ビジネススキル

三角ロジックとは論理的に考えるためのシンプルなフレームワーク

三角ロジックをご存じですか? 簡単に言えば、論理的に考えていくための基本的なフレームワークのことです。

ビジネスではとくに、自分の考えなどを伝えたい時に、上司や先輩から「もっと論理的に考えて…」と指摘を受けることも多いものです。そんな時に使いたいのが、この三角ロジックです。これを使えば、物事を論理的に考えることができるので、自分の伝えたいことを相手に伝えやすくなるのです。

ここでは、三角ロジックの使い方、どのようなビジネスシーンで使えるのか。そして、そのメリットを含めて紹介していきます。

三角ロジックは実践で使える論理的思考の基本構造

三角ロジックという言葉を聞いたことがあると思います。これは、理由、データ、主張という論理的に考えるための3つの基本要素からなるフレームワークのことです。

フレームワークとは、物事の本質や構造を理解して、分かりやすく説明するための枠組みです。このフレームワークである三角ロジックを使えば、考えていることを論理的に展開できるというわけです。

どんなに立派な主張でも、論理の基本構造が成り立っていなければ、伝えたい相手に納得してもらうことは難しいでしょう。自分の意見や主張などを相手に納得してもらいたい時に、三角ロジックというフレームワークを使って論理的に整えていくのです。

三角ロジックで使うのは理由、データ、主張の3要素

この三角ロジックというフレームワークを構成しているのは、論理の根拠となる「理由」、客観的で誰もが納得できる「データ」、そして、それらから導かれる「主張」です。この3つを揃えることで、論理的な考え方をすることができるのです。

例を使って考えてみましょう。

  • データの例「彼女は英語を話すことができます」
  • 理由の例「外国人観光客の多いこの店で働くには英語を話せることが必要です」
  • 主張の例「彼女はこの店で働くことができます」

このように、根拠となるデータと理由があって、そこから導き出される主張があります。この3つが揃うことで、聞く人も「なるほど…」と頷けるようになるのです。論理的な流れをつくることができれば、それによって、主張したいこともスムーズに伝えることができるのです。

三角ロジックは自らの主張を強くする

三角ロジックを使って論理的に考えていくと、それまでは「何となくこの結果がいいと思います…」と少しあいまいに話していた自分の主張が、理由やデータという拠り所があることで、説得力のある主張になります。

例えば、セールスの現場では、説得力のある説明や案内ができれば、顧客に対して有力なアプローチとなるでしょう。一方、職場の上司などに対して自分の意見を伝える際にも分かりやすく伝えることができるでしょう。ビジネスシーンにおいて、論理的に考えることができれば、それは大きな強みとなるのです。

また、この三角ロジックを使って、論理的な思考を重ねていくこともできます。主張したいことをデータと理由から導き出しますが、その理由についても別のデータを使って導いていく。こうして理由とデータを積み重ねていくことで、主張がより強固になります。

三角ロジックを使ってスマートに論破しよう

論理的に考えることができるようになる三角ロジック。それまで、「経験よると…」など理由づけがあいまいだったり、前置きが長くなったりしていた説明などが、三角ロジックを使って論理的に組み立てることで、その内容が整理されていきます。理路整然とした主張は矛盾がなく、誰が聞いても分かりやすくなるでしょう。

さらに、根拠となる理由やデータがあることで、話のポイントがあちこち飛んだり、何を言いたいのか分かりにくかったりすることもありません。論理的な内容はシンプルで、その流れも分かりやすくなるため、聞く人の頭にもスッと入りやすくなるのです。

そして、主張する人もその説明をスマートに語ることができるのです。

こんなシーンでも使える、三角ロジックの威力

自らの主張を論理的にできることは、ビジネスにおいて強みになることが分かりました。

それまであいまいだった主張が、三角ロジックを使って考えることで、整理され、説得力のあるものに変わっていくからです。

それでは、三角ロジックを使ったフレームワークを実践していくと、どんな風にスマートな主張ができるようになるのでしょう? 実際のビジネスシーンを思い浮かべながら、次に紹介する例を参考にしてみてはいかがでしょうか?

三角ロジックの論理展開は会議やプレゼンに生かせる

前述のように、三角ロジックを使えば、主張する内容が論理的かつ説得力のあるものになります。こうして整理された内容は、実はビジネスの現場でいろいろなことに応用できるのです。

例えば、プレゼンの際には、三角ロジックを使って積み上げた理由やデータは、そのまま提案する時の流れとしても使うことができます。順を追ってスライドで示せば、聞く人は、論理的な流れに沿って見ていくことができるので、提案を理解しやすいのです。

会議や打ち合わせの場で説明するシーンもあるでしょう。それまでは、前置きが長かったり、無駄な言葉があったりした説明が、三角ロジックを使うことで、相手に納得してもらいやすい順番とストーリーで展開できるようになるのです。報告書などを作成する時も同様に、伝えたいことを簡潔に書けるようになるでしょう。

三角ロジックを使えば質問もうまくなる

自らの主張を整えるだけでなく、三角ロジックを使えば、他の人の説明や主張についても、チェックできるようになります。

例えば、会議で説明を受けた際、どうしてそうなるのか納得できないとしたら、質問をします。その質問についても、三角ロジックを使って考えることができるのです。

説明された内容は、何を訴えているのか。どんな根拠や理由に基づいているのか。その基になる客観的データはどこなのか。分からなかったり、示されていなかったりすれば、尋ねてみるのです。的を射た質問は、論理的に不足していることを指摘できますし、あいまいな主張かどうかを判断することができるでしょう。

三角ロジックは、自分の主張だけでなく、誰かの主張をより深く知りたい時にも、役に立つのです。

三角ロジックにはこんなメリットも…

ここまで紹介してきた三角ロジックは、何も会議の席だけで使うものではありません。

普段から、伝えたい主張、客観的データ、理由の3つを揃えることで、自分の考えていることをシンプルに分かりやすく伝えることができます。

それを重ねていけば、「あの人の説明は分かりやすい」「彼の話には納得できる」「プレゼンは彼にやってもらおう」とビジネスにおける自分の存在感をアピールすることにもつながります。

三角ロジックを使っていくことはある意味、自分自身を論理的に武装するようなものでしょう。

三角ロジックを意識すれば普段の会話も筋が通る

三角ロジックによって、論理的な思考をしていくことは、ビジネスシーンに限ったことではありません。三角ロジックは、普段の会話でも気軽に取り入れてみることができます。

「論理的に考えることは苦手だな…」という人もいます。そんな人はまず、身近な会話などで三角ロジックを使ってトレーニングしてみるといいでしょう。会話のなかに自分が主張したいことがあれば、「この場合は、この理由によって、こんな事実(データ)があるから、こう言える…」と考えをまとめることができます。話の筋が通っているので、聞いている人も分かりやすくなります。

それまで、「説明が長い…」「言いたいことが分からない…」などと言われることがあったとしたら、ぜひ、この三角ロジックを使ってみることです。話す人も聞く人も、お互いに意思疎通をしやすくなるでしょう。

まとめ

三角ロジックについて、どんなものか、どんな使い方をするのかを紹介してきました。三角ロジックは、論理的に考えるためのシンプルなフレームワークです。

三角ロジックは、3つの要素で成り立っています。それらは、論理的に考えるための客観的データ、根拠となる理由、そして、それらから導き出される主張です。論理的に考えることができれば、その主張に説得力が生まれます。説得力のある主張は、多くの人が理解しやすくなるでしょう。

例えば、セールス担当であれば、商品やサービスについて分かりやすく説明することができ、顧客に納得してもらいやすくなります。組織内での会議やプレゼンの場においては、主張したいことを論理的に説明することができるでしょう。三角ロジックを使って論理的に考えることは、ビジネスシーンでおおいに役立つのです。

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