日頃の仕事の中で助けにもなり、同時に厄介な存在にもなり得るのが職場の同僚です。同期入社や同年代という親近感から、接する機会がもともと多いのが同僚です。しかし職場にはさまざまな人がいるもので、同僚の行動がうざいと感じられて自分のストレスの原因になっていることもあるようです。
今回は、このような職場にいるうざい同僚に対してどうしたら上手く対処できるのか、について解説していきます。自分も同じ悩みを抱えているという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
もくじ
「うざい」同僚のさまざまなパターンとは?
「職場のうざい同僚」というとどのような人が浮かんできますか?多くの人は自分の周りにいる同僚を思い浮かべるのではないでしょうか。相手にとっては何でもないことが、周りの人たちにはかなり迷惑になって「うざい」という風に思われているものです。
ここでは、うざい同僚についてその主な行動パターンをみていきます。まずは対策をとる前に、なぜ同僚がうざいと感じるのか、についてその原因と傾向をチェックしてみることが必要です。主なパターンは以下の通りです。
暇さえあると自分の自慢話を長々とする
最初にうざい人によくある行動パターンとして挙げられるものは、「むやみやたらと自分の自慢話ばかりしてくる人」です。その内容は本人の仕事・プライベートの両方で内容もさまざまなものがあるようです。
例えば「毎日残業続きで忙しくて、睡眠がとれていないが飲み会には必ず参加している」「先日飲み会で知り合った人たちから、同時にデートに誘われて困る」「後輩がミスばかりするので、全部自分がフォローして毎回頼られる」など、たまに会話の中で出てくるだけなら気にならないことでも、毎回自分はすごいぞ!とアピールしすぎると周囲から浮いてしまい、うざい存在として見られることになります。
プライベートの話を根掘り葉掘り聞いてくる
一般的にはうざい人の特徴の一つは、自分の自慢話をやたらとしてくる、ということがあります。それだけでも充分にうざい存在として認定されますが、時としてそのようなタイプの人は相手にもいろいろな話を聞きたがるという特徴があります。自慢話を延々としていたかと思ったら、突然にこちらに質問をしてきて、根掘り葉掘り聞いてくる。仕事についてだけではなく、プライベートの内容もしつこく知りたがる、という行動をとる人もいるのです。
これが職場以外の場所ならば、多少は多めに見られます。また同僚と自分の関係がとても親しい信頼のおけるものであれば、うざいということにはなりません。特にうざいと思ってしまうのは、仕事中に周りの人にも聞こえる声の大きさで、根掘り葉掘り聞いてくるということなのです。そして、聞きだした内容をすぐに周りの人に噂話としてベラベラ話してしまう人もいるのです。
自分の仕事の成果や頑張りをむやみにアピールする
さらにうざい人として認定されることが多い同僚の特徴は、自分の仕事の成果や頑張りをむやみやたらと話してきてアピールする、というものです。「自分はこんなにも頑張っている」というアピールは、切磋琢磨している間柄やいい意味で刺激を受ける形ならば納得して周囲の人たちにもよい影響を与えます。しかし、それ以外の場合は日本社会においては同僚の中ではうざい存在になりがちと言えるでしょう。
例えば「今月は残業が多くて時間外を〇〇時間した」など、本人としては何気なく発した言葉でも、毎回それが続くと言われた人はうざいとしか思わなくなります。また、近年はインターネットやSNSの発達により、そういった物を通しての投稿などもうざいと思われる原因となるようですね。
その場だけ適当に合わせて何とか乗り切る
うざい同僚に対して、全部の話に合わせて受け答えすると精神的にとても疲れてしまいますよね。このような同僚に対してのアドバイスとしては、話している内容の全てに反応し過ぎずに適当にあしらうことが無難ということが言えます。いくらうざい同僚の発言とは言え、その一言一言に反応して、頭に血が上ってしまっては自分が損をしてしまいます。
このような同僚に対しては、「そうだね」「うん」と言う風に相槌を最低限打つようにしましょう。そして、目線はあまり合わせずに他にしなければいけないことがある、というムードを出すとよいです。このような態度を一貫していると、相手も「なんだかノリが悪いな」「絡みづらい人だ」というように感じ今後はあまり接点がなくなるかもしれません。
今時間がないことを理由にその場を立ち去る
いくら相手がうざい同僚でも、相手に対してあからさまに失礼な態度をとりたくない、という人もいるでしょう。職場が同じで年代も同じ人たちとは、なるべくトラブルを避けたいと思うもことは当然ではないでしょうか。そのようなときにオススメしたい対応は、表向きの理由でその場をすぐに離れるということです。
一番一般的な方法は、「今、急いでいて時間がないからごめんね」「これからアポイントがあって外出するからまたね」と言う風に、時間がないのでやむを得ない、ということを理由にして、その場をなるべく早く立ち去る方法が有効です。
問いかけへの返事を短くし、話が続かないようにする
自分がうざいと言われている相手に対して、いろいろな方法で対応して改善しようとしてもいつものように話しかけてきて、仕事が進まない…というときには、どんな対策がよいのでしょうか。自分がどんなに相手のためを思って誠実に向き合っても、やはり相性が合わないという場合もあるのです。
このようなときには、全身全霊で相手に向き合うというスタンスはしないで、約半分程度の力で向き合うようにすることをお薦めします。また、相手が話す内容への返事をできるだけ短くして、会話のキャッチボールが続かないように敢えてしてみることが有効です。相手の反応が薄くて話し甲斐がないと感じると、うざい相手は自然に離れていくものです。
本人にその事実を伝えて改善してもらうようにする
仕事上でどうしても気になるうざい人から、何度もうざい態度や発言が気になる場合には、その人に対して一度事実をはっきり伝える、ということも一つの手段です。上記で載せているさまざまな対策方法は、取り敢えずその場をしのぐものや、何とか上手く切り抜ける方法でした。しかしそれでもうざい人は相手の気持ちや反応に鈍感で、事態に気がつかないかもしれません。
この場合は一度はっきりとした態度を相手にとり、はっきりと事実を伝えることも必要といえるでしょう。特にプライベートについて根掘り葉掘り聞いてきて知りたがる人に対しては「プライベートの関しては職場の人の間ではあまり話したくない」と伝え、意思表示をしてみましょう。
他の事に集中していて聞こえない、というフリをする
うざい人が話しかけてくるのは職場である場合が多いでしょう。何度もわざわざ自分のところに足を運んできて話しかけられるので困っている、というときには、「仕事や他のことに集中していて、話が耳に入らない」といように聞こえないというふりをする方法もあります。実際、職場は仕事をする場所なのですから、忙しくて手が離せないということでも全く不自然ではありません。
むしろ仕事に集中して取り組む方が、周囲の人から見ても正常といえるでしょう。このように仕事で忙しい、ということを口実にすることで自然にうざい同僚から距離をとることができますので、一番試しやすいと言えるでしょう。
自分が客観的に一段上から見守り、反面教師とする
自分がうざいと思う人に対してイライラしたりうんざりするのは、自分自身が相手と同レベルになっているとも言えます。相手に合わせるために同じ目線で物事を見聞きしているということなのです。このようなときには、自分が一歩引いた位置に立ち客観的に物事をみるようにしましょう。相手より一段上のところから冷静に事態を見ることで、相手のうざい行動に影響させることが不思議と減ってくるものです。うざい人の発言もさらりと受け流す余裕も出てきます。
そして、大切なことはうざい人からでも学ぶべきことがある、と言わば反面教師にしてみるのです。自分は決して同じようにならない、と強く決意することでイライラも減ってくるものです。
まとめ
ここまで職場に存在する「うざい同僚」について、うざいと思われる特徴とその対処方法についてさまざま解説をしてきました。自分が相手をうざいと感じるときには、全て真面目に正面から受け止めると、自分だけにストレスがたまり相手は話をすることでスッキリした、という事態になってしまいます。
少しでもこの不快な環境を改善するために、まずは相手の特徴と傾向を研究して、それに合った対策を立てることが重要です。また同時に、相手が周りにうざいと思われていることを冷静に見つめて、将来自分が同じ言動をしないように一種の反面教師として捉えていけば、学ぶべきことが多いのではないでしょうか。自分や職場の周りの人たちのストレスを減らしていくためにも、うざい人への効果的な接し方を理解して、まずできることから実践してみましょう。