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虚言癖の特徴とその対処法3つ!虚言癖は「嫌いになるべき」なのか?

あなたは「嘘」についてどう思いますか?嘘が嫌いという人は多いですよね。嘘をつかれて振り回されたり、騙されたりするのは誰だって嫌でしょう。でも、その嘘に「悪気」がないとしたらどうですか?気が付いた時には既についてしまっている嘘や、こうだったらいいのにと思うことを口に出した結果生まれてしまう嘘です。そのような習慣がある人のことを「虚言癖がある人」と言います。今回は「虚言癖がある人の特徴とその対応」についてのお話です。この機会に「虚言癖」について一緒に考えてみましょう。

もくじ

嘘をつかない人はいない 虚言癖との境界線は「嘘ばっかりついているな」の意識

人はどんな人でも、1日に最低3回の嘘をつくと言われています。そう言われてみると、自分で嘘と自覚していないだけで「結果的には嘘だった」ということを言っているものです。日によって、あるいは状況によっては「意図的に複数回嘘をついた」ということもあるでしょう。そんな時は「今日は嘘ばっかりついているな」という思いを持つことになります。

虚言癖は「嘘をつく癖」です。癖は無自覚に出ます。鼻を触る癖は触ろうと思っていなくても触ってしまうから癖です。当然、何度嘘をついても「今日は嘘ばっかりついているな」という思いを持つことはありません。これが虚言癖ではない人と虚言癖の人の違いです。でも、今虚言癖で無い人でも、嘘をつくことに慣れすぎてしまったら無意識に嘘をつくようになることもあるかもしれません。

虚言癖の特徴とその対応!嘘をつくことに働いているその心理とは?

では、身近に「あの人って虚言癖かな?」と感じる人がいたら、あなたはどう対応しますか?聞いていて「明らかに嘘」とわかる嘘は反応に困りますし、「確かめようがないけど多分嘘」という嘘も何だか気持ちが悪いものです。虚言癖を持つ人がつく嘘には大きく分けて3つの特徴があります。そこには虚言癖特有の深層心理が働いているのです。その特徴と対応方法を知っておけば、相手の嘘に振り回されたり、騙されたりすることは少ないでしょう。

特徴①「自分を大きく見せる嘘」虚言癖が持つ虚栄心に振り回されない

自分を大きく見せる嘘には、虚言癖が持つ虚栄心が働いています。自分が劣っていることを悟られないためにつく嘘です。たとえば「私の実家は1000坪ある」など、わかりやすいことがポイントでしょう。もちろん自宅が1000坪という人はこの世にたくさんいるでしょうが、身近な人にとってはそれが嘘か本当かの判断は簡単です。この一見意味が無いように見える嘘は虚言癖に多い特徴でしょう。

この場合は「自分の実家が狭いと思われたくない」という単純な虚栄心です。この手の嘘は喰いついてはいけませんし、競ってもいけません。また、その嘘を信じて、頼りにすると振り回されます。「すごいね」など当たり障りのない言葉で受け止める程度にしておきましょう。

特徴②「本人の理想がつかせる嘘」虚言癖が持つ自惚れは聞き流す

自分が理想としていることを嘘にすることもあります。自惚れが過ぎて、気が付いたらついてしまっている嘘です。たとえば「僕は街でモデルにスカウトされた」という嘘をつくのは、こうなったら良かったのに、自分ならこうなることもあり得るのに、という気持ちが原因となっています。自惚れが原因となっている嘘は、自分が人より優れていると思うことについてつかれます。この例で言うと、本人は顔やスタイルに自信があるのです。

聞いた人はそれが嘘だと思っても指摘せずに聞き流してあげましょう。なぜなら、この手の嘘は人を傷つける可能性が低いからです。本人の妄想を現実の話として聞くことは、気分が良いことではないかもしれませんが、反対に言えば「聞けば終わる話」でもあります。

特徴③「考え方次第で全部本当になる嘘」嘘と現実を混同する虚言癖に指摘はしない

虚言癖と言うと「わかりやすい嘘」というイメージを持たれやすいものですが、中には、曖昧な嘘をつく人もいます。それは「嘘と言えば嘘だけど、本当とも言えなくない」というものです。たとえば虚言癖の人が「私は月収30万円」と言ったとします。今の月収が24万円だとしたらこれは嘘です。でも「基本給は24万円だけど、今度受験する資格試験に合格すれば、手当がついて30万円に届く」など、これから現実になるかもしれないことを含んでいる嘘もあるのです。

虚言癖がつく嘘の中でも、これはかなりややこしく、周囲を混乱させやすいものと言えるでしょう。しかし、これもまた本人への指摘はしない方が良いです。なぜかと言うと、この手の嘘を無意識につく虚言癖は、嘘と現実が混同している可能性があります。下手に指摘すると本人の中でバランスが取れなくなることもあるので、信頼できる上司などと相談をして対策を取った方が良いでしょう。

「ただ嘘が多い人」か「信頼できない人」か? 虚言癖というだけでは図れないのが人

「嘘をついてはいけない」という教えはほとんどの人が幼いころから受けてきているでしょう。これは大人になってからも「常識」の中に問題なく含まれているものです。それが、悪びれずにどんどん嘘をつくのですから、周囲としては戸惑ってしまいますよね。でも「虚言癖だから」というだけでは、その人のことはわかりません。確かに虚言癖というのは、無視できない大きな特徴です。でもだからと言って、必ず悪い人だとも言い切れません。

虚言癖を持つ人は、過去に挫折をしていたり、長い間重圧を感じたりした経験を持っていることが多いと言われています。その反動が嘘をつかせる、という意見もあるのです。だからと言って嘘をついても良いというわけではありませんが、嘘以外の部分もしっかりと見てあげても良いかもしれません。「嘘が多くて信用できない」と言われる虚言癖は確かに多いですが「嘘が多いけど、それ以外はとても良い人」と言われる人もいるのではないでしょうか?

まとめ

保身の為の嘘や、人を陥れるための嘘はついてはいけませんよね。嘘をつくことで具体的な被害者が出てしまいます。ところが虚言癖を持つ人がつく嘘による「被害者」は明確ではないことが多いのです。「何となくいや」「何となく気持ち悪い」という、とらえどころの無い感情となって心の中に残ります。

あなたの身近に虚言癖を持つ人がいたら、その多くは聞き流していれば問題はないでしょう。もちろん、癖で嘘をつかれては困るような、大事な場面ならきちんと確認すれば良いのです。「それは本当?もし違ったら大変なことになるよ」と一言聞いてみましょう。虚言癖の人は悪気が無いので嘘は案外簡単に認めてくれます。人にはいろんな癖があります。可能な限りお互いに譲り合っていくのも解決策の一つと言えるのではないでしょうか?

 

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