「人間でありながら人間が嫌い」というのは少々矛盾してしまうかもしれませんが、実際にそのようなパーソナリティーを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。それも個性の一つですので良し悪しを論じることはできませんが、仕事等の面で若干の足枷になってしまうのは避けられないのではないかと思います。
この記事では、そんな人間嫌いの人と相性の良い仕事や環境をいくつかピックアップさせて頂きました。仕事をせずに生きていくことは大変難しいため、少しでも自分に合った働き方を選び、出来る限りストレスフリーな人生を歩みましょう。
もくじ
人間嫌いの人の特徴は？人を信用できずに一人のほうが落ち着く
社会というのは人と人が複雑に絡み合って形成されているものであり、その中で生きていく以上人間関係を完全に避けることはできません。ですが、完全には無理だとしても、可能な限り他人と関わることなく人生を歩んでいきたいと思っている方も多いのではないかと思います。
過去の人間関係に何らかのトラウマがあったのかもしれませんし、軽蔑や嫉妬という人間の醜い部分が苦手なだけかもしれません。あるいは、ただ単に他人に興味を持つことができず、本人の意思や経験に起因しない無関心というケースもあるのかもしれません。
そのような場合、密な人間関係を必要とする仕事に就くのではなく、自分と相性の良い職場を選ぶのが良いでしょう。幸いなことに現代は様々な仕事が存在しますので、人間嫌いの人であっても自身に適した職種を見つけることはそこまで難しいことではありません。
人と関わりたくない…人間嫌いの人に向いてる7つの仕事は？
人間嫌いの人に向いている仕事は、やはり人と関わることなく行うことができるものになりそうです。完全に人と遮断するというのは前述した通り難しいものですが、その頻度を減らすことは工夫や選択によっては十分可能です。
人間嫌いの人が無理に密な人間関係を必要とされる職場で働いてもあまり成果はでませんし、自分もストレスを抱えるだけでしょう。なるべくそうはならないよう、自分の特性をしっかりと把握し、向いている仕事や環境を選択すれば上手くやっていくことも不可能ではありません。
給与面等の待遇も大切ですが、主にマイペースで行えるかどうか、自分の時間は持てるかどうかといった面に着目して検討しましょう。
在宅ワーク・パソコン一つでおうちで仕事
まず一つ目に挙げられるのは、自宅で仕事を完結させることができる在宅ワークです。在宅ワークであれば他人との関わりは最小限に抑えることができますし、上手く業務をこなすことができれば時間も有効に使えるでしょう。
そして、一般的に在宅ワークは時給制という形ではなく、期限までに決められた成果物を納品するという方式が主流です。そのため、納期にさえ間に合わせられればいつ仕事を行うか、そして何処で仕事を行うかは自分の好みで決めることが可能です。
それによりマイペースで仕事を行うことができ、更に出社や外出を控えることで他人とのコミュニケーションの頻度を下げることもできます。在宅ワークは人間嫌いの人にとっては非常に向いている職種であるといえるでしょう。
庭師職人・庭木の剪定など植物が好きな人に最適
次に、庭師職人という仕事を挙げてみたいと思います。庭師職人というのは、他人の敷地内の庭木の剪定を行い、庭の景観を整えるといった仕事です。人間ではなく植物と触れ合う仕事になりますので、草木や花が好きといった方には適した職業でしょう。
また、庭師を頼めるほどの家庭であればそれなりに裕福なことが推測されますので、実際の作業に口を出されることは少ないことも期待できます。必ずしもそうというわけではありませんが「金持ちケンカせず」という言葉もありますので、比較的仕事をしやすい環境が整うかもしれません。
注意したいのは、依頼した客側とはそれほど密なコミュニケーションを求められなくとも、社内ではそうはいかないかもしれない点です。特に見習いの時期であれば親方的な先輩職人に仕事を教えてもらうことになるでしょう。その際は失礼のないレベルでのコミュニケーションが必要になるかもしれません。
ビルメンテナンス・一人現場は自分の時間が持てる！
また、ビルのメンテナンス業務も人間嫌いの人にとっては向いている仕事といえそうです。ビルメンテナンスは一人現場の案件もあり、そういう現場を担当することができれば人とあまり関わることなく仕事を行うことが可能です。
ビルのメンテナンス業務とは、様々な建物に出向き、電気や水道等のインフラ部分に支障はないか等をチェックする仕事です。異常値を検出した場合であっても決められた手順通りに報告すれば問題ありませんので、基本的にはマイペースで行うことができるでしょう。
一人現場であれば基本的に他人の目はありませんので、数値等をチェックしながら自分の時間を持つことも可能です。本来は良くないことかもしれませんが、その時間を活用して資格取得の勉強をしたり、本を読んだりしている人もいるようです。
新聞配達やポスティング・マイペースで仕事できる
新聞配達やポスティングも基本的には決められた量を決められた時間までに配達すれば良いため、人間嫌いの人に向いています。新聞配達であれば配る地域や家庭は決まっていますが、ポスティングであればその辺りを自分で決められる案件も用意されているでしょう。
決まったオフィス内で仕事をするわけではなく、配達物の準備が終わったら後はほぼ外出することになります。そのため、決まった人と顔を合わせることもなく、配達ルート等も自由に決められる比較的自由度が高い仕事になるのでのではないでしょうか。
ただ注意したいのは、新聞配達は雇用になるためしっかりとした給与が保証されていますが、ポスティングはそうとは限らない点です。一枚辺りいくらという形で金額が決まっているため、相当数を配らないとなかなか纏まったお金にはならない可能性があります。
農業・青年就農給付金を利用して農業を始める若者急増
最近は若者の中で農業の人気が高まっていますので、農業就労というのも現実的な道として検討可能でしょう。特に若い内であれば補助金等を活用することもできますので、心機一転田舎に引越して農業を始める人も多いようです。
人間嫌いの人と農業は比較的相性が良く、こちらも仕事であまり他人と関わる必要はなく、黙々と自分のペースで行うことができます。野菜等の植物の世話は楽ではありませんが、人間と比べると手をかけた分素直に成長してくれる分やり甲斐もあるでしょう。
注意したい点としては、仕事自体ではそれほど他人とは関わらないかもしれませんが、田舎では地域での密な人間関係が求められる場合があるという点です。それを蔑ろにしてしまうと後々困ったことになるかもしれませんので、どの地域を選ぶかは慎重に検討した方が良いでしょう。
ドッグトレーナー・犬が好きな人には最適な仕事
ドッグトレーナーは動物と密接に関わる仕事になりますので、こちらも人間嫌いの人に比較的向いている仕事になるでしょう。上述の農業は植物と触れる仕事でしたが、こちらは動物と触れる仕事になりますので、特に犬が好きな人には最適な仕事になるのではないでしょうか。
ドッグトレーナーは主に犬の躾を行う仕事であり、依頼主の飼っているペットが人間社会に溶け込めるようサポートするといった内容になります。中には生まれて間もない頃からペットをドッグトレーナーに預け、幼少期からしっかりとしたマナーを身に付けさせたいという飼い主も多いようです。
犬が好きな方には天職といっても良い仕事かもしれませんが、ペットという依頼主の家族を扱う責任は重いものです。そしてマナーを躾けるのは大変に根気を要するため、人と関わりたくないというだけの消極的な理由しかないのであれば、続けていくのは難しいかもしれません。
警備員・施設の巡回などのルーチーンワークで楽
最後に、警備員や施設の巡回という仕事をご紹介したいと思います。警備員や施設の巡回という仕事もあまり他人と関わる必要はありませんが、基本的には一人現場は少ない印象です。依頼する側としても、警備員が一人であれば不安を感じるせいでしょうか。
ですが、二人現場の場合だとしても、夜勤等で一人が仮眠している場合は実質一人現場のような形になるでしょう。そうなれば特に誰と話すこともなく、自分のペースで黙々と決められた作業を行えば良いという形になりますので、人間嫌いの人と相性が良いのではないでしょうか。
ただ、上述したビルメンテナンスもそうなのですが、どうしても現場による差異が様々な形で発生し、求められるものも異なってくるようです。そのため、アサインされる現場は慎重に検討し、なるべく自分に合ったものを割当てられるよう会社に希望を出しておいた方が良いでしょう。
人間嫌いの人に向いてる仕事を探す！おすすめサイト
それでは、人間嫌いの人に向いている仕事を探す方法を考えてみたいと思います。今は求職活動はほぼインターネットを使って行う形になりますので、Webサイトから自分で仕事を探して応募することになるでしょう。
人間嫌いの人に適した仕事を載せているところとしては、まずは総合求人サイトであるリクナビNEXTやen転職が挙げられます。これらのサイトは非常に情報量が多く検索もしやすいため、自分が求めている仕事を探す際には重宝します。
もし総合転職サイトでも見つからなかった場合、自分が希望する職種に特化した求人サイトで探してみることもお薦めです。総合求人サイトには掲載されていないようなマイナーな案件もあり、応募したい職種が決まっている場合はより深く探すことができるでしょう。
まとめ
社会というのは人間同士が密接に関わり合って形成されていますので、人嫌いよりは人好きな方が快適になるようできています。ですが、自分の性格を変えるというのは大変難しい行為になりますので、それがどれだけ都合の悪いものでも上手く付き合っていくしかありません。
そのためには、人生の大半の時間を占める仕事という部分を見つめ直し、なるべく自分と相性の良いものを選ぶ必要があります。プライベートであれば一人で過ごすことは容易ですが、仕事となるとそうはいきませんので、いかにそのストレスを緩和させるかが大事になるでしょう。
幸いなことに現代には様々な仕事がありますので、あまり人と接する必要のない仕事も多々存在します。その中から更に自分という人間と相性の良い仕事を選ぶことで、人生をより豊かに歩むことができるのではないでしょうか。
