職場の悩み

仕事ができずに無能と言われて辛い…どうすれば変われますか?

無能とは、能力や才能がないこと、役に立たないこと、あるいはその人やそのようなさまを言い、侮蔑的に使われることが多い言葉です。今までに「お前は無能だ」と言われたことはありますか?ここまでストレートではなくても「役に立たないな」「ダメだな」「そんなこともできないの?」「向いていないのでは?」のように、能力がないことを非難された経験がある人は少なくないのではないでしょうか?そして、無能だと人に言われても、全く気にならない、構わない人もあまりいないでしょう。多少なりとも落ち込んだり、悲しんだり、悩んだりするのが人間です。では無能だと言われてしまったら、どう対処したらいいのでしょうか?

もくじ

まず無能と言われる原因はどこにあるのかに気づく

どうしてあなたは無能だと言われて(思われて)しまったのでしょうか?言われた原因を確認してください。職場で週に何度も始業時間に遅れるようなことがあれば、非難されても当然です。会議やお客様とのアポイントメントを忘れてしまったら、これも非難されて当然です。手紙やFAXの送り先を間違えても、やはり当然非難されます。もし、このようなことができていなかったら、社会人としての自覚が足りないかもしれません。早急に改善する必要があります。遅れないよう、忘れないよう、間違えないよう、自分なりに工夫してみましょう。

スマホのアラーム機能・リマインド機能を使うのに加えて、今までより夜早く寝て、朝早く起きたり、朝晩スケジュールを確認する時間をとったり、確認リストを作って随時チェックしたり、非難されないように今までとは違うやり方を取り入れる必要があります。時間を守るとか、予定を確認するとか、相手を確認することは、おそらく義務教育期間に学んだ内容と言えます。これら、人間社会で生きていくために最低限必要な常識とも言えることは、少なくとも仕事上支障のないレベルは身につける必要があります。ここの点が足りなくて非難された場合は、素直にその非難を受け入れて、改善していきましょう。

期待されていることに無理がないか確認する

職場では兎角、苦手なことを克服するように目標設定させられます。「今までできなかったことを今年はできるようしなさい」と求められることが多いです。また、職場での指示を断るのが難しいという環境もあります。もちろんこの目標設定をチャンスと捉え、やったことがないこと、できなかったことに挑戦するのは素晴らしいです。それを機に、今まで気づいていなかった自分の才能に出会うこともあります。できる仕事が増え、周りからも認められ、出世していくかもしれません。

逆に、一ヶ月、二ヶ月、半年、一年と頑張り続けても、全く成果が出ないこともあるでしょう。逆立ちしても、向いていないこと、できないことはあります。もし、この段階で会社側から無能呼ばわりされてしまったら、この状況でも自分一人で何とかしろと言われたら、しばし冷静にこの状況に向き合っても良いと思います。我慢して頑張り続けるのではなく、新たなアクションを取るタイミングかもしれません。人には外向的な人、内向的な人、直感的な人、五感的な人と色々なタイプがあります。得意、不得意もあります。

社会人として常識的な部分は別ですが、それ以上の仕事の能力となると、誰でも頑張れば身に付けられるのかと言うと、そうではありません。数字に弱い人がいくら経験を重ねても、数字に強い人のように数字に関する仕事をこなすことは難しいです。既にあることの改良が得意な人に、新しい何かを生み出す作業を求めると、その人の能力がなかなか活かされません。適材適所と言うように、人はその人の適性や能力に応じ、それにふさわしい仕事に就くことが望ましく、結果として会社の利益にも繋がります。あまりにも能力に合わない仕事であれば配置換えも考えるのが会社側の役目とも言えます。

伸びる会社は社員の能力も伸ばし共に成長している

そもそも、会社は人と人が集まって成り立っています。それぞれ能力を出し合い協力して、望ましい成果を出すことが個人の成長・評価、ひいては会社の存続・発展にも繋がります。それなのに、個人が能力を発揮できないでいることに対して、一方的に「役に立たない」「ダメだな」と非難し「自分の責任だから自分でどうにかしなさい」と言ってくるようでしたら、恐らくその会社は伸びません。先が知れています。人の入れ替わりばかり激しくて、一向に人も会社も育たないでしょう。

伸びる会社は、人の伸ばし方を心得ています。与えた作業がなかなか進まなかったら、何故進まないのか原因を突き止めます。突き止めて、改善する方法を考え、それを提示するのが人を伸ばす会社です。仕事の手順を変えたり、担当する作業を変えたり、会社側と本人が協力すれば、改善できることは沢山あります。もし、あなたができる限りのことをしても、思った成果が出ていないようでしたら、そして、その状況に対して会社側の対応が期待できないようでしたら、その会社はあなたにとって相応しい職場ではないかもしれません。人は変化を恐れる生き物です。ただ、人生まだまだ先は長いです。辛くても我慢して頑張り続けることも一つの選択肢であり、思い切って変化の道へ踏み出すのも一つの選択肢です。

そもそも、本当に無能の人なんて存在しない

無能という言葉は存在しますが、そもそも無能な人なんてこの世にいるのでしょうか?ある特定のことに対して、無能な人はいるでしょう。例えば、泳げない人は泳ぎに関して無能です。能力がありません。料理が苦手で料理をしない人は、料理に関して無能です。役に立ちません。でも、全てのことに対して無能な人はいません。そして全てのことに対して有能な人もいません。皆それぞれ持って生まれた個別の才能があって、それを互いに出し合い協力し合うから社会が成り立っていくのです。日本の教育は、個人の得意分野を伸ばしにくい傾向があります。突出するより、周りと同じくらいを好む傾向も少なからずあります。そして出る杭は打たれることもあります。

だからといって、私たち一人ひとり能力がないわけではありません。必ず得意なことがあります。ただ、その能力に気づいていない人が多いのも現実です。気づく機会がなかったから、しょうがないとも言っていられません。年功序列、終身雇用の時代は終わりました。自分の身は自分で守る、自分の生き方は自分で選択できる時代です。先日お話したベストセラー作家の先生は、大人になってしばらくしてからご自分の書く才能に気づかれたそうです。それまでは、法律と会計の勉強と知識しかなかったと仰っていました。もしかしたら「無能な人」と思われた時があなたの転機、変わりどきかもしれません。

そのまま続けるか、変化の道へと踏み出すか、選ぶことができる

今、あなたがいる職場環境にあなたは納得して働いていますか?自分が持つ能力を活かした仕事ができていますか?互いに協力し合い、能力を出し合って仕事が進んでいるに越したことはありません。もし、あなたが無能な人と思われるような状況があったら、それはチャンスかもしれません。もちろん社会人としての最低限の常識があっての話ですが、あなたの才能が活かされていない可能性があります。頑張って続けても結果が伴わないのであれば、それは何かを変える必要があります。会社側とあなたと二人三脚でその状況に取り組めれば一番望ましいです。そうすれば、あなたも会社も必ず良い方向に進んでいきます。しかし残念なことに会社側の協力が期待できないようであれば、その時はあなたの決断が必要です。あなたには必ず得意なことがあります。そのまま我慢して努力し今の仕事を続けるのも一つの選択肢、思い切って変化の道へと踏み出し仕事を変えるのも一つの選択肢、あなたは選ぶことができます。

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