キャリアプラン

若手でもなれるグローバルの世界で必要とされる人の4つの特性とは

不確実で、かつ不安定な厳しい環境にある中、競争力のない会社は淘汰され倒産し、一方で競争力のある会社は事業を拡大しM&Aを重ねていき、規模を大きくしていきます。

ただし、どんな時代でもどの会社でも必要とされる人はいます。そのような人はどんな状況であれ常に成果を出していき、上司や役員の目にとまり、出世するチャンスをどんどん与えられていきます。逆に、そうでない者はそこそこの仕事を与えられ、今いるところで成長の見込みがないと評価されると異動を繰り返していきます。

後者にならないように必要とされる人の4つの特性をご説明します。

もくじ

質の高い決断を維持し続ける

よく若いうちは失敗してもいいと言われますが、重要な仕事が任されるにつれ、または役職が上がっていくにつれ、失敗していい案件は1つもないです。なぜなら、会社に売り上げに直結する案件がほとんどであり、案件の成功が自分の成果でもあり上司の成果でもあり、最終的な責任者である社長の成果でもあります。また、自分の判断次第で案件が成功するか否かが決まるので、決断力が高くなければ出世は見込めません。

では、決断力を高くするには何を意識していけばいいでしょうか?

日々生活の中で質の高い決断を行っていく

日々の中で決断する機会はどれくらいあるのでしょうか?朝起きて、まず朝食は何を食べようか?いつ家を出ればいいのだろうか?今日の天気は何だろうか?会社に行く前にコンビニを寄ろうか?仕事はまず何から手を付けようか?どの案件を先に対応すべきだろうか?昼食は何を食べようか?クライアントに何を提案すべきだろうか?夕飯は何を食べようか?

こうして挙げてみると膨大な決断の数が一日の中であります。例えば、昼食の内容を決めるとき、脂っこいヘビーな定食を食べたら午後の仕事のパフォーマンスはどうなるでしょうか?眠くなって仕事がはかどらなくなります。そうならないように昼食はヘルシーな定食を選んで食べる。定時で帰れるように重い案件から着手する。そういった質の高い決断の積み重ねを行うことが重要です。

PDCAをできるだけ速く回す

仕事を行っていくにあたり、100%の成果物を出すために時間をかけていくことはやってはいけません。100%の成果物を出したつもりでも、上司に見てもらったら修正が発生してしまった。再確認し修正したら、また修正が発生し、希望の期限までに仕上がらなかったことになり、PDCAが遅いということでみなされてしまいます。そのことが習慣になると、環境が変化する中で自分が適応し、変化させることが素早く出来なくなってしまいます。

PDCAをできるだけ速く回すようになるにはどうすればいいでしょうか?

70%を目指し、アクションを起こすクセをつける

100%ではなく、70%を目指して成果物を提出すると、修正が発生し再提出という工程が速く出来ます。それを繰り返して、成果物の完成が100%を目指した場合よりも質が高くなり速くできます。特に、新規事業の場合は、過去参入した事業分野ではないと、100%がどれくらいのものなのか分かりません。そもそも、その事業が上手く行かない場合もあります。そんな時は素早く頭を切り替えて、違う事業分野に参入、あるいは投資のウェイトを別の事業に多くしていくことが会社にとって損失が少ないやり方になります。実行して検証を繰り返しできるように自ら動いていくことが重要です。自分のキャリアビジョンや生活の中でこれをやっておくべきではと進めていき、ダメだなと思ったら見切っていく、といったことを繰り返していくことがPDCAを速く回せることにつなげられます。

5年、10年と数年先の未来を見ていく

経営者は何年先のことを考え見ているでしょうか?1年と短期を見ていることはあります。ただ、売り上げを上げていく、会社の体力を消耗させるレッドオーシャンを避けて、ブルーオーシャンを見つけ会社を大きく成長させるには、5年、10年先のことを見なければなりません。経営者でなくても、管理職でも非管理職でも、同様に意識しなければならないことです。

5年、10年先の未来を見れるようにするには何を習慣づけるべきでしょうか?

日々発信される情報を取り込む

5年、10年先のことは新聞にもニュースにも、現在においてはどこにもありません。自分で想像していくしかありません。想像といっても、ただの想像ではありません。知見を蓄積したうえでの想像が必要になります。自分の会社の担当事業分野に関わること、競合会社の動向、自分がいる日本の動向、日本の未来、それにとどまらず、担当事業分野における海外の動向、海外の動向・未来、担当事業分野外の動向、といったように世界中に色々な情報があります。他の会社が未来に対して現在どの分野に投資をしているのか、或いはしようとしているのか?それら膨大な情報をインプットし、ミックスさせ、仮説を立てることができるようになることが重要です。それによって、将来会社の売り上げに貢献することにつながっていきます。

変化を続けることに対して柔軟である

変化を好まないことは、成長をする意思がないとみなされます。成長とは、変化があって生じるものだからです。環境が日々変化する中、自分の会社が変化をしなかったら、成長はあるのでしょうか?変化をしないことによって利益を得ることはあります。ただ、環境に適応できなくなり、手遅れになるリスクはあります。その会社にずっと身を置きたいと思うでしょうか?自分が変化を続けることに対して柔軟な姿勢を持つことが、自分の環境適応力が高まり、危機管理能力も高められます。

では、変化に対して柔軟な姿勢になるにはどうすればよいでしょうか?

流行に触れることを習慣づける

私たちは日々ルーチンをしがちです。毎朝起きて会社に行って帰ってきてというように、出来るだけ仕事のパフォーマンスを崩さないように行動します。それを習慣づけることも良いですが、何日何年も続けていることが楽であると認識し、それ以外行動したがらなくなります。世間で何が流行っているか情報を得られなくなる上に、時流に乗ることができません。世界の経営者は毎朝複数の新聞・ニュースをチェックしています。もちろん、現地に行って、目で見て身をもって体験に行くこともあります。私たちも雑誌、TV、FacebookなどのSNSで情報を得て、流行っているところを訪ねていくなど情報を自ら取りに行くことが重要です。

まとめ

以上の4つですが、どうでしょうか?若手でも習慣にすればできることです。

グローバルの世界で活躍している人は、絶えず自分に何が足りないか客観的に見ることができて、5年、10年後の未来に備えて、何をやるべきか、どうしたら活躍できるかを考えながら動いています。日本で活躍できるようになるには誰よりも日本市場のことを理解し、世界で活躍したいならば世界の市場のことを誰よりも詳しくなるように勉強をし続けています。

また、自分の興味あること以外にも他人の興味があることにも関心を持ち、アンテナを張り巡らせています。

必要とされる人になるには、特別な才能は必要ありません。継続した努力で実現することが可能です。是非、明日から4つ心がけてみましょう。

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