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読書で得られる7つのメリット 習慣化とハズレ本を引かない極意

本を読むことは、良いことだってわかっていても、なかなか手に取ってページをめくることのできない社会人が増えています。忙しい・時間がない・疲れているなどと、しない理由を挙げるとキリがありませんが、できないのは読書のメリットを十分に理解していないからかもしれません。

今回は、すぐに始めたくなるほどの読書のメリット7つと、読書を習慣化するためのコツ、ハズレ本を引かないためのテクニックをお伝えしていきます。

読書は、「見える景色が一新する」とまで言います。そんな体験をするためにも、ご確認いただければと思います。

もくじ

盛りだくさん!読書がもたらす7つのメリットとは?

まず何を始めるにしても、しっかり理由やメリットを理解していないと、中途半端になってしまいます。読書のメリットを知らなければ、前書きで息切れを起こしかねません。

ページをめくるのが面倒・目が疲れるなど、やらない理由がどんどん出てきます。人間の脳は、言い訳を考えるのが大得意なので、仕方のないことです。

しかし、おそらく読書のメリットを理解しておけば、そんな弱音を脳が作り出せないほどに、読書の世界に魅了されていくはずです。メリットは挙げたらキリがありませんが、今回は7つのメリットに絞って解説していきます。

話し方に変化 コミュニケーション能力が格段に上がる

読書をすると、話し方が変わってきます。どんなジャンルでも良いのですが、読んだ分だけ、様々な言葉・言い回しに触れることができます。本を読むと、それらの言葉が自然に身になって、コミュニケーションの質が向上していきます。

国語の先生は、会話をした相手が、本を読んでいる人なのか、本を読まない人なのか分かるそうです。読書しない人は、話し方が単調で奥行きがなく、面白味を感じないそうです。読書は、言い回しの手札を沢山得られるので、周囲を楽しませることができてコミュニケーション能力が上がります。

周りで、急に会話がイキイキしだして、話し言葉のバリエーションが増えたな、と思うような人がいたら、読書をし始めた可能性がありますね。専門の学校へ通うでもなく、短期間で話す能力が高まるのは読書ならではです。

脳科学的にも、読書がコミュニケーション力を高めることは証明されており、読書は脳の「前頭葉」という部位を発達させます。前頭葉の発達している人は、コミュニケーション力も高いとされています。

語彙力アップで文章も上達! 使ってみたい言葉は書き溜めておこう

読書量の多い人は、文章もうまくなります。読書は、色んな人が書いた、いい言葉や言い回しに触れられます。文章でも使える言葉の量が増え、語彙力が上がります。仕事でも、文章でのやり取りが増えつつある時代です。

定型文に沿って文章を作っていくのも良いですが、ちょっとしたアレンジを加えると、自分の色を出せますよ。

文章を自分色にし過ぎると、相手にとって読みづらくなることが懸念されます。でも、やはり読書量が多ければ、いい塩梅というのもわかってきますので安心してください。

読書中に、心に響くような言葉があったら、書き留めておくのがおすすめです。文章に取り入れて使えば、それはもう自分のものです。

文章は、書けば書くほどに上達していきます。でも、読書で新しい言葉を取り入れていかないと、成長も上げ止まります。成長の限界を突破して、新しい世界に連れ出してくれるのが、読書なのです。

読書中は現実世界を離れられる! ストレス解消にピッタリ

また、本はストレス解消に最適なアイテムです。読書をしている間は、別世界に脳内イメージが切り替わっていて、現実世界とは切り離された感じになりますよね。

特に小説は、物語の中にいる感覚が得られます。このように読書中は、現実にある問題やストレスの原因を忘れられる時間でもあるのです。

イギリスの研究機関は、16分間の読書が、うつ病の予防効果があると発表しました。別世界に没頭できること、現実の悩みや不安から解放されること、そして、いつでも読書を辞めても良い・拘束されないことが、身体と心をほぐしてくれるそうです。

他に、音楽鑑賞・コーヒーを飲む・ゲーム・散歩などでも実験されましたが、読書が断トツでリラックス効果がありました。

成長ができるうえ、癒し効果も高い読書はすごいですよね。ただ、ストレス解消目的の場合、あまりに難しい本ではページを読み進めていくこと自体にストレスを感じてしまいますから、ライトな本を選びましょう。

登場人物に感情移入して涙を流したら、更に最高です。涙には、ストレス物質を体外に放出する作用があります。

読書中はあたまがフル回転! 情報処理能力がアップする

読書は、目から入った文字を理解して、記録を残すのを繰り返しています。インプットの連続ですね。この工程を瞬時、高速に繰り返しているわけですから、かなり頭を使っているのです。読書は、頭を使う訓練にもなっています。

読書を続けると、どんどん1冊読むのにかかる時間が短縮されていくのが、手に取るように分かります。これは、情報処理能力がアップした証拠です。読書で頭の回転が速くなると、実生活でも生かせることばかり。

例えば打ち合わせの時など、入ってきた情報を踏まえた、とっさの一言が出やすくなります。リズム良く会話を弾ませることができるようになって、端的に言えば「頭が良い人」とラベリングされるような人になれます。

知識が増える 時にはジャンルの違う本もめくってみよう

読書は、日常生活を何気なく過ごしているだけでは出会えないような情報を運んできてくれます。学生時代のように、テスト対策で暗記しないといけない!というプレッシャーを感じることなく、自然に知識がザクザクと増えていくのです。

 

知らなければ、考えることもありません。知らないことは、ずっと知らないで過ごすことになります。でも読書で定期的に新たな知識をインプットしていけば、その知識を考える時間が増えて幅が広がっていきます。

読書は発見の連続。もっと早く出会いたかったという知識や考え方に触れられます。1つのジャンルを突き詰めることも素晴らしいですが、時に違うジャンルで新しい風を感じてみると、また知識が増えて楽しいと思います。

発想力がアップしてアイディア出しが得意になる

新しいアイディアというのは、既存の知識と知識が融合して生まれてくるものです。全くもって新しいアイディアというのは、ありそうでいてそんなにありません。どれも組み合わせから、新しい価値が登場しているのです。

知識が雪だるま式に増えていく読書は、組み合わせる知識の材料集めの場となります。知識がなければ、新しいアイディアを思いつくこともないわけです。

机にかじりついて考えても、やはり自分の知識内では限界がやってきます。普段から知識を入れる習慣があれば、ごく自然なイノベーションが可能となるのです。

更に読書にはに、考え方を学べる側面があります。こんな考え方があったのかと!驚かされることもしばしば。たっぷりの知識と、色々な角度から物事を見る力がつけられるので、アイディア出しが得意になります。

空き時間も有意義に 時間の有効活用ができるようになる

読書は、空き時間も有意義に過ごせます。生活を見つめなおしてみると、電車の移動中や待ち合わせ前の待ち時間などを、何となくボーッとしたりSNSを眺めたりしている人が多いかと思います。家に帰ってからも、意味もなくテレビをつけて、時間をやり過ごしていることもあるのでは。

でも、この時間を読書にあてたら、上記のメリットを得られる時間にすることができるのです。例えば10分という短い時間でも、1週間では70分という大きなまとまった時間になります。見逃しがちな空き時間を有意義に過ごせるのが、読書のいいところです。

重い本を持ち歩かなくても、電子書籍などがあればコンパクトにバッグに収納できます。スマホのアプリでもあります。SNSや興味のないニュースを見るよりも、読書をした方が賢くなれますよ。

メリット尽くしの読書 習慣化して人生を豊かにしよう

読書のメリットは沢山ありますが、やはり継続して習慣にしてこそ、人生に活かすことができるものです。ただ、もともと読書をする決まりがなかった人にとっては、続けるのが難しく感じることもあるでしょう。

 

読書を習慣化したいなら、まずは自分にとってワクワクするジャンルの本から読み始めるのをおすすめします。成長したいからと言って、細かくて太字もない、小難しい本から手を出すと、読むのが億劫になってしまいます。

まずは、大好きで読みたくてたまらない!というジャンルの本から、どんどん読み進めていくのがおすすめです。気持ちが強いジャンルなら、触れ合っている時間を長く持ちたいと思うはず。そうなれば、自然と習慣となっています。

習慣化する頃には頭の回転も速くなって理解力が高まっているので、別のジャンルにも移行しやすくなっていますよ。

他には、読書以外にも応用がきくのですが、もともとある習慣に、新しい習慣をくっつける方法があります。もうやること自体を疑問に思わない習慣って、誰にでもありますよね。朝起きること、歯を磨くこと、電車に乗って職場に行くこと、お風呂に入ること、などです。

このように当たり前になっている習慣に、読書をプラスすると、自然な習慣化となります。歯を磨きながら、移動しながら、湯船につかりながら、という「ながら読書」から始めてはいかがでしょうか。

お金と時間の無駄? ハズレ本を引かないためのテクニック

ハズレ本を引いて、お金と時間の無駄になってしまうことがあります。読書の唯一とも言っていいデメリットですね。読んでいて、中身がペラペラな薄いものや、既に精通している内容であるとガッカリしてしまします。このように違和感のある本は、さっさと損切りして次の本に移った方が良いのですが、最初から良い本と出会いたいですよね。

そんな時は、その分野に精通している人に、おすすめの本を教えてもらうと良いでしょう。その方は、色んな本を読みふけって、総合的にこの1冊!というのをすすめてくれるので、外すことが少ないです。

また、自己判断で購入する場合の、質の見極め方があります。それが「まえがき・目次・あとがき」を確認することです。

まえがき・あとがきを読むと、心惹かれる内容が詰まっているのか、そして筆者に一貫性はあるのかなどが分かります。そして目次に、自分が求めていて気になるトピックがあるか確認します。もう知っている内容かどうかも、目次で分かります。

タイトルのインパクトで「これだ!」と思って購入しても、内容が伴わないことがありますよね。この方法で選んでおけば、外す割合をグッと減らせますよ。

まとめ

メリットの溢れんばかりの読書、いかがでしたでしょうか。トータルで言えば、読書とは「成長」なのだと思います。自分をどう高めていくか、どの方向に進めば良いのかなど、人生にとって大きな意味を持ちます。

そして、読書をしていくと、伸びていく自分に気づけるので、今の自分の比較対象が、過去の自分になります。昨日よりも、こんなことができるようになった、こんなアイディアを出せるようにもなったなど、色々な発見が重なって嬉しいものです。同時に、比べるのは自分であって、他人ではなくなりますから、その点でもストレスを感じづらくなると思います。

実生活に活かしてこそ、読書のメリットが浮き上がってきます。どんどん仕事やプライベートで、インプットした知識を披露していってくださいね。

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