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アイデアが出てこない!まずはこれから試したいアイデアの出し方3つ

あなたはアイデアを出すことが得意ですか?きっと「得意ではないな」と感じる人がほとんどだと思います。特に仕事のアイデアは「出そう」とすると出ないものですよね。「煮詰まっちゃったな」と感じた時にはもう疲れ果ててしまっています。今回は「アイデアの出し方」についてのお話です。「アイデアが出ないと仕事が進まない」と焦る人は多いもの。でもアイデアはほんの少しのきっかけで手にすることができます。今すぐ試せるアイデアの出し方、早速試してみませんか?

もくじ

アイデアマンは選ばれし者?アイデアは才能ではなく習得するもの

よく「アイデアは才能」という人がいます。確かにアイデアマンと呼ばれる、アイデアが尽きない人たちは、いとも簡単に次々とアイデアを出しているように見えるものですよね。でも実は、アイデアは才能ではありません、しいて言うなら「アイデアの出し方が天才的に上手い」ということでしょう。

この「アイデアの出し方」は誰にでも習得することができます。つまりスキルの一つです。このスキルとしての考え方ができるかどうかが、アイデアの出方に関わってきます。「自分にはやれない」と思えばやれませんし、「自分も習得すればやれる」と思えばやれるのです。人間は「不可能」に弱いものです。自分の中で「これは不可能」と決めてしまうと、それを可能にすることが難しくなります。

アイデアが出ない!そんな時に試したい3つのアイデアの出し方とは?

では、実際にアイデアはどうやって出せば良いのでしょうか?「アイデア」という言葉は、なんとなく「インスピレーション」という言葉と結びつきやすいものです。ふと頭の中に光りが差し込んで、その光の先にアイデアが見える…そんなイメージを持っていませんか?

確かに、そういうアイデアが「閃く」という瞬間もあります。でも、そのインスピレーションはじっと座っているだけではやってはきません。その「頭の中に差し込む光」を呼び込むために、やらなければならないことがあるのです。

今すぐできる「なぜ?」×5回 トヨタに学ぶ「なぜなぜ分析」

トヨタ自動車の「なぜ」を5回繰り返す、という手法は有名ですよね。これは「真の原因」を探るために、問題を掘り下げていくという思考方法です。たとえば「鉛筆が売れない」という事実があったとします。それを「そういう時代だから」で片付けてしまっては、鉛筆を売ることはできません。「なぜ」鉛筆が売れないのか?ということを考えてみます。

持ち運びの時に芯でバッグの中が汚れる→シャーペンのように芯をしまうことができない→鉛筆は軸を包む芯が剥き出しだから→それなら鉛筆をシャーペンの筒に入れてノック式にしてはどうか?などがなぜなぜ分析です。これはほんの一例ですが、実際に今ではノック式の鉛筆が大変人気商品となっています。

なぜなぜ分析には「アイデアの元となる原因の究明」という意味もありますが、「簡単には諦めないための思考法」という意味も大きいのです。諦めなかったからこそ出てくるものが「アイデア」とも言えるでしょう。

意見を聞く相手を変える 専門知識が無い人ほどアイデアを持っている

「専門家」と聞くと、何でも知っていて、何でも解決できるという先入観がありませんか?でも、現実には「専門家だからこそ気が付かない盲点」も存在します。

ある電機メーカーが「エアコンの音がうるさい」というお客様からのクレームを受けて「エアコンを静かにする方法」を考えていました。専門家と呼ばれる人たちが考えていたのは「エアコンを防音材で包む」という方法です。でもそうすればエアコン自体の重さが増し、壁への取り付けが困難になります。その時に「エアコンが発する音と反対の周波数の音をエアコンから出せば良いのではないか?」と気が付いたのは総務課の人だったそうです。

専門家でないから、見えるものはあります。同じ仕事をしている人と相談してアイデアが出なければ、全く畑違いの人へ相談するということも視野に入れてみましょう。

「そもそもどうしたかったのか」を思い出してみる 原点に返ることで見えるもの

アイデアを出そうと考え続けていると、ふと気が付いた時に「そもそもどうしたかったのか?」ということを見失っていることもあります。難しいことを考えすぎて、頭の中が深い闇に覆われているような状態です。「もう全然どうしたらいいのかわからない!」と思ったら、いったん原点に返ってみましょう。原点を見失ってまではいなくても、もしかしたら考えるべきルートが間違っているのかもしれませんよ。

「やり直す」という行為は勇気がいるものです。これまでやってきたことが全部台無しになるような気がします。でも、一度やってみたことだからこそ、最初には気が付くことができなかった事に目を向けられます。「さっきは気にならなかったけど、これってどうなんだろう?」と新しい視点を得る機会になることもありますよ。

アイデアは考え続けると出て来ない 20分考えてダメなら時間を置くことも必要

アイデアが欲しくてたまらない時は、悶々としますよね。どんなアイデアでも良いから、何か出て来て欲しい、というその想いは切実です。しかし、そんな想いとは裏腹に人間の脳はそんなに長い時間ひとつのことを考え続けることができません。脳は飽きっぽいのです。

アイデアが出ない時は、いったん時間を置きましょう。目安としては「考え始めて20分経ってもアイデアが出なければいったんやめる」が良いです。食事をする、人と話す、運動をする、テレビを観る、ゲームをする…など何でも良いので別のことをします。

人間の脳は何度も考えていることは忘れません。「これは大事な記憶」と判別して、きちんと頭の片隅に保管しておいてくれます。そこに保管されていれば、何をしていてもその考え事と繋がることを見たり聞いたり感じたりしたら、すぐに繋げてくれるんですよ。「20分経ってダメならいったん脳に任せる」これを実践してみてください。

まとめ

新しいアイデア、斬新なアイデア、これらは多くの物事を変えます。人々の生活を変えることもあれば、自分自身を変えることもあるでしょう。思いついた時には「アイデアって素晴らしい!」と感じるものですよね。でも、そのアイデアはあなたが「考えたから」と言って出てくるとは限りません。

これまでの人生を思い返してみても同じではありませんか?「ふとしたことがきっかけで思いついた」ということは多いはずです。一見関係がなさそうに見えることが実は繋がっているというのは良くあることですよね。大事なことは「アイデアの出し方」に執着しないことです。あなた自信が元気で前向きに取り組むことが「アイデアの素」となることに繋がっています。

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