「頑張っているのに給料が上がらない…」と悩むことはありませんか?仕事において、給料が上がればやる気につながりますし、逆に望んだ昇給がされなければ、仕事のモチベーションが低下することもあるでしょう。
給料が上がらない原因には、大きく分けて「会社に原因がある場合」と「個人に原因がある場合」の2パターンがあります。
もし、あなたが「給料が上がらない」と悩んでいるのであれば、まずは原因が会社にあるのか個人にあるのかを把握する必要があります。
そこで今回は、給料が上がらない7つの原因をパターン別に紹介していきます。
もくじ
原因は会社にあり?給料が上がらないのはなぜ?
まずは、給料が上がらない原因が会社にある4つの場合について見ていきましょう。働いている会社の方針や体制によってはどれだけあなたが働いても給料が上がらないことが考えられます。
もし、給料が上がらない原因が会社にある場合は、あなた個人の動きで解決する可能性は低いでしょう。しかし、まずは原因を知らない限り解決は望めません。
原因が会社にある状態にもかかわらず、むやみやたらに頑張っていれば消耗してしまうだけです。まずは、これから挙げる原因が、あなたの会社に当てはまるかどうかを見ていきましょう。
会社全体の給料が低く成果が出ても上がらない
そもそも会社全体の給料が低い場合、あなたが望む給料を得られる可能性は低いと言えるでしょう。社員全体の給料が低い会社では、給料をできる限り抑えて人件費を減らそうとする傾向にあります。
ほとんどの会社では、会社内での相対評価により給料が決定されていますので、世間一般の平均額や相場はあまり参考になりません。社員全体の給料が低い会社では、いくら成果を上げたとしても給料が大幅に上がることはないでしょう。
もし聞けるのであれば先輩社員たちにだいたいの給料を聞くと、あなたが将来的にもらえる給料の相場が予想できるはずです。ただ、そのような会社で働き続けるのであれば、これからも給料で悩むことを覚悟しなければいけません。
会社の業績が悪く人件費に予算を回せていない
会社自体の業績が悪く、利益が回収できていない会社では給料が上がることは期待できません。売上が低迷してれば、経営を存続させるために予算を使うため、社員の給料へ予算を使えないでしょう。
このような会社では、給料が上がるどころか下がる可能性も考えられますし、最悪の場合は“リストラ”などで人件費カットがされることも十分に考えられます。会社の業績が急上昇するか吸収合併をされない限り、大幅な昇給は望めません。
また、このような会社では、たとえ業績が回復し給料が上がったとしても、業績が悪くなれば比例して給料も下がります。
正直なところ、この問題をあなた個人で解決するのは極めて困難です。この場合、いまの給料に満足できていないのであれば、転職などの選択も考えなければいけないでしょう。
年功序列の評価制度を採用しており若手の給料が上がらない
日本が、高度経済成長期から採用している年功序列制度。ベテラン社員にとっては良い制度ですが、若手社員にとっては「成果が給料に反映されにくい制度」と言っていいでしょう。
年功序列制度とは、仕事の成果や会社への貢献度よりも、年齢や会社での経験を評価する人事評価制度になります。極端な話、会社で大きな成果を出さなくても、歳を重ねるごとに少しずつ昇給していく制度と言えます。
ですので、「頑張っているのに給料が上がらない」と悩む若手社員の方にとっては、かなり“やりがい”を奪われる制度でしょう。
年功序列制度は、現代でも日本で最もポピュラーな評価制度です。その一方で、成果や貢献度を重視する“成果主義”の考え方を取り入れる会社が増えつつあります。
あなたの会社はどちらの傾向が強いでしょうか?もし年功序列の考え方が強ければ、若手社員の給料は上がりにくいと言えるでしょう。
社員への給料を“コスト”としてしか考えていない
給料というと、「評価に比例して上がっていくもの」と考える方が多いのではないでしょうか?事実、多くの会社では“評価=給料の額”と考えている場合がほとんどです。
しかし、なかには「社員への給料はただのコストである」と考える会社も少なからずあります。そのような会社では、いくら成果を出したとしても実際の給料には反映されにくいでしょう。
“給料=コスト”と考えているため、社員の給料に対して「できる限り減らす」という意識が強く、給料をできる限り増やさないような経営をします。
正直なところ、人件費を減らすことで会社が得られる利益は少なくありません。もしあなたの会社が“給料=コスト”を考えている場合、会社の業績が悪化すれば真っ先に人件費がカットされていくでしょう。
給料が上がらない原因は個人にある場合も?
ここまで、給料が上がらない場合の会社側の原因を紹介してきました。会社側に原因がある場合、個人で解決できる可能性は低いと言えます。
一方で、給料が上がらない原因がその人個人にある場合も少なくはありません。その場合は、個人の考え方や働き方を変えていくことで給料が上がりやすい環境づくりができるはずです。
ここからは、給料が上がらない個人的な原因について紹介していきます。もし心当たりがあれば、しっかりと改善して給料が上がる環境づくりをしていきましょう。
そもそも会社に貢献する働きができていない
会社とは、個人が集まり集団としての利益を生むために結成された組織です。もしあなたが“会社にとっての利益”を生み出していなければ、給料が上がらないのは当然です。
社員は成果を上げ、会社は対価として給料を支給する、という流れはどこの会社でも共通して言えること。あなたは、会社に対して貢献する働きができているでしょうか?
もしここで「会社に貢献できていなかったかも…」と思えば、それは逆にチャンスです。会社に対して何をすれば貢献できるのかを考え、すぐに実行していきましょう。
会社に貢献する働きを続けていれば、給料は自然と上がっていくはずです。会社に貢献する方法を考え、正しく成果を積んでいきましょう。
自己評価と会社からの評価が一致していない
あなたが「自分は頑張っているのに給料が上がらない」と感じていれば、「自己評価と会社の評価が一致しているか?」とあらためて考えてみましょう。もしかすると、あなたの自己評価と、会社からの評価が一致していない可能性も考えられます。
もし少しでも心当たりのある方は、以下のようなことを考えてみてください。
- 会社に認められる成果を上げているか?
- 自己評価が甘くなっていないか?
- 正しい努力を継続しているか?
- 周囲と比べて良い働きができているか?
- 上司が求める働きができているか?お互いの評価の不一致は、これから働くうえで不満の種となってしまいます。原因を正しく把握し、早めの解決を心がけるようにしてください。
- 挙げたことのなかで「できていないかも…」ということがあれば、自己評価と会社からの評価が一致していない可能性があるでしょう。
その人自身が会社の評価基準を正しく把握できていない
ひと言で会社とは言っても、社員に対する評価の方法は千差万別です。もし、あなたが働いている会社の評価制度を正しく把握できていなければ、給料を上げるための正しい働きがわからないまま、間違った努力をしている可能性があります。
たとえば、会社として「残業を減らしていきたい」と考えているときに、頑張りをアピールするために残業していては逆効果です。このように、間違った努力をしていればまったく意味がありません。
これは、本当にもったいないことです。本人は会社に評価されるために働いているのに、会社からしたら「評価に値しない」と判断されてしまいます。
もし「会社の評価制度がわからない」ということであれば、上司に直接聞いてみるのもいいでしょう。上司にやる気を伝えられるでしょうし、上司としても悪い気はしないはずです。
給料が上がらない原因が会社にあれば転職も考えるべき
ここまで会社の給料が上がらない原因となる要素を、会社と個人の両方の面から紹介してきました。原因が個人にあれば解決が可能ですが、会社に原因がある場合は、個人の努力による解決が極めて困難です。
会社に給料が上がらない原因がある場合、環境を変えるべく“転職”を選択肢として考えるべきでしょう。
転職というと敷居が高く感じるでしょうが、近年では、転職することは当たり前になりつつあります。制度や環境も整ってきているため、ひと昔よりも小さなリスクで転職ができるはずです。
とはいえ、転職というのは人生においてもかなり大きな選択のひとつ。あなたを取り巻く環境や考え方と向き合いつつ、後悔しないような判断をしていきましょう。
まとめ
「給料が上がらない」と悩む方は、決して少なくはありません。問題を解決するためには、給料が上がらない原因を知ったうえで改善していくことが大切でしょう。
しかし、くり返しになりますが、会社側に原因がある場合は注意が必要です。この場合、いまの会社で働き続ければ、つねに給料の不満を抱えなければいけません。
そうならないためにも、転職も選択肢として考えておきましょう。もちろん、すぐに転職する必要はありません。「いまの自分は何に興味があるのか?」「将来どんな自分になりたいのか?」と、自分と向き合う良い機会として捉えるべきです。
まずは給料が上がらない原因を正しく知ったうえで、給料が上がりやすい環境づくりをしていきましょう。