仕事をしていると、「ビジネスマンには広い“人脈”が必要だ」と耳にする機会があると思います。なぜ、ビジネスマンには人脈が必要なのでしょうか?
実は、人脈を広げることで、
- ビジネスチャンスが多くなる
- 困った時に協力しあえる
- ビジネスマンとしての視野が広がるそこで今回は、人脈の正しい意味や、人脈を広げるためにできる方法を紹介していきます。正しく人脈を広げ、自身のキャリアアップにつなげましょう。
- など多くのメリットが得られるのです。しかし、人脈の意味を正しく理解せず、むやみな人付き合いをしていると、間違った人脈を作り逆効果となってしまいます。
もくじ
人脈における本当の意味は「お互いを助け合う相手の多さ」
では、あなたは“人脈の意味”をどのように捉えていますか?仕事における人脈の本当の意味とは「お互いを助け合える相手の多さ」と言えます。ただただ、「仕事上の知り合いが多い」ということではありません。
人脈の意味を誤って捉えていれば、どれだけ多くの人付き合いをしても意味がないと言えます。お互いに良い信頼関係を作り、頼りあえるような付き合い方をしなければなりません。ですので、人脈の意味を正しく理解している人は、むやみに多くの人が集まる会に参加したり名刺をばら撒いたりはしないでしょう。
また、人脈づくりに“焦り”は禁物です。プライベートにおいても、たった1日話しただけの相手を“友達”と呼ばないはずです。これは人脈づくりでも同じで、良い人脈を作るためには相応の時間が必要になります。
人脈を広げる!人付き合いを作るための考え方とは?
人脈を広げるにおいて、人脈の正しい意味を理解したうえで、正しい信頼関係を作っていく必要があります。ただただ数を追うような人脈づくりは“逆効果”とも言えるでしょう。
では、正しい人脈を広げるためには何をすればいいのか?ここでは、人脈を広げるための正しい方法について紹介していきます。
大切なのは、焦らず丁寧に時間をかけることです。関係性を無理やり進展させようとはせず、一人ひとりに対して真摯に向き合い良い関係を作っていきましょう。
何かを与えられる人物に!お互いに良い影響を与える関係を
ビジネスにおいて、人脈の広さとは「お互いを助け合える相手の多さ」です。ですので、人脈を広げたいのであれば、あなたが相手にとって“メリットがある存在”になる必要があります。
そのためにも常に向上心を持ち、自身を成長させていく意識が大切です。仕事においてもプライベートにおいても、向上心を持ちながら過ごす人は魅力的に見えます。
また、当然のことですが、自分“だけ”がメリットを得ようとしている人が人脈を作れるはずがありません。相手にとって“必要な相手”になることが、人脈を広げるうえで重要になります。
ですので、まずは「相手に何かを与える」という意識を持つべきです。人というのは、何かを与えてくれる相手に好意を持つ傾向にあります。この意識を続けていれば、いずれ相手からも“必要な相手”と認識されるはずです。
興味があることに手を出す!共通点こそ最大の武器
人脈を広げるうえで、自分が興味のあることに手を出すのは大切です。多くのことに興味を持ち、人との“共通点”を意識的に作るようにしてください。
人脈を広げるというのは、信頼できる相手を増やすこと。つまり、「人と仲良くなること」と言い換えてもいいでしょう。
そのためには、相手との会話をスムーズに行い、相手から「この人と話していると楽しい」と感じさせる必要があります。
あなたが他人と仲良くなるとき、重要な要素として何かしらの“共通点”がありませんか?共通点がある相手とは自然と会話が弾みますし、話題に困って黙ることもないでしょう。
多くのことに興味を持ち、幅広い知識を身につけるべきです。他人との共通点を増やす努力をして、人脈づくりにおける“引っ掛かり”を作ることが必要になります。
今ある人脈を大切に!知り合いからの紹介は強いつながり
今あなたが「人脈を広げたい」と考えていれば、おそらく人脈が“狭い”状況かと思います。しかしその状況でも、誰かしら“信頼できる相手”がいるはずです。その信頼できる相手を大切にしましょう。
人脈づくりにおいて、知り合いからの紹介はとても強力な“つながり”となります。
また、学生時代の友人や知り合いと会う機会を設けるのも効果的でしょう。学生時代は多くの人と関わりを持ったはずですし、“友人”と呼べる相手も多かったかと思います。
学生時代にあまり仲が良くなかった相手だとしても、社会人になり立場が変わったことで「お互いにメリットのある関係」を作れる可能性もあるはずです。もちろん手当たり次第で声をかけるのはおすすめしませんが、心当たりのある相手に連絡を取ってみるのもいいかもしれません。
会うだけじゃダメ!その後のコミュニケーションが大切
よく「人脈は広いほうが良い」と言われることがあります。もちろん、人脈は広いほど頼もしいものですが、だからと言って付き合う人の“数”ばかりを意識していては、「いざという時に役に立たない人脈」ばかりが作られていくでしょう。
くり返しますが、お互いが信頼関係にあることで初めて“人脈”を言えます。ただ名刺交換をして終わり、交流会で話して終わりでは、名ばかりの人脈ができていくだけです。
もちろん、名刺を配ることや交流会に出席することは否定しません。ただ、それだけやって満足するのではなく、その後のコミュニケーションこそが“人脈づくり”であることは覚えておきましょう。
ですので、会ってみて「この人と今後も付き合っていきたい」と感じた人には、後日会う機会を自分から設けるべきです。誠心誠意対応して、“役に立つ人脈”を作っていく意識が必要です。
意味のない人脈に注意!間違った人付き合いとは?
ここまで、正しい人脈を作る方法を紹介しました。仕事上で“濃い人脈”を作るためにも、日頃から意識することが大切です。
人脈を広げるのは、あなたにとってメリットが多いとお伝えしました。しかし、人脈を広げたいという思いが先行して間違った人脈の広げ方を実行すれば、その努力は逆効果と言わざるをえません。
そこで、ここでは人脈づくりにおいて気をつけるべき“3つのこと”を紹介していきます。「人脈を広げたい」という思いが先行し、間違った人脈を作らないようにしてください。
身の丈に合った人脈作りを!肩書きなどに惑わされない
厳しい言い方になりますが、身の丈に合わない相手と無理に付き合おうとするのは避けましょう。身の丈に合わない相手との付き合いは、いずれあなたに“不利益”をもたらしかねません。
たとえば、あなたが上場企業の役員であった場合、明らかに立場が下の人から「ぜひ良い関係を築きたい」と迫られたら、あなたは良い印象を受けるでしょうか?きっと印象は良くないはずです。
また、仮に“人脈”としての付き合いが始まったとしても、いざという時の“駒”として使われる可能性もあります。相手の人からしてみれば、あなたは“不要な人脈”ですので「最悪、付き合いがなくなってもいい」という気持ちで接してくるはずです。
果たして、これは正しい人脈なのでしょうか?人脈を広げるというと、相手の“肩書き”に目が行きがちですが、それではお互いに信頼しあえる人脈を広げるのは難しいでしょう。
表面上の付き合いに意味なし!人脈は数ではない
人脈において、大切なのは“人の数”ではなく“質”です。むやみに表面上の付き合いばかりを増やしているのは、人脈を広げたとは言えません。
あなたは、名刺交換会や交流会などで多くの人に会っただけで満足感を得ていませんか?そうであれば、人脈が広がったというよりかは「ただの顔見知りが増えた」と言えるでしょう。
もちろん、人と出会う機会を意識的に増やすのは大切なこと。しかし、「たくさん名刺交換して挨拶したから人脈が広がった」は間違いです。大切なのはその後のコミュニケーションであり、その際の“密度”なのです。
この「数よりも質」の部分が理解できないうちは、良質な人脈を作ることは不可能でしょう。
自分を崩しすぎない!ありのままの人付き合いを
質の良い人脈を広げるためには、相手にとって自分が“メリットがある存在”になる必要があります。しかし、そのために自分を崩して相手に対応するのはおすすめできません。
確かに、人付き合いにおいて「自分が一歩引く」というのは必要なことですが、過剰に相手を尊重し続けていれば、いずれあなたと相手との間で“上下関係”が生まれてしまいます。
相手から「なんでも言うことを聞いてくれる人」と思われては、良質な人脈とは言えないはずです。
人付き合いにおいて、相手へ提供するメリットが「なんでも言うことを聞く」ではいけません。これでは利用され続けて、あなた自身が消耗してしまうだけです。人脈を作るうえで、“対等な信頼関係”を築けるように心がけましょう。
まとめ
人脈において大切なのは“質”であり、人の数でも肩書きでもありません。もし間違った認識をしていれば、まずはその考え方から改めるようにしましょう。
人脈を広げるにおいて、絶対にしてはいけないことは“焦る”こと。当たり前ですが、信頼関係を築くためには相応の時間が必要になります。
おそらく、あなたも友人などを信頼するのに相応の時間が必要だったはずで、それはビジネスにおいても同じことなのです。
ビジネスにおいて、人脈というのは強力な武器です。あなた自身の成長にもつながるうえに、困った時に頼りあえる存在にもなります。
これを機に改めて自分自身と向き合い、「あの人と仲良くなりたい」と相手から思われるような人になる努力をしていきましょう。