職場の悩み

仕事中、どうしても眠い…寝てしまうシチュエーション別対策術6選

毎日朝から晩まで仕事をしていると、どうしても「眠い…」と感じてしまう時があるのは会社員共通の悩みだと思います。眠気に関する悩みは様々で、睡眠時間が十分にとれていない人もいれば毎日十分な睡眠時間を確保しているのに何故か眠くなる、といった方もいらっしゃいます。

なぜ仕事中に眠くなってしまうのでしょうか?本記事では仕事中に眠くなってしまう原因と、もし眠くなってしまった時の対処法について紹介していきます

もくじ

十分に寝てるのに何故か眠くなるシチュエーションと、その原因と対処法は?

睡眠時間が少なくて眠くなってしまうのは自己管理の問題でもありますが、明日の仕事のために十分に睡眠をとっているはずなのに眠くなってしまう場面が実際に多く存在します。なぜ仕事中に眠くなってしまう会社員が多いのでしょうか?それは、睡眠時間以外にも様々な要因があります。

まずは仕事中に眠くなってしまうシチュエーションとその原因、そしてそれぞれの対策法について紹介していきます。

寝てるのに1日中眠いのは「体内時計」の乱れによる生体リズムの変化が原因

たっぷり睡眠を取っているはずなのに1日中眠くてぼんやりしているという人は「体内時計」が乱れていることが原因とされています。

人間の身体は体温や血圧、ホルモンの分泌などの身体の基本的な働きを地球の自転である24時間に合わせて変化させています。この変化のリズムを「サーカディアンリズム(概日リズム)」と言い、このリズムは私たちの言う「体内時計」によってリズムの変化を刻んでいくわけです。

この体内時計が乱れることでホルモン分泌などの身体の機能のリズムもおかしくなり、1日中眠気が続いてしまうことがあります。

朝起きた時に「日光」を浴びて体内時計を整えよう

対策としては、朝起きた時にすぐ「日光」を浴びる習慣を作ることです。朝に日光を浴びることによって、脳にある体内時計がリセットされ、身体が活動状態になります。合わせて体内時計からの信号が送られ、睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の分泌が止まるようになります。これにより、日中も眠気のない状態で活動できるようになります。

また、いったん止まったメラトニンは14~16時間後に再び分泌されるようになります。ほとんどの会社員が家に帰って寝る準備を行うくらいの時間帯ですね。起床時にしっかり日光を浴びておくと、メラトニンも多く分泌され、熟睡できるようになります。そのサイクルを繰り返すことで、質の高い睡眠も取れて日中も眠くならない生活リズムを構築することが出来ます。

寝る際にはカーテンを閉めずに寝ると、自然と日光が入ってくるのでおすすめの方法です。

昼食後、昼~夕方にかけて眠くなるのは体内時計や食事の質と量が原因

次に、おそらく一番会社員が体験している眠気である「昼ごはんを食べてからの眠気」の原因について説明していきます。俗説では「食事をすると消化のために胃や腸に血液が集中して、頭に行く血液が少なくなるから午後は眠くなる」という説がありますが、これは誤りです。

実は昼食後だんだんと眠くなる原因は先述した「体内時計」なのです。体内時計による生体のリズムが午後2時~午後4時ごろには生理機能として眠気のピークが来るようになっています。そのため、ある意味では昼~夕方の眠気は食事とは関係ない「仕方のないもの」と言えます。

しかし、この生理機能からくる眠気を助長してしまうのが「食事」なのです。例えば炭水化物が多い食生活であると、食事後に血糖値が上昇しやすくなります。血糖値が上がるとインシュリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げようとします。その時の作用で眠くなってしまいます。

また、お腹いっぱい食べてしまうのも睡魔に襲われやすい一因となります。満腹になると、満足感によるけだるさや「オレキシン」と呼ばれる身体の覚醒物質の分泌が抑えられてしまい、眠気を助長してしまうのです。

昼食は控えめに食べて、場合によっては昼寝の時間を確保しよう

お昼時の眠気は生体リズムによるものなので仕方がないものです。少しでも眠気を軽減させるために、食事は炭水化物の量を抑えて、軽めに摂ると眠気は最小限に抑えることが出来ます。なかなか食事の量を変えるのが難しいのであれば、白米を玄米に変えるだけでも効果があります。

しかしながら、この時間の眠気は避けることは難しいので、昼休みなどの時間を利用して10~15分ほどの昼寝の時間を設けるのをおすすめします。眠気をある程度解消できますし、リフレッシュにもなりますので午後からの仕事の効率も上がります。

会議中に眠くなってしまうのは、二酸化炭素の量が原因

会議室で会議をしているとどうしても眠くなってしまう…そういう経験をした会社員も意外と多くいるのではないでしょうか?実は、会議室などのクローズな空間で眠くなってしまうのは「二酸化炭素」が原因なのです。

メリカの研究では「二酸化炭素の濃度が上昇してある一定のレベルを超えると仕事のパフォーマンスが落ち、眠くなってしまう」という報告がされています。締め切った部屋に多くの人が集まる会議では二酸化炭素の濃度は通常の3倍にまで上昇してしまうため、会議中は眠くなってしまうのです。

会議が始まる前や休憩時間には窓を開けて換気をしよう

対策としては、少しでも二酸化炭素の濃度を下げるために開始前に換気を行いましょう。休憩時間などがあればそのたびに行うのがベストです。新鮮な空気を会議室に入れると気持ちもシャキッとしますね。

どうしても眠くなる人のための即効性のある対処法はある?

様々なシチュエーションに応じた対策を紹介してきましたが、しっかり対策を取ってもどうしても眠くなってしまうことはあります。特に生体リズムの関係上、昼から夕方にかけての時間は眠くなるのは仕方がないのです。しかし、実際の仕事では眠いから寝るということは許されません。

もし眠くなってきた時には、いくつかのやり方で眠気を覚ます方法が存在します。続いては、即効性のある眠気対策をいくつか紹介していきます。シーンによって使えるものと使えないものがありますので、自身の状況に合わせた対策を取るようにしましょう。

コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物を摂取する

眠気を覚ます方法として代表的な手法は「カフェイン」を摂取することです。カフェインには覚醒効果や集中力を高める効果があります。カフェインが含まれるコーヒーや緑茶などを飲んで適度にカフェインを取りましょう。ただし、カフェインは刺激が強い成分なので摂りすぎると体調悪化につながるのであまり飲み過ぎないようにしましょう。

冷却シートや目薬など眠気対策用のグッズを使用する

冷却シートなどで首筋や足の付け根、わきの下などを冷やすことで身体をリラックスさせる働きが抑制され眠気が解消されます。また、クール系の目薬やメントール配合の制汗剤・化粧水、爽快感で眠気が吹き飛びます。

こういった眠気解消グッズは比較的サイズも小さく持ち運びも簡単なので、バッグの中などに常備しておくのも良いでしょう。

手にある眠気覚ましに効くツボを押して刺激する

会議などあまり目立つ動きが取れない場合は、手にある眠気覚ましに効くツボを押さえることで眠気を解消することが出来ます。

眠気に聞くツボは中指の爪の根元、真ん中より少し人差し指側にある「中衝(ちゅうしょう)」と、手の甲側の人差し指の骨と親指の骨が交差する地点にある骨のくぼみにある「合谷(ごうこく)」、そして手のひら中央のくぼみにある「労宮(ろうきゅう)」が効果的です。

これらのツボを親指で痛気持ちいいくらいの強さで数秒間押しましょう。

眠気対策をしっかり行い、最高のパフォーマンスで仕事を頑張ろう

いかがでしたでしょうか?仕事中に眠くなることは、残念ながら人体の機能上完全に防ぐことはできませんが、十分な対策を行うことで眠気を最大限軽減することは可能です。

自分の状況にあった眠気対策を行って、毎日の仕事で最高のパフォーマンスを発揮できるように頑張っていきましょう。

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