「真面目系クズ」と呼ばれる人に会ったことがありますか?一見やってそうでやっていない、考えていそうで考えていない、そんな人がいたら扱いに困りますよね。今回は「仕事ができない真面目系クズの直し方」についてのお話です。今は子供から大人まで「自分らしさ」が求められる時代です。それなのに、その自分らしさを譲らないことによって周囲に迷惑をかける真面目系クズ。一緒に働く者として、見過ごすことはできません。どうすれば真面目系クズを直せる指導ができるのでしょうか?
もくじ
基本は目を離さないこと!真面目系クズはいつも目の届くところに置いておく?
真面目系クズは目を離さないことが重要です。目を離せば、即「自分らしさ」を全開にしてしまいます。全てを本人に任せてしまうことで、持ち前のだらしなさや、自分自身への都合良い解釈を増長させてしまうでしょう。いつも目が届くところに置いて、報連相を徹底させる必要があります。真面目系クズによる自己判断での仕事をできるだけ少なくし、しっかりと管理することが先決です。気になったことは都度本人に確認するようにして、できるだけ早い軌道修正を繰り返します。
「あの人には勝てない」と思わせるような「厳しい上司」を演じる
真面目系クズにとってあなたは「厳しい人」になるように意識しましょう。怖い人、圧を掛けるだけの人ではなく「厳しい」人です。よく「心を鬼にして」と言いますが、真面目系クズへの指導にはこれが欠かせません。真面目系クズは他の人と違って、優しい言葉での指摘では伝わらないのです。伝わったとしても本人が自分に都合の良い解釈をしてしまうのでその指導が生きません。真面目系クズはいつもそうやって人を煙に巻いてきています。
では、厳しいとはどういうことかと言うと「ダメなことはダメ」とハッキリ伝えることです。「なるほど、気持ちは理解しました。でもダメなものはダメなんだよ。」と言い聞かせることを続ければ、真面目系クズは調子が狂ってしまい「あの人には勝てそうにない」と判断して、あなたの言う事を聞くようになります。
真面目系クズの直し方 真面目系クズは手間はかかるが意外と忠実?
真面目系クズを直すというのは、時間と手間がかかることです。ちょっとやそっとの気持ちでは、こちらの心が折れてしまいます。相手はあなたの気持ちが緩んだ時を見計らって自分の好きなように振舞ったり、考えたりするので、文字通り目が離せません。でも、真面目系クズは、こちらのやり方次第では意外と忠実な部下になることもあるのです。そのためにも、指導の仕方を間違えないようにしなければなりません。あなたは堂々とした態度で、真面目系クズに接する必要があります。
自由にさせてはダメ こまめに声をかけて取り掛かりを早くさせる
真面目系クズは自由にさせてはいけません。休憩時間や休日以外はしっかりと仕事を指示して結果を把握しましょう。たとえば、真面目系クズに何かの仕事を依頼したとします。納期は極力短く設定して、1日の内に何度も進捗を確認するようにします。「どう?進んでる?」など、軽い声かけで十分です。
これは取り掛かりを早くさせるためです。真面目系クズは納期が迫らないとやらない習性があります。納期よりも前倒しして仕事を仕上げるという考えがありません。でも会社としてはできるだけ早く仕上げて、次の仕事に取り掛かってほしいものですよね。仕事を渡したら遠目で様子を伺い、やってなさそうであればできるだけ早い段階で声を掛けましょう。「どう?やってみてわからないところはない?」など、取り掛かっている前提での声かけが良いでしょう。
「なんとなく」で働かせない その日の予定を朝共有しておく
真面目系クズの1日の始まりを、あなたとの予定共有から始めるようにします。真面目系クズは、やる仕事があっても何かと理由を付けて他のことをしたがったり、準備に時間をかけすぎてしまうものです。結果として1日が終わった時に「今日はこれをやった」と言えるような仕事ができません。
朝一で「今日の予定は?午前は何?午後は何をすることにしているの?」など、その日の予定を明確に立てていなければ答えられない質問をします。答えられなければすぐに予定を立てさせましょう。その予定の中で必要なさそうな時間が存在していたら、そこは必ず何か予定を入れさせます。「ここは空いてるんだね、じゃあこれをやってもらおうかな」とすかさず指示を出します。そうすることで真面目系クズは真面目に予定を組むようになるでしょう。
細かいことをうやむやにしない できなかったことの理由を明確にする
真面目系クズには言い訳をすることが上手な人が多いです。何かミスや納期遅れをしたとしても「仕方なかった」という言葉に収まる言い訳や他人への擦り付けをしてしまいます。これをうやむやにすると、真面目系クズはまた同じことをします。「この間もこれで乗り越えたのだから」と考えるのです。そこで、真面目系クズの失敗については細かいこともうやむやにせず、理由を全て明確にしましょう。
どうしてこうなったのか?どうすればこうならなかったのか?次にこうならないためにあなたは何をするのか?ということを本人に考えさせて答えさせます。もちろん、矛盾する答えや、解決に繋がらない言い訳は受け付けてはいけません。「それは今関係ないよね」「それは言い訳だよね」としっかり潰していきましょう。
「言った気」にさせない 意見は深掘りして聞き、検討して正式な返事をする
真面目系クズは「意見を言う」ということが苦手ではない人が多いです。自分の言動を棚に上げて「会社がもっとこうだったら」などの意見をしてくることがあります。これを「また言っているよ」という気持ちで聞き流さないようにしましょう。真面目系クズは、自分が思いつきで言ったことでも、こちらが適当な返事をすることで「自分が言い負かした」と勘違いをしてしまいます。そうなると、さらに扱いにくくなるのです。
どんなに受け入れられない意見であっても、しっかりとメモを取りながら受け止めます。必要に応じて関係部署等へ確認を取り、検討したという結果を返すようにしましょう。メモを取られる、他部署へ確認される、などは真面目系クズにとってはプレッシャーです。好きなことを言って「言ってやった」と思わせないために必要な措置と言えるでしょう。
「やった気」にさせない 残業時間は徹底的に管理する
真面目系クズは残業が好きです。日中の効率が悪いことを改めず、残業を進んでやるようなところがあります。この真面目系クズの残業時間は徹底的に管理するようにしましょう。真面目系クズは、日頃自分がどんな仕事をどれだけ頑張っているのか、ということを明確にできません。だから働いている時間でそれを測ります。月末に自分の残業時間を確認して「今月もこんなに働いた!」と勘違いしてしまうのです。
これは真面目系クズの仕事を管理できるようになれば、そこまで難しいことでないでしょう。真面目系クズが定時に帰ろうとしなければ「今日の予定は終わっているはずだよね?」など声を掛けるだけで済ませることができます。翌日の仕事の準備をする、などと答えることが多いですが、そこも「それは明日やってください」と言い切って帰らせましょう。
PDCAを自分で回せないのが真面目クズ!指導するからにはこちらも本気で!
このように、真面目系クズの指導には根気が必要です。普通の社会人はこれを自分でやっています。PDCAです。自分で計画を立て、自分で実行し、自分で振り返り、自分で改善するのです。こうすることで、前回よりも効率良く、質の良い仕事をするのが社会人ですね。真面目系クズはそれができないからそう呼ばれています。何だか、子供を扱うようで「やってられない」と思うこともあるでしょう。でも、こちらがそう思って接していても、真面目系クズは変わりません。相手を変えるためには、まずは指導する側が本気になることが大前提です。会社にとって真面目系クズをそのまま置いておくことはマイナスにしかなりませんよね。しっかりと向き合って、真面目系クズを改心させましょう。
まとめ
真面目系クズは会社の利益に貢献できないだけでなく、チームの輪も乱します。誰だって、自分が頑張っている隣で不要な仕事に時間ばかりかけたり、隙を見てはサボったりする人がいては腹立たしく感じるものです。つまり、真面目系クズの指導は当人だけのためではありません。あなたが真面目系クズをしっかりと指導して直すことができれば、当人だけでなく、周囲の人や会社全体のためになります。もちろん、あなたにとっても「指示したことをきちんとやってくれる忠実な部下」が一人増えるという大きなメリットがありますよね。真面目系クズを直すにはあなたの熱意と根気と時間が必要です。強い気持ちを持って立ち向かいましょう。きっとそれが功を成す日はきますよ。