あなたは今の仕事に満足していますか?自分が本当にしたかった仕事に就けている人は、仕事中充実した時間を過ごせていることでしょう。しかし仕事をしている人の多くは、夢破れて別の職業に就いていたり、自分や家族の日々の生活のために、さほど思い入れのない仕事をルーティン的にこなしています。確かに生活のためのお金を稼ぐことは大事ですが、お金を得ても多くの大切なものを失っていることに気付いていない人も多いのです。今日は仕事だけの人生を送り続けると今後どうなってしまうのかということを中心にご紹介します。これを読んで今後仕事に対してどう向き合ったら良いのか、後悔しないためにはどうしたら良いのかを考えるきっかけにしてください。
もくじ
仕事だけの人生は大切な家族への思い遣りの心や思い出までも奪い去る
仕事に充実感を得ているか否かは別として、完全に仕事中心の生活を送っていると、様々なことがおろそかになってくることは自然の成り行きです。家族を養っていたりパートナーがいる場合は、その責任感やプライドなどから、より仕事を頑張らねばという思いが強くなり、気が付くと仕事が何よりも最優先になっているという状態になります。頭が仕事のことでいっぱいいっぱいで、周囲の人達への思い遣りが薄れていることにさえ、客観的に気付けなくなります。しかし逆に、家族たちはあなたの様子や言動をしっかり冷静に見ていて、あなたの思い遣りのなさやキャパの狭さをしみじみと感じ、やがて不信感や諦めの気持ちを抱くようになってしまいます。
家族の気持ちに気付いた時には既に遅し。定年退職後に突然熟年離婚となったり、子供たちがお正月にさえ実家に帰省しなくなるのは、あなたに対して家族が抱いていた積もり積もった思いの表れです。自分自身の親の死に目にも会いに行けなかったり、子供の運動会も見に行ってあげられなかった親が、家族の信頼を取り戻すには長い時間と深い反省、改心した強い思い遣りが必要です。
熱血サラリーマン世代の親を持つ現在30~40代の人達に家族を持たないという選択をする人が多いのも、そういった親の姿を見ているからこそ、という部分もあるでしょう。反面教師として逆に自分は仕事よりも家族を大切にするぞと決意している人もいます。いずれにせよ、仕事だけの人生を送っていると、広い視野や思い遣りをの心を失い、家庭の中では完全にKYな存在になってしまいます。たくさん作れたはずの思い出も、過ぎ去った時間の中に幻として見るしかありません。後悔先に立たずなのです。
嫌なことが多く、疲れ切って自信を失うことで精神を病んでしまう
仕事だけの人生になっている人というのは、基本的にとても真面目で責任感の強い人です。上司の期待に応えようとして、実力以上に頑張ろうとします。また社内の人間関係や顧客とのやり取りでとても気を遣い、日々神経をすり減らしていきます。知らず知らずのうちに心身が鉛のように重くなっていき、気付いた時にはメンタル面の病を抱えているという人も少なくありません。うつ病で休職や退職をする人が増えているのも、こういった仕事だけの人生を送ってきた人の増加が後押ししていると言えます。
「病は気から」という古くからの言葉もあるように、精神的に弱ると身体面でも不調が表れやすくなってきます。高血圧になって脳や心臓に命にかかわる影響が出てしまっては大変です。仕事だけの人生は病気になるために仕事をしているようなものと言っても過言ではありません。過労死を招かないためにも、仕事へのパワーの比重を変える努力をしましょう。
また、自分が今やっている仕事に無駄はないかを見直してみましょう。必死になってやってはいるけれど、実はよく考えたら無駄なことをしていたり、もっと効率的なやり方がある仕事もたくさんあるはずです。その辺りを改善すれば自分の時間をもっと増やすことができます。無駄を省くこと、気負いすぎないことが、本物の「できるビジネスマン」になるポイントです。
自分の人生の夢や目標を描けず、何のために生きているのか分からない
あなたには人生における夢や目標がありますか?せっかくの1度きりの人生、大好きな趣味を極めたり社会に貢献するなど、何らかの形で自分が生きた証を残したいと思っている人も多いことでしょう。しかし仕事だけの人生を送っていると、そんな夢や目標はいつの間にか二の次になってしまい、「退職してから第二の人生を楽しむことにしよう」と思うようになります。実際のところは退職後は体力面も経済面も厳しくて、時間だけはたっぷりあるためただボーっと過ごしてばかりの老後になる人も少なくありません。何とも虚しいですね。人生をやり直したいと後悔しでも、時間は巻き戻せません。
仕事だけがあなたの人生のメインイベントではないはずです。現役時代からしっかりと人生の夢や目標を持ち、早いうちから時間を作ってそれらに向き合うことを是非お勧めします。気分転換に大いに役立ちますし、生きているという実感が強く持てます。人生を楽しむ時間的余裕があってこそ、それが仕事のパフォーマンスにも活きてくるのです。夢を持ったり余暇を楽しむことに罪悪感を感じないで、「人生を楽しむ」ということについて、真剣に考えてみましょう。
仕事を充実させ人生を楽しみ、後悔のない毎日を送っている人の生き方
仕事だけの人生を送ってきたと後悔しているあなたとはまるで真逆の、仕事も人生も楽しめている人の生き方がどう違うかをご紹介しましょう。仕事を充実させている人は、変化を楽しみポジティブな言動しかしない人です。誰でも出来るような仕事を担当していたとしても、その中で新たな方法や効率性を常に追求し、変化を起こそうとします。周りに流されたり、上からの圧力に屈することなく、「仕事を楽しむ心」を持っています。また自分のことよりも家族や同僚、上司など、他の人のために何ができるか、という思考回路で生きています。常に人を思いやっていれば、自分のことで後悔したり人生に焦ったりすることは無くなります。
或いは仕事だけの人生だとボヤき続けて後悔することに疲れた人達が、独立して自分で仕事を始めるという選択をする場合もあります。もちろん軌道に乗るまでは山あり谷で、失敗することもあるかも知れませんが、自分の代わりは沢山いるような仕事をしたり、何となく自動的に給料がもらえている会社員という依存的立場に辟易した人は、一念発起して新たな人生を切り開き、強さと輝きを増していきます。本当にやりたかったことを全て自分の裁量で行い、一度の人生を毎日噛みしめて充実した時間の中を生きています。失敗を恐れて何もしない人生と、恐れずに進んでチャレンジする人生、あなたはどちらを選びますか?
まとめ
いかがでしたか。「仕事だけの人生だ」と言って後悔しているのは、全て自分が招いている思考回路や言動だということに気付けたでしょうか。人は不平不満を言っていると次々と運気を逃していきます。あなたのマイナスオーラを敏感に察知した周囲の人達もあなたのもとを去り、逆に同様にマイナス要素の多い事柄があなたにどんどん近寄ってきます。「なんで自分だけこんな目に遭うのだろう」と感じるのは、実は自分自身で原因を作っていることが殆どです。ましてやこれからはAIの時代がやってきます。仕事だけの人生とぼやいているうちに、あなたの仕事もAIに奪われてしまう日が近付いています。そう考えると、不平不満ばかり言っている場合ではないということが分かるでしょう。このコラムをきっかけに、明日からの仕事に対する向き合い方を180度変えてみることをおすすめします。