職場の悩み

サービス残業への対策とは?職場を変えて“転職”するべき?

近年、日本の労働時間の長さに関する問題が取り上げられる機会が増えています。政府がここ数年“働き方改革”を掲げているように、会社によっては労働時間を減らす対策を立てていることでしょう。

そのなかで、いまだに慢性的なサービス残業が行われている会社も数多くあります。あなたが勤めている会社では、サービス残業を行われていないでしょうか?もしサービス残業が慢性的に行われていれば、何かしらの対策を練る必要があります。

そこで今回は、サービス残業に悩んでいる方ができる対策や、今後のキャリアの見直し方について紹介していきます。

もくじ

サービス残業がつらい!職場でできる対策とは?

大前提として、サービス残業というのは会社として褒められたものではありません。明確な法律違反でもあるため、泣き寝入りしてしまえば、ただただ自分自身が“損”をしてしまうだけです。

サービス残業に悩んでいる方は「現状をなんとかしたい」とは考えていても、会社全体の雰囲気や暗黙の了解で行動に起こしにくいと感じると思います。

ただ、それでは今後サービス残業をし続けることになるでしょう。まずは、個人的に職場でできる“サービス残業対策”を紹介していきます。

“早く帰る”を徹底!キャラを定着させて帰りやすい環境を

会社で働いていると、「上司や同僚より早く帰りづらいな…」と感じることがあると思います。会社によっては、「早く帰るのは悪いこと」という雰囲気が出来上がっている環境もあるでしょう。

しかし、その会社特有の雰囲気に屈してはいけません。「自分がやるべきことが終わったら帰る」ということを徹底し、周囲から「あいつは早く帰る」と認識させましょう。

“早く帰るキャラ”を周囲に認識させれば、あなたも早く帰りやすくなることは間違いありません。

会社全体が“帰りづらい雰囲気”を出していたとしても、サービス残業に正当性は一切ありません。雰囲気に屈するのではなく、むしろ自分が早く帰ることで周りも早く帰られる雰囲気を作る気持ちで仕事をしましょう。

仕事の効率化!労働時間ではなく成果で評価を得るようにする

当たり前ですが、早く会社から帰るためには自分の仕事を終わらせなければなりません。そのためにも、日々の仕事に対して“効率化”することを意識しましょう。

仕事の効率化におけるコツとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • 仕事の全体像を把握して道筋を立てる
  • やるべき仕事の優先順位を明確にする
  • 無駄な仕事は省いていくそれでは、あなたの時間がただ消費されていくだけです。それは、本当にもったいないことと言えます。できる限り仕事の効率化を意識して、会社から早く帰れるようにしましょう。
  • 現在日本では、仕事の成果よりも労働時間で評価をされる傾向にありますが、この評価傾向はあくまで“残業代ありき”の考え方になります。サービス残業というのは、文字通り「会社に自分の時間をサービスで提供している」のです。

サービス残業の証拠集め!もしもの時の準備をする

冒頭でお伝えしましたが、残業というのは本来“残業代”をもらうべき仕事です。サービス残業というのは、法的に見ても正当性はありません。

  • 残業代ではなく、定額の“〇〇手当”
  • みなし残業代の支給
  • 残業代が月給に含まれているですので、もしあなたがサービス残業をしていれば、万が一「会社を訴える」という選択も考えなければなりません。そのためにも、今のうちに“サービス残業の証拠”を集めておくといいでしょう。
  • 証拠集めのポイントは、勤怠記録などの「あなた自身の残業時間を示せる証拠」を集めることです。この証拠があれば、万が一会社に法的措置をとる場合に強い味方となります。
  • など、多くの制度があるため「これはサービス残業と言えるのか?」と悩むこともあるでしょう。しかし基本的に残業代は、1分ごとに支払うことが会社に対して義務付けられています。

上司や周囲への相談!個人での対策には限界がある

ここまで、サービス残業に対する“個人でできる取り組み”を紹介しました。しかし、サービス残業の改善に対して個人で取り組めることは、残念ながら多くないのも事実です。

というのも、サービス残業の多くは会社側に原因がある場合がほとんど。会社に原因がある以上、個人で改善するためにできることには限界があります。

その場合は、勇気を持って上司など周囲へ相談をすることも考えましょう。周囲を巻き込むことで何かしらの改善につながる可能性がありますし、上層部へ話が通る可能性もゼロではありません。

ただ、上司が“サービス残業推進派”である場合は注意してください。相談しても諭されるだけでしょうし、何より上司の心象を悪くする恐れもありますので注意が必要です。

サービス残業の原因は“会社”にある場合がほとんど

サービス残業のほとんどは、会社側に原因がある傾向が強いと言えます。ただ、すべてを会社のせいにしてしまうと、自分のスキルが伸びにくくなることだけは覚えておきましょう。

すべてを会社のせいにしていれば、結果的にいつまでも残業し続けることになってしまう可能性もあります。これを機に、改めて自分自身の働き方を見直すことも考えましょう。

とはいえ、会社に長くこびりついた悪しき習慣がサービス残業の原因であれば、個人で解決できるケースは残念ながら多くありません。その状態のなか個人で戦っていれば、あなた自身が疲れてしまいます。

ですので、どうしようもない場合は働く環境そのものを変える選択も考えなければなりません。“転職”などを視野に入れつつ、あなた自身のキャリアについて考え直す必要があるでしょう。

サービス残業が多い会社からは転職するべき!その理由は?

サービス残業が古くから“当たり前”になっている会社にあなたが勤めていれば、個人的に改善できることは残念ながら多くありません。ですので、その場合は環境を変えるための“転職”も視野に入れましょう。

しかし、なかには「本当に転職する必要があるのか?」と感じる方もいると思います。もちろん、「転職をしなければならない」とまでは言いませんが、“転職するべき理由”が少なからずあるのも事実です。

ここでは、サービス残業が多い会社で勤めている方が“転職”を考える必要がある理由を紹介していきます。

転職しなければ解決しない!原因は会社側にある

くり返しになりますが、サービス残業の多くは会社側に原因があります。また、その原因となっている問題の歴史が長いほど、個人レベルでの解決は難しくなってしまいます。

この状態のなか、あなた個人で戦っていれば、いずれあなたも疲れてしまい「周りも頑張っているし、サービス残業を頑張ろう…」と考えてしまう可能性もゼロではありません。

こうなれば、今後サービス残業から抜け出す機会はないでしょう。サービス残業に対して「抜け出したい」と感じている今こそが、最大のチャンスとも言えます。

取り返しがつかなくなる前にも、一度環境を変えることを検討してみましょう。実際に転職をしないにしろ、他の会社を見ることで多少気が楽になるはずです。

サービス残業に意味はない!あなたに得は何もない

サービス残業というのは、いわば「給料をもらわずに会社に貢献している時間」とも言えます。あなたは、そこまでして「会社に貢献したい!」という強い思いがありますか?

もし、あなたが「自分の力の限り、会社の利益に貢献したい」と考えていれば別ですが、サービス残業というのはあなた自身にとっての利益はありません。

むしろ、あなたにとって“損”と言ってもいいでしょう。時間の浪費はもちろん、あなたのスキルアップも期待できません。

サービス残業が当たり前になれば「もっと効率よく仕事をしよう」という気持ちが薄れ、日々の仕事に対して“向上心”がなくなってしまいます。

人というのは、向上心を失えば衰えていくばかりです。あなた自身の成長のためにも、スキルアップできる環境へ飛び込むことも検討しましょう。

時間の浪費になる!プライベートの時間が削られる

当たり前ですが、サービス時間というのは、あなたの人生において“時間を浪費”しているということ。本来自分自身のために使える時間を、会社のために使ってしまっている状態なのです。

一度「もしサービス残業をしてなければ、何に時間を使おうか」と考えてみてください。趣味や休息、自身のスキルアップなど、多くのことに時間が使えるでしょう。

また現在では、多くの会社が“副業解禁”を発表しており、副業が当たり前の時代がくる可能性も十分に考えられます。もしサービス残業をしている時間を副業に充てれば、収入を得られるうえに自身のスキルを高められるはずです。

ハッキリ言って、サービス残業をなくすことは“メリット”しかありません。自身のために使える時間を確保するためにも、改めて自身のキャリアについて考える機会を作ってみましょう。

まとめ

くり返しますが、サービス残業に正当性は一切ありません。泣き寝入りはせずに、何かしらの対策を取っていくべきでしょう。

とはいえ、サービス残業が多くなっている原因のほとんどは会社側にあります。自分ひとりで思い詰めずに、周囲の人や、しかるべき機関に協力を求めましょう。

ただ気をつけたいのが、すべてを会社のせいにしてしまうと自分のスキルが伸びにくくなるということ。それでは、いつまでも環境の改善や自身の成長を望めません。置かれている環境を当たり前と思わずに、改善を試みるようにしましょう。

そのなかで、“転職”も環境を変える手段のひとつとして検討するべきでしょう。もちろん会社にもよりますが、個人でサービス残業を改善できないケースもあります。

自身が置かれている状況を見直し、今後のキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか?

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