と感じてしまうものです。ボーナスは業績で概ね決まりますが、その金額はその企業全体のボーナス額であって、個人のボーナスは「査定」で決まります。入社して間もない社員のボーナスが、ベテラン社員よりも多いということはまず無いでしょう。
自社への貢献度、期待、実績、役職、年齢などさまざまな査定項目でボーナス支給額は決められます。ただし、これは同期みんなほぼ同じ条件です。大事なのは「次のボーナスで同期から頭一つ出ること」ということです。それが先々の「ボーナス=大金」へと繋がります。その為にも最初のボーナスをきちんと生かして、その後の自分を正しい方向へと導くことを心がけましょう。
「初めてのボーナス」におすすめの使い道3選!これがその後に生かせる使い方?
では、どのような「ボーナスの使い道」を選べば、今後の自分を正しい方向へと導くことができるのでしょうか?入社して間もない頃というのはストレスが溜まりやすいものです。慣れない環境で、先輩たちと同様に働くことを求められるのですから当然ですよね。そのストレスをボーナスにぶつけてしまうと、ボーナスはあっという間になくなります。
まずは、今後の自分を「少しでも生きやすくするため」に使うことを考えましょう。一時の楽しみなどではなく、「今これをやっておけば、後の自分が助かる」という使い道です。
「奨学金やローンの返済」初めてのボーナスでの返済はその後の返済に勢いをつける
新卒の人の中には、奨学金の返済をしなくてはならない人や、一人暮らしの敷金のローンを抱えている人もいます。もしそのような「返済義務のあるもの」を持っているのであれば、初回のボーナスはそちらに回しましょう。
ローンなどの金額が大きいと「これくらい返済しても意味がない」と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。返済はすればその分減ります。毎月の支払い金額が少なかったとしても、どっち道払わなくてはならないのです。
しかも、最初のボーナスである程度返済をしておけば、その後の毎月の支払いに対する心理的抵抗が低くなります。仮に毎月の返済額が2万円で、ボーナスが10万円だったとしても、5ヶ月分も返済できるのです。このように一度大きな金額を返済しておくことで「2万円なら大した金額ではない」と考えられるようになります。
「記念の品の購入」辛い時、初心に戻してくれる自分の相棒を用意する
初めて社会人になった人の中には「毎日が辛い」という人もいるでしょう。これから先の社会人生活に幻滅している人もいるかもしれません。そんな人は「相棒」を購入しましょう。ペンでも時計でも何でも良いので、毎日身につけたり、持ったりするものが良いです。辛い時に、それを見て「これを買ったころの自分にはできなかった仕事を今やっている」と思い出させてくれます。
同僚や家族や友人と一緒にいる時は「日々の辛さ」は軽減されますが、本当の辛さは1人の時に感じやすいものです。自分以外の物質を見たり触ったりすることで、気持ちをコントロールすることを考えておきましょう。最初のボーナスというのは、誰にとっても特別なものです。特別な相棒を用意するにはぴったりですよ。
「親や仲間へのお礼」いつも支えてくれる人へのお礼は自分自身を大人にする
家族や友人など、支えてくれる人がいるのなら、その人たちへのお礼に使っても良いでしょう。自分が辛い時や悲しい時にそばにいて見守ってくれる人の力は大きいものです。特に何をしてくれているわけでなくても、自分自身が「この人がいてくれて良かった」と思う瞬間があるのであれば、お礼をしておくと良いですよ。
大事な存在というのは、失って初めてそのありがたさがわかるものです。その人がそばにいてくれる今の内にお礼を伝えることで、あなた自身が大きく成長することができます。人を大事にする気持ちというのは、形にすることが難しいものです。あなたにとって特別な「最初のボーナス」でお礼をすることで、その気持ちの一部だけでも伝えてみませんか?
新卒のボーナスは「もらえる会社に入れた」という安心を実感することに意味がある
新卒で初めてのボーナスをもらうことになって、その金額がわかった時「たったこれだけ」と感じることもあるでしょう。毎日頑張る自分を思い返して、空しい気持ちになる人もいるかもしれませんね。でも、新卒のボーナスは「もらえる会社に入社した」ということを実感すること自体に価値があります。
世の中には、同じ新卒でもボーナスがもらえない企業で働いている人もいます。あなたがとっても楽しみにしているボーナス自体が無いのです。そんな中で、あなたはボーナスがもらえる会社に見事入ることができたのですから、その事実に感謝して「これから」のことを考えてみましょう。それができれば、次回、そのまた次回とあなたのボーナスはきっと増えていくはずですよ。
まとめ
ボーナス前になると、何となく社内がそわそわし始めます。休憩時間には旅行や車のカタログなどがあちこちで見られるようになるでしょう。そんな先輩たちの様子を見ていると、自分がとても小さくて価値が無いような気分になってしまうものですよね。
でも、ボーナスは「最初」が実は一番うれしいものでもあります。金額は少なくても「本当にもらえた」という事実を体感する最初こそが「ボーナスの醍醐味」と言っても良いかもしれません。人は慣れます。仕事に慣れる、人に慣れるだけではなくて、ボーナスにも慣れてしまう人はいます。これから先のボーナスも、毎回楽しみにできる社会人生活を続けるためにも、最初のボーナスを大事に有意義に使いたいものですね。