ビジネススキル

プレゼンのコツはたった一つだけ?大切な5つのポイントと一つのコツ

プレゼン、それは時と場合によっては人生を大きく左右する可能性すら秘めているものです。プレゼンというと、会議室で特定の人を相手にして行うものであると思っている人もいるかも知れませんが、それは大きな勘違いです。どんな場面であっても、あなた以外の人が居て、その人に対して話をしていればそれは会話であると同時にプレゼンであると言えます。つまり、プレゼンが上手いということは人生の多くの場面で得をする可能性があると言っても過言ではないのです。そんなプレゼンのコツを知り、研鑽を重ねていけばあなたもプレゼン上手になれるでしょう。

もくじ

プレゼンはなにをするための場所かを1度考えてみる

プレゼンの下手な人は、決まりきったことを自分のペースで喋る傾向が強いです。プレゼンは生き物ですから、最低限の資料を用意したら後はその場で都度対応していくものです。国会の答弁のようなプレゼンをして、一体誰の心を揺さぶることができるでしょうか?心のこもっていない、用意された資料の読み上げを延々と聞かされることは苦痛と感じられる可能性も少なくありません。どんなに素晴らしい資料を作れていたとしても、こうなってしまっては全てが台無しです。

プレゼンはその企画や商品に対するあなたの思いを心のこもった言葉で紹介して、相手の心を揺さぶるための場所や手段であって、情緒や抑揚のない作文発表会ではありません。このことを履き違えてプレゼンをしている人は結構存在していて、自己表現が苦手な人が多い日本人には特に強くこの傾向がみられます。しかし、これはチャンスです。周りがそうであるなら、少しの努力とコツで頭1つ抜きん出ることも可能です。相手の心を揺さぶり、掴むことのできるプレゼンを行い、チャンスを掴む場所。それがプレゼンの場です。

プレゼンが上手くなると仕事以外でもメリットがある

最初に書いたように、なにもプレゼンは仕事の中に限った話ではありません。日常における会話も、全てプレゼンであると言えます。家族、友人、恋人などと会話をしていて、つまらないと思われていませんか?仕事のプレゼンで結果が出ていない人は、自分が気づいていないだけでこう思われている可能性は低くありません。仕事のプレゼンが上手い人は日常会話でも面白かったり、人気があったりしませんか?

プレゼンが上手くなるということは日常においても会話上手、即ち人気者になることに通じています。これができれば、職場の人間関係も円滑になり仕事もはかどるでしょう。友人から面白い奴だと思われれば、色々な人に紹介される可能性も高くなり、交友関係も広がります。恋人がいるなら、飽きさせない会話は心離れを防ぐ要因の1つになりますし、今恋人がいないなら、つくるための大きな武器になります。プレゼンが上手くなることは、生きていく上での会話によるコミュニケーション全てのスキルが上がることと同義であると言えるのです。

プレゼンが上手くなるためのポイントをあなたは知っていますか?

プレゼンが上手くなることが良い事ばかりであることは分かっていただけたかと思います。では実際にどのようにすればプレゼンが上手くできるようになるのか。プレゼンが上手くなるためのコツや、何か訓練方法はないのかと思われたことでしょう。当然、なにごとにも訓練方法やコツというものは存在しています。プレゼンに関しても例外ではありません。いくつかプレゼンが上手くなるためのコツ、訓練方法をご紹介したいと思います。

プレゼンが上手くなるためのポイント1 落語を聴いて練習する

落語を聴いたことはあるでしょうか?噺家の言葉だけでその情景や登場人物の感情を相手に想像させる古くから伝わる日本の伝統芸能ですね。これはまさに完成されたプレゼンの1つの形と言えるでしょう。どんな情景でその商品を使うのか、使った場合にどのような気持ちになるかなどを相手に自分のことのように想像させることができれば、プレゼントして大成功といえます。

また、落語は枕と呼ばれる掴みと本編、そしてオチによって構成されています。これは正に上手なプレゼンをするためのヒント、というか答えの1つであると言えます。最初の掴みで相手の耳をこちらに向けさせて、興味を持たせた状態で本編に繋げてオチをつけてプレゼンの余韻を心に残すことができれば、相手に面白いプレゼンだったと感じさせることができます。名人と呼ばれる人の落語を聴いて、マネをすることを繰り返せば抑揚の効いた話し方もできるようになります。聞くだけで面白い上に、マネをすることでプレゼンの練習にもなるのでオススメな手法です。

プレゼンが上手くなるためのポイント2 通販番組のマネをする

落語ほどしっかりとした構成を作るのはなかなか難しいかもしれません。そんな場合はこの通販番組のマネをオススメします。売れる販売士の人を何人か研究すると、商品を紹介するためにはどのような組立をすると良いのか、話し方はどうすれば良いのかなどが見えてきます。生放送などの場合は決められた時間で商品の魅力を伝えるための手法なども学ぶことができます。

また、擬音の上手な使い方なども参考になります。包丁を紹介するときに、その性能や特性をグダグダ説明するよりも、実際に切ってみてズバッと切れますなどの擬音を添えると非常に分かりやすく、かつキャッチーです。擬音ばかりを乱発してしまうと何が何やら分からなくなりますから、ここぞという時の的確な擬音の使い方を勉強できるのは、とてもありがたいことです。

プレゼンが上手くなるためのポイント3 物事を論理的に考える

プレゼンや話が下手な人は、話の組立を頭で行わずに思いついたことを、思いついたままに話してしまいます。これはやってはダメなことの筆頭です。最初に話の全体像を把握して、起承転結に細分化してそれに対して言葉の分量を考えていくことが大事です。この時、順番は必ず起承転結である必要はなく、結を最初に持ってきてグッと相手の注目を引くという手法もありますが、どうあれ組立ができていないと話がバラバラになってしまい、結局何が言いたかったのか全然分からなくなってしまいます。

プレゼンの時だけこれを行おうとしても、なかなか上手くできるものではありません。常日頃から、あらゆる事に対して論理的な思考で向き合うクセをつけておくことが重要になってきます。また、このクセをつけておくと、プレゼン以外にも仕事の効率化を図ることができるようになったりもするので一石二鳥、いやそれ以上の効果を期待できます。

プレゼンが上手くなるためのポイント4 自分を外国人だと思う

これは文化の違いが大きいですが、日本人はボディランゲージが下手な人が多いです。自己表現をすることよりも、周りとの調和を重んじる文化であるから仕方のないことですし、教育もこの考えに準じて行われてきたので尚更です。最近は少し改善されつつありますが、それでも外国人に比べるとまだまだ足りません。なんの動きもなく、ひたすら固まった状態で資料を読まれても聞き手側は退屈なだけでしょう。

アメリカ大統領の演説などを見れば分かることですが、しっかりと身振り手振りをしていますよね。そうすることで、より一層相手に対して気持ちの入った言葉を伝えることができます。相手に心を開いて欲しいのならば、まずはあなたの方が心を開いて気持ちを相手に伝える必要があります。ボディランゲージはそれを容易にする非常に簡単で強力なツールであるといえます。

プレゼンが上手くなるためのポイント5 必ず相手のことを尊重する

プレゼンは基本的にはこちらが一方的に話をして、その後に質問などを受け付ける形が多いものです。だからと言って質問タイムまでは相手のことを放ったらかしにして良いわけではありません。プレゼンを行いながら、常に相手のリアクションを伺うことで相手がどこに興味があってどこに興味がないかなどの重要な情報を入手することができます。相手の雰囲気に合わせて語気やリズムなどを変化させることも、高等手段ではありますが行っていくべきです。

これらの事を一切気にせずに、用意したプレゼン資料を自分の都合で相手に押し付けているだけのようなプレゼンで上手くいくはずがありません。言葉は発していなくても、常に相手とは会話をしているという意識を持ち、相手側に合わせてこちら側が変化することが重要です。日常会話でもそうですよね。あなたの話やリアクションを一切気にせずに自分の話ばかりをしてくる人に対して、あなたは良い感情を抱きますか?それはコミュニケーション、会話のキャッチボールではありません。プレゼンは会話、コミュニケーションですからこの事を蔑ろにしては上手くいくことは難しいでしょう。

プレゼンが上手くなるコツ。大事なことはたった1つ

ここまで色々と書いてきていて、これを言ってしまうと身も蓋もないのですが。プレゼンが上手くなるためのコツは1つです。今まで書いてきたことはあくまでも手法や考え方の1つの例であって、本質ではありません。プレゼンが上手くなるコツ、その本質は、「とにかく場数を踏む」以外にはありません。小手先でチョロチョロと策を練った所で、そんなものは少しのイレギュラーであっという間に破綻します。日常の全ての会話をプレゼンの練習の場所だと考えて、とにかく場数を踏みましょう。

安易にコツを求めるのではなく、まずはとにかく練習、努力をすることが大事です。そうしている内に度胸もつきますし、ここに書いたこと以外にあなた自身のプレゼンに対する考え方やコツが見えてくるはずです。それはあなたの一生の財産になるものです。繰り返しになりますが、プレゼンが上手くなるためのコツは1つ。もっとも大事なことはとにかく場数を踏むこと、練習あるのみです。

あわせて読みたい!