職場の悩み

新入社員が辛いので辞めたいと相談してきた!すぐにできる4つの対策

人間というものは新しい環境に身を置かれた時、肉体的にも精神的にも大きなストレスを抱えるケースが多いです。

そういったストレスを何らかの方法で解消できれば問題はないのですが、ことに新入社員においてはそうした解消法を実行できないままどんどんと疲弊し、「仕事を辞めたい」という段階にまで追い込まれるケースも少なくありません。

今回はそうした新入社員が周囲にいる、あるいはそうした新入社員が相談をしてきたという上司の方のために今すぐにできる4つの対策についてご紹介していきます。

少しでも多くの新入社員を導いてあげられるよう、ぜひご参考ください。

もくじ

新入社員が辛い思いをしている時は意見を言わない!聞き役に回ろう

「新入社員が辛い思いをしている時、相談を受けている時は聞き役に回る」ことが肝心です。

上司の立場であり人生の先輩ともいえるあなたの立場からすれば、新入社員に対して意見を言いたくなる気持ちもわかりますが、まずは新入社員の話を聞かなくてはなりません。そのステップを無視して意見してしまうと、新入社員は萎縮してしまう可能性がありますし、「結局は自分の意見を押し付けたいだけだ」と思われる可能性が高くなってしまうでしょう。

さらに話の聞き役に回ることで、新入社員の上司に対する警戒感を和らげることができますし、話を聞いてもらうだけである程度のストレスを解消することにも役立ちます。警戒させては何の解決もならない上に部下をさらに追い込む可能性もありますので、よく注意しましょう。

新入社員が辛い思いをしている時の対処法!飲み会ではなくカフェに誘おう

辛い思い・経験をしている人に対しては「とりあえず飲みに行こう」と誘うケースはよく散見されますが、「飲み会ではなくカフェに誘う」ことの方が断然おすすめです。

確かに飲み会に誘うことである程度のストレスを解消することはできるかもしれませんが、辛い思いをしている根本的な原因を探ったり解決したりするのはとても難しいのではないでしょうか。また、上司と飲み会に行くことは新入社員にとっては緊張することでもあり、気を遣うことでもあるでしょう。

さらに飲み会で酔っ払ってしまうと相談もままならなく可能性があるばかりか、言わなくても良いことまで言ってしまう可能性もあり、リスキーといえるでしょう。そのため、カフェに誘うことで腰を据えて話をする方が問題の解決にも繋がりやすく、落ち着いて話し合うことができるはずです。

新入社員が辛い思いをしている時の対処法!自分の辛い体験を伝える

新入社員の相談を受ける時は、「自分の辛い体験を伝える」ことが重要です。

もちろん、前述したように新入社員の話を聞いた上で押し付けないように伝えるようにしましょう。辛い思いをしている新入社員によっては、「悩んでいるのは自分だけ」と孤独を感じていたり、「自分の能力が足りないからこうなってしまった」といった自己嫌悪に陥っていたりするケースもよくあります。上司はこうした問題についても察してあげなくてはなりません。

そして、そうした新入社員の気持ちを和らげるためにも、あるいは新入社員自身が問題解決のヒントを得るためにも、上司の側が自分の体験談を押し付けないように語る必要があるのです。新入社員はそこから自分のケースで活かせるヒントを探すことができるでしょうし、上司もそうしたヒントを優しく伝えることができるでしょう。

新入社員が辛いので辞めたいと相談してきた!先輩ができる4つの対策とは?

新入社員が辛い思いを相談してきた時、そうした気持ちにさせている問題を解決することよりも、「辞めたい」という選択肢の方を選ぶ可能性もかなり高いはずです。

ここでは、そうした新入社員の相談に対して先輩である上司ができる対策について4つご紹介させていただきます。新入社員の辛い思いを解決してあげるためにも、辞めるという選択肢ではなく留まるという選択肢を選べるよう、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

新入社員が悩んでいる問題、シチュエーション毎に使用できる対策を加味しながら少しずつ慎重に実践してみましょう。

辞めたい理由が人間関係!上司を活用して人間関係を良くしてあげよう

新入社員の辞めたい理由が人間関係であるならば、「上司であるあなたの立場を活用して人間関係を良くしてあげる」ようにしましょう。

それは何も人間関係で問題になっている人物に注意をするといった直接的な対策ではなく、そうした人間関係の問題を和らげるために交流できる場としての食事会を開いたり、それとなく両者が仲良くなれたりするような声かけを行うのが得策なのではないでしょうか。

部下である新入社員が上司に相談してくるのは、上司にしかできない対策を行ってくれることへ期待してのことでもあります。

その期待に応えてあげてこそ相談した甲斐があったといえますし、新入社員からの信頼を得ることに繋がるはずです。

辞めたい理由が仕事が合わないこと!体験談を話して仕事の良さを伝えよう

新入社員が仕事が合わないことを訴えるのであれば、「体験談を話して仕事の良さを伝える」ようにしましょう。上司は良くも悪くも新入社員の知らない仕事の一面を知っているはずです。

新入社員がまだ見つけられていない仕事の良さ、それを知るための糸口も上司なら教えられるでしょうし、それを伝えないという選択肢なんてありえません。上司の持てる全てを尽くして新入社員の辛い思いを解決してあげましょう。

新入社員の側としてもそのように自分をさらけ出してくれる上司の存在はありがたいものだと考える可能性も高く、自分の悩みを解決できた後もその上司を信頼してくれるはずです。そうした人と人の密接な繋がりは仕事とは関係なしに大切なものになるでしょう。

辞めたい理由が仕事が覚えられないから!教育方法を見直してみよう

「仕事が覚えられない」と新入社員が嘆く場合、新入社員にアドバイスを施すだけでなくその新入社員の教育方法を見直す必要があるかもしれません。つまり、悪いのは新入社員ではなく、その新入社員を指導している上司達である可能性も受け入れる必要があるということです。

上司は新入社員を指導する際についつい上から目線になってしまい、そうした事実に目を瞑りがちですがそれは傲慢な対応なのかもしれません。

教育方法を変えればこれまで滞っていた新入社員の成長を見込める可能性もありますし、上司としても教育の可能性に気付くことができるはずです。成長する必要があるのは新入社員と部下の両方であり、上司はそれをサポートする必要があることを忘れてはいけません。

辞めたい理由が入社したい会社ではなかったから!希望は全て叶わないことを伝えよう

新入社員がそもそも入社したい会社ではなかったと正直に話してきた場合、上司はそれと冷たく突き放すのではなく「希望は全て叶わない」ことを伝えるようにしましょう。これは上司の人生経験がものをいうものであり、自身の経験を上手く引き合いに出しながら話してあげる必要があるでしょう。

そして、希望が全て叶わない事実を少しでも受け入れてもらったところで、入社したい会社でなかったとしてもそこで魅力を見つけ出せるように導いてあげなくてはなりません。

上司自身がその会社でやり甲斐を感じた瞬間、楽しさや面白さを感じた瞬間をできるだけ多く新入社員に教えてあげましょう。新入社員はそこから自分が感じてこなかったその会社や仕事の価値・魅力を見つけやすくなるはずです。

新入社員が辛いので退職する意思を固めたら背中を押してあげよう

これらの対策をすべて実践したとしても新入社員が退職する意思を固めた場合は、「背中を押してあげる」ことこそ、上司ができる最後のサポートでしょう。

そこで無理に新入社員を引き留めたとしても新入社員の辛さが増す可能性が高く、新しいチャレンジを妨げることにもなりかねません。そうしたことのないように意思を固めた新入社員の背中は押してあげなくてはならないでしょう。それでこそ多くの部下から必要とされる立派な上司なのではないでしょうか。

退職してしまった新入社員とは同じ会社で働くことはもうないのかもしれません。しかし、これまで培ってきた信頼関係は退職後にも別の様々な場面で活きてくることも考えられます。

新入社員が別の会社に再就職し取引先となった場合はもとより、私生活での付き合いやその新入社員の今後の人生においても、自身が信頼した上司の存在は簡単に忘れられるようなものではありません。

そうした人と人との付き合いを大切にすることを忘れないようにしましょう。

まとめ

辛い思いをしている新入社員に対しては、「自身の考えを押し付けないこと」、「カフェなどで落ち着いて話を聞いてあげること」などに配慮しながら、「上司として人間関係の改善に努める」、「仕事の良さを伝える」、「教育方法を見直す」、「希望の全てが叶わないことを教える」などの対策が必要になってきます。

上司に相談してくる新入社員はかなり切羽詰まった状況である可能性が高いですが、上司に相談してくれたということはそれまでにある程度の信頼関係が築けていたことでの証でもあります。

そうした新入社員の期待を裏切らないためにも、新入社員の辛い思いを解決してあげるためにも、上司は努力しなくてはなりません。

そして仮にそれでも新入社員辞めるという場合にも上司は優しく背中を押してあげることが大切です。上司であるあなたと新入社員が築いてきた関係は会社を辞めたからといって失われるようなものではないはずです。

その繋がりは新入社員にとっても上司にとっても、今後の人生を助けてくれるカギとなるでしょう。

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