職場の悩み

みんなのボーナス平均額!基本給の2.5倍は本当なのか?

働く人にとって、大きな楽しみの一つが「ボーナス」ですよね?「たくさんもらえたらいいな」「もらったら何に使おうかな?」と考えている時間は、まさに至福の時です。

今回は、そんな「ボーナス」についてのお話です。特に「平均はいくら?」という部分は気になるところではないでしょうか?みんなどれくらいもらっているんだろう?そんな疑問にお答えしますよ。毎日がんばる人への半年に1度のプレゼント、そのボーナスにあなたは満足できていますか?

もくじ

「みんないくらもらっているの?」ボーナスは基本給の2.5倍って本当?

一般的にボーナス支給額は基本給の2.5倍と言われています。しかしこれは「大企業」の場合です。企業は大企業、中小企業、零細企業と3つに分けられます。「大企業」には定義がなく、「中小企業以外の企業で零細企業ではない企業」と認識されています。

ちなみに中小企業には定義があり「資本金の額または出資総額が3億円以下の会社並びに常時使用する従業員数が300人以下の会社であって」と中小企業基本法に定められています。業種についても多少の縛りはありますが、それは資本金や出資金である程度判別できるでしょう。

つまり、資本金や出資金の総額が3億円以上で従業員数が300人以上であれば「大企業」といえます。この大企業のボーナス平均額が基本給の2.5倍ということです。

みんなのボーナス平均額!企業や業種で異なるその支給額はいったいいくら?

では、いよいよ気になるボーナスの平均額について見てみましょう。ボーナスは企業の利益が多ければ増えますし、そうでなければ減ります。企業の利益は世の中の動きに大きく左右されますよね。そのため「今年は○○業が調子が良い」「○○業は今元気がない」などという業種ごとの動向によってボーナス額も変わってくるのです。

もちろん、基本的にいつもボーナス額が多いと言われている業種もありますが、それも永遠という保証はありませんし、ずっとボーナス額が低かった業種がこれからもずっと低いとも限らないのです。

大企業のボーナス平均額は「基本給の2.5倍」88万円!製造業は安定の高額支給

大企業のボーナス平均額が基本給の2.5倍ということはすでにお伝えしましたが、その金額は2017年の平均で88万円と言われています。この金額は前年の2016年とほとんど変わっていません。もちろんこれは「平均額」ですので、この平均を下回る企業も上回る企業も存在しています。

大企業の中でも「製造業」はこのところ大変調子が良く、ボーナス平均額は90万円を超えています。日本国内のさまざまなメーカーから多くの商品が販売されていますが、販売するためには製造が欠かせません。少し考えてみるだけでも、あらゆるジャンルから「新商品」は常に発売されていますよね。

もちろん、海外からの製造委託も数多くあります。また、自動車についても同様に90万円を大きく超えています。自動車は常にボーナス平均額が高い業種として有名です。

中小企業のボーナス平均額は「基本給の1倍」28万円!製造・サービスが熱い

次に中小企業です。世の中の多くの企業は「中小企業」に属しています。中小企業と言っても、企業によっては大企業に欠かせない仕事を多く請け負っていることも珍しいことではありません。この中小企業のボーナス平均額は基本給の1倍と言われており、平均金額は28万円です。1年間の年収を概算として出す時に月給×14ヶ月、とするのはこれが目安になっています。

中小企業の中でも大企業と同じで製造業は順調で、近年では大変安定したボーナスを支給しています。さらに、サービス業もボーナス平均金額が高い方に分類されています。中小企業は「仕事はあるけど働く人がいない」という状況に陥りやすく、人を集めたり留めておくためにボーナスを高めに設定してあることもあるからです。

「ボーナスがもらえない」という人は全体の42%もいるという事実

ご自身のボーナス額に「満足している」と言い切れる人は少ないかもしれません。仕事内容によっては「もっともらわないと割が合わない」と感じる事もあるでしょう。

しかし、日本で働いている人の42%は「ボーナス自体をもらっていない」という事実もあります。これは元々ボーナスが出ない企業に入社をしたという人もいますが、多くは派遣やパートで働いている人が多いためです。

特に家庭を持ちながら働いている人などは、正社員としてフルタイムでの勤務が難しくボーナスをもらえる雇用形態ではないことが多いでしょう。その分時給が良かったり、融通が利いたりというメリットがあるでしょうが、まとまったお金をもらうということはできません。

ボーナスをもらっている人が、お金を積極的に消費することで経済を回していけば、結果的には全員が潤うという状況を作ることができるかもしれませんね。

まとめ

1年の始まり、夏休み明け、など区切りとなるタイミングに「よし!これからまたがんばろう!」と前向きに取り組むためにはボーナスは必要です。やりたいことや、自身の成長のために働いているとしても、ボーナスをもらうとやっぱりうれしいですし、やる気も出て来ます。

でも、ボーナスはあくまでも「ボーナス」です。ボーナスというプラスアルファの価値に振り回されてしまっては、日々の仕事は辛くなる一方ですよね。

まとまったお金をもらうという事実を「良かった、前年より自社は伸びているんだな」「もうちょっと頑張らなくてはならないな」など、日頃の自分を動かす指針とすることで、ボーナス金額よりもさらに大きなものを手に入れられるでしょう。

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