もっと仕事ができるようになるにはどうすればいいか?
これは仕事を始めたばかりの新人のみならず、すでに一人前に仕事ができる方々も思う時があるのではないでしょうか?
現在でも十分な戦力で結果を残している場合でも細かいミスをし、仕事をやり終えてもう少し要領よく合理的に出来たかもしれない、と表面には出さずに内心で密かに反省している方も少なからずいらっしゃると思います。
さらに、より上のレベルの仕事を目指して自分自身に磨きをかけている方などもさらに上の仕事ができるようになることを望んでいると思います。
一方で仕事の覚え方などにはコツがあり、このコツを掴めば一気に仕事ができるようになる場合もあります。仕事ができるようになるには様々な要素がありますので、今回は基礎から応用までを書いてみますね。
もくじ
仕事の基本的なコツであるほう・れん・そう
ほう・れん・そうとは報告と連絡と相談のことです。仕事を終えた時になど行う報告、伝えるべきことをしっかりと伝える連絡、そして何かが発生した際に自分一人で抱え込まないために周囲に相談することです。
何を今さら、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さんが新人の時に通ってきた道でもありますので新人の頃を思い返しながら懐かしんで読んでみてくださいね。
特に新人の方はこれができていない場合が多く、逆に報告、連絡、相談が出来ると一気に良くなる場合もありますので、是非とも心に留めておいて欲しい言葉です。
仕事で大切なことは自分が何をやっているのか上司が把握していることです。上司が自分の仕事を把握していないと助けようがありません。これはご自身の仕事を把握していない上司が悪いのではなく、適切な報告ができない部下の方が責任重大です。
報告は朝や帰り際のちょっとした時間に報告を行うように習慣づけておくと、上司とのコミュニケーションになっていいと思いますよ。連絡と相談も同様で、周囲の同僚たちが今何をやっているのか、今どういう状況なのか知らないと助けようがありません。
少しの時間、タイミングを見て説明や相談をするようにしておくといいですね。そのためには同僚とはいいコミュニケーションが取れるように気を付けておきたいところです。
仕事では基本に忠実になることが非常に大事
仕事ができるようになることはスポーツによく似ています。
スポーツは例えば野球であればスイングの練習を日々行い、そしてボールを投げる練習や捕る練習をします。これらの基礎的な練習があってからこそ、実力が付くのです。
仕事も同様で、この基礎的な内容を怠けずに日々行います。基礎的な内容には先ほどの報告、連絡、相談は当然のことで、毎日の仕事の目標を決め、この目標を達成するためのプランを作成し実行します。さらに各仕事には手順がありますので、この手順を確認することで細かいミスをなくすことが出来ます。
特に危険が伴う仕事ではリスクアセスメント、つまり作業場や作業にどのような危険が潜んでいるかを評価し、その危険を取り除きます。この安全管理がしっかりできると職場でも一目置かれる存在になる場合が多いですね。
また、複雑な仕事に対してはあらかじめ手順を確認して手順書を作成しておくこともミスをなくし余計な時間の浪費を抑えることに繋がります。時間の浪費はそれだけで生産コストを押し上げていることを認識してください。
ミスをしないことも大切なのですが、一方でこのミスは実は仕事において非常に大切な要素なのです。それは仕事ができる人たちは、このミスから多くを学んでいるからです。
自分が犯したミスを分析し、そしてなぜそのようなミスを起こしてしまったのか、またどうすればそのミスは防げたのかを徹底的に分析します。そして二度と起こさないように気を付けているから仕事ができるようになります。
このように仕事には様々な基本的な考え方や方法がありますので、この基本をしっかりと抑えて仕事に活かしましょう。
仕事のコツは小さなことをコツコツと積み上げる事
仕事は嘘をつきません。ご自身がこれまで積み重ねきた知識や経験がそのまま仕事の結果につながります。特に困難に直面した時に逃げ出さずに最後までやり遂げた経験など、その後の仕事に大きく繋がりますよね。
一度経験し乗り越えたことは次回同様のことが起こっても以前よりも容易に対処できるようになるのです。このように少しずつ自分の限界を押し上げていくことで自分が背負える責任も大きくなっていきます。
仕事はピラミッドを作る作業に似ており、小さな石を土台からより高く積み上げていきます。この際、基礎という土台がしっかりしていないと高く積み上げようとしても石は崩壊して崩れ落ちてしまいます。
一方で、基礎という土台が小さすぎても高いピラミッドは作れません。適度な大きさの基礎をしっかりと作り、その上に石を高く積み上げるのです。そうすることでより高いピラミッド、即ち仕事の結果が得られるでしょう。
基礎をおろそかにせず、仕事に慣れてきたときでも報告、連絡、相談を欠かさず、日々の手順を確認し、そして失敗した内容を顧みて、何が悪かったのか、またどうすれば改善できるのか、ということをコツコツと積み上げていきます。
特に大切なことは、苦手な仕事から逃げないこと、そして苦手をしっかりと克服することです。これらを積み重ねていくと周囲も認めるプロフェッショナルとして成長していくことでしょう。
誰にでもできるようになる仕事の覚え方のコツ
一部の人を除いてほとんどの方たちは誰しも物事を忘れてしまいます。これは仕方がないことなのですが、仕事上で大切なことを忘れてしまうと、時には損失を生むこともあるでしょう。
忘れるということは仕方のないことでありますが、一方で記憶力を向上させる覚え方や努力により対策をたてることも可能です。基本的な対策はメモを取るということです。
メモは手間となりますので、ついつい忘れがちになりますが、記憶力に自信がないならばこの手間を惜しまずにしっかりとメモを取りましょう。これは努力で改善できる事柄です。
さらにこちらもメモの延長ですが、メールに書いて残しておくことも有効ですね。必要な数字や約束事を文字にして残しておけば必要な時に調べて見つけ出すことが出来ます。
また、予定などはアプリやメールソフトの予定を活用しましょう。ここで手間を惜しんでしまうと大切な会議などに出席できなかった、などという大失敗が起こってしまいます。
特に仕事の手順などの覚え方は頭で考えるだけではなく、必ず紙に書き出しましょう。手順を書き出し、大切な内容も書き加えて行きます。記憶が得意な方の多くは抽象的な事柄を図やフローチャートなどに書き出すことが上手です。
曖昧になっている頭の中を整理して事柄を論理的に組み立てます。これは記憶以外でも役に立ち、頭の中が整理できて様々な視点から物事を見ることが出来るようになりますのでお勧めの覚え方です。
特殊技能を持ってさらに上の仕事を目指すことも大事
仕事が一通りできるようになると仕事に幅を持たせてステップアップしたいと考える方は多いのではないでしょうか。一つの仕事を深く追求するよりも仕事の幅を広げてその会社でオンリーワンの存在になることは、この厳しい世の中をサラリーマンとして生き残るための知恵でもあります。
仕事と能力の組み合わせは多々あり、例えば現在の仕事に英語を組み合わせると、外国企業との仕事へとつながる可能性があります。
また、様々な資格を取ることも仕事に幅が広がります。国家資格には独占業務と必置資格があります。独占業務とは医師や弁護士など、その資格を持っていないと法的に行ってはいけない業務です。
一方の必置資格はある業務を行う際にはその資格を持った人がいないと行ってはいけない、という資格です。必置資格にはエックス線作業主任者などがあります。
資格といってもどんな種類の資格が有効なのか?
独占業務の資格は取得の難易度は一般的に非常に高く、その資格で独立することも可能です。一般的に士業と言われていますね。
一方の必置資格は独占業務のある資格に比べて取りやすいので、まずは仕事に関連したお手頃の資格を取得してみることから始めるといいと思います。
技術系ですと、甲種危険物取扱者やガソリンが取り扱える乙種第四類危険物取扱者、いわゆる乙四やエックス線作業主任者などが割と取りやすく必置業務ですのであると便利な資格です。最近では知的財産の重要性の高まりにより、知的財産管理技能検定も人気となっています。こ
の資格は独占業務がなく必置資格でもありませんので資格自体が重要ではありません。大切なことは特許や意匠、商標登録など知的財産の知識を持っていることが評価されるのです。
特に近年ではインターネット上の記事が増えていることから著作権侵害の話など多く聞きます。意図せずとも著作権侵害は怒り得ますので、このような事態を起こす前にあらかじめ指摘があると企業としても非常に助かります。
このため、知的財産の知識を持った人は部署問わず会社全体として需要が高まっています。資格に加えて新たに様々な技能や知識を得て社内でオンリーワンを目指してみましょう。
クリエイティブな仕事を目指し会社に利益をもたらす存在に
一般企業における仕事とは経済活動であり、会社に利益をもたらすことを最重要課題としています。ここで、利益をもたらすことについて考えてみましょう。
利益には収入をあげることと支出を下げる事があり、どちらも会社の利益につながります。しかし、最大の利益をもたらすのは、ヒット商品を生み出すことです。
売れる商品を作り出すことが出来ると、これは会社の利益に直結します。お客様がお金を出しても欲しいと思う商品、売れるものを作り出すことにこそ利益向上のカギがあるのです。この企業にとって当たり前すぎるが、極めて重大な仕事は人が思いつかなかった奇抜なアイデアを思いつき、新しいものを作り出すクリエイティブな人に向いています。
クリエイティブな人間とはどういった人に多いの?
クリエイティブな方は一般的に少し変わった方が多いと言われています。これは一般的な人とは感性などが異なるので一般の人では考えなかったことを考えてしまう一方で、周囲との感性の違いから孤立してしまうこともあります。
一風変わった天才に発明王のエジソンや、コンピューターを開発し悪魔の頭脳と呼ばれたジョン・フォン・ノイマンなどがいますが、名前を挙げればきりがないほどクリエイティブな人には一風変わった人が多く見られます。日本でも民俗学や粘菌など多方面の研究を行っていた南方熊楠などが思い浮かびますね。
クリエイティブな人は周りに迷惑をかけることも多いのですが、それに目をつぶっても余りある恩恵を我々人類にもたらしているのです。また、このようなクリエイティブな人の才能は天から与えられたものとも言えます。
ご自身にこのようなクリエイティブな部分があれば新しい物や手法を生み出してみましょう。しかし、自分にはクリエイティブな仕事は向いていない、と思う場合には周囲に目を凝らしてみてください。
微妙に周囲から浮いているが言っていることは結構面白い、このような人はいませんか?人と少し異なる人、こういうタイプの人はあなたと感性が異なりこれまでにない面白い視点を与えてくれるかもしれません。
時間がある時にでも少し耳を傾けて話を聞いてみませんか?そしてそういう人を人の中に埋もれさせずに育て磨きをかけてみることも会社の利益につながる仕事です。
仕事ができるようになることのさらに上の仕事とは一体何か?
日本でクリエイティブな人間はは育ちにくいとよく言われていますが、欧米に比べて周囲とは異なった人間、つまり多様性を嫌う雰囲気が日本の社会にあるとよく言われています。
このような批判は以前よりよくなされており、実際やりにくさを感じている方も多いかと思いますが、このことは一旦脇に置いてクリエイティブな人を育てることを考えてみましょう。
高価なダイヤも磨かなければ光りません。人も同じで教育次第で伸びる場合が多々ありますので、この日本社会においてもダイヤの原石かもしれない面白い素養を持つ人を大切に育ててみるという度量を持つことも必要なのではないでしょうか。
仕事ができるようになることを超えて他人を育て仕事をできるようにする、ご自分の仕事に自信を持てるようになり余裕ができたらこの一段上の仕事を考えてみてはいかがですか?
まとめ
仕事ができるようになるためには順序を踏んでいく必要があり、特効薬はありません。中にはいい上司、お互いに高め合えるライバルの存在などに出会えたおかげで仕事ができるようになった、という運の要素もあります。
大切なことは野球のスイングのように基本に忠実に日々仕事をこなしていくことです。もちろん細かいコツや仕事の覚え方などにも一工夫凝らすことでよりスキルアップが可能ですが、大切なことは仕事に、そして自分に嘘をつかないことなのです。
一方で、このような基本的なことはすでに克服した、という方にとっては釈迦に説法となってしまいますが、このような方は様々な人材を育ててみる教育に目を向けてみてはいかがでしょうか?この教育は仕事をできるようにする、という非常に難しく且つ大切な仕事です。
ご自身の仕事に余裕がある方は是非ともチャレンジしてみたいですね。