人生や仕事は「判断」の連続ですし、自分自身の判断で人生や仕事の結果が変わってくるということは誰もが理解していることだと思います。
仕事で良い結果を残すためには、適切な「判断力」が必要不可欠です。今回は効果的に判断力を鍛える方法を3つ紹介していきます。ポイントは自分自身の意識を変えるだけで簡単にできるという点です。
判断力に関する考え方をしっかりと理解し、仕事や人生を良い方向に導くための判断力をしっかりと身に着けていきましょう。
もくじ
判断力が無い人の特徴を知ることで見えてくる改善策とは?
まずは、一般的に判断力が無い人の行動や考えを確認しながら自分自身に置き換え、判断力を身に着けるための改善策を考えていきましょう。
判断力の無い方の特徴は、「凝り固まった考えがあること」や「自分に明確な意思がないこと」や「何かに捉われている」といった自分自身の判断力の妨げになる要素があります。おそらくほとんどの方に経験があるような要素であるはずです。
判断力を妨げる要素を明確にしたうえで改善策を考えていきましょう。
柔軟な判断力を身に着け広い範囲で物事を考える!
柔軟な判断力を身につけるには、物事の本質を理解できているかどうかがポイントになります。例えばマニュアルの捉え方です。マニュアルとはある物事を理想形にするための方法を言語化しユーザーにわかりやすい形に実体化したものです。
決して絶対にその通りにやらなければならないものではありません。この本質を理解していれば、ある程度仕事に慣れてマニュアル通りに行わなくても理想の形が出来上がることが確認できれば、自分の柔軟な判断でより効率的な仕事の仕方を追求していくことができるのです。
また、固定された範囲の中でしか判断ができなくなるとアイデアの質や選択肢が乏しくなってしまいます。様々なことに目を向け耳を傾け、常に広い視野で物事を捉えることも判断力を鍛えるためには大切なポイントになります
目先のことや過去の経験にとらわれることをやめる!
判断力の無い人は、目先のことにとらわれがちになります。例えば「ダイエットして体重を5キロ減量する!」という目標を立てたとしても、判断力がない人は、これまで通り目先の食欲の誘惑に負けてお菓子やご飯を毎日お腹いっぱい食べてしまうことが考えられます。
また、過去の失敗にとらわれていたりすると適切な判断を下せないことがあります。
例えば過去に株式投資に失敗した経験を持っている人は、景気が良くなり株価が上がりはじめ絶好の株式投資のチャンスが到来したとしても、過去に失敗した原因を考えたりせずに「株式投資は危ない!」と決めつけて、過去の経験を引きずり利益を得るチャンスを逃してしまいます。
目先のことや過去の経験等に「とらわれる」ことをやめること、それが適切な判断力を身につけるための第一歩です。
メディアや他人の意見に流されずに自分の芯を持つ!
テレビや新聞といったメディアは、視聴率や部数を伸ばすために世間を煽り人の目を惹き付けることが仕事の一部になっているため、大げさに報道することが多いのです。
こうした報道等に流されてしまうと人は冷静な判断ができなくなるものです。メディアに流されることを解消するための方法は、「自分自身で情報を集めて自分自身で考える」ことです。
流れてくる情報や意見を浴び続けるだけでなく、自ら調べてみることにより新しい発見や新しい価値観が生まれてきます。そのことこそ、自分自身の考えの芯となっていくのです。
自分の芯を持っている人は、報道の様々な意見に流されることのない強い判断力を持っています。
判断力が無い原因を把握して効果的な鍛え方を探す方法とは?
判断力が無い人には様々な原因がありますが、簡単に説明すると様々な理由から「失敗したくない!」という強い気持ちが自分自身の判断力を無くす大きな原因となっているのです。
判断力とは、何かに依存せず失敗や損失に恐れることなく自分自身で判断をしていくことにより鍛えられるものなのです。判断力が無い原因をしっかりと理解し自分に置き換えて考え、様々な原因で自分の判断力が無くなっていないか現状をチェックしてみましょう。
他人のことを考え過ぎたり人の顔色を伺い過ぎない!
判断力がない人の多くは、他人のことを考え過ぎたり人の顔色を伺ってばかりいます。自分はどうしたいかということ以上に、他人はどう感じるだろうかということを優先しているのです。
判断力を鍛えるためには、まず自分自身はどうしたいかを優先的に考えることが大切です。
周りとの協調性を考慮して他人の顔色を伺うことは決して悪いことではありません。しかし、度が過ぎてしまうと自分自身の判断力が無くなってしまい、優柔不断な人になってしまいます。
意見や行動等、自分が他人に譲れるラインをしっかりと決めておくことが判断力を鍛えるポイントです。
失敗や損失を恐れずに判断し後のことを心配し過ぎない!
判断力がない人の中には、「絶対に失敗したくない!」というように極度に失敗を恐れている場合があります。失敗を恐れすぎてしまうあまり、なかなか自分で判断を下せない状況になってしまうのです。
判断することに失敗は付き物です。むしろ大切なことは失敗したことを次の判断にどう活かしていくかということなのです。失敗した判断を経験値に変え学んでいくためにも失敗を恐れずに一つ一つの事柄に精一杯の判断をしていくことを心掛けましょう。
また、今後どうなるかもわからないようなことを心配し過ぎていては決めるべきことも決められません。判断するときは自分を信じて腹を括りましょう。
判断は誰かに委ねずに自分自身の判断を尊重する!
仕事や人生は至るところで多くの選択肢があり何度も判断をしていかなくてはなりません。事柄の大小にかかわらず判断は本来自分自身で下さなければ新しい道を切り開いていくことはできません。
「友人に言われたから」や「上司から言われたから」等とこれまで人に判断を委ねてきた人は、「自分で判断する」という力鍛えられません。また誰かの判断に委ねて失敗した場合、その責任も「誰かのせい」にしてしまいがちです。
判断力は、自分で失敗や後悔を経験しながら自分の意志で判断をしていくことでしか鍛えられないということを充分に理解しておきましょう。
簡単にできる!効果的な判断力の3つの鍛え方とは何か?
ここまでの説明で判断力についての考え方を充分に理解して頂いたと思います。判断力の考え方に基づき日常生活において簡単にできる効果的な判断力の3つの鍛え方をご紹介していきます。
ポイントは「判断力を意識する」ということです。判断力は身に着けようと思ってもすぐに身につくものではありません。毎日の生活の中で判断力を身に着けるということを意識し、これからご紹介する3つの鍛え方を地道に実践していけば判断力はおのずと身に付くはずです。
日々の生活の中で思考のトレーニングを繰り返す!
「判断力をすぐに身につけたい!」と思う方はたくさんいらっしゃると思いますが、「判断力は一日にしてならず」です。
まずは毎日の生活の中で思考する練習を行っていきましょう。練習方法としては、身の周りで起きている様々な問題について考え自分自身で解決するという練習を繰り返し行うというものです。
身の周りの様々な問題のうちまずは自分が興味のある問題を選定し、原因と複数の解決策をしっかりと思考していきましょう。そして解決策の中からどれを実行するかを判断していくのです。こうした練習を繰り返していくことにより判断する力が徐々に身についていきます。
様々なことに関心を持ち他人の意見を積極的に取り入れる!
判断力を鍛えるためには、広い範囲で物事を捉える力が必要です。判断する基準が自分の経験に基づくものだけであれば考え方の幅に限界があります。様々なことに関心を持ち様々な人の意見を積極的に聞いてみることを心掛けましょう。
老若男女を問わず経験豊富な様々な人から様々な意見を聞く機会を設けたり、積極的に会話をすることも効果的です。また、なかなか人と会話する機会がないという方でも、様々な書籍を読み考え方を吸収していく方法もあります。
重要なことは、自分自身の考え方の枠にとらわれないということです。様々な考え方を知り判断力の幅を広げていきましょう。
何事もやってみる!そして自分の判断に責任を持つ!
判断力を身につけるためには、頭だけで考えていても経験は増えません。判断すべき事柄があればどんどん自分自身の判断を下していきましょう。はじめは判断するのに時間がかかったり、判断に失敗したりすることもあるかもしれません。失敗したときは失敗した原因を明らかにして次の判断に活かすことを心掛けましょう。
また、判断力を身につけるということは、自分自身の判断に責任を持つことでもあります。中途半端な気持ちで判断を下すことなくしっかりと自分の信念に基づいた判断を下していくということを心掛けましょう。自分の信念に基づいた判断であれば判断に後悔するということは無くなります。
まとめ
適切な判断力を鍛えるためには、様々な知識や情報を吸収し、自分の頭の中で思考し経験値を増やしていくことが大切です。人はどんな判断をするときでも自分自身の過去の成功体験や失敗体験等の情報を考慮し判断を導き出していることを理解しておきましょう。
また、今回ご紹介した判断力を鍛える方法に基づき仕事に取り組んでいる方は、主体的に本気で仕事を行うことができるようになるため、様々な情報を吸収し柔軟な考え方を持ち自分の判断に責任を持つことができるようになることでしょう。
適切な判断力は、本気で仕事に取り組む姿勢を生み出し仕事を今まで以上に面白くしてくれるのです。