仕事に対して真面目に取り組んでいるにもかかわらず成果がでないと、辛い気持ちになってしまいますよね。会社や上司からの期待に応えようとして肩に力が入りすぎてしまい、空回りしてしまった経験はないでしょうか?
「言われたことをキチンとやっているつもりなのに評価されない…」
「勤務態度には問題がないはずだけど、なぜか仕事がうまくいかない…」
など、報われない思いをしてしまうこともあるのではないでしょうか。
真面目に仕事をしているのであれば、できれば成果を出して評価を上げていきたいですよね。この記事では、なぜ真面目に仕事をしてるのに評価されないのか、どうすれば評価されるようになるのかをご紹介します
もくじ
真面目なのに仕事ができないと思われる5つの理由
初めに、真面目に取り組んでいるのにも関わらず、仕事ができないと言われてしまう理由からご紹介します。
残念ながら、真面目であることは仕事ができるようになることの必須条件ではありません。むしろ、真面目に取り組めば取り組むほど、評価が下がっていくことすらあります。
そしてそこには、「真面目さ」に対する本人と周囲とのギャップが存在します。そのギャップとは何か、なぜ仕事ができないと思われてしまうのか、その理由を5つに分けてご紹介します。
完璧主義になりがちで時間がかかりすぎる
まず初めに紹介するのは、真面目さゆえに丁寧にやりすぎ、時間がかかってしまっていることです。
仕事というのは、3時間かけて100%の成果物を作るよりも、50%の完成度でもいいから1時間程度で終わらせた方がいい場合が多くあります。また、自分では100%と思って提出しても、上司からみると50%にも満たないことは多々ありますし、さらに言えば、指示された内容と方向性が全く異なっていたということもあります。
そうなると、3時間かかってから方向性を修正するのと1時間経った段階で修正するのとでは、時間の効率が全く異なりますよね?また、進捗が進んだ状態からでは、大幅な変更も難しくなってしまいます。
ですが、真面目に完成だけを目指すと、上記のようなことはよく起こります。上司としても頑張っていることは理解している為に強くは言えず、結果的に評価だけが下がってしまうことになるのです。
なんでもかんでも仕事を受けて一つ一つの進捗が遅い
真面目な人ほどNOが言えないのも、特徴の一つです。幅広い先輩や上司からひたすら仕事を受けてしまった結果、仕事が溜まってしまい、ほとんどの仕事が納期に間に合わなくなってしまったということもありがちなことです。
特にすぐに終わるような仕事を依頼された場合、依頼した側はすぐにやってくれるものと思って依頼します。ですが、他の仕事も受けた結果として仕事が遅れてしまうと、「まだ終わらないのか」という叱責されてしまうこともあるのです。
いろいろな人から仕事を依頼される場合、一人一人の依頼人は、あなたが今、どれくらいの業務を抱えているかを正確に理解できていることは少ないものです。そして、仕事を受けたということは期待通りにやってもらえるものだと、依頼側は認識します。
ですから、どんな事情であれ、それをうまく対応できない場合には評価が下がる要因となってしまうのです。
マニュアル通りにしか動けず柔軟な対応ができない
真面目に取り組む人が評価を落としてしまう大きな原因は、ここに集約されると言っても過言ではありません。
真面目であればあるほど、ルールやマニュアルを守ることを優先的に考えがちでです。確かに、ルールを守ることは大切なことです。ですが、そこだけに縛られてしまうと、意外と成果が出なかったり、評価が下がってしまうことがあります。
例えば、営業ではトークスクリプトが用意されていることは少なくありませんが、そのスクリプト通りにやって優れた成果を出す人はほとんどいません。もちろん、初めはスクリプト通りに取り組んでいても、営業を経験していく中でより自分に合った言い回しを身に着けていきます。
マニュアルやルールというのはあくまで人が作ったものですから、それが正解とは限りません。そもそも仕事に正解はありませんから、よりベターと言える取り組みを見つけることも仕事の一つと言えます。そして、マニュアルの欠点や改善点を見つけ、上司に提案できる人は、仕事ができる人という評価を得やすくなります。
逆に、マニュアルやルールに縛られて柔軟に対応ができない場合は、知らず知らずのうちに周囲の評価が下がってしまうことがあるので注意しましょう。
自分で判断ができず指示待ち人間になりがち
真面目に取り組むということは、方向性を間違えると仕事に対して受け身で指示待ち人間になってしまう場合があります。
「真面目にやる」ということは、「受けた仕事に対して真面目にやる」ということになりがちな為、仕事を指示されて初めて自分の仕事が始まります。そして、それに慣れてしまうと、仕事を指示されないと何をしていいかわからないという指示待ち人間になってしまうのです。
指示待ち人間になってしまうと、会社としては高い評価を上げにくくなってしまいます。立場が上がれば上がるほど、自分で判断して行動することが求められるため、指示を受けないと仕事ができない人は、評価を上げられなくなってしまうのです。
もちろん、真面目に取り組みながら自分でも考えて判断できる人もいます。ですが、仕事ができないという評価を受けてしまう真面目な人は、こうした仕事に対して受け身になってしまう人が少なくありません。
結果的に自信を持てずに成長が遅くなってしまう
最後に紹介するのは、結果論ではありますが、自信を持てなくなっていることです。
これまでに紹介したことが積み重なって、周囲から仕事ができない人という評価を受けてしまうと、だんだんと自信が失われてしまいます。
自信が失われている状態で仕事をしていても成果は出にくいですし、行動や発言も消極的になって、周囲の評価がさらに上がりにくくなってしまいます。
そうした負のスパイラルに入ってしまうと、自分を大きく変えていかない限り、評価を高めることは難しくなってしまいます。そして、ますます仕事ができない人というレッテルを貼られてしまうのです。
真面目さを活かして仕事ができない状況を変える3+1つの方法
それでは、どうすれば仕事ができない人という評判を払しょくできるのでしょうか?不真面目に取り組めばよいのでしょうか?
もちろん、真面目な性格をしている人が不真面目にやってしまうと、より悪化してしまいます。ですから、生まれ持った真面目さを、仕事に活かす方法へとフォーカスしていきましょう。
真面目さは、一歩間違えればこれまでに紹介したような仕事ができない人という評価につながってしまいますが、方法を変えてあげれば、一躍仕事ができる人という名誉を得ることもできます。
ここからは、高い評価を得るための真面目さの活かし方についてご紹介していきます。
余裕を持ったスケジュールを毎日作るようにする
まず初めに取り組みたいことは、スケジュール作成とその作り方です。真面目な人は、与えられた仕事はきっちりとこなせるものです。そこで、自分で自分に仕事を与えられるようになりましょう。
もちろん、大元の仕事は上司や会社から指示されるかと思いますが、一日の中でいつ、何をやるかを自分で定めて、その通りに動くようにしてみてはいかがでしょうか?
この時に大切なことは、少し余裕を持ったスケジュールを作ることです。仕事に取り組んでいると、予想外の事態は高い頻度で起こります。また、周囲から新たに仕事を依頼されることもあるでしょう。
そうした事態に対応できるように、余裕をもって一日のスケジューリングを行っておくと、気持ちに余裕をもって仕事を進められるようになります。
また、スケジュールは一日単位、週間単位、月間単位で作成しておきましょう。これによって納期を意識できますし、想定外の状況になった時にも現状をすぐに把握できるので、的確に相談できるようになります。
一度決めたら、徹底できるのが真面目な人の良いところです。自分でやると決めて、律儀に取り組むことで、余裕と柔軟さを持った仕事の取り組み方を身に着けていきましょう。
自分で考えることを仕事のルーティンに取り入れる
真面目さが悪い方向にでると、思考が停止されてしまいがちです。これを防ぐために、自分で考えることを意識的に取り入れるようにしましょう。
どうすれば今の仕事はより効率的に取り組めるのか、どうすれば成果はでるのか、上手くいかない場合は何がいけないのか。そうした事を常に考えながら仕事をすることで、飛躍的に思考力は身についていきます。
真面目であるということは、仕事に対して真摯に向き合えている証拠でもあります。それであれば、その真摯さを目の前にある仕事をこなすことだけではなく、仕事の流れや成果をより良くしていくことにも向けてみるといいでしょう。
真面目さが高い評価につながる場合と、仕事ができない人という評価につながる人との違いは、真面目さを向上心に向けているのか、目の前だけに向けているのかの違いでもあります。
真面目に取り組めること自体は、大切な才能です。その才能を活かすためにも、考えるということを日々の仕事のルーティンとして取り組んでいきましょう。
いかに楽をするかを考えるようにする
三つ目としてご紹介するのは、少し意外な事かもしれません。それは、いかに楽をするかを考えることです。
楽をするということは、仕事をしないということではなく、効率的に行う方法を考えようということです。今、あなたが取り組んでいる仕事の方法は、それが最善の方法とは限りません。もっと簡単に、もっと素早く行える方法があるかもしれません。それが見つかれば、作業量は減りますし、時間も短縮できます。すなわち、あなたの仕事が楽になるということです。
そして、楽をする方法を見つけるということは今までとは異なる着眼点を見つけるということでもあります。仕事ができる人というのは、他の人とは異なる着眼点で自分なりの成果が出る方法を見つけているから仕事ができます。ですから、常に楽な方法はないかを考えながら仕事に取り組んでみると、仕事ができない人から仕事ができる人へと変わることができますよ。
真面目さを活かす方法番外編:職種や職場環境を変える
真面目さというのは、どのような仕事をするのか、どのような人とたちと仕事をするのか次第で、長所にも短所にもなります。
例えば、真面目に取り組む人は丁寧な仕事ぶりが特徴的です。ミスも少なくなりやすいため、経理や銀行員といったお金を扱う仕事や、在庫管理やシステム管理といった管理を行う仕事をすると活躍できます。
また、共に働く仲間も丁寧に取り組む人が多いと、評価されやすい環境と言えるでしょう。
もし、今の職場が上記のような環境にない場合には、転職して環境を変えるということも検討するといいでしょう。
転職のポイントや進め方はこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
まとめ
真面目にやっているのに仕事ができないと評価されないと、モチベーションが下がってしまいますよね。ですが、その理由というのは意外と間違っていないのかもしれません。
真面目にやるポイントや取り組み方を少し変えてあげるだけでも、評価は大きく変わります。ですから、今回ご紹介した内容を、意識して取り組んでみてくださいね。そうすれば、必ずや周囲の人の評価は変わっていきますよ。
何事も、メリットとデメリットがあるものです。また、場所によって活躍しやすい場所としにくい場所があるものです。そのあたりは適正もありますから、上手な仕事の方法を身に着けつつ、一番活躍できる場所がどこなのかを探してみてくださいね。