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一人でブレインストーミング!その効果と実践するときのポイントとは?

「会議に出てアイデアを出せない人間は、会議に参加していないのと一緒」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 事実、会議で何かしらの“提案”ができない人は、会議にいてもいなくても一緒だと言わざるを得ません。

ただ、会議のために一人で何かを考えようとしても、なかなかいいアイデアが思いつかないでしょう。そこでオススメしたいのが、“一人ブレインストーミング”という手法です。

そこでこの記事では、一人ブレインストーミングのやり方やポイント、得られる効果について紹介していきます。

もくじ

一人ブレインストーミングは新しいアイデアを生む

そもそもブレインストーミングというのは、複数人が集まり、参加者全員が思いつくままにアイデアを出し続けるという手法。頭に思い浮かんだものを提案したり、他の人が出した提案をアレンジして新たな提案を出したり、それらを行うことで考えを深めていくのです。

つまり“一人ブレインストーミング”とは、これらの工程を一人で行う手法。自分の頭の中にあるアイデアを思いつくままに書き出し、出たもの同士をうまく連結させながら新たなアイデアを見つけ出していく、という流れが理想的でしょう。

ブレインストーミングを行う最大のメリットは、いままで考えてこなかったアイデアが生まれる可能性がある、ということ。時に突拍子もないものも生まれますが、その突拍子のなさこそが斬新なアイデアを生み出す“種”となるはずです。

ブレインストーミングには、斬新なアイデアを生み出したり、ある問題や課題に対する思考を深めたりする効果があります。一人で行ってもこれらの効果があるため、何かアイデアを生み出したり、問題に対しての解決策を考えたりするときにはぜひ活用してみましょう。

一人ブレインストーミングを行うポイントとは?

ブレインストーミングを行う最大のメリットは、いままで思いつかなかったようなアイデアが生まれる可能性がある、ということ。仕事で何かしらのアイデアが必要になる場面において、有効な手法のひとつといえるでしょう。

しかし、一人ブレインストーミングは、ただただアイデアを出し続ければ新たなアイデアが思い浮かぶ、というわけではありません。実践するときにはいくつかのポイントがあり、注意して行うことで効果を最大化させるのです。

では、ここからは一人でブレインストーミングを行うときのポイントについて紹介していきます。

紙に書き出す!思考を頭の外に吐き出すことから

大前提として、ブレインストーミングでは、アイデアを紙に書き出して見える形にする必要があります。紙に書き出しておくことで後から見返せるのはもちろん、考えを吐き出すことで頭の中に“余白”ができ、アイデアを生み出す余裕が作られるのです。

いざ一人で実行しようとして、この「アイデアを紙に書き出して見える形にする」という“大前提”をおろそかにする人が少なくありません。本人としては「頭の中でも考えられる」と思っていても、その状態で新たなものが生まれる可能性はとても低いでしょう。

なぜなら、頭の中だけで考えようとするときは、頭の中がパンパンに詰まった状態であり、アイデアを生む“余白”がまったくない状態でもあるから。この状態でいくらアイデアを考えたとしても、出てくるのは過去に見たことがあるような古いものばかりでしょう。

質より量を意識する!アイデアの良し悪しは二の次

一人ブレインストーミングで大切なのは、とにかく量を出すこと。「質より量」という気持ちで、アイデアをどんどん出していきましょう。

過去に何かしらのアイデアを出すとき、「これはイマイチかも…」「他の案のほうがいいな…」など、提案を引っ込めた経験はありませんか? しかしその遠慮は必要ありませんし、むしろ遠慮をすることでアイデアの種がつぶれてしまうことも考えられます。

ブレインストーミングをするときには、質を二の次と考えても問題ありません。特に一人で行う場合は、周りに遠慮する必要もありませんし、どんどんアイデアを出していきましょう。そしてアイデアが出切った後に「これは実現できないかも」「これはおもしろそうだな」と、それぞれの良し悪しを判断していけばいいのです。

とにかく何も臆することなく、どんどんアイデアを量産し、アイデアの“キッカケ”となるものを増やしていきましょう。

とにかく提案!出てきたアイデアを否定しない

一人でブレインストーミングを行っていると、時折「これは良くないな…」「これは実現不可能だろう…」と、思わず否定したくなる場面が出てくるはずです。しかしブレインストーミング中には、自分が出したアイデアを否定的に見るのは絶対にやめましょう。

アイデア出しのタイミングで、それぞれの良し悪しを判断してはいけません。人は、一度意見を否定されると「次も否定されるかも…」と萎縮してしまうものであり、それは自分自身に対する否定も例外ではありません。

脳が萎縮してしまえば思い浮かぶアイデアの幅も狭くなり、過去に見たようなものしか生まれなくなるでしょう。繰り返しになりますが、ブレインストーミングで大切なのは「とにかく量産すること」。まずは出すアイデアの良し悪しは度外視しつつ、自分の思うがままにアイデアを出していきましょう。

自由な提案を!出たアイデアから連想して考える

ブレインストーミングを行うときには、出たアイデアを何かしらの“見える形”にすることが大切、とお伝えしました。その書いたアイデアを有効に活用して、アイデア同士をうまくつなぎ合わせて考えるのも大切なポイントのひとつです。

たとえば、会社のイメージアップをする案を考えるとしましょう。その中で、

  • 人気アイドルを起用してイメージを上げる
  • 社内のクリーンな仕事ぶりを公開する

というアイデアがあれば、ふたつをつなぎ合わせて「人気アイドルを“1日社長”に起用して、その仕事ぶりをメディアに公開する」といったイメージです。

もちろん、これはあくまで一例に過ぎませんが、このように出たアイデア同士をつないでいくことで、新たなアイデアが考えられるのもブレインストーミングの魅力です。

ですので、ただアイデアを出し続けるのではなく、アイデア同士を組み合わせたり、書いたアイデアをアレンジして連想したり、とにかく自由な発想をもとに考えてみましょう。

一人ブレストって何に使う?例題や使い方をご紹介

さて、ここまで一人ブレインストーミングにおけるメリットや、行うときのポイントについて紹介しました。中には「一度試してみたい!」と考えている方もいるのではないでしょうか?

しかし、そのときに感じるのは「じゃあ具体的にはどんなときに使えばいいの?」という疑問でしょう。実はブレインストーミングは、アイデア出しをする場面で効果的なのに加え、また“別の活用方法”があるのも事実です。

そこでここからは、一人ブレインストーミングの代表的な活用方法について紹介していきます。

斬新なアイデアを出す!提案の視点を切り替える

まず、一人ブレインストーミングを活用する場面としては、斬新なアイデアを出す必要がある場面、が挙げられます。「来週の会議までに何か考えてきてくれ」と上司から言われたとき、心強い味方となってくれるでしょう。

新たなアイデアの創造を目的にブレインストーミングを行うときは、とにかくアイデアを否定せずに量を生み出していきましょう。たとえば新しい形の雑誌を考える場合、

  • インテリアとして部屋に置ける形で作る
  • 表紙が飛び出る仕組みを作る
  • 勝手にページが進んでいく
  • 人工知能が読み上げてくれる

というように、とにかく自由な発想で考えてみてください。途中で「実現できないか…」「これはさずがにないな…」と考える必要は一切ありません。

問題をより深掘りする!考えを突き詰めていく

一人ブレインストーミングは、アイデアを生み出すことのほかに、抱えている問題を深掘りしていくときにも効果的です。ですので、ある問題に対する原因や解決策を考える場合、ぜひブレインストーミングを活用してみてください。

たとえば、転職活動などで自分が持つ“強み”を考える場合に「自分の強みはなんだろう?」とぼんやり悩むのではなく、ブレインストーミングを活用してみましょう。まず、とにかく自分の強みと感じる部分を恥ずかしがらずに出し切り、その上でそれぞれの強みをつなぎ合わせてみると、新たな発見や気づきが見つかるはずです。

このように、問題に対して「どうすればいい?」という疑問を解決する場面でも、一人ブレインストーミングは効果的といえます。

まとめ

ブレインストーミングをすることで、いままで考えていなかったアイデアや、気づかなかった問題に対する解決策を見つけられるはずです。仕事でのアイデア出しや何かしらの問題に頭を悩まされている方は、一人でも構いませんのでぜひ実行してみてください。

実行するときのポイントは、

  • アイデアや思考を紙に書き出す
  • とにかく量を出すことを優先する
  • 途中でアイデアを否定しない
  • アイデア同士をつなぎ合わせる

などが挙げられます。これらを守って実行すれば、あなたが求める結果により近づけるはずです。

仕事ではもちろん、プライベートにおける悩みの解決にも有効な手法であるブレインストーミング。一人でも十分に活用できる手法ですので、ぜひ一度試してみてください。

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