長い期間を現場でバリバリ働いていると、だんだんと心身共に疲れがたまってきますよね?それにも拘らず収入もあまり高くない…となると、もうちょっと楽な仕事があるんじゃないか?と思うのは当然のことです。
せっかく掴んだ正社員の地位と、慣れ親しんだ仕事を捨てるのは、とても勇気のいることです。このまま、なんとか耐えよう!と現状維持を決意することもしばしばあるでしょう。でも探してみると、楽な仕事って沢山あるのをご存知でしたでしょうか?
世の中には、残業もなく、精神的にも楽。そして正社員にもなれる!という安定を手に入れられる仕事は存在します。今回は、仕事で精神を押しつぶされたくない!と思っている方のために、おすすめしたい職業を5つ解説していきます。
もくじ
楽な仕事を探すのは当然のこと!石の上にも3年は昔の話
新卒では、ネームバリューで会社を決めたり、給料の高い場所を選んだりと、働いている自分をそこまでイメージせずに就職先を決めてしまう人が多くいます。しかし、そういった条件だけで仕事を決めてしまうと、働き始めてからのギャップに苦しむ人は数知れず。
残業は当然。休日も仕事脳で当然。責任も年次があがって増えるのは当然。というように、辛さは終わることがありません。大昔であれば「嫌な仕事でも、まずは3年やってみろ」と言われていましたが、耐えている間に。
高学歴から大手に就職した、いわゆる「勝ち組」と呼ばれている人でさえも、重圧に耐えられず、楽な仕事にシフトする人もいます。
楽な仕事とはどんな仕事?5つのポイントをチェック!
「今よりも楽な仕事」とは言いますが、今の仕事の、どの部分が自分にとって重荷になっているのか理解されているでしょうか?
今の仕事のどういったところが無くなる、または軽くなれば、自分が楽になるのか整理できていないと、転職してもまた同じ苦しみを味わうことになります。ここで、予想される重荷となっている項目と、理由を挙げました。責任・残業・人間関係・ノルマ・休日など、何に拒否反応を示しているのか、今のご自身の状況と照らし合わせて確認していきましょう。
責任が少なく精神的に落ち着いて働ける
責任とは、その人にとって成長への起爆剤となるものです。やらなければいけない仕事や、果たさなければいけない使命など、奮い立たせてくれるのは責任でもあります。
しかし、あまりに責任が大きすぎると、プレッシャーで押しつぶされ、最高のパフォーマンスができなくなる可能性があります。組織の命運が自分の肩にかかっていたり、人の命に関わるような仕事であったりすると、恐れに変わってしまうこともあるでしょう。
今抱えている責任は、数字達成のノルマであったり、人材育成の課題であったり、人それぞれだと思います。ただ、転職を視野に入れた時、今と同じだけの責任を抱えなくて良い仕事を選びましょう。責任が少なくストレスフリーかどうか、というのは、仕事選びに大いにかかわる部分です。
残業時間が少なくプライベートを充実できる
残業がストレスになっている場合もあります。残業が続くと、仕事が長引いた分だけ私生活の生活パターンもずれ込んでしまいますよね。食事も遅くなって、寝る時間もずれこみます。そうして十分な休養をとれないままに、また次の日の仕事が始まる、という状況です。
休まっていない身体でする仕事は、もちろん生産性は落ちてしまうのが目に見えています。残業が多い職場では、仕事のパフォーマンスは落ちて、また残業をしないと間に合わない悪循環に陥ちっていることが多いものです。
この場合は、従業員が残業をしなくても帰宅できるシステムで労働環境がしっかりとしている職場を選べば、この大変さはなくなります。
人間関係を気にせずに働ける職場
心理学者のアドラーの「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」と言い表すほどに、人間関係はいつの時代も悩みの種です。人と関わる限りは、何かしらの感情が生まれます。それが好転している時は、仕事での喜びも大きいですが、うまく行かないと大きなストレスとなり、続いてしまいます。
仕事である以上、一切関わらないという選択もできないのが、人間関係の難しさでもあります。
しかし、人間関係を気にしなくても成立する仕事は存在します。一人でできるような、黙々と集中してできるような仕事です。心のモヤモヤが人との関わりあいから生まれていたのであれば、いったん離れてみるのも、辛さから逃れる手段として有効です。
ノルマが無くストレスが少ない
営業職となると、個人やグループでノルマが課せられることが当然です。クリアしても次のノルマ、また次のノルマと、繰り返しでノルマ達成が求められ、出口のない道だと感じてしまうこともあるかと思います。
ノルマを達成できないときの罪悪感、同僚と比べられる時の劣等感など、ノルマにはストレスがつきものです。上司からの指導を受け、監視されている気分になってしまうのも、拍車がかかります。
ノルマが大きなストレスになっていたのであれば、ノルマのない仕事を選びましょう。ノルマから解放されれば、ずっと頭に残っているトゲをスッと抜けるような気分を味わうことができます。
完全週休二日制で休みを確保できる
「仕事が大変で辛い!」と精神的にまいっている人は、しっかりと休めていないことが多いです。仕事量が多くて休日出勤が当然だったり、連休にすることができなかったりとなれば、仕事の疲れを癒すこともできずにまた仕事へ行く、というサイクルが出来上がってしまっています。
休養不足の方は、完全週休2日制(1年を通じて、毎週2日ずつ休みが確保されていること)を保証している職場を選びましょう。仕事のことを完全に忘れてリフレッシュできる仕組みがある場所であれば、今の疲れから解放されます。
おすすめの楽な仕事5選!正社員にもなれる!
どこに自分が苦痛を感じていたのか、理解できたでしょうか。苦しい時は、何もかも嫌になって、仕事、はたまた自分自身を否定的にとらえてしまいがちです。しかし原因を明らかにすれば、次の仕事選びでも失敗せず、スムーズに転職先が決まりますので、しっかりと自己分析しておきたいところです。
ただ、少しでも楽になりたい!と考えると、今の仕事よりも条件を落とすことや、正社員雇用を諦めないといけないと、思い込んでいる人も多いのですが、現実は違います。世の中にはいろんな仕事がありますので、希望にマッチする場所は、いくらでもあります。今回は、男性におすすめの5つの仕事をご紹介します。
工場勤務なら自分の担当業務に集中できて楽
工場勤務は、単純作業として軽視されることもありますが、収入も高く、安定している仕事の代表です。一度決められた仕事を覚えてしまえば、担当業務に集中でき、仕様が変更にならない限りは同じ仕事を繰り返すことになります。
完全に覚えてしまえば、余裕をもって仕事をこなせますし、シフトで管理されているので残業もほとんどない現場がほとんどです。
しかも、正社員として、長く働き続けられる人を募集しているので、安定したい人に向いています。他人とのいざこざに巻き込まれず、休みもしっかりとれる工場勤務は、激務に疲れてしまった人の休息の場所ともなっています。一時的な就職口としても人気です。
事務職は作業量が少なくスキルアップができる
事務職は、女性だけのものだと思っていませんか?今は、性別関係なく募集している事務職も多くあります。更に、ライフスタイルの変化が少なく、長く働き続けることができる男性を、積極採用している企業も多いんです。
事務職は、途方もない仕事量を割り当てられることはありません。もともとの作業量が少なく、一日におさまらなかったらまた明日からスタートできるので、柔軟に仕事を自分で調整することができます。さらに、エクセルや業務用ツールなどを操作する時間が増えるので、自然と事務作業のスキルアップにもつながっていきます。
ビルメンテナンスはマイペースに進められる仕事
ビルの立ち並ぶ都会に多い求人が、ビルメンテナンスのお仕事です。百貨店や映画館などの施設もメンテナンスの対象になるので、田舎にもそこそこ求人があります。ビルメンテナンスのお仕事は、ビルを利用する人が安全に過ごせるように、設備のメンテナンスをするのが主な仕事になります。
ビルメンテナンスの仕事である点検は、電気、空調、水道など沢山項目があります。しかし、無理なスケジュールで組まれることはありません。急いでやるようなスケジュールであれば、点検チェック漏れが出て、安心を提供する仕事として成立しなくなってしまいます。
ビルメンテナンスは、余裕のあるスケジュールでマイペースに進められるお仕事なので、日ごろスピードを求められて疲れてしまった人に向きます。
公務員や団体職員なら安定した仕事でストレス激減
営業職で正社員でも、ノルマの達成できない場合には容赦はしません。面と向かって解雇を告げられることはなくても、周りの視線や自責の念で苦しくなることもあるでしょう。そんな時は、安定していてノルマが生まれない仕事を選ばれるのも一つの手です。
公務員や団体職員などは、快適にみんなが暮らせるように支えるお仕事です。営利目的ではなく公務なので、基本的にノルマはありません。街のため・人のためという使命があるので、誇りをもって業務を進めることができます。
非常勤であれば通年募集していますし、年に1度の採用試験に向けた準備を開始することもできます。
警備員は対人関係に悩むことがあまりない気楽さが魅力
警備員は、ビルや施設の中・外で警備をする仕事です。何かトラブルがないか建物を循環し、もしもトラブルに遭遇した場合は連絡します。そして施錠管理などを行うのも、毎日の業務です。
どれも個人プレイで、一人で何もかもできてしまうのが警備員の魅力です。チームプレイで作戦を練ったり、協力して警備したりすることは、施設警備のお仕事ではほとんどありません。対人関係に悩む要素がありません。
決められたことに徹していれば問題なく一日が過ぎ、対人関係のストレスもないという気楽さから、人気の高い仕事でもあります。
仕事は楽なものを選んでプライベートを充実!
今まで仕事で苦労されてきた方は、こんなに楽でいいのだろうか、と驚く仕事もあったのではないでしょうか。上記5つの仕事のように、時間的・精神的に楽な仕事であっても、正社員として収入を安定させることもできます。
仕事にやりがい、生きがいを求めて突っ走る人もいますが、継続するのは至難の業でもあります。外資系金融機関の営業マンでさえ、疲れ切って勤続5年が限度という現実があります。
こんなに楽で良いのかな?と思う必要はありません。仕事は楽なものを選んで、プライベートを充実させる!と割り切ってしまった方が、どんなに分かりやすいでしょうか。仕事に身体も心も蝕まれる前に抜け出して、健康的な人生を送るための支度をしてください。
まとめ
辛い仕事を無理して続けると、精神的にまいってしまいます。失敗体験が積み重なってしまうと、自己肯定が低まって、仕事を続けるどころではなくなるでしょう。ストレスが積み重なってそうなる一歩前に、楽な仕事に思い切って飛び込むことで、ストレスのない働き方が手に入るのです。
仕事を辞めることは逃げだと思われる。仕事を楽なものにするのは甘えなのかもしれない。そのような恐怖は、先入観でしかありません。自分がどうしたいか、何を大切にしたいかで、これからの人生を決めましょう。
今の大変な状況を耐えるのも一つですが、楽な仕事でストレスなく働ける道もあり、楽で正社員を目指す方法だってあります。
「病は気から」とも言います。精神を壊して、身体まで壊してしまっては仕事どころではなくなります。逃げではなく、自分を守り、そして人生を充実させる方へ目線を向け始めましょう。