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プレゼン能力を高めるための3か条+本番前にするべきこと3つ

この人はプレゼンをするのが上手だな。理解しやすい内容のプレゼンだったな。と思うのはどんな時ですか?

プレゼン能力を高めたいと思ったら上手なプレゼンを見て、なぜ上手だと思うのか考える必要があります。あの人は上手だけど私は下手と思っているだけでは能力を高めることはできません。

今回はプレゼン能力を高めるための3か条と、本番までにするべきこと3つをお伝えします。どちらも基本的なことですが、やるとやらないのでは結果に大きく差がつきます。

もくじ

上手なプレゼンをするための3か条

プレゼンが上手な人は、以下の3か条を守っています。1つ目は、プレゼンの内容が分かりやすく、簡潔にまとまっていること。2つ目は、予定時間内にプレゼンが終わること。3つ目は、大きな声でハキハキと発表することです。

どれも基本的なことですが、この3か条が守られているかどうかで、プレゼンが上手かどうかが決まります。どんなテーマであれ、どんな内容であれ、プレゼンをする一番の目的は、誰かに自分の考えや意見、提案などを伝えることです。

そのため、「一見、上手そうなプレゼン」では意味がありません。大事なのは、プレゼンの内容や言いたいことが相手に伝わるかどうかです。この点から、プレゼンが上手になるための3か条をお伝えします。

内容を分かりやすく、簡潔にまとめる

多くの人がプレゼンで失敗するのは、あれもこれも伝えたいという気持ちになって、内容を盛り込み過ぎることです。盛り込み過ぎるとプレゼンは複雑になり、聞いている人が分からなくなってしまう可能性があります。誰にでも分かりやすくなるようにするためには、構成をしっかりと考える必要があります。

そのプレゼンで最も伝えたいことは何か。それを説明するデータや情報はあるか。補足説明としてあったほうが良いものはあるか。

なんとなく思い付いたまま話すのではなく、このように構成をしっかり練ります。そうすることで無駄なものがなく、簡潔にまとまったプレゼンにすることができます。

予定時間内にプレゼンが終わるようにする

プレゼンの時間はあらかじめ何時までと決められていることが多いと思います。所要時間が15分なら、15分で終えることができるように構成を練って内容を考えておく必要があります。

時間に余裕があって、5分ぐらい遅くなっても大丈夫な場合は良いのですが、そうでない場合もあるでしょう。そんな時に、15分でプレゼンを終えなかったら、最後の重要な部分を伝えることができないまま終わってしまうかもしれません。

プレゼン本番前にあらかじめ練習をして、タイマーなどで時間を計ってみると良いでしょう。そこで所要時間に対して適切な時間かどうか見ることができます。そして本番までに調整することができるでしょう。

大きな声でハキハキと話して伝わりやすくする

大勢の人の前でプレゼンをするとなると、どうしても緊張してしまうものです。緊張すると、声が小さくなったり、口ごもったりしてしまいがちです。

プレゼンが上手な人は、緊張していても大きな声でハキハキと話すことを心がけています。そのほうが聴衆に言いたいことが伝わると知っているからです。

どんなにプレゼンの内容が素晴らしくても伝わらないと意味がありません。本番までにしっかりと練習して、自信を持って臨めば、緊張しても大きな声でハキハキと発表することができるでしょう。事前準備は怠らずしっかりと行い、本番では堂々と発表するようにしましょう。

プレゼンの本番前にするべきこと3つ

プレゼンテーション当日に心がけるべきことについて述べました。次は、本番前までにするべきことです。

本番前にするべきことは3つあります。まずは、事前準備をしっかりしておくこと。2つ目は、プレゼンの練習を何度もすること。3つ目は、緊張したときにどうすれば良いか対策を考えておくことです。

プレゼンの当日にできることは限られています。本番まで、できる限りのことをしておけば、当日になって不用意に焦ることもありません。

一度経験すると、もっとこうすればよかったという反省点も見えてくるので、それらも参考にしながら、見て行きましょう。

プレゼンテーションの事前準備をしっかりしておく

仕事では、事前準備がいつも大切です。プレゼンも例外ではありません。プレゼンの資料を作成する際は、誤字脱字がないように何度も確認しましょう。本番で誤字脱字を発見すると、緊張するだけでなく焦りの感情も加わってしまいます。

プリントアウトして配布する用と投影用の文字サイズを変えるなど、工夫することもできます。プレゼンをする会場が分かれば、後ろの席まで見やすい文字サイズを知ることができます。分からない場合は、なるべく大き目のサイズにしておきましょう。

そして、プレゼンのスライド1枚には1テーマのみを記載します。いろんなことを1枚のスライドに書いてしまうと、複雑になってしまい、結局言いたいことが何だったのか分かりにくくなります。

本番前に何度もプレゼンの練習を重ねる

プレゼン資料の準備ができたら、本番までに何度も練習してみましょう。何度も練習すると内容が自分の中に染み込んでいくのが分かります。資料を見なくてもスラスラ言えるようになれば、本番で聴衆の目や反応を見ながらプレゼンを進めることができます。

何度も練習すると、本番で緊張する度合いはマシになります。練習の段階で決められた所要時間に合うように調整しているので、時間切れになって焦ることもないでしょう。

練習をする際に、プレゼンが上手だなと思う先輩に見てもらうことができれば一番です。上手な人なら、他の人のプレゼンを見て、良い点と改善するべき点が分かります。その人からアドバイスをもらって修正すれば、さらに良いプレゼンに仕上げることができます。

緊張したときの対策を考えておく

どんなに練習しても人前で発表するとなると、緊張する人もいるでしょう。そんな人は、あらかじめ緊張したときの対策を考えておきます。

発表前に深呼吸して気持ちを落ち着かせるというのは一般的な方法ですが、効果があります。人は緊張すると、心臓の鼓動が早くなり、焦りを感じます。深呼吸することで、体にたっぷりと空気を取り込むことができるので、リラックスするのにお勧めです。

聴衆の顔を見すぎるともっと緊張してしまうので、誰か1人の顔を見るというよりは、会場の中央を見るようにします。例えば、大きなホールなどでプレゼンをする時は、会場の中心となるあたりに目をやります。緊張が少しほぐれてきたら、会場全体を見渡すことができれば一番です。

自信を持って堂々と練習の成果を発表する

さぁプレゼン本番です。これまでしっかり事前準備をして、たくさん練習しました。後は自信を持って堂々と発表するだけです。

人前に立った瞬間は緊張していても、深呼吸して気持ちを整えてから始めれば大丈夫です。話し始めると緊張はほぐれていきます。準備がしっかりしていれば、何も焦ることはありません。練習通りに進めていって、所要時間内に終わるようにします。緊張して早口で話しているなと感じたら、スピードをゆるめましょう。

自信を持って話をする人のことを、人は信頼できると感じます。プレゼンの目的は聞いている人にあなたが伝えたいことが伝わることです。自信を持って伝えてください。きっとその思いは、聞いている人に伝わるはずです。

いろんな人のプレゼンを見て参考にする

今度プレゼンをすることになった。という時以外にも、普段からプレゼン能力を高めるようにしておきましょう。それには、いろんな人のプレゼンを見ることが参考になります。

会社の先輩でプレゼンが上手い人を見て良い点を盗んだり、アドバイスをもらったりすると良いでしょう。同じ会社だけでなく、インターネットを使っていろんな人の動画を観ることも参考になります。

例えば、TED TALKというチャンネルでは、世界中の人々が様々なテーマについてプレゼンをしています。5分以内と短いものから、30分ほどの長めのものまで、たくさんあります。そこで、いろんなプレゼンを見ていると、こんなふうにしたら分かりやすいな。というヒントがたくさん見えてきます。

まとめ

プレゼン能力を高めることは難しくありません。特別な訓練が必要なものではなく、誰もが心がけと基本的な3か条を守るだけで高めることができます。そして当日までに事前準備をしっかりするなど、本番前までにできることをするのも大切です。

プレゼンが上手な人を実際に見たり、動画で見たりすることも役立つでしょう。プレゼン能力を高めたいという気持ちがあれば、どんどん高めることが可能です。

練習を重ねつつ、本番を何度も経験することで、プレゼン能力を磨いていきましょう。

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