どうやったら目標を達成することができるのか分からない、いつも目標が達成できなくて上司から怒られてしまう。そんなふうに目標達成について悩んでいるビジネスパーソンは多いですよね。
でも目標が達成できないのは、あなたの能力が低いわけではなくて、考え方を知らないだけだからかもしれないですよ。目標を達成するためには逆算思考という考え方がとても重要です。
この思考を身につけてしまえば、あなたは目標達成がしやすくなるはずです。どのように考えればいいのか、注意すべきポイントをお伝えしていきます。
もくじ
積み上げ思考では目標は達成できない！逆算思考でゴールから考えることが重要
あなたは積み上げ思考で目標達成を考えているでしょうか。それとも逆算思考で考えているでしょうか。
積み上げ思考というのはその名の通り、やるべきことを一つずつ積み上げて目標を達成しようという考え方です。とにかく、コツコツやればいつか成功するかもしれないと考える思考法です。
一方で逆算思考というのは、ゴールから逆算して何をすべきかを考える思考法のことです。逆算することで それぞれの段階に応じた対応が可能になります。
実は積み上げ思考では目標は達成をするのは難しいんですよ。
積み上げ思考では小さな改善しか進んでいかない
コツコツやればいつか達成することができる、日本では特に、このような考え方を持っている人が多いかもしれません。
ですがこの積み上げの思考方法は、試験勉強をする時にはいいかもしれませんが、ビジネスの場面では避けたい思考法です。なぜなら、積み上げ思考では小さな改善しか進んでいかないからです。
例えば来月の新規営業契約の獲得目標が今月より10％アップになったとします。積み上げ思考では10％増やすために、今月よりも10％多くのお客様のところに新規営業に訪問に行こう、そんなふうに考えます。
これまで1日10件お客様のもとに行ったとすると、今月からは1日11件お客様のもとに訪問するという考えです。
これは最初のうちは少しずつ増やして対応できるかもしれませんが、目標が高くなるとこれまでのやり方の積み上げでは対応できなくなってしまいます。
逆算思考で考えることによって、飛躍的な成長が可能になる
逆算思考で考えることによって、より大きな視点から物事を考えることができるようになります。
例えば、来月の新規の営業契約の獲得目標を2倍にしなければならなくなった場合、これまでの積み上げでは達成が不可能です。このときに、契約獲得数2倍というゴールから逆算して計画を考えていくことがとても大切です。
獲得を2倍にするためにはどんな施策が考えられるか、それを実現するためには具体的に何から手を付けていけばいいのか、ゼロベースで考えていきます。
達成するという前提からスタートして考えることで、困難な目標にも向かっていくことができるようになります。
どうしたら逆算思考で目標達成できるのか？注意すべき気6つのポイント
これまでの積み上げ思考の考え方に慣れてしまっていると、どのように逆算思考で考えればいいのか、はじめは戸惑うことが多いかもしれません。どうやって考えればいいのかわからなくなってしまうことがないよう、逆算思考で目標を達成するために注意すべきポイントを６つ紹介していきますね。
ぜひそれぞれのポイントに注意して、逆算思考を身につけてくださいね。あなたは目標達成がスムーズにできるビジネスパーソンになりますよ。
ゴールはなにか、数値で明確に設定するようにしよう
まず逆算思考で大切なことは、ゴールを明確に設定することです。このゴールが曖昧ではそこから逆算して考えていくことが、難しくなってしまいます。また、見切り発車で進めてしまうと、途中でゴールとのズレが生じ、仕事の手戻りが起きてしまう可能性もあります。
できればゴールは、数値で明確に設定するようにしましょう。数値で目標を設定することによって、それぞれの段階でどれだけゴールに近づいているか検証することが可能になります。また、実際にそのゴールの達成度を、誰でも確認することでできます。
普段数値を設定する習慣がない人は、この機会に数値目標を立てる癖をつけていきましょう。
ゴールまでにやるべき仕事をすべて書き出そう
ゴールが明確に決まったら、やるべき仕事を全て書き出すようにしましょう。ここでしっかりやるべきことを洗い出して考えておかないと、後から色々な仕事が出てきてしまい、結局目標を達成できないということになりかねません。
例えば、店舗の売り上げを10％増加するという目標を立てたとします。スタッフの教育、商品トークマニュアルの整備、キャンペーンの開催など、考えられるタスクをすべて書き出しましょう。
そしてそれぞれの優先度、目標に対するインパクトを考えるようにしてくださいね。タスクを書き出すことで、目標達成に向けた全体像が把握できるようになります。
それぞれの仕事をいつまでに完了させるべきか詳細にスケジュールを決めよう
タスクの洗い出しができたら、次は、ゴールから逆算して、それぞれの仕事をいつまでに完了させるべきか詳細のスケジュールを立てていきましょう。スケジュールが曖昧になっていると、いつのまにか仕事がずれ込んでしまうということになりかねません。
期日までまだ時間があるから、という油断が生じてしまうことがないように、きちんとタスクごとにスケジュールを決めることがとても大切です。
最初はスケジュールを立てるという作業がめんどくさいかもしれませんが、人は期限があった方がそれに向かって取り組みやすくなります。タスクごとに完了期限を設けて、それをしっかりこなしていくようにしましょう。
仕事に対するバッファー期間を設けておくようにしよう
スケジュールを立てる際には、それぞれのタスクに対してのバッファー期間をきちんと設けておくことも大切です。これが設定できておらず、すべてのスケジュールが狂ってしまうというということが起きやすいので注意してください。
バッファーの期間があることによって、少しスケジュールにずれが生じても、簡単に調整をすることができます。
ゴールから逆算して全体を見たときに、どこに時間がかかりそうなのか、どこのスケジュールがずれ込む可能性があるのか、俯瞰して考えておくようにしましょう。
このようなズレまで見込んで計画を立てることによって、スムーズに目標達成に向けて進んでいくことができるようになりますよ。
プロジェクトの初期に一番時間をかけるようにしよう
積み上げ思考に慣れている方は、毎日同じことを同じ労力をかけてやっていけばいいと考えてしまいがちです。
そして、いつのまにか時間がなくなって、期限直前のぎりぎりに無理やり頑張って仕上げる、そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
逆算思考の場合は、プロジェクトの初期に一番時間をかけるようにすることが、とても重要です。どうやってこの目標を達成すればいいのか、そのために必要なことは何か、スケジュールはどのような形が適切か、やるべきことをきちんと最初に決めてしまいましょう。
一番初めに時間をかけることによって、その後の仕事がどんどん楽になっていきますよ。
限られた時間とリソースの中でやれるべきことに注力しよう
逆算思考では限られた時間とリソースの中で、やるべきことに注力することが必要になってきます。
高い目標を会社から出されると、ついついそれは無理だ、こんな人員体制では絶対にできない、そんなふうに最初から諦めてしまいがちです。
そうではなく、現在のリソースの中で、ゴールから逆算し、今できることに注力して取り組んでいくことが大切です。
とりあえずやれることをやろうという見切り発車では、当然目標に到達することはできません。手持ちの時間とリソースで目標を達成するとすれば、何から始めて対応すればいいのかを、真剣に考えていってくださいね。
チームで進める時は、チーム全体で逆算思考を共有しておこう
チームで協力して、目標達成に向けて進んでいかなければならないことも多いですよね。 チームメンバーの中で積み上げ思考と逆算思考の人が混じっていると必ずぶつかってしまいます。プロジェクトが始まる一番初めに、逆算思考の考え方を共有し、それに沿ってチーム全体が動けるようにしておきましょう。
特にチームで動く場合は目指すべき方向性がぶれてしまうと、時間をロスしてしまったりコミュニケーションがうまくいかなかったりするので注意する必要があります。
もしうまく逆算思考を理解できていないというメンバーがいたら、しっかりとフォローしてサポートするようにしてあげてくださいね。
まとめ
目標達成がうまくいかないという人は、あなたの積み上げ思考が原因かもしれません。ひとつひとつ物事を積み上げていくのではなく、ゴールから逆算して考える逆算思考を身につけましょう。
積み上げ思考では小改善しかできませんが、逆算思考では大きな飛躍が可能になりますよ。
逆算思考をする上で注意すべきポイントがいくつかあるので気をつけてくださいね。まずゴールは数値できちんと設定し、それに対してやるべき仕事を全て書き出して行くようにしてください。
また、どういうスケジュールで行うのか詳細の期限を設け、バッファーもとっておくようにします。プロジェクトの初期に一番時間をかけて全体像を設計し、今あるリソースでやるべきことに集中して進めていくことが大切です。
チームでプロジェクトを進めていくときは、チーム全体が逆算思考を理解するようにはじめに考えをしっかり共有するようにしておきましょう。
逆算思考を身につけることができれば、あなたは目標をきっと達成することができます。
