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器用貧乏に向いてる仕事5選!あなたにしか活かせない長所を知る

器用にそつなくなんでもこなせる存在に誰もは一度は憧れるものです。しかし、一方で器用貧乏という言葉があります。

誰ともある程度親しい関係は築けてもそれが長続きしなかったり、本当に腹を割って話せる関係に至らなかったり…。仕事では「すぐに出世できるよ」と太鼓判を押されるものの、「そこで骨を埋めるつもりはない!」と思ってしまったり…。そんな器用貧乏の人たちがかかえる問題や、器用さが活きる職業について紹介したいと思います。

もくじ

器用貧乏に向いてる職業5選 特性を活かせばオンリーワンになれる?

一般的に器用と言われる人はなんでもバランスよくできる能力に長けています。また状況に合わせて自分の対応を変えられる「アドリブ力」を持っています。新規事業など前例がないプロジェクトであっても能力を発揮できます。

しかし、器用な人が単調な仕事をしていると物足りなさを感じてしまいます。それでは、器用な人に向いている仕事とは具体的に何なのでしょうか。もちろん器用であればできるというわけではありませんがこれから紹介する5つの職業をみてみましょう。

コンサルタント 情報を収集してクライアントのニーズに応える

企業の改善点を見つけ出し、改善策を提案するコンサルタントの仕事はさまざまなプロセスにおいて器用さが求められます。また「自分は仕事ができる人だ」ということをクライアントに示せないと、信頼を得ることができません。

企業が抱える問題は実に多種多様なので、前例に鑑みつつも独自の提案を織り交ぜていく必要があります。情報を手際よく集め、分析する能力にあわせてそれを的確に伝えるコミュニケーション能力も必要とされます。

非常にバランス感覚の問われる仕事ですし、とても多忙な職業でもあります。だからこそ自分の能力を常にフル活用する感覚は日々得られますし、自分の力を試したいという人にはもってこいの仕事だと言えるでしょう。

WEBライター これまでのさまざまな経験を活かす

ほとんどの人が何かを知りたいときにWEB上の情報を頼りにします。そうしたコンテンツを作成するWEBライターの仕事も器用な人におすすめな仕事です。

自分の専門性を活かしてその分野でのライティングをメインに行うライターもいれば、自分の知らない分野であっても一から丁寧に調べあげ、その分野に詳しくない人にもわかりやすく解説するのを得意とするライターもいます。器用な人であれば未知の分野であっても要領よく調べることができますし、その情報を整理してわかりやすく伝えることもできることでしょう。

飽きっぽい人であればさまざまなテーマの記事を担当することも可能ですし、知的好奇心が旺盛な人にとってWEBライターは学びの多い仕事になるはずです。

カウンセラー 相手にとって最善の対応を選択する

カウンセラーは相談者を目の前に、その人の悩みに寄り添い、一緒に改善を図るお仕事です。まさに人対人の仕事なので、同じケースは2つとしてないでしょう。「会社や学校に行きたくない。」という悩み一つをとっても、その原因は人によってさまざまです。相談者に対してどのように対応すればいいのか正解がないため、自分の頭で考え、自分の言葉で相談者の問題に寄り添っていく必要があります。同じようなやり方でうまくいくケースもあればそうでない時もあるので、器用さと合わせて根気強さも求められる仕事でしょう。

自分の一言で相手の人生を左右する可能性もあるわけですから責任の大きな仕事ですが、やりがいの大きな仕事です。また相手がどんな相談をしてくるのかすべて予測をすることは不可能なので、臨機応変に対応する柔軟さが非常に重要となってきます。

講師・家庭教師 生徒に合わせた目標達成に適応する

講師や家庭教師もカウンセラーと同様に目の前の人を相手にします。また生徒のニーズはそれぞれ異なるため、生徒の目標に合わせた勉強のスケジュールを組んであげる必要があります。

生徒がくじけそうになったときは、モチベーションをあげるために工夫をしてあげるなどきめ細かいケアが求めれれます。もちろん、自分が担当する科目に対する知識が必要なのは言うまでもありません。生徒がどんな質問をしてくるか事前に予測をしておいたり、思わぬ質問がきても平常心を保てる精神力も問われます。

相手の目線に合わせて授業を進めていかないと生徒を置いてけぼりにしてしまうため、常に相手の反応を伺う洞察力の深さのある人にも向いている仕事です。

マスコミ関係 フットワークを最先端の業界で活かす

マスコミ業界で求められるのはなんといっても「情報への感度」です。世間を俯瞰するマクロの目と新たな物事が起こっている現場に着目するミクロの目を使い分けることで世の中の人にとって価値ある情報を提供するのがマスコミの仕事の醍醐味です。

また仕事の性質上、同じニュースを取り上げることはしないため、飽きる暇のないほど慌ただしい業種といえるでしょう。最近では情報をどのように伝えるかも、何を取り上げるかと同じぐらい重要になってきているため、世間により浸透しやすい方法で情報を流通させる必要もあります。

器用な人は観察力に優れている人は多いですし、変化に敏感なのでこうしたマスコミでの仕事にマッチする可能性は高いでしょう。

器用貧乏とはどういう人?できる人が陥りやすい「中途半端」とは?

さて、器用であることを活かすことができれば社会的に必要とされる人材になれるのですが、器用であるがゆえになかなか一つの分野で成功できない、いわゆる器用貧乏になってしまうのはどのような人なのでしょうか。

基本的に器用と呼ばれる人はIQやPQが高い傾向にあります。つまり、「情報を収集する力」と「法則性を見つける力」、「情報を構成する力」が他の人よりも優れているといえます。そのため何か新しいことを初めても習熟が早く、すぐに高いレベルに到達することができます。

その反面。飽き性なタイプが多く1つのことが長続きしにくいというデメリットもあります。結果として地道にコツコツやってきた人に先を越され、中途半端なまま新しいことに手をつけてしまうことが多いです。

器用貧乏の長所3つ!器用貧乏が社会で求められる理由とは?

しかし、器用貧乏という存在は今の社会ではとても必要とされる存在といえるでしょう。なぜかというと今の時代ほど変化の大きい時代はないからです。人が扱う情報量は昔とは比べ物にならないぐらい大きくなりました。またAIやシェアリングエコノミー、ブロックチェーンなど今までにはなかった技術が次々と登場しています。変化に適応できる器用貧乏タイプはこの時代にはとても相性が良いのです。

それでは器用貧乏が今の時代に必要な3つの理由をみてみましょう。

適応力が高く臨機応変で少々のことには動じない

ビジネスにおいて、今日顕著な特徴は「弱肉強食」ではなく「適者適存」だという点です。会社の規模が大きければ安泰というわけではなく、時代に合わせて臨機応変に対応できるかが生き残りの鍵になっています。

今の激変の時代で何より必要なのは外部の環境への適応力です。自分のスキルさえ磨けば安定して仕事ができるか、というとそうではないからです。

たとえば、通訳や翻訳の分野ではAIによるサービスがさかんになってきました。AIが苦手な分野を見つけ出し、そこで通訳や翻訳の仕事を開拓するなどして、AIの進歩に適応しつつ自分の価値を提供することが重要になってくるでしょう。

器用な人であれば、こうした時代の変化に機敏に対応していけるはずです。

フットワークが軽く気持ちの切り替えが得意

器用貧乏と呼ばれる人は次から次へと新しいことを始めたがるため、「中度半端」だという評価を受けてしまいがちですが、言い換えればフットワークがとても軽いということです。

自分が今やっていることに変なこだわりを持つことなく、必要であればあっさりと自分のやっていることを切り替えられる力があります。普通は自分が苦労して身につけたスキルや築いた地位を簡単に捨てることはできませんが、器用貧乏と言われるタイプの人は物事の理解や習熟が早いため、新しいことを学ぶことに抵抗がありません。

変化が大きい今の時代では、新しいことを取り入れるスピードが大切です。フットワークの軽い器用貧乏タイプの人は周りよりも一歩早く行動することができるでしょう。

物事の取捨選択が上手く意味のないこだわりで不要なものを持たない

いまは「いかに取捨選択ができるか」が明暗を分けます。そして、今まで以上に不要な情報を捨てるのが大切な時代になってきました。理由は「情報量の増加」です。

ひと昔前までは情報のリソースが限られていたため、情報をどう得るかが大切でした。現在はインターネット上で膨大な情報が出回っているため、自分が本当に必要とする情報はどうでもいい雑多な情報に埋もれてしまいます。いかに情報を捨てるかが重要な社会に私たちは生きているのです。

器用貧乏な人は情報の収集がうまい傾向にあります。物事の上達が早いということはそれだけ余分なことを頭に入れず要点だけを取捨選択する力があるということですね。また情報を鵜呑みにせず批判的に考える力も持ち合わせています。

まとめ

器用貧乏というと「なんでも中途半端で放り出してしまう」というネガティブなイメージがあるかもしれませんが、それは「一つのことを長く続けて習熟すること」が良しとされた時代につくられた言葉だからです。

昔と今とでは状況は大きく変わり、1つのことに執着しすぎず、新しいものを常に探し求める姿勢が必要とされています。プロでないとできなかったことや知らなかった情報であっても、インターネットでかんたんに答えが見つけられるようになりました。高度な専門職もAIが少しずつ担うようになりました。

そんな時代に必要なのは、自分にいまあるスキルや情報にこだわりすぎず、新しいものを取り入れていくことです。自分が器用貧乏だと感じても、その特性をうまく活かす方法がきっとあるはずですよ。

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