自分の考え方があまりにもネガティブ思考で、それがコンプレックスになってしまっていませんか?
ものの考え方ひとつで、人生が幸福にも不幸にもなる…だからこそ、考え方はマイナス思考よりもプラス思考の方がいいですよね。
そこで、ここではプラス思考になるための対策法を3つに厳選して紹介します。どれもが今日から実践できる対策法ですから、この記事を読んだらぜひ試してみてください。
もくじ
どうしてマイナス思考になってしまうのか?自分が悪い?周りが悪い?
プラス思考に憧れる!という人は、今現在マイナス思考がクセになっていて、どうして自分はいつもこんなに暗く考えてしまうのだろう…と悩んでいるのではないでしょうか。
では、どうしてマイナス思考の人はネガティブに考えてしまうのでしょう。それにはいくつかの理由があります。
まずは何かに挑戦してもよい結果を得たことが少なく、自分に自信を持てなくなってしまった結果、「どうせ自分なんて…」と自分の価値を実際よりも低く見積もってしまうことです。
こうなると、たとえよいことが起こっても、「今はいいけど、どうせまた悪くなる…」というマイナス思考のクセがついてしまいます。
そしてプラス思考の人が自然といいことを見つけられるように、マイナス思考の人は自然と悪いことを見つけるのが得意になっています。
どちらも周囲から、特に保護者から褒められた経験が少なかったり、成功体験が少ない場合に生じやすいもので、これは周囲が褒めなかったせいでもあり、周りのせいにして落ち込むことをパターン化してしまっている自分のせいでもあります。
同じ状況でもこんなに違う!プラス思考とマイナス思考の人の違い
マイナス思考で悩んでいる人は、プラス思考の人が楽しそうに毎日を過ごしている様子を見て、羨ましくなってしまいますよね。
自分はこんなに辛い毎日を送っているのに、あの人は毎日笑顔でいきいきとしている…自分のプラス思考になりたい!と憧れる人が多いでしょう。
憧れのプラス思考になるためには、マイナス思考とプラス思考の人の違いについて知っておくことも大切です。
マイナス思考の人が陥りやすいネガティブの穴!悲劇に快を感じている人も
マイナス思考の人が「変わりたい」「プラス思考になりたい」と思っても、なかなか変われないのは、悲劇を感じている状況に快楽を感じてしまっている場合があります。
もちろんすべての人がそうではなく、中にはマイナス思考を本気で脱却したいと思っている人もいますが、中には「変わる」ことよりも「マイナス思考で居続けるほうが楽だし、恵まれないから今のよくない状況が起きているんだ」ということの言い訳にできるために、プラス思考に変わることを無意識のうちに避けている人もいるのです。
このようないわゆる「ネガティブの穴」に入ってしまうと、プラス思考に変わるための勇気・モチベーションが低下していきます。
こうなると、客観的にみればいいことが起きていても、ネガティブにとらえてしまうため、マイナス思考で変わらない毎日を過ごすことになってしまいます。
プラス思考の人になると、同じ状況になっても「立ち直り」が早くなる
プラス思考になるには、プラス思考の人が苦境に立たされた時や、落ち込みがちな状況で、どのような立ち居振る舞いをするのかを知っておく必要があります。
プラス思考になったことがない人からすれば、プラス思考の人は落ち込むことがないのではないか…と思っている人もいます。
でも、プラス思考の人でも落ち込むこと自体はあります。ただ、プラス思考の人は、落ち込んだとしてもその状況をとらえる視点が違うので、立ち直りが早いだけなのです。
マイナス思考の人がプラス思考になることができれば、落ち込んだり、不安なままでいる時間が短くなります。その結果、精神的ダメージも少なくて済むので、新たな問題にもプラス思考で取り組めるようになります。
プラス思考の人のまわりには、ポジティブな出来事が集まりやすい
よく「怖い話をしていると幽霊が集まってくる」と言いますが、これに似たような意味で、ネガティブなことばかり考えていると、自分をとりまくほとんどのことがネガティブなような気がしてきます。
ところが、プラス思考の人は、大きい・小さいに関わらず、ものごとのいい面を見るクセがついているので、置かれている現況をポジティブにとらえることが得意なのです。
その結果、プラス思考の人の周りには、ポジティブなことが起こっているように、本人も周りも錯覚します。
実際、プラス思考の人にかかれば、たいていの出来事はポジティブなことに変換されるわけですから、少なくとも本人にとっては、「プラス思考に考えているとポジティブな出来事が集まりやすい」ととらえられるのです。
今日から実践してみよう!プラス思考になるための対策法3選
マイナス思考が身にしみついている人にとって、プラス思考になるには自分のどこを変えればいいのか、段々分かってきた人も多いでしょう。
プラス思考になるためには、その考えるクセを変えていくための対策法が必要です。
以下に紹介するのは、今日からすぐに実践できるような、マイナス思考からプラス思考への変換方法です。
あのアニメの主人公もやっていた「よかったことさがし」をしてみる
今の若い世代には馴染みが薄いと思いますが、1986年にフジテレビ系列ハウス名作アニメ劇場で放送されていたアニメ、「愛少女ポリアンナ物語」の主人公・ポリアンナという少女が、プラス思考になるための方法を実践していました。
具体的には、亡くなったポリアンナの父親の遺言である「よかった探し(Glad Game)」をするのです。途中、不幸な事故によって脊髄を損傷し、車いすでの生活を余儀なくされたポリアンナですが、父親譲りのよかった探しで、どんなに辛い状況でも、「よかった」と思えることを探していきます。
これを実生活でプラス思考になるための方法として実践するには、ただよかったことを探すのではなく、1日の終わりにノートをつけてみることをおすすめします。
「よかった探しを記録するためのノート」をつくることで、後から見返してみると、こんな時期にこんなことがあった、思い返してみると、悪いことばかりではない…というように、プラス思考になるための素材を集めることができます。
ちょっとしたことでもOK!没頭することでマイナス思考のクセをとる
仏教とも関わってくるのですが、よくお寺の小僧が修行として寺の雑巾がけをしたり、滝に打たれるなどのいわゆる修行を行っていますが、実はこの行いがマイナス思考を取り払い、プラス思考の土台をつくってくれます。
ちょっとしたことにでも、「われを忘れて集中する」ことで、その間は必然的にマイナス思考がストップします。
その一呼吸で、マイナス思考のネガティブスパイラルに巻き込まれることを予防でき、むしろ物事に前向きに取り組むことができるのです。
修行に似た行動といっても、普通の会社員が毎日滝に打たれるのは難しいので、自分に毎日できる範囲のことから始めましょう。
それはたとえばテーブルの雑巾がけでもいいのです。または自分が打ち込めるならお風呂掃除でも、床磨きでも、ていねいに飴色の玉ねぎを炒めることでも、何でもいいのです。
この擬似的な修行に没頭することで、マイナス思考のクセをストップし、プラス思考への土台をつくることができます。
ベイシック・ミステイクスを自分で見つけ、思い込みのマイナス思考を疑ってみる
心理学者のアルフレッド・アドラーは、人の悩みはすべて人間関係の中で生まれると言いました。そこで悩んでいる人に共通するあることを見つけました。
それが「ベイシック・ミステイク」です。ベイシック・ミステイクにはいくつかの種類がありますが、以下はその中でもよくおこりがちなものです。
- 決めつけ:事実ではないのに、「あの人は私を軽蔑している」などと決めつける
- 誇張:たまにミスしてしまうのに「いつも」ミスしてしまうなどと事実を歪めてとらえてしまう
- 過度の一般化:1つの過ちがあると別の場面でも過ちをおかしたかのように感じ、全部うまくいかないように感じる
このようなベイシック・ミステイクがあると、本当は成功しているのに失敗したと勘違いしてしまい、マイナス思考まっしぐらになってしまいます。
こうならないよう、ベイシック・ミステイクがないか、自分自身で見つける努力をしてみましょう。
「いつもそうだ」「みんながそうだ」「どこもかしこもうまくいかない」などのように、極端な考えをしている場合は、「もしかしたら自分は今、ベイシック・ミステイクをしているのかも」と疑ってみるのです。
プラス思考になりたいなら、マイナス思考のクセがある自分を責めるのをやめてみる
プラス思考になるための方法は、上記で紹介してきたように、いくつかあります。紹介してきた方法は、すぐにでも実践できるものです。
でも、忙しい毎日を過ごす中で、いつの日か、わりとすぐに、この方法を忘れて元のマイナス思考に戻ってしまう可能性があります。
それだけ、人の習慣を変えるということは難しいのです。プラスに考えるクセ、マイナスに考えるクセも、1日や2日ですぐになおるものではありません。
プラス思考になる方法を「やってみる」ことと、それ以上に「続ける」ことが大切です。
そのためには、マイナス思考の今の自分を嫌いになる必要はありません。むしろ、マイナス思考の部分があることを受け容れることも大切です。
「こんな自分じゃダメだ!」と思えば、そこから「どうして自分はこんなにマイナス思考なんだ…」と責めることになり、そこからマイナス思考が発達してしまうからです。
プラス思考になるためには、マイナス思考グセのある自分を受け止めた上で、またマイナス思考に簡単に戻ってしまうという危険性をバネに、プラス思考になる方法を持続することが大切です。
褒めるのポジティブスパイラルをめざし、自分から周りを褒めてみる
マイナス思考の人でも、褒められればうれしくなるものです。ほめられても「何かウラがあるんじゃないか」と疑ってしまう人もいるでしょう。
でも、悪い気はしないものですよね。人は人からの称賛を「ご褒美」と感じ、行動を変化させることができます。
つまり、褒められれば自分も相手をポジティブな目で見るようになり、その相手からまたポジティブな評価を受ける…というポジティブスパイラルが起こるのです。
これを起こすためには、人から褒められるのを待っていると、かなりの時間がかかります。だからこそ、自分から他者を褒めてみることをおすすめします。
きっと、人からも褒められる機会が増え、あなた自身のプラス思考スイッチがオンになるでしょう。
まとめ
考えるクセは、それまでの人生の生き方で学習してきたことの積み重ねです。プラス思考の人はプラスに考えられるような体験を人生で積み重ねてきているのです。
その生来のプラス思考の人と同じとまではいかなくとも、プラス思考寄りになるためには、プラス思考の人たちが積み重ねてきた年月と同じくらいの期間をかけて、プラス思考のクセをつけることが必要です。
つまり、今すぐにプラス思考になるのは難しいのです。ただし、今からプラス思考のクセをつけることを意識すれば、今からでもプラス思考になる一歩を踏み出すことはできます。
本当に変わりたいと考えているなら、紹介してきた対策法を継続する意志が最も必要です。