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ブラック企業の辞め方はコレ!穏便に辞める方法と注意点5選

過剰労働問題や残業代の未払いといったブラック企業ならではの問題点は、今でも多くの人々を悩ませています。一昔前に比べると世論も随分と変わってきましたが、今でもブラック企業と呼ばれる存在がゼロになったわけではありません。もしも自分が働いている会社がブラック企業である場合、どのようにしたら穏便に辞める事ができるのでしょうか。

ここでは、ブラック企業という存在、そしてなるべく有利な辞め方等を見ていきたいと思います。

ブラック企業という存在。労働者を蝕むその原因とは?

そもそもブラック企業というのは一体どういった存在になるのでしょうか。確たる定義が定まっているわけではありませんが、厚生労働省によると、労働者に対し過剰労働や過剰なノルマを課す、残業代の不払いやパワハラ等が横行し法令遵守意識が低い等といった要素が挙げられています。日本社会は第二次世界大戦後の焼け野原から高度経済成長を遂げ、今の先進国としての地位を築いたのですが、その背景には日本人特有の労働に対する意識の高さがありました。

精神論が抱える問題点。他人に利用されやすい部分がある

その風潮は今でも廃れることなく受け継がれており、日本人は働き過ぎであるという事がグローバル社会では言われています。元々日本人はやる気や根性といった精神論によって自らを犠牲にする事が多く、個を殺してでも全体利益に貢献するような思想を是とする国民性を持ち合わせていた部分があります。そのような思想そのものを悪であると断言する事はできませんが、残念ながら為政者や組織のリーダーにとってはこれほど使い勝手の良い(洗脳のしやすい)思考回路はありません。

今でこそ大分ましになってきてはいますが、そういった全体主義によって個を殺されてしまい、ブラック労働に従事しなければならなかった方も多くいらっしゃったのではないかと推測せざるを得ません。

ブラック企業になる原因とは。必ずしも悪意があるわけではないが

ですが、少なくなってきているとはいえ、そのような思想はまだまだ我々日本人に残っており、それを利用しようとする輩も多く存在します。それが今はブラック企業という姿になっており、立場や意思の弱い人間を食い物にして自分の利益を図ろうとしているように思えます。

また、リーダー自体にそういった明確な悪意はないものの、激変する時代についていく事ができず、いつまでも古いやり方にしがみついてしまっているといったケースもあるでしょう。そのせいで労働生産性が著しく低減し、結果としてブラック企業になってしまっているという事もあるのではないでしょうか。そういった場合は同情の余地もあるのかもしれませんが、どちらにせよ社会の財産である労働者のリソースを無駄に割いていることには変わりありません。

ですので、なるべくブラック企業には近寄らない方が懸命であると言えるでしょう。

できるだけ穏便に辞めたい!ブラック企業に入社してしまった時は?

ですが、時には就職口を選ぶ事ができず入社してしまった、また選んだつもりでいても巧妙にブラックな部分を隠されており、入社した後に気づいたというケースもありえます。そのような場合は、早々に退職の二文字が頭をよぎることになるかもしれませんが、ではブラック企業をできる限り穏便に辞めるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?ブラック企業といえども、法的に法人格を認められている存在ですので、先方にも様々な権利が存在することは忘れてはいけません。

基本的には普通に退職するという形でOK。退職届を提出しよう

ブラック企業は法的に法人格が認められている存在であるため、前述した通り様々な権利が法的に認められています。ですが、その反面義務も定められていますので、基本的には普通の企業の退職方法と同じ形で問題ありません。

退職する日付より二週間前に退職届を提出し、辞職の意思を伝えることで退職手続きは完了します。この二週間という期間は労働基準法で定められている期間であり、会社の就業規則では異なる期間が設定されている場合もありますので、穏便に辞めたい場合は会社の就業規則を遵守しましょう。

ですが、心身の健康を損なう恐れがある等急を要する場合は会社にその旨を伝え、労働基準法に準拠する二週間での退職ができないか交渉してみましょう。

難癖を付けられて辞められない場合は?専門機関に相談しよう

基本的には上記の通りにすれば退職することは可能なのですが、中には酷いブラック企業も存在しますので、場合によっては様々な難癖を付けて辞められないように仕向けてくる可能性もあるでしょう。そういったケースの場合、自分一人で解決しようとせず、労働基準監督署や労働問題を扱っている弁護士といった専門家に相談した方が良いかもしれません。

ブラック企業というのは、ある意味海千山千の強者であり、社員個人で立ち向かうには少々骨が折れる相手でしょう。幸いなことに、現在は昔に比べ過剰労働や過剰ノルマ、パワハラといったブラック企業の悪事に対する世間の目も厳しくなってきていますので、専門家に相談したり専門機関に相談することで道が拓ける可能性は十分にあります。

ブラック企業とのやりとりはとにかく記録しよう

そういった専門機関に相談する前段階として、会社側と話し合ったことはできる限り証拠をとっておきましょう。ICレコーダーなどで会話を録音できればベストなのですが、それが難しい場合は最低でもメモをとり、文書として残しておきましょう。

相談された方も証拠がなければ動くことができない場合もありますので、自分が何をされ、何を言われたかは会社に勤務している段階から逐一記録をとっておくことをお薦めいたします。特に、残業代不払い問題に直面している場合は実際の労働時間を記録に残しておくことで、会社を辞めた後に未払いの残業代を請求することも可能な場合があります(正しくは、会社に属している間でも未払い請求権はありますが、在職中ですと色々とややこしい問題になる恐れがありますので、退職後に請求しているケースが多いように思われます)。

ブラック企業を辞める前に考えておきたいこと。安易に辞めるのは良くない?

ブラック企業を辞めること自体は今ではそう難しいことではありません。企業側もブラック企業と看做されることによる不利益を分かっているため、一昔前に比べると恫喝や脅迫といった違法行為は減少しているように感じます。どうしても辞められないといった場合でも、前述したように専門機関に相談するという方法もあり、世論がブラック起業を許さないという方向に動いているため、専門機関も動きやすくなっている風潮はあるでしょう。

本当に辞めても大丈夫?転職や収入リスクを計算しよう

ですが、今一度考えておきたいのは、辞めた後にどうするかといった話です。ブラック企業といえど一法人には違いありませんので、あまりに短期に辞めてしまうと職歴に傷がついてしまう可能性があります。若い内であれば特に問題はないかもしれませんが、それなりの年齢にさしかかっている場合は次の職を見つけることが難しい場合も多く、下手をすればブラック企業でも働けているだけましだったということにもなりかねません。

ですので、ブラック企業を辞める前にはできる限り次の職場を見つけてから退職することをお薦めいたします。辞めてから就職活動をするといった方法もありますが、やはり定期的な収入がない状態というのは不安に陥りやすく、そのような精神状態ではうまくいくものもうまくいかなくなってしまう可能性があります。

心身の健康を損なうリスクがある場合はすぐさま退職を

ですが、例外として挙げたいのは、ブラック企業で働いていることによって心身の健康にリスクが生じている場合です。心身の健康を損なってしまった場合は下手をすると一生治らない可能性もあり、あまりにも大きな代償を背負ってしまうことにもなりかねません。

自分で自分の(特に精神的な)健康状態を把握するのは大変難しいものですが、時には専門医の協力も仰ぎながらできる限り客観的に判断し、まずいと思ったらすぐさま逃げることをお薦めします。後のことを考えない退職によって一時的には辛い状況になってしまうかもしれませんが、心身さえ健康であれば意外と人生なんとかなる部分もあるでしょう。

ただ気をつけたいのは、なるべく早期に次の職を決めなければならない状況であるため、近視眼的にまたブラック企業に入社してしまうといった点です。それでは何のために辞めたのかが分からなくなってしまうので、ブラック企業で働いていた経験から五感を研ぎ澄ませ、次こそは働くに値する環境を見つけましょう。

まとめ

ブラック企業という存在、辞め方、そして辞めた後について説明させて頂きました。ブラック労働問題は非常に根が深い問題であり、少しずつ良くはなってきましたが、完全に解決するにはまだまだ時間を要するでしょう。そのため、個人としてはなるべくブラック企業で働くのを避け、もし入社してしまったらなるべく有利な辞め方を模索し、できるだけ自分の人生を第一に考えて行動しましょう。

個人の力で社会を変えることは難しいですが、それでも個人一人一人の選択によって社会が成り立っているのもまた事実ですので、どこで働くか、どういった形で働くか、そしてどういった人生を送るかというのは意外と社会に影響しているのではないかと個人的には思います。

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