職場の悩み

真面目な日本人は休みが不得意?休む技術を身につける行動5選

「休む技術」という言葉からは何をイメージしますか?休みはただの休みで、技術も何も必要ないと思うかもしれません。しかし、休みにしっかりと体と心を休ませることができたか?と問われると、疲れがあまり取れていない、気分がどんよりしている、などの人も多いのではないでしょうか。

一般的に日本人は真面目な性格のため、休みにもいろいろと行動してしまい上手く休んでいないと言われています。今回は、上手に休むための技術について解説していきます。

もくじ

働きすぎで休むことに罪悪感がありませんか?

自分の休みを見返してみると、有給取得を勧められて自分だけが休んだ場合、周りの人が働いていることに罪悪感を感じませんか?長時間働くことが当たり前だと、上手に休みをとることに鈍感になってしまいがちなのかもしれません。

欧米諸国などは、有給を1カ月連続で取得できる国も多く、バケーションを家族でのんびりと過ごすことは、ごく当たり前のことです。日本では長期休暇はなかなか取れない状況ですので、日頃の仕事において上手に休む方法をご紹介していきます。

休むための工夫:① 面倒くさいと思う仕事を最初に行う

日常の仕事を進める上で、早く片付けたいときにはどのようにしていますか?自分で苦手で嫌だと思う仕事に関しては、つい後回しにしてしまいがちですね。しかし、苦手な仕事というものは得意分野の仕事に比べて、終わるまでに時間がかかることが多いのです。結局時間内に終わらずに大幅に残業をしてしまう、ということになってしまいます。

これを回避するためには、自分が苦手と思う仕事を朝一番で行う事です。午前中は人間の脳が一番働く時間帯です。この時間を有効に使いましょう。一気に苦手な仕事を片付けると、午後はゆったりとした気持ちで仕事ができる上に、仕事の捗りもよくなるでしょう。

休むための工夫:② 業務の優先順位をつけてみる

毎日の仕事を行うときには、どのようにして進めていますか?朝にメールのチェックをして、電話に出て、打ち合わせに入り、と慌ただしく過ぎていき気が付いたら夕方になっていた…、ということが多くないでしょうか。毎日流されるようにただ目の前にある仕事をこなすという方法では、いつまでたっても仕事に区切りがつかないということになり兼ねません。

一つのコツとしておすすめしたいことは、仕事を始める前に業務の優先順位をつけることです。そして自分なりに分かりやすく一覧にして見えるようにしておきましょう。優先順位をつけることで、頭の整理にもなり一石二鳥です。ぜひ毎日の習慣にしてみましょう。

休むための工夫:③ スケジュールに休み時間も入れる

真面目な性格の人ほど、仕事と休み時間の区切りをつけていないものです。昼休みまで自分の仕事のことで頭が一杯になっていませんか。人間に集中力は、何時間も連続しないものです。適度に短い休憩を取ってから仕事をすると、頭や心もリフレッシュして効率が良く進められるのです。自分がどうしても休憩が取れない性格だ、という人は敢えて一日のスケジュールの中に「休憩」としてスケジュールを組み込んでみてはいかがでしょうか?強制的に休みを組み込むことで、次の休憩までに仕事を一区切りしよう、というような仕事上での区切りもできるのです。ただ毎日やみくもに働くスタイルよりも、メリハリをつけた働き方をおすすめします。

休むための工夫:④ 自分一人の時間を定期的に作る

職場でたくさんの人の間で働くと、否が応でも周囲の上司や先輩などに気を使うものです。仕事上のプレッシャーだけでなく、こういった気遣いは知らず知らずのうちに精神を疲労させているものです。そして昼休みに同じフロアや同部署の人たちとお昼ご飯を一緒に食べるという人は、昼休みでも気が休まらないと感じたことはないですか?もちろん友人のように、本当に気を許せる相手との食事時間ならばそれは楽しくリラックスできる時間です。しかし、職場の人間関係はいろいろと複雑で、会話にも慎重を期さなければなりません。これがストレスにもなるのです。たまには用事を作って一人で昼ごはんを摂るなど、一人だけの時間を作ってみましょう。

休むための工夫:⑤ 体を適度に動かし睡眠の質を上げる

仕事の後はゆっくりと夕食をとってお風呂に睡眠と、快適に体を休ませたいですよね。しかし、人は精神的にプレッシャーや緊張が大きくなると、神経が高ぶったままの状態になるのです。このままの状態で寝ようとしても、体を横にしているだけで全く寝ることができないということになるのです。体は休めても、頭が常に動いている状態なのです。

これを避けて質の良い睡眠をとるためには、日頃から運動などで体を適度に動かすということが重要になります。体が疲れると、不思議とぐっすりと眠れるものです。また、運動によってストレス解消も期待できますので、週に何回かは適度な運動を心がけると良いでしょう。

休む技術を身につけるためのおすすめ書籍 3選

最近は書店などでも、「休む」ことをターゲットにした本が多数販売されています。いろいろ実行してみたけれども、なかなか上手く休む方法が見つからない、うまくいかないという場合、このような書籍を一度手に取ってみることをおすすめします。ここではその中でも特におすすめしたい書籍3選をピックアップしてみましたので、ご紹介いたします。何かのヒントを見つけられるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみて下さい。

大和書房「休む技術」 西多 昌規(著)

まず最初のおすすめしたい本は、「休む技術」です。本の活字がとても読みやすく、通勤などの時間を利用して気軽に読める本です。「今、自分が何をすればいいのかを忘れた」と自分で混乱をしたときや、大失敗をしてくじけそうになったとき、休んだのに疲れていて休んだ気がしない、などで悩んだときに、心も体も賢くオフするためのアドバイスの本です。上手に休んで切り替える方法が載っています。

私たち日本人はつい無理に頑張ってしまいがちです。時には休むことを自分に許すという技術が必要である、ということを教えてくれます。完璧主義や頑張りすぎる人こそ休む技術を身につけましょう、ということを学ぶ本です。

文響社「自分を休ませる練習」 矢作 直樹 (著)

「自分を休ませる練習」は。自分のことはいつも後回しになってしまう、人に気を使って優先してしまう、という人におすすめしたい本です。著者の矢作直樹さんの優しい言葉が、疲れた心にズシンと染みわたります。いつも頑張りすぎていて、最近全く休む時間が取れていない、疲れが溜っているという人におすすめしたい本です。

矢作直樹さんは東大病院救急医療の現場にいて、たくさんの現場を経験してきましたので、心の休ませ方やストレスへの上手な対応を書いています。「ありのままの自分が素晴らしい」ことに気づかされる本。いつも手元に置いておいておき、ふとした時間のときに、何度でも読み返したくなるような、癒される一冊です。

PHP研究所 「休むために働くドイツ人、働くために休む日本人」 福田 直子 (著)

日本とドイツは両国ともに勤勉でコツコツと努力する気質が似ている国家です。しかし、ヨーロッパにあるドイツは1カ月もの長いバカンスを取って休むなど、働き方が日本とは全く違うのです。また勤務時間に関しても、平均労働時間が週に35時間、失業保険や年金制度も充実している福祉大国です。

税金が収入の半分という仕組みでも、堂々とした経済大国のドイツ。そこには人々の仕事と生活に対しての考え方が影響しています。日本と似ていす点、違う点はどこなのでしょうか?

日本の将来を考える人にとっても、「もっと気楽に生きてみたい」と思っている人にもぴったりの本です。休むコツをつかみたい人にぜひ読んで欲しい、ドイツ流の生活と仕事事情を描いています。

まとめ

ここまでは、休むということに焦点を当て、仕事をしながら上手く休む技術や、職場外での自分の時間の作り方、睡眠と休息、そして休む技術を描いたおすすめの書籍について紹介してきました。仕事に一生懸命なあまり、つい体を酷使する日々を過ごすと、結果として体を壊してしまい兼ねません。上手に休み、心身共にリフレッシュできる方法を学びましょう。

仕事と休みのオンとオフを上手に使い分けると、メリハリが出てきて仕事がますます捗ることでしょう。

勤勉な日本人は、休むことについてマイナスのイメージを持ちがちで、休む人も周囲に気を使ってしまします。しかし、お互いが上手く休むという習慣を身につけて、よりよい質の仕事をして人生を良いものにしましょう。

あわせて読みたい!