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一般的な「良い会社」の条件とは。その5つの特徴から判断してみよう

これから就職活動としようとしている人や、現在仕事中の人にとっても気になることの一つは「どのような会社が良い会社なのか」ではないでしょうか。新卒で入社するときも、転職で違う会社に入る場合でも、一般的に悪評のあるブラック企業に入社することだけは避けたいところではないでしょうか。

今回は、一般的な良い会社の条件とはどのようなものなのか、について分析していきたいと思います。事前にこの条件を知っておくと、企業研究の際に役に立つことでしょう。しっかりと見ていきましょう。

もくじ

良い会社の主な条件と、その職場の環境とは?

働く上でどうしても気になることの一つが、給料・労働時間・職場環境などではないでしょうか。特に労働時間は毎日のことですし、給料も最低限のレベル、そして自分の能力と労力に見合ったものであるべきです。

また、企業は日本社会の一員としての社会貢献を求められるのです。大企業であればあるほど求められますが、それが時代に合ったものか、そして企業の経営ビジョンを会社全体で共有しているかどうか、などについて述べていきます。

給料や労働時間・環境などが職員の満足いく内容である

就職活動をする際には企業研究を行います。その中でも求人情報から読みとるべき部分は「給料」「労働時間」そして「休日に関して」が重要と言えます。給料は厚労省が出している最低賃金を上回っていることは勿論ですが、自分のキャリアに見合った金額なのか、そして生活をしていくにあたって充分な金額なのか、などを確認しましょう。

同時に給料が他の同業種と比較したときに高額すぎる場合は裏に何かがある、と疑って見ていくべきなのです。サービス残業を前提に高くしている場合もあり得るからです。そして、勤務時間も大切なチェック要素です。自分が希望している労働時間の範囲内であるか、そして月の残業時間の目安はどの位であるのか、などを細かく確認してておくべきです。

さらに職場の環境もできるだけ読みとっていきましょう。通勤をするにあたり、通える範囲の場所であるかなどを最初の段階でまずチェックしておきましょう。

人材を活かす経営ビジョンがあり人間関係がよい

次にチェックしてみたい事柄は、企業の経営に関することと内部の人間関係についてです。これらは、入社前の段階ではなかなか判断が難しい部分もあります。まず企業の経営ビジョンに関しては、企業の会社案内を見ることや、ホームページ上で経営得理念について経営者や役員がどのように述べているか、によりある程度判断ができます。

現在既に会社に勤めている人は、会社全体に経営者の理念やビジョンが浸透しているか、について考察してみましょう。社長が直々に伝達することは難しいので直属の上司が、その内容を理解して仕事をしているか、がポイントです。また、人間関係については、自分の所属している部署、そして会社全体、先輩・後輩の人間関係は風通しのよいものであるか、なれ合いが出過ぎずに節度が保たれているか、お互い尊重していてハラスメントがないか、などが確認すべき点です。

社会貢献活動を行っていて、時代に合う活動をしている

企業は利益を追求して毎年、株主に還元することも大切な事柄ですが、同時に社会的な役割も担っています。ただ単に法人税を納めているということでよしとしているような企業は、地域社会の中で尊敬されず、受け入れられないでしょう。

特に株式を上場しているような大企業は、地域社会への貢献活動というものが求められます。目の前の利益に直結しないような、文化貢献活動や地域の支援活動、国際的なボランティア活動などさまざまな形で、社会に還元することが求められます。

現在の自分が働く企業がどのような活動をしているかについて、一度チェックしてみるとよいでしょう。これから就職する人は企業のホームページや地域のニュースを見てみましょう。

人間関係と社員同士の協力意識から判断してみる

どの企業もたくさんの社員やその他職員が一緒に働いているとう状況ですので、働くときには会社内での人間関係が大切になってきます。よく働いている人の悩みを聞くと、その大半が仕事そのものに対する悩みよりも、上司や先輩、同僚、そして後輩に対しての不満や、上手くコミュニケーションがとれないということが多いようです。

同時に自分一人で対応できない量の仕事をしなければならない場合や、顧客の無理な要望で納期が短縮された場合などに、社員同士が協力して分担するなどができているか、などからその会社の人間関係を判断していきましょう。もし、誰一人として協力せずに自分だけの仕事をしている、という職場ならば、企業として問題があると言えるでしょう。

上司や経営陣の仕事への姿勢から良い企業かを判断する

良い企業というのは、役職のついている人の仕事への姿勢がとてもしっかりとしています。部署全体として業務が円滑に行われているかどうか、問題点はないかについて常に確認して把握している必要があります。また、個々の能力に見合った仕事量なのかをチェックし、無理すぎない範囲で仕事を割り振っているかなどを見ておくことも必要なのです。

そして、時々自分の部下とミーティングや個人面談を通して、それらについて聞きとりをすることも大事と言えます。自分で気付かない問題がそこに潜んでいるかもしれないからです。そして、常に部下が上司に対して意見を言えてアドバイスをもらえる環境そのものが大切です。

そして役職者は内部のことに目を向けるだけではなく、取引先についても適切な対応が必要ですので、これらも判断材料になります。大事な打ち合わせやトラブルがあった際に、部の責任者としてきちんと対応し、部下をフォローして指示できるかなども見ていきたい点です。

問題があったときのリスク管理や対処法で判断する

近年よく耳にする言葉の一つに「リスク管理」「危機管理」というものがあります。これは企業だけではなく、政治の世界や地域社会の運営でも同じです。何かトラブルや問題が起きたときに、どう対応していくのかという体制です。企業ではさまざまな危機管理マニュアルを設けていることが多くなりました。

管理職に対して定期的に研修をいう形で、危機管理を勉強する機会を作っている企業も多数あるのです。仕事をしていく中で、問題が起きないことが一番ですが、もし問題があった場合に企業の対応が迅速にできているか、そして今の世の中に合った適切な対応ができるかなどについて、しっかりチェックして判断してみましょう。

中途退職者が多いか少ないかの状況をみて判断する

日本では景気がかなり良かった時代は例外ですが、景気が低迷した時代からは転職に関しては、あまり動きがなく現状の会社を続けるという人が多い時代が続いています。特にいわゆるホワイト企業と言われる、社員が働きやすい企業は途中で仕事を辞める人が極端に少ない、という特徴があります。

このことからも分かりますが、勤続年数が長い社員が多く在籍する企業は良い企業と判断してもよいでしょう。新入社員が入社後に3年間辞めずに続けている人数が多い場合、離職率が低いと定義付けられます。現在はインターネットサイトなどで、離職率についてもデータが出ていますので、いちどチェックしてみてもよいでしょう。

会社の基礎体力があり成長力が見込めるかで判断する

近年多くの企業がひたすら利益だけを追求して、内部留保をしすぎることが問題となっています。社員にほとんど還元がなく、企業だけが貯蓄を増やす体制はもちろんNG企業ですが、あまりにも赤字が出ている企業もまた問題なのです。

IR情報などを閲覧して、赤字が多い企業は自分が将来継続して、働くことができるのかを心配しなくてはならない状態になります。またリストラということだけで済まずに、会社そのものが倒産や経営縮小となれば、もはや長く勤めることが物理的に不可能となるのです。

これらのことから、会社としての基礎体力や将来の成長が見込めるのかどうか、を冷静に見て判断することが大切なのです。

まとめ

ここまで、さまざまな「良い会社」とは何か?という要素と確認すべき事柄について見てきました。人生において仕事は、生活を支える点や自分のやりがいや社会人として貢献できるか、などの点でも重要です。一般的に良い会社に入ることとは、ストレスが溜まりにくく、将来の自分の設計が立てやすくなります。

新卒で就職活動をしている人や転職活動中の人、そして今後の転職を検討している人は、良い会社との条件を元に、自分の現在の会社、そして将来就職したい会社の情報を綿密に調べておくことが大切と言えます。誰もがいかに希望の会社に入社するかに力を注ぎがちです。しかしその前に、企業の研究を充分に行い、その企業のメリットとデメリットを理解しておくことを忘れずにすることをお薦めします。後悔のない就職をするために、まずは行動をしてみましょう。

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