職場の悩み

カリスマ性を身に着けるカギはモチベーションにアリ?誰でもできる身につけ方

「クライアントに自社製品やサービスの優位性を雄弁に語る自分」や「社内ミーティングで自分の意見を自信たっぷりに主張する自分」、「ビジネス交流会などでどんな話題にもサッと返して雑談を楽しめる社交的な自分」。社交的でプレゼンテーションに長け、周囲を巻き込む話術を持つ人はよく「カリスマ」と表現されます。誰もが一度はそんなカリスマという存在に憧れたことがあるはずです。

しかし、周囲から尊敬を得るカリスマになるためには、上のような対人スキルでななく「あなたのやる気の管理」にこそ秘訣があるのを知っていますか。

もくじ

カリスマ性の身に着け方とは?まず「社交性は関係ない」ことを知ろう

カリスマ性を身につけるために「リーダーシップ」や「プレゼンテーションスキル」、「雑談力」を磨こうと考える人も非常に多いのではないでしょうか。カーネギーの『人を動かす』をはじめ、『孫子の兵法』や『君主論』など、「人といかにコミュニケーションを上手くとり、相手に協力をしてもらうか」というのは昔からのテーマのようです。

実は、こうした社交スキルは人を動かすカリスマの持つ表面的な特徴にすぎません。また、歴史的な偉業を成し遂げたカリスマたちが必ずしもこうした社交性を持ち合わせていたかというとそうではないのです。

カリスマ性の身に着け方を知るために! カリスマ性とは熱意の大きさのことである

カリスマ性のある人とは、ズバリ「熱意の大きい人」のことです。社交性よりも大切なのはこの熱意です。

「ライト兄弟」は誰もが知る「史上初の有人動力飛行」を達成した偉人ですよね。実は当時、友人飛行にもっとも近いと言われていたのはライト兄弟ではなく、サミュエル・ラングレーという人物でした。この人の名前を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

ラングレーはアメリカでは著名なスメソニアン博物館の局長で、多大な財産を持っていました。人脈も豊富で、動力飛行機を開発するための選りすぐりの人材もいました。新聞社も彼による人類初の有人動力飛行を待ち望んでいました。

一方でライト兄弟が偉業を成し遂げたとき、目撃者はわずか数人でした。しかも彼らは飛行機の材料費を自分たちが経営する小さな自転車ショップの収益から捻出していたのです。

この2人の明暗を分けたのはまぎれもなく「熱意」です。ラングレーは自分の名誉のためだけに頑張っていたため、周りが一丸となって彼に協力をすることができませんでした。

カリスマ性の身に着け方はただ一つだけ「自分のやる気」をコントロールすること

このエピソードの教訓は「熱意こそが人に影響を与え、大きなことを成し遂げられる」ということですが、もしライト兄弟がこの熱意を持続できなければ、当然世界初の偉業を達成することができなかったでしょう。

熱意(=やる気)を出し、持続することができれば、必ずあなたを理解してくれる協力者が現れます。そして、やる気を管理することの一番のメリットは「喜怒哀楽にとらわれず、日々着実に努力を積み重ねられる」点です。周りの評価はコントロールすることはできませんが、「あなたのやる気」はあなた次第でコントロールできるのです。

カリスマ性の身に着け方: やる気を管理する方法を紹介

それではやる気を出し、そのやる気を継続させるための具体的な方法を紹介します。やる気を出すためには短期的な目標を立てることである程度の効果が期待できます。

たとえば「今週金曜日の大事な社内会議で自分の企画が採用されたら、週末は温泉旅行に行こう。」といったリワード(報酬)を自分で設定することで、目の前の課題に積極的に取り組めるようになるかもしれません。

しかし、やる気を維持するためには長期的な目標の設定が不可欠です。それではやる気の管理方法についてみていきましょう。

カリスマ性の身に着け方STEP1: 今の仕事は自分が得意なことなのか確認しよう

まず、大前提として「自分が今やっている仕事を自分が得意としているか」もやる気を管理できるかに大きく関わってきます。「好きこそものの上手なれ」ということわざどおり、まずは自分が得意だと感じられることをやっているかセルフチェックすることは非常に大切です。

やはり、苦手意識を持っている仕事に関しては人は多くのストレスや劣等感を感じますし、こうした状況が続けば、目の前のことをすべて放り出したくなるものです。もちろん会社員として働く場合、自分が得意なことだけをやるのは難しいですが、苦手なことは素直に周りにサポートをしてもらうなどして自分は自分の得意なことで他の人を助けるぐらいの意識でいたほうが良いでしょう。

カリスマ性の身に着け方STEP2: やる気の出し方を見つけよう

やる気の出し方は人それぞれなので、試行錯誤しながら自分が「ONモード」になるような仕組みづくりをしていくしかありません。しかし、「やる気を出すこと」は「やる気を継続すること」よりはかんたんです。

やる気を出すために意識することはあなたの日常生活に「マイルストーンを置くこと」です。マイルストーンというのは登山でいう「○合目」のように、いまのあなたの現在地を確認させてくれるものを指します。

特に大きなプロジェクトに携わっている場合、プロジェクトの完成だけを目標にしているとあまりに解決するべき問題が多く、達成感を味わうことが難しくなります。ですので、細かい目標を定めて、その目標を達成したら自分へのご褒美を用意しておくのがコツです。また、そのほうがひとつひとつの仕事が雑になりにくいというメリットもありますよ。

カリスマ性の身に着け方STEP3: やる気の継続のために「長期的な目標」を設定しよう

ある実験では、長期的な目標をしっかりと持っている人のほうが短期的な目標しかない人にくらべ、目の前の障壁を感じにくいという結果が出ています。(トニー・バロウ氏がコーネル大学で行った実験)

たとえば、「医者になる」という夢を持っている人は、ただ親に「医者になりなさい」と言われて勉強している人と比べ、毎日のハードな勉強は苦にならないはずです。短期的なご褒美(テストで良い点を取ったら○◯を買ってもらうなど)はいっときの起爆剤としては機能するかもしれませんが、やる気を継続するためには「なぜ、自分は努力するのか」という明確な目標が不可欠です。

そのためにおすすめしたいのが、紙に目標を書き出すということです。自分が死ぬまでにしたいことを書いたバケットリスト(Bucket list)や自分のなりたいものや、憧れのライフスタイルのイメージを貼り付けたビジョンボードは効果的ですよ。

まとめ

カリスマ性を身につけるためのハック本はたくさんあります。その多くでコミュニケーション術や人の思考プロセスを把握するために心理学などが紹介されています。しかし、こうしたスキルで周りが動くほど人は単純ではありません。人は理屈ではなく熱意に動かされます。熱意とは説明のつくものではないですが他人を動かす強い力を持っています。

言ってしまえば人は「ノリ」で行動することが多いのです。そして、周りをのせるためには自分が自分のやっている仕事にどれだけ熱意を持って打ち込んでいるかを理解してもらうしかありません。そして、熱意のある仕事を継続して行うからこそ周囲のリスペクトが得られます。周囲に影響力を与えるカリスマになるためには、まず自分のやる気の管理を意識してみることからスタートしてはどうでしょうか。

 

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