職場の悩み

責任転嫁する上司の5つの対処法は?心理を探ってうまく撃退!

”上司”は、部下の仕事や成長の責任を取ることも仕事と言えるでしょう。そのなかで、上司としての責務を果たしていない上司が数多くいるのも事実です。

そのような上司のもとで働き、「どう対処すればいいかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか?上司とは言っても尊敬できる人物ばかりではなく、人間的に未熟な人もいます。

部下に責任転嫁する上司の元で働いていれば、その上司の心理を理解して、正しい対処をする必要があります。この記事では、部下に責任転嫁する上司の心理や対処法を紹介していきます。

もくじ

約3割もの部下が上司に責任転嫁された経験がある!

実は、責任転嫁をする上司の対処に困っている人は少なくありません。約3割もの人が、上司に責任転嫁をされた経験をもっているようです。

上司にとって、部下がする仕事の責任を負うことは仕事のひとつ。部下がミスをすればフォローをして、次は同じミスをしないように導く役割をもっています。にもかかわらず、上司としての責務を自覚していない人が多いようです。

上司とは言っても、すべてを兼ね備えた理想的な人物である可能性は低く、尊敬できない部分もあるはずです。マネするべき部分とそうではない部分を正しく見極めるようにしましょう。

このような上司とは、深く関わらないことをおすすめします。その上司から学べることは少ないでしょうし、無理に付き合うとあなたが疲弊してしまうかもしれません。

部下に責任転嫁するダメ上司の5つの対処法とは?

部下に責任転嫁するような上司とは、深く関わらないことをおすすめします。しかし、上司と部下の関係ということで、仕事上で関わる機会も多いでしょう。

まずは、上司に責任転嫁をされないような状況を作ることが大切です。周りが「責任転嫁をしている」とわかるような状況を作り出しましょう。

また、上司に責任転嫁をされたときは泣き寝入りする必要はありません。今からお伝えする対処法をもとに、しっかりと事実を伝えるようにしましょう。

指示はメモを取りながら聞いて証拠を残しておく

上司からの指示をメモに取ることで、”指示を受けた証拠”を残しましょう。メモを取っておけば、責任転嫁の予防になりますし、仮に責任転嫁されたとしてもメモを証拠として使えます。

口頭のみで指示された場合、上司から指示を受けた証拠は残りません。責任転嫁する上司は、証拠が残らない状況をうまく利用しているのです。証拠がなければ部下も反論しづらいため、泣き寝入りせざるをえないだろうと考えています。

まずは、何かしらの証拠を作るようにしましょう。受けた指示をメモに取り、仕事に取りかかる前に「今の指示は〜〜で間違いありませんか?」と確認をとってください。

そうすることで、上司は責任転嫁ができないはずです。仮に責任転嫁をされても、証拠を提出できる状態にしておきましょう。

報告を徹底して上司の言う通りに動いていることを確認させる

ビジネスの基本といえる”報告・連絡・相談”(報・連・相)は、部下に責任転嫁をする上司の対処法としても有効です。仕事の進捗や不明点の相談をこまめにすることを心がけてください。

責任転嫁をする上司は、「そんな指示は出していない」「こんな状況になっているとは聞いていない」と部下に責任を押し付けようとします。このことを避けるためにも、報・連・相を徹底しましょう。報・連・相を徹底していれば、仕事の進め方や途中経過を上司と共有できるため、責任転嫁される予防となります。

報・連・相をする場合は、メールなど形に残る方法をとってください。口頭で行っていると、言い逃れをされる可能性があります。メールにて見える形で行うことで、後々証拠として扱えます。

上司に責任転嫁されたことを上の立場の人間に報告する

上司からの責任転嫁がどうしようもなければ、上の立場の人に報告しましょう。証拠を集めつつ、しかるべき相手に相談するようにしてください。責任転嫁されると腹が立つ気持ちもあるでしょう。しかし、感情的になって上司へ反論するのは逆効果です。

直接上司に反論すれば、上司との衝突は避けられませんし、周りにも悪い影響を与えてしまいかねません。仮に言いくるめられれば、あなたの悪評につながる可能性もあります。

あくまで冷静に、証拠を集めたうえで上の立場の人に報告してください。上の立場の人であれば、会社全体のことを考慮しながら対処してくれるでしょう。上司にとっても、自分の上司に指摘されれば改善せざるをえないと考えるはずです。

上司を信頼しないスタンスを貫いて仕事をする

部下に責任転嫁をする上司となると、信頼するのは難しいはずです。この場合、無理に信頼しようとはせず、”上司を信頼しない”というスタンスで仕事をするのがいいでしょう。

責任転嫁をするような上司は、仕事に対しての責任感が弱いといえます。信頼していてはこちらの不利益となる可能性が高いため、できる限り信頼せずに接することをおすすめします。

付かず離れずの距離を保ちつつ、できる限り相手を刺激しないような付き合い方がベストでしょう。そのような上司と付き合っていると、あなた自身の成長を止めてしまいます。

ただ、上司を信頼しないのは「仕事の責任を自分で取る」ということと同義です。仕事の責任を自分で取るのは、想像以上に負担が大きいでしょう。

責任は取れないと事前に伝え上司の意思確認を徹底する

上司から指示を受けた際に疑問や不安を感じたら、「この指示で本当にいいのか?」と正直に質問しましょう。疑問を投げかけることは確認の意味もあるため、証拠としても効果を発揮します。

上司からの指示に二つ返事をしていれば、あなたも指示に同意したと受け取られてしまいます。疑問や不安を感じれば、「責任取れないけど大丈夫か?」という意味も込めて確認をとりましょう。

ただ、「責任は取れない」ということを前面に押し出すと、上司の逆鱗に触れてしまう可能性があります。責任転嫁をする上司は、自分が責任を負うことを極端に嫌う傾向があります。「責任を押し付ける気か!」と怒りかねませんので、伝え方には注意が必要です。

あり得ない!部下に責任転嫁する上司の心理は?

責任転嫁をする上司は責任能力が低く、サラリーマンとしても人間としても未熟と言えます。大事なときほど頼りにならず、苦労をしている部下の方も多いでしょう。

責任感をもって仕事に取り組んでいる人にとっては、責任感の欠片もない上司の心理は理解しがたいものです。

部下に責任をなすりつける上司とは、付かず離れず上手に付き合っていく必要があります。ですから、上司の心理を知って上手に付き合っていくようにしましょう。

自分を守るため・他人の評価を人一倍気にする

責任転嫁をする上司の心理的な特徴として、“自己愛の強さ”があります。仕事において重要なのが“自分の身を守ること”であるため、責任を他人になすりつけようとします。

自己愛が強いため、他人の評価を人一倍気にする傾向があり、周りから怒られたり否定されたりすることを極端に恐れます。そのことから、自分より発言力のない弱い立場の人間に責任を押し付けることで、自分を守ろうと考えるのです。

また、承認欲求が人一倍強いため「自分は仕事ができる人間だ」という思いを持っています。否定されると逆上することもあるため、扱い方には注意しましょう。

自分さえよければ良いとも考えており、上司という立場には最も不向きなタイプであることが言えます。

完璧主義者であり自分の失敗を絶対に認めない

完璧主義の考え方が強いのも、責任転嫁する上司の特徴です。完璧主義者であるため、自分の失敗を絶対に認めようとはしません。それは、たとえ自分の失敗だと本人が理解している場合でもです。

ミスなく完璧に仕事を進めることに意義を強く感じているため、小さなミスでも他人に責任を押し付けようとします。あくまで、自分の完璧さを周りに認めてもらうことが最優先と考えています。

一方、完璧主義者の考え方は、“自信のなさの裏返し”によるものと言われています。ですから、強い言い方で責めてしまうと、自信のなさを隠すために逆上してしまう可能性があります。

また、ミスを指摘されることを極端に嫌うため、ミスを指摘する際はできる限り相手を刺激しないような言葉選びを心がけましょう。

まとめ

責任転嫁するような上司のもとで働いていれば、毎日苦労が絶えないことでしょう。あまり深くは関わらず、付かず離れずの距離を保つことをおすすめします。

まずは”自己愛の強い心理”を把握したうえで、正しい対処法をとるようにしてください。責任転嫁する上司は、立場の強さや証拠の残りにくさを利用しています。常日頃から証拠を残したり、周りの人をうまく巻き込んだりしながら対処していきましょう。

ただ、正しい対処法をとっても、どうしようもない状況があると思います。人間的に尊敬できない上司のもとで働いていれば、あなたの成長スピードが遅くなるのは間違いありません。その場合は、部署の異動や”転職”も選択肢のひとつとして考えるべきでしょう。

あわせて読みたい!