職場の悩み

上司のパワハラに悩んだら?今すぐ相談できる3つの対策術とは

仕事でのパワハラを「受けたことがある」という人は多いのではないでしょうか?些細なパワハラから人生を狂わすようなパワハラまで、その被害の大きさはさまざまです。今回は「上司からのパワハラ」についてのお話です。

パワハラは受けた人しかその傷みがわからないと言われています。会社での居場所がなくなることが怖い、という理由で誰にも相談できない人はたくさんいるのではないでしょうか?でも、人として不当な扱いを受けているのであれば、そのパワハラは「相談するべき」です。

もくじ

今どきパワハラをするような上司は害虫確定!その苦しさがわかるのはあなただけ

パワハラの正式名称はパワーハラスメント、職務上の立場や相手の性質を利用して不当な圧力をかける行為のことです。現在ではパワハラという言葉が広く認知され、相談機関も多く置かれています。

ニュースなどで、パワハラによる訴訟問題や、企業での実例が取り沙汰されることも日常となりました。それなのに、いまだにパワハラを続けている人がいるのですから驚きます。

相手の立場に立って考える、相手の気持ちを図るというのは人としての基本のはずです。それがわからない上司の下に配属されてしまったのなら、自分を守れる強い自分となることが必要です。周囲の人にはわかるようでわからないパワハラの苦しさ、勇気を出してきちんと対応しましょう。

「自分が我慢すれば」は厳禁!上司のパワハラは絶対に誰かに相談をするべき?

パワハラを受け続けている人の中には「自分が我慢すればいいのだから」という人がいますが、それは違います。

人間はストレスに弱い生き物です。渡りたかった信号が目の前で赤になっただけで体内にストレス成分が分泌されます。これが「イヤだ」と意識できていることであれば、なおさら強いストレスがかかっていることになるのです。

我慢をすればするほど、あなたの身体や心は破滅に向かいます。精神だけで乗り越えるということは不可能です。体や心は一度壊れてしまえば、修復に膨大な時間が必要になります。生活のために働いているのに、その仕事で身体を壊してしまったら、本末転倒ですよね。必ず誰かに相談をして、自分を守ることに力を尽くしましょう。

使わない手はない!社外ホットラインで労基からの指導を入れる

パワハラの相談先として、一番に思い浮かぶのは「パワハラホットライン」ではないでしょうか?でも、実際に電話をするとなると勇気がいるものですよね。秘密厳守と言われても「どこかから自分が電話した事実が漏れるのではないか」と考えると怖くなる人もいるでしょう。

ホットラインには「社内」と「社外」の2種類があります。社内ホットラインで心配なのであれば、社外ホットラインへ相談してみましょう。その電話で「パワハラについて相談したいが、秘密が漏れるのではないかと考えると話せない」と正直に伝えてみてください。先方は、どういう仕組みで秘密が守られると言い切ることができるのか、ということを説明してくれます。

また、社外ホットラインの良いところは、労働基準局への通報が早いということです。労基から会社に指導が入れば、パワハラだけでなくセクハラなどについても具体的な措置を会社は取らなくてはいけなくなります。

厚生労働省「総合労働相談コーナー」へ相談してみる

社外と言えども、やはりホットラインへ相談する勇気が出ない、という人は厚生労働省が運営している相談機関を使うという方法もあります。中でも「総合労働相談コーナー」は各都道府県の市町村ごとに設けられていて、電話をすれば女性相談員に対応してもらうことができます。

厚生労働省では、働く人のストレスや悩みに答えるさまざまな機関を設けているので、ネットなどで検索してみるとすぐに見つけることができます。特に、厚生労働省の「心の耳」というサイトにいけば、ストレスチェックやメール相談、電話相談の窓口へたどり着くこともできます。

民間の機関への相談が不安な人でも、国の機関であれば相談しやすいという人は多いものです。身体や心に支障が出ている場合に受診する医療機関を検索できるページもあります。

覚悟があるなら弁護士へ!パワハラ上司が最も恐れるのは法律家

「いざとなったら訴訟も考えている」という人は、弁護士に相談をしてみるのも良いでしょう。法律の専門家であれば、これまでのサンプルなども持っているので、あなたが受けているパワハラでこれまでどんな訴訟が起こされているのかなどについても知ることができます。

何より、弁護士は法律の専門家です。パワハラをしている人や、それを容認している会社にとっては一番怖い存在と言えるでしょう。

しかし、弁護士に相談して然るべき対応をしてもらうには、各相談機関への相談実績が重要になります。ホットラインや公的相談機関への相談実績があることで、弁護士は優位な対応をすることができるからです。

もしもまだどこにも相談をしていないのであれば、ダメ元でもどこかへ相談して、その実績を持って弁護士への相談へ臨みましょう。「相談したけど改善されなかった」というところから、法律が生きてきます。

最後に決めるのは自分自身 自分を守る方法を探すことから始めよう!

パワハラを受けている人の中には「同僚に「気にするな」と言われたから我慢している」という人が多くいます。確かに、周囲の目を借りて、自分の状況を知るということは大事なことです。自分だけの思い込みで行動することを躊躇するのは、大人として間違ってはいないでしょう。

でも、その人はあなたではないのです。あなたのことはあなたにしかわかりません。周囲に何と言われたとしても、自分自身が「辛い」と感じるのであれば、必ずどこかに相談をしてみてください。相談をするということは、誰かに頼り切りになることではありません。

自分を守るために、人の力を借りるということです。自分自身を守るということはあなたにしかできないことですよ。

まとめ

パワハラを受けている人は、最初は愚痴を言うことで済ませることができます。「あの上司ほんとイヤだな、パワハラだよ」と言えている内はまだ良いのです。

しかし、これが繰り返されることで、段々愚痴が言えなくなってきます。「自分が悪いのかもしれない」「望まれていることができない」と自分を責めはじめます。これが精神的疾患を引き起こすきっかけとなるのです。

パワハラで身体を壊したり、精神的に参ってしまうと毎日を楽しむことができなくなります。パワハラを受けている今も同じかもしれませんが、今よりもさらに楽しめなくなるのです。「毎日を楽しむ」というのは付加価値ではなく、人生のメインです。それができない自分をこのまま一人ぼっちにしないで、誰かに相談してみませんか?

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