職場の悩み

会社で起こるセクハラへの対策や相談方法とは?泣き寝入りだけはダメ!

私達が会社に行くのは仕事をするためです。私達が仕事をするのは人生を生きていくためです。それらは多くの方の共通の感覚であり、仕事を円滑に進めることが第一とされます。しかし、そんな会社において起こっている大きな問題がセクハラです。セクハラは被害者の尊厳を大きく傷付けるだけでなく、それに伴う心的ストレスなどにより生きていくために必要な仕事を奪うことにもなりかねません。

今回お話させていただくのは、そんなセクハラ問題やその対策と相談方法です。現在進行系でセクハラにお悩みの方もそうでない方も、ぜひ一読くださればと思います。また、セクハラは女性だけに起こるものではなく男性にも起こるものですが、ここでは被害者が女性であると仮定してお話を進めさせていただきます。

もくじ

会社で起こるセクハラの怖さとは?触られるだけじゃない!

セクハラというとまず思いつくのが「触られる」ということでしょう。しかし、セクハラは何もこういった身体的被害だけに留まらず、他にも様々なものがあることを知っておく必要があるでしょう。会社という限られた人間関係、閉鎖的空間においては様々なセクハラが起こりうるのです。ここからお話させていただく内容には少々ショッキングなものも含まれるため、注意しながらご覧くださればと思います。特にセクハラと思われる経験がお有りの方にはその経験をフラッシュバックさせてしまうものもあるかもしれません。あらかじめご承知おきください。

他の社員との関係性について聞かれるのもセクハラ

「会社で働いている他の社員との関係性について聞かれる」というのもセクハラになりえます、聞き方にもよりますが、あまりにも性的な話題であったり、深く掘り下げようとしたりする場合、本人が聞かれたくないのにしつこく聴いてくるような場合はセクハラだと認識して良いでしょう。こういったセクハラは仮にその関係性が恋人関係であろうとなかろうと、要らぬ誤解を招いたり、職場における人間関係の悪化に繋がったりすることがありますので、かなり厄介です。

さらに大きな問題点としては、こうした質問形式のセクハラを悪いと思っていない方が多いことでしょう。ある方はなんの悪気もなく、ある方は単なる興味本位で、そしてまたある方はコミュニケーションの一環としてこうした質問をしてくる場合があります。セクハラをしてくる本人にセクハラをしているという自覚がない以上、辞めさせるのが難しいのが実情です。

職場外への誘い、プライベートに踏み込んでくるセク八ラ

上記の質問形式のセクハラに似通うものとして、「プライベートに踏み込んでくるセクハラ」というのもあります。例えば「休日は何をしているの?」、「普段は誰と遊んでいるの?」などの類です。こうしたセクハラは職場内における人間関係や行動とは無関係の出来事に関与してくるものであることは一目瞭然です。にもかかわらずそれを聴いてくるような行為はセクハラでしょう。しかし、これも上記のセクハラ同様にセクハラであることを気付かないままに行う方は大勢いらっしゃいます。

また、こうした質問に付随する形で「じゃあ俺も今度そのお店に行ってみようかな」、「今度の休み一緒に遊ばない?」といった話題を持ちかけてくるのもセクハラになりえます。もちろん、この話題を持ちかけられた側が好意的に捉えているのであればなんの問題もありません。しかし、「プライベートに踏み込まれたくない」、「この相手とは仕事上の付き合いでしかない」と感じている場合は、やはりセクハラであり問題視すべき事象といえるでしょう。

泣き寝入りはしない!セクハラ解決のための対策と相談とは?

それではセクハラに対してはどのような対策を講じるべきなのでしょうか。また、セクハラにおける対策には1人で悩むのではなく、信頼できる第三者に相談することも大切です。ここでは職場における人間関係やシチュエーションを例にあげながら、なるべく実用的なものを考えていきたいと思います。

信頼できる相談相手は慎重に会社内で探そう

会社内でのセクハラにおいては、その事実と加害者の特徴をより深く理解するために、まずいは会社内に相談相手を見つけておきたいところです。可能であれば会社外にも相談相手を見つけておくのも良いですが、解決に必要なのは「深い理解」なのです。そのことを鑑みれば、会社内に相談相手を見つけておく方が状況の理解がしやすく、解決に導ける可能性が高くなりますし、相談できるだけでも気持ちが楽になります。

ただ、その相談相手と自分(被害者)との関係性、相談相手と加害者との関係性についてはよく考えておく必要があります。大変残念なことに相談相手は相談を持ちかけられていることにつけ入り、必要以上に被害者との関係を近づけてきたり、恩を押し付けてくるようになったりするなどして、新たなセクハラを生む可能性があるからです。故に相談相手と被害者との関係性は公平であることが望ましいでしょう。

相談相手と加害者との関係性については、上司と部下か、部下と上司か、あるいは同僚同士なのかといったことも重要なポイントになってきます。これは相談されても役職の如何が邪魔することによって、解決に動けない場合があるからです。もちろん上司が「お前はセクハラをしているだろ?辞めろ」と言えば良いという問題でもありません。重要なのは「両者が共謀関係にないこと」です。恐ろしいことにセクハラは複数人が共謀して行っている場合や、複数人が傍観している場合もあるのです。

自分にとって信頼できる相手であり、相談相手と加害者が共謀関係にない場合であれば、解決のために暗に注意してもらうことも、部署を変えてもらえる可能性も出てくるでしょう。

実力行使!弁護士を雇うセクハラ裁判と「me too」運動

あまりにもセクハラが酷いケースや、問題が改善されない場合は、「セクハラを訴える裁判を起こす」というのが最終手段といえるでしょう。この裁判によって被害者側は慰謝料を受け取ることと、加害者側に社会的制裁を与えることが期待できます。ただ、裁判を起こしたことによって、被害者側が会社に居づらくなるという問題も大変疎ましい問題もはらんでおり、裁判を起こすのは本当の本当に最後の手段になるかもしれません。

それでもセクハラは到底許されるべきでないものであることに変わりはありません。セクハラの被害者は守られるべきであり、セクハラの加害者に与えられるべきは罰則です。「どうせ泣き寝入りする」と認識させたままだと、彼ら加害者はどんどんとつけ上がり、新たな被害者を生むかもしれません。そんなことがないためにも、そしてセクハラを根絶して皆さんが快適に働くためにもセクハラの被害は訴えていくべきでしょう。

昨今では「me too」と呼ばれる運動も広がりを見せつつあります。このme too運動は主にアメリカのハリウッドで蔓延していたとされるセクハラを告発することに端を発し、世界へと広がっていきました。日本でも様々な業界におけるセクハラが告発されており、社会的制裁を与えることに繋がっています。セクハラの被害にあわれた方には、こういった運動があることにも注目していただき、「私だけじゃない」という強い気持ちを抱いていただければと思います。そしてくどいようですが、私達はセクハラを許してはいけませんし、傍観してもいけません。セクハラの根絶と解決に向けて、各々が意識を変えていくことが必要です。

まとめ:セクハラは絶対に許されない、あらゆる方法で解決を

会社で起こるセクハラは到底許されて良いものであるわけがなく、可能な限り解決に向けた動きをとるべきです。具体的な方法としては、信頼できる相談相手を会社内で見つけて注意してもらったり、部署を変えてもらったりすることでしょう。ただ、それでも解決されない場合は裁判を起こすなどの実力行使に出ることも必要です。同じ会社での仕事が続けにくくなるという事実には歯がゆい思いがしますが、それでもセクハラは許されて良いものではありません。新たな被害者を生まないためにも各々が行動しなくてはなりません。今セクハラで悩んでいる方には少しずつでも構いませんので、解決に向かって動いていただければと思います。あなたは1人ではありません。必ずあなたの力になってくれる存在と方法があります。

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