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一生アルバイトの人が増加している日本の現状と10年後の展望

アルバイトをフルタイムでしている人は、フリーターとも呼ばれていますが、近年日本ではアルバイトをメインの仕事としている人々も多くなっています。今回はその中でも、一生アルバイトをするというタイプの人は、どのような環境の下で働いているのか、そして日本の情勢はどう対策をしているのかなどについても解説していきます。

また、現在はメインの仕事がアルバイトではあるけれども、将来的に転職して正社員として働きたいという人は、どのように就職活動をしていけばよいのか、などについても解説します。

日本でアルバイトをしている人はどのような人が多い?

アルバイトという雇用形態は非正規雇用の一つで、主に時間給ごとで働くことが多い雇用形態です。職業表す似た言葉でパートという言葉もありますが、この2つは待遇としては全く同じで、「パートタイム労働者(短時間労働者)」という位置付けになります。それではなぜ2つの呼び方になっているのでしょうか。これはあくまでも企業側が2つの呼び方を使い分けていて、パートは主婦向け、アルバイトは学生や本業で仕事をする人、という風に呼び名を使い分けているようです。

アルバイト(パート)で働く人々の年齢や性別の割合や、どのような事情で働いているのか、について以下で解説していきます。

アルバイトで働く人の性別・年齢についてのデータ

アルバイトを含む非正規雇用者の人口とその割合、性別について平成30年に総務省統計局から出されたデータを元に見ていきます。

まず日本の全体の雇用労働者(役員待遇の人を除く)は、平成30年2月の時点で5,460万人います。その中で、非正規労働者は2,036万人となっています(正規雇用者は3,423万人)。企業の中で、かなりの割合の人が非正規雇用で働いている、という現状のようです。また、非正規労働者の男女の人口は、男性が647万人、女性が1,389万人となっています。そして男女別の年齢層に関しては、男性で最も多いのが65歳以上、次いで55~64歳です。女性の場合は45~54歳が最も多く、次いで35~44歳が多くなっています。男性は55歳以上の年代、女性は35歳以上の人の割合が高いと言えます。

フルタイムでアルバイトをしている人の事情を見てみる

アルバイトを含む非正規雇用で働く人々は、どのような事情でアルバイトをしているのでしょうか?割合が多い理由や事情を見ていきましょう。

2017年調査では男性の事情と理由ですが、最も多い理由が「自分の都合のよい時間に働きたいから」というもので157万人です。次いで多いのは「正規の職員・従業員の仕事がないから」という理由で、2017年で134万人です。しかしこの理由でのアルバイトの労働人口は年々減ってきています。

次に女性がアルバイトで働く理由ですが、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が383万人と最も多くなっています。次いで「家計の補助・学費を得たいから」という理由で33万人です。女性はこの2つともに人口が増えています。

正社員とアルバイトで働く人の待遇や社会的な違いは?

正社員とアルバイトでは、企業内の待遇や社会的な違いはどうなっているのでしょうか?まず正社員は賞与・退職金があり昇給・昇格もあります。しかしアルバイトは昇給に関してはある企業も多いですが、賞与や退職金などはありません。また、企業の財形貯蓄や労働組合などへの加入も不可という場合が大半です。

アルバイトは社会的な信用という意味でも違いがあります。正社員の場合は銀行などの金融機関から融資を受ける際に、審査が通りやすいのです。一方アルバイトの場合は、信用度が低いと判断され融資をしてもらうことができません。その他融資(ローン)は、住宅・自動車・教育・クレジットカードなどがあります。

アルバイトで生計を立てる人の日本での問題点について

アルバイトの人は日本社会ではどのような問題があるのでしょうか?具体的にはアルバイトの場合は、生涯の賃金の上で大きく差が出てきてしまいます。正社員の場合は生涯平均年棒が約2臆5千万円といわれています。

しかしアルバイトの場合の平均生涯年俸は、約6千万円ですので、約4倍もの開きがでてしまいます。この収入差は男女が結婚する上でも大きく差が出ています。実際のところ、アルバイトの人の非婚化が進んでいます。この理由は、生活力がないという事が多い理由ですが、将来の日本の人口減少に拍車をかけることになります。また収入減は購買力も減少させ、日本経済にとっても大きな問題です。

アルバイトをしていて不安に思うことのランキング上位

アルバイトで働く人は、どのようなことが不安なのでしょうか。まず、一番多い不安が「将来への不安」です。漠然とした不安もありますが、具体的に一生このままの待遇で退職金もない働き方で大丈夫なのだろうか、と思うことも多いようです。

次に多い理由が、突然リストラされるのではないかという不安です。平成30年より非正規雇用者でも3年以上連続、又は通算で3年雇用した場合は企業側が直接雇用をするか、継続して同じ労働者を契約しないことを義務づける法律が施行されています。今まではアルバイトのままでも、比較的良い待遇で残業もなく、自由な時間で働くことに魅力を感じていた人も、3年の区切りでリストラさせるかもしれない、という不安が出てきています。別のアルバイトを新しく雇うというケースもあり、アルバイトの人々はは不安に思う人も増えています。

アルバイトから正社員になるときのポイントとは?

アルバイトで現在仕事をしているけれども、あくまでも臨時対ということで、将来は正社員になりたいという人も多いのではないでしょうか。アルバイトをしてみて、改めて正規雇用者との待遇や信用度の違いを感じ、また自分自身も将来への不安から正社員を目指そうと考えている人も多いと思われます。ここでは非正規雇用からの転職もポイントについて見ていきますので、ぜひチェックしてみましょう。

転職の際はどのような職業や職種を選ぶとよいのか

アルバイトをしている人が、別の企業へと転職する場合は、自分の経験や知識、そしてヒューマンスキル、仕事への意欲と貢献度などが求められます。新卒者に対しては、企業は新人教育を徹底して行い、一から社会人としてのマナーや心構え、業務知識、会社についての知識を教育する、という方法で人材を育てます。しかし、既卒の場合はあくまでも即戦力として採用されるケースが多いので、社会人としての基本的なマナーや知識があるとみなされます。

また、近年は景気の低迷から、中途採用の人への教育を充分に行わないという企業も多いのです。このことから最低限の期間のOJTや引継ぎで、即働いて即戦力になる人材が求められています。

転職の際にアピールしていきたい点と具体的な方法

アルバイトから正社員への転職をする場合は、どのような工夫やポイントがあるのでしょうか。新卒応募と違う点は、募集人数が圧倒的に少ないということです。つまり、職種にも寄りますが、競争率がかなり高い場合があるということを覚えておきましょう。

 

その中で自分をアピールするためには、自分の得意とする分野やアルバイトで養った経験や実績を前面に出していくことです。また、面接のときに「なぜあなたはアルバイトをしていたのですか?」という質問が予想されます。この内容にもしっかりと自分の理由を述べる準備をしておく事が大切です。ポイントはあくまでもポジティブな理由と、アルバイトで自分が成長したことを伝えることです。

アルバイトから抜け出すために必要なことと注意事項

現在はアルバイトをしていて将来は転職したいと思っている人は、どのようなことが今から必要になってくるのでしょうか。まず将来の転職に備えて、自分自身の力を貯めておく必要があります。転職を希望する業界が、いまのアルバイト先の業界と違う場合は、業界や職種の研究と、資格取得などの準備と勉強が必要になります。

 

転職を希望する時期を自分で設定し、それに向かって逆算をしていきましょう。また、自分の業務を引き継ぎする場合は、引き継ぎ書などを少しずつでも用意する必要があるでしょう。転職をするからといって、現在の自分のアルバイト先の仕事をおろそかにする、といったことにならないようにしましょう。

アルバイトを続けるかの決断ポイントと将来計画

アルバイトは将来の不安などのデメリットもありますが、同時にメリットを感じる点もあります。このことからアルバイトをできるだけ長く続けたい、と思う人もいるのです。また都市部と地方都市でも状況が違うこともあり、アルバイトで生計を立てざるを得ない人もいます。

現在アルバイトの人は、将来にわたって自分がどういう働き方をしたいのかを一度立ち止まって考える必要があるのではないでしょうか。アルバイトと正社員を比較したとき、それぞれの短期的なメリットとデメリット、また長期的なメリットとデメリットを冷静に考えてみましょう。そしていつまでに転職をするかという決断が必要となります。

まとめ

今回は、日本のアルバイトや非正規雇用者の人口や性別のデータ、そしてアルバイトをしている理由、転職をするときの対策方法、などについて解説してきました。アルバイトで働くということは、さまざまな将来への不安や、社会的信用への不安、など仕事の悩み以外にもプレッシャーなどがあるということもあるという現状なのです。

現在アルバイトをしているとうい人は、自分の将来設計を立ててみてアルバイトを続けていくべきかどうかを一度考えてみてはいかがでしょうか。また、転職を決断した場合は、どのような準備や下調べが必要なのか、そしていつから準備して何をすべきかについても詳細を考えて計画していくことが、必要となるでしょう。

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