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マインドマップで読書メモ。新しいアイディアへつなげる方法

読みたい本がたまっていくばかりで読書する時間がない。せっかく読んでも内容を忘れてしまう。仕事で忙しい毎日を送っていると、このような悩みをお持ちの方が多いと思います。

貴重な時間を使って読書するなら、理解した内容をしっかり覚えておきたいものです。そんな時、読書した内容をマインドマップにまとめておくことをお勧めします。

マインドマップは、英国のトニー・ブザンが50年ほど前に提唱した考え方や発想の方法です。脳の中をカラフルなイラストや言葉で1枚の絵に表現します。書くのが簡単でありながら、記憶に残りやすく、いつでも本の内容がパッと見て分かります。

マインドマップのメリットや、作成方法を5つのステップでご紹介します。

マインドマップで読書メモを書くメリット

読書しても内容を忘れてしまう場合に、マインドマップは非常に有効なツールです。マインドマップでは、色やイラストをふんだんに取り込むので、見た目がカラフルです。そのため、視覚情報として記憶に残りやすくなります。

1枚の紙をパッと見ただけで、本の要点が分かります。そして読んだ内容を自分でまとめていくので、内容をしっかりと理解することができます。

さらに、読書をして終わりではなく、アウトプットにつながります。マインドマップを作成すると、キーワードが見えてきます。キーワードを自分の経験や考えなどと合わせることで、新しいアイディアが生まれます。

1枚の紙をパッと見るだけで要点が分かる

マインドマップは1枚の紙にまとめるので、パッと見てすぐに要点がわかります。読書して内容を忘れてしまったからといって、また同じ本を読み直すのは時間がかかってしまいます。マインドマップなら、内容を単語やイラストでまとめてあるので、時間をかけずに内容を思い出すことができます。

読書メモをノートに書く場合は、文章を記入していくので、時間がかかります。そして書いた内容が多いと、後で読み返すのに時間がかかってしまいます。どこに何を書いたのか分からないことも多いでしょう。

一方で、マインドマップは1枚の紙に要点が凝縮されているので、短時間で内容を見返すことができます。

本の内容がしっかりと理解できるようになる

読書をしても活字をただ追っているだけで、内容が理解できないまま読み終えてしまうことがあります。これでは本の内容を理解しているとは言えません。

マインドマップを作成する場合は、本の内容や要点、キーワードなどを拾い出し書いていきます。そのため、本の内容をしっかりと理解することが必要になります。

著者が言いたいこと、要点を考えながら読み進めていくことを意識するだけで、内容の理解度が変わっていきます。慣れないうちは、この点からマインドマップ作成に時間がかかるかもしれません。しかし、時間をかけるだけのメリットがあります。

色やイラストをたくさん使うから記憶に残りやすくなる

本を読んでも内容をすぐに忘れてしまうのはよくあることです。よほど印象に残る内容やフレーズでない限りは、時間と共に読んだことを忘れてしまうのは自然です。

マインドマップは色やイラスト、言葉など視覚情報がたくさんあります。それにより、記憶に残りやすくなるメリットがあります。活字を読んだだけでは記憶に残らなかった内容も、視覚情報がプラスされることで、覚えやすくなります。

たとえ本の内容を忘れてしまっても、マインドマップを見返すことが簡単です。1枚の紙を見て、視覚情報ですぐに内容を思い出すことができるでしょう。

アイディアが浮かびやすくなる

マインドマップのメリットは読書した内容を理解したり、覚えやすくするためだけではありません。本から得た知識や情報を、自分の経験や考えと結び付けて、新しいアイディアを生み出すことにも役立ちます。

仕事で企画書を出す際に、良いアイディアが思いつかないときには、読書をしてマインドマップを作成してみましょう。パッと何か新しいアイディアがひらめくかもしれません。

読んだ本と作成したマインドマップがその時にはすぐに役立たないかもしれません。しかし、何かのきっかけで、以前に読んだ本とそのマインドマップから新しいアイディアに結びつく可能性もあります。

マインドマップのやり方5つのステップ

マインドマップのメリットをご紹介しました。これだけメリットがあれば試してみたくなったのではないでしょうか?作成時には、罫線のない無地の紙を使いましょう。罫線があると線を意識してしまい、自由にマインドマップを描くことを妨げてしまいます。

マインドマップは5つのステップで簡単に作成することができます。慣れないうちは、どんなふうに書いたら良いのか、戸惑うかもしれません。しかし、基本的なやり方はあるものの、これはダメというような細かいルールはありません。まずは、自由にのびのびと、カラフルなマインドマップを作成してみましょう。

マインドマップを作成する本を選ぶ

読みたい本全てをマインドマップにする必要はありません。本の種類や読書の目的によってマインドマップが必要かどうかが違ってきます。

例えば、小説の場合は内容を覚えておくというよりは、読書を楽しむ本です。マインドマップはあまり必要なタイプの本ではありません。一方で、自己啓発本やビジネス本などは、情報が豊富だったり、覚えておきたい本でしょう。こういったタイプの本を読む際にマインドマップが役立ちます。

1冊の本を流し読みしてから、この本の内容や情報をまとめておきたいなと思うものを選びます。読書するのは、いつものように通勤時間やお風呂の中などで空いた時間に、好きな場所で行います。

セントラルイメージを紙の中央に描く

本のテーマを、紙の中央にイラストで描きます。これをセントラルイメージと呼びます。セントラルイメージは小さすぎるとバランスが悪くなります。こぶし大ぐらいの大きさがちょうど良いでしょう。

色鉛筆やマジックなどを活用してカラフルにすると、これからマインドマップを書いていく意欲がもっと高まります。題名と著者名も合わせて描いておくと、何の本についてのマインドマップなのかが分かりやすくなります。

ネットでいろんな人のマインドマップ画像を見てみると、独創的なものがたくさんあります。セントラルイメージを描くのに行き詰ってしまうことがあれば、他の人のマインドマップを見てみるのも良いかもしれません。

セントラルイメージからメインブランチを描く

次に、セントラルイメージからメインブランチ(主となる枝)を描きます。メインブランチでつながっているものは関連性があることを意味します。

線を描くときは、ものさしなどを使わず曲線で書きます。自然のものは曲線なので、直線よりも曲線のほうが脳が心地よいと感じると言われています。

メインブランチは本の目次にそって描いても良いですし、自分なりに大きな分類で分けて描いてもどちらでも良いでしょう。メインブランチの上に文字やイラストをバランス良く書くようにすると、きれいに仕上がります。

メインブランチの数は何本でも良いですが、あまり多くなりすぎると、マップがごちゃごちゃした印象になってしまいます。一般に、記憶しやすい数である6本ほどが適していると言われています。

メインブランチの先からサブブランチを描いていく

読んで気になった言葉や内容をそれぞれのメインブランチに書き足していきます。イラストでも単語でも自由に書きましょう。これがサブブランチです。

サブブランチを描いて行く際には、メインブランチの途中に書き足さないことです。メインブランチの先から伸びるようにサブブランチを描くことで、マップがスッキリとして見やすくなります。言葉やイラストを描く際は、メインブランチと同様に、線の上にバランス良く書いていきましょう。

マインドマップの書き方は慣れていくものです。始めは細かいことをあまり気にせず、どんどん作成していくことをお勧めします。

完成したらマインドマップ全体を見てみる

マインドマップが完成したら、1枚の紙全体を見てみましょう。そのマインドマップを一目見て、本の要点が分かりますか?

マインドマップを作成し始めた頃は、完成したものを見てみると、まだまだ改善する点が多いことに気づくでしょう。文字が多かったり、色が使いこなせていなかったりバランスも悪いかもしれません。

マインドマップを一度自分で作成したら、他の人のマインドマップも参考に見てみましょう。そうすることで、次のマインドマップを作る時にはこんなふうにしようとアイディアがわきます。

次に、初心者が失敗しやすいマインドマップ作成時の失敗点を2つご紹介しておきます。

マインドマップ作成の際に失敗しないために

初心者がマインドマップ作成時によく失敗するのは、大きく分けて2つあります。1つは、本の内容全てを書こうをしてしまうことです。要点をキーワードやイラストで書いていくのに、たくさん書こうとしてしまうと、マインドマップは見にくくなってしまうでしょう。

2つ目は、マインドマップを書くことが目的になってしまうことです。マインドマップを作成するのは、読書した内容をまとめて、後で見返しやすくするためのものです。そして新しいアイディアを生み出すものです。

そのため、マインドマップ作成に時間をかけすぎてしまうと本末転倒になってしまいます。

本の内容全てを書き出そうとしない

初めてマインドマップをする人が陥りやすい失敗は、1枚の紙に多く書きすぎてしまうことです。後で読んで分かるようにと、単語もイラストもふんだんに盛り込みたい気持ちになります。しかし、たくさん書きすぎてしまうと、結局後で見返したときに何が大事なのか分からなくなってしまいます。さらに、ごちゃごちゃしていて、もう見返そうという気持ちもわかないかもしれません。

こうならないためには、初心者はまず、目次に沿ってマインドマップを作成すると失敗が少ないでしょう。読書前に目次にサッと目を通してから読み始めるのも効果的です。

マインドマップを書くことが目的にならないようにする

マインドマップをきれいに作成することに集中してしまうと本末転倒です。目的は本の内容をしっかりと理解し、記憶に残りやすくすることです。そのために脳の整理をしながらマインドマップを作成します。

マインドマップ作成に意識を集中してしまうのではなく、作成したマインドマップを利用しましょう。新しいアイディアが生まれるのは、作成したマインドマップを活用して自分の考えや経験を合わせるからです。

始めはマインドマップ作成に時間がかかってしまうかもしれませんが、徐々に慣れて短時間で作成できるようになります。目的を間違えないように気をつけましょう。

まとめ

マインドマップで読書メモをとることは、たくさんのメリットがあります。仕事で忙しい中、読書する時間を作ってもただ読んだだけではもったいないです。せっかくなら、内容をしっかりと理解して覚えておきたいものです。

マインドマップならこの思いを叶えることができます。作成する手間は増えてしまうかもしれませんが、その分だけメリットがあります。読書から新しいアイディアを生み出すことがもっと可能になるかもしれません。

ぜひ、マインドマップを活用して、読書をもっと有意義なものにしてください。

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