職場の悩み

人間関係の断捨離って何?必要のない付き合いをやめること!

「断捨離」という言葉をご存知でしょうか?断捨離とは、不要なものを捨て生活に調和をもたらそうという思想や、そのための実際的な行為のことを指すのですが、主に物を捨てるという意味で一躍有名になった言葉ではないかと思います。物を捨てるという行為の本質は、不用品を捨てる中で自分にとって本当に必要な物を見極めることになるかと思うのですが、最近は人間関係においても同じ断捨離という言葉が使われています。

人間関係というのも物と同じく、放っておくといくらでも増えてしまい、自身による管理が行き届かなくなってしまいます。そうなると、自分にとって本当に必要な人間関係を見失ってしまう恐れがありますので、不要な人間関係は断捨離し、それによってストレスを軽減したり、大切な人達とより良い関係を築くことを心がけようという思想です。

もくじ

あるある!たとえばこんな人間関係は本当に必要ですか?

現在はインターネットテクノロジーの発展に伴い、何処にいても誰とでも繋がることができるようになりました。それはそれで素晴らしいことなのですが、人間同士の距離が近づきすぎている弊害も生じているようです。それには、いつでも誰とでも仲良くなれてしまうため、人間関係が肥大しすぎて身動きが取れなくなってしまったり、その割には何故か孤独感を抱えてしまったりといったことが挙げられるようです。

人には様々な能力の違いがあるように、それぞれに適切な人間関係というものが存在します。そして、それを見つけるために、時には人間関係を断捨離することも必要になるのではないでしょうか。では、実際に断舎離を検討した方が良い人間関係の具体例を見てみましょう。

SNS上だけの付き合いで意味のない会話は必要ない

例えば、SNS上のみの付き合いであり、それほど中身のある会話をすることのない人間関係が該当します。SNSは主に文字でコミュニケーションを図るため、やろうと思えば非常に複雑な議論や問題提起をすることが可能です。ですので、リアルタイムに会話するよりも密度の濃いコミュニケーションが可能というのが利点になるのですが、あまり中身のない会話を繰り返しているようでは、その利点を活かしているとは言い難いでしょう。

それでも、自身が心地良い人間関係なのであれば特に問題はありませんが、もしそうでなく「面倒くさいなぁ」と感じているようであれば、思い切って断捨離してしまうもの一つの手です。そして、余った時間を有効に使ってはいかがでしょうか。

利益を求めて近づいてくる人たちはバッサリ断捨離!

また、相手をメリット・デメリットだけで判断する関係もあまり健全な関係とはいえません。仕事上においてはある程度メリット・デメリットで関係を築く必要もありますが、プライベートでまでそのような人間関係を構築する必要はないでしょう。

そもそもメリット・デメリットで人間関係を築く場合、こちらが相手に与えるメリットに対し、向こうも同じだけのリターンを返してくれないと関係は長続きしません。最近では与える人を「ギバー」と表現するのに対し、奪うだけの人を「テイカー」と呼ぶようです。もし自分の利益のみを求めて近づいてくる人達がいるのであれば、彼らはテイカーである可能性がありますので、時にはバッサリ断捨離してしまいましょう。

仕事上だけのめんどくさい付き合いは時間の無駄遣い

ですが、仕事上の人間関係においては、時には付き合いたくない相手と付き合う必要があり、一緒に仕事をしたくない人間と同じチームになってしまうこともあるかと思います。そのような場合は完全に避けるのは難しいかもしれませんが、できる限り付き合いは最小限にし、余計なストレスや疲労は断捨離してしまいましょう。

勿論、自分でコントロールできる人間関係はしっかりとコントロールし、時間の無駄遣いにしかならない面倒な付き合いは断捨離してしまうことをお薦めします。同じ職場の仲間だからといっていつも一緒に飲みに行く必要はありませんし、そもそも絶対に仲良くしなければならないというルールもありません。完全に自分で管理することは難しいビジネスシーンだからこそ、管理できる場所はしっかりと主導権を握るといった姿勢が大切です。

3つの断捨離方法!人間関係の断捨離はどうやって進めるべき?

実際の断捨離方法としては、自分の興味のないことには関わらない、興味のない相手とは付き合わない、といったものになるのですが、相手が自分の上司等であればはっきりと「No」ということは難しいかもしれません。その際には、例えば「資格取得のための勉強をしている」のようなポジティブな理由を挙げ、誘われにくい雰囲気を作ってしまうのも良いでしょう。

そうではなく、ただのプライベートな関係であればバッサリと「No」ということを視野に入れても良いのではないかと思います。勿論言い方に気をつける必要はありますが、興味のない誘いを断った程度でヒビが入ってしまうような人間関係であれば、遅かれ早かれ疎遠になってしまうのではないでしょうか。それでは、実際の断捨離方法を見ていきましょう。

SNSで返信しない・連絡しない・気にしない!で断捨離できる

まず、現代の主なコミュニケーション手段になっているSNSにおける断捨離術を考えてみたいと思います。SNSはいつでも誰とでも繋がれてしまうため、下手をしたら相手の都合に振り回されてしまう可能性も潜んでいますが、自分で情報を取捨選択できるという大きな利点も持っています。そのため、こちらから関係を切りたい相手からのメッセージは無視して返信しない、こちらからは連絡しない、そして相手の投稿を一々見ないといった手法を用いることで問題なく断捨離できるのではないでしょうか。

我々日本人は互いに気を遣いあう文化の中で生活していますので、届いたメッセージに返信しない場合、もしかしたら罪悪感に駆られてしまうかもしれません。ですが、罪悪感に駆られて気乗りのしない相手とコミュニケーションをしても得るものは何もありませんので、時には勇気を出して関係を断つことも処世術の一つとして身につけた方が良いでしょう。

あいまいな返事はNG!興味のない誘いははっきり伝える

興味のないことに誘われた時は曖昧に返事をするのではなく、はっきりと断りましょう。「行けたら行く」というような曖昧な言い方では、相手が察してくれれば良いのですが、そうでない場合はまた誘いが送られてくる可能性があります。それに再度返信しなければならないのは自分も面倒ですし、相手にも無用の手間をかけさせてしまいます。

それを防ぐためにも、断るときははっきりと断ることが大切です。そうすることで、その誘いに興味がないことを相手に伝えることができ、二度目の誘いはこなくなることでしょう。日本人は「No」とはっきり言うのが苦手な民族であると言われていますが、これからのグローバル時代においては、嫌なことにはっきりと「No」という姿勢が求められるようになるかもしれません。

ストレスになる仕事上の付き合いは理由をつけてお断り!

プライベートな関係であればそのようにバッサリと断捨離することもできますが、仕事上の人間関係はそう簡単にはいきません。ですが、仕事上の人間関係は最たるストレス源になる可能性もありますので、場合によっては、最も断捨離をしなければならない存在になるでしょう。

ですが、普通に断捨離をしてしまっては仕事上支障が出ますので、言い方や理由を工夫し、なるべく相手の気分を害さないように心掛ける必要があります。前述のような「資格取得のための勉強をしている」等でも構いませんし、何なら実際に仕事終わりに何らかのスクールに通うというのも一つの手です。嘘をつくのが苦手という方でも、実際に予定が入っているのであれば十分に断る口実になるのではないでしょうか。

 

人間関係の断捨離によって得られる心のスペースは大きい!

そのような人間関係の断捨離を行って得られるもの、それは「時間」と「心の余裕」です。時間は誰に対しても平等に与えられており、一日が24時間であるという事実は基本的には変わることはありません。その限られた時間をどう使うかで人生が決まるということは、今も昔も様々な場所で語り継がれています。

また、人間は心に余裕があるからこそ様々なことを楽しむことができたり、新しいことにチャレンジする意欲が沸いてきます。時間の余裕と心の余裕は共に人生における余白であり、それがあるからこそ新しい何かがそこに入ってくるのではないでしょうか。

SNS等では友達や知り合いの数が多い方が偉いという価値観もあるのかもしれませんが、実際には例え少人数でも、本当に心を通わせることのできる友達がいる方が価値が大きいといえるでしょう。

まとめ

人間の悩みというのは多くが人間関係によるものであり、ストレスの大半は自分ではなく他人からもたらされるものです。すなわち、人間関係を断捨離し、自分の周囲を自分と相性の良い人達で固めてしまえば、そのようなものとは無縁の人生を送ることができるでしょう。

残念ながら、今の世の中には自分の幸せよりも他人の顔色や評価を気にして生きている人が多いようです。しかし、自分の幸せを無視してまで得る価値のある評価はありませんし、仲良くならなければいけない誰かも存在しません。そういった価値観を主軸に据え、不要な人間関係は断捨離し、自分をありのままで受け入れてくれるような友達や家族、恋人といった存在を大切にすることで、自分の人生もまた充実するのではないでしょうか。

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