会社で仕事をしていると、その仕事に向いている人と向いていない人、仕事ができる人とできない人が少なからず存在します。年数を重ねて経験や知識を積んでいけば、ある程度改善される場合がほとんどですが、新入社員はそれができません。
あなたの会社で採用活動をしていれば、新人社員が入社してくると思います。なかには、「無能だ」と言わざるを得ない新人社員もいるのではないでしょうか?この記事では、『無能な新人』の伸ばし方・対処法について紹介していきます。
もくじ
自分の部署に入ってきた新人をどうにかしたい!無能な新人の特徴は?
一言で無能とは言っても、いろんな種類の新人社員がいると思います。
- やる気が感じられない
- プライドが無駄に高い
- 人の話を聞かない
- うっかりミスが多い
- 自分から動こうとしない
など、人によって基準は異なるでしょうが、無能な新人にはこのような特徴が挙げられると思います。
まずは、その新人社員としっかり向き合ってみましょう。無能な新人は、『何がわからないのかがわからない状態』になっているケースがほとんどです。
新人社員に対して「無能だな」と感じる部分があれば、何が問題となっているのかを正しく把握するところから始めましょう。その問題点をうまく指摘し、正しい方向へ導くのも上司の役目です。
「他の新人はできているのに、何でお前は仕事ができないんだ?」と責めずに、あくまで「なぜ仕事ができないんだ?」と考えるようにしましょう。
無能な新人を普通レベルに引き上げる4つの方法は?
あなたの部下として『無能な新人』が入社したのであれば、面倒を見ないわけにはいきません。新人は誰しも、最初は誰かに面倒を見てもらわなければ仕事を覚えられません。
とは言っても、無能な新人をいきなり優秀な新人まで引き上げるのは難しいでしょう。なので、まずは『普通』と呼ばれるレベルまで引き上げることを意識してみてください。
これからは、無能な新人を『普通レベル』に引き上げるための方法を紹介していきます。
うっかりタイプにはマメにやるべきことを事前説明・確認する
『うっかりミスが多い新人』については、やるべきことを事前に説明・確認するようにしましょう。このような新人は、教えたことや伝えたことがなかなか頭に定着しません。なので、根気よくマメに指導をする必要があります。
事前にあなたから説明・確認をすることで、新人は知識を得た状態で仕事に取りかかれます。そうすると、新人が『仕事の正しいやり方』を知ります。これを繰り返していくと新人は知識を身に付け、うっかりミスも少しずつ減らせるでしょう。
また、うっかりミスを減らす方法として挙げられるのが、メモを取ること。記憶に定着しやすくなり、忘れたときでも見直すことができます。これは、毎日のやるべきことや教えたことに対しても効果的です。
やる気のないタイプは褒めながら与える仕事の重要性を説明する
『やる気が感じられない新人』について、まずは新人のやる気を引き出す必要があります。そのためにも、新人が良い仕事をしたら、しっかりと褒めるようにしてください。良い仕事をした部下を、褒めないのはもったいないことです。
人は誰しも、褒められるとうれしいですし、「次も頑張ってみよう」と思うもの。まずはエサを与えるではありませんが、新人がやる気を出しやすい環境づくりを心がけてみてください。
また、やる気のないタイプの新人は、仕事のやりがいや重要性を正しく理解していない場合がほとんどです。「この仕事には〇〇の意味があって、最終的には〇〇になる」というように、与える仕事の意味や重要性を正しく伝えるようにしましょう。
気持ちが沈んだ鬱気味タイプには気持の切り替えを提案する
『失敗すると気持ちが沈んでしまうタイプの新人』に対しては、気持ちを切り替えることを提案してみましょう。このタイプの新人には、危機感を煽ったり、過剰に励ましたりするのは逆効果です。
気持ちが沈んでしまうタイプの新人は、気持ちの切り替えが不得意なケースがほとんどです。「気持ちを切り替えていこう」や「慌てなくていいから次頑張ろう」など、気持ちの切り替えを促すような声をかけましょう。
こういったタイプの新人に、「他の新人はできているのに…」は禁物です。いくら同じ新人とはいえ、成長するスピードには差が出てきます。上司であるあなたからこう言われてしまえば、新人は自己嫌悪になり、より仕事に対して消極的になるでしょう。
空回りタイプには評価した上で問題点を的確に指摘する
『空回りしているタイプの新人』は、できていることを評価したうえで、問題点をうまく指摘しましょう。このタイプの新人は、自分は何ができていて何ができていないのかを正しく把握していない可能性があります。
問題点を指摘するとき、最初はかなり丁寧にやり方や仕事の意味を説明することをオススメします。空回りする新人は、必要な手順を飛ばして仕事をしてしまう傾向が強くあります。最初は特に、仕事の手順やゴールを示したうえで、仕事の依頼をするようにしてください。
ただ、問題点を指摘するだけではいけません。欠点だけを指摘していては、せっかくのやる気を削いでしまう可能性があります。良いところを褒め、問題点を指摘することで、やる気を保ちながら正しい方向へ導くように指導していきましょう。
無能な新人教育!人によっては対処しきれない場合もある
ここまで、無能な新人に対する対処法を紹介してきました。ただ、なかには『努力では対処しきれないケース』もあります。その場合は、指導しているあなたが消耗してしまうことがあるため注意が必要です。
- 明らかに常識が欠如している
- 成長しようという気がまったくない
- 鬱などの病を抱えている
など、あなた個人として対処ができない場合は、あなたの上司や先輩と相談しましょう。ひとりで対処しきれない問題を新人が抱えている場合、会社全体として対応をするべきです。ひとりで解決しようとするあまり、あなたが消耗してしまっては元も子もありません。
判断が難しい問題にはなりますが、日頃から新人のことを正しく把握し、的確な判断をするのも上司の役目と言えるでしょう。
まとめ
残念なことに、『無能』と呼ばれる新人はどんな会社でも少なからず存在します。あなたが上司という立場になっている以上、避けられない悩みと言ってもいいでしょう。
無能な新人の教育は、決して簡単なことではありません。おそらく、あなた以外の社員も苦労をしているはずです。しかし、そんな新人をしっかり教育できれば、あなたの上司としての力量は確実に上がります。もちろん、社内での評判も上がるでしょう。
ただ、「ひとりでは対処しきれない」と感じた場合は、あなたの上司や先輩に相談するようにしましょう。その先の判断は上層部に任せ、あなたは仕事に専念してください。
まずは、「無能な新人の問題点はどこにあるのか?」と改めて向き合い、正しい方向へ導けるようにサポートしてみましょう。