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仕事でミスしないか不安になる2つの理由とは?安心して取り組める3つの方法

仕事をする上でミスはつきものであり、なかなか避けようと思っても避けられるものではありません。ですが、人によってはミスをしてしまったら「やってしまった…」という思いを抱え、時に憂鬱に苛まれてしまうこともあるのではないでしょうか。

ここでは、仕事をする上でミスしないか不安を感じる理由や、その対策等をご紹介します。ミスをすることに対して不安を感じてしまうのは、必ずしも悪いことであるとは言えないようです。

もくじ

ミスを不安に思う原因はトラウマ?考えられる2つの理由

ミスに対して異常な不安を感じ、とても仕事が手につかないという場合にはその原因を探った方が良いかもしれません。ミスを極度に恐れてしまう人は、もしかしたら何かしらのトラウマを抱えてしまっている可能性があります。

トラウマというのはその存在が分かったからといってすぐに治せるものではありません。しかし、その原因を知っているかそうでないかで差が生まれ、将来的に自分の人生に大きな影響を及ぼす可能性があります。

それでは、ミスをひどく恐れてしまう場合に考えられる原因を見ていきましょう。

「また怒られる!」ミスが原因でひどく叱られた経験がある

ミスをしたことが原因で誰かにひどく叱られた経験がある場合、ミスを極度に恐れてしまうのも無理はないでしょう。特に新入社員の頃に怒られた記憶というのは、意図せずとも記憶に残ってしまうものです。また、上司だけではなく同僚から怒られたというケースも考えられます。

人間は誰しも叱られて愉快なことはありませんし、怒られるよりは褒められることに喜びを感じる性質を持っています。それでも多少の叱責であれば禍根を残すことなくいずれ忘れ去ることもできるのですが、あまりに酷い怒られ方をしてしまった場合は別でしょう。

何をもって酷い怒られ方と認識するかは人によって異なりますが、自身のアイデンティティを深く傷つけられた場合等がそれに該当するのではないでしょうか。

例えば、公衆の面前で怒鳴りつけられて嫌な思いをした、ミスをしたこと以上に自分の人格を攻撃された、等が挙げられます。そういった経験によりミスをすることイコール自分が傷つけられることという認識になってしまい、結果的にミスを酷く恐れてしまうようになるのかもしれません。

次は自分が怒られるのではないかという不安がよぎる

他の誰かがミスをしたことによって痛い目に合ってるところを見たという経験もミスを恐れる原因になります。特に、上司が厳しくて常に誰か怒っているような人だと、次は自分が怒られるのではないかと恐怖を感じてしまいます。そして、その恐怖がミスをすると怒られるのではないかという不安へと変わってしまうのです

他人が手痛い目に合っているところを見てそれを自分に置き換えてしまう人というのは感受性が豊かであるとも言えるでしょう。

他人の様態を見て理性的に学ぶことは大切ですが、感受性が豊かな人は他人がミスをして酷い目に合っている様をまるで自分のことのように捉えてしまっているのかもしれません。

その場合、結果的にミスをするのが極端に怖くなってしまうのも無理はないでしょう。

ストレスはミスの元!ミスの不安をなくす3つの方法

ミスを恐れてしまう原因をいくつか見てきましたが、引き続きミスを避ける方法をご紹介します。教えてもらったことは忘れないようにメモをとる、チェック表を作る等の方法も挙げられますが、取り組みだけでは不安は解消されません。

大切なことは、なるべくストレスを溜めないことです。仕事のミスは脳の疲れからくる場合もあります。脳が疲れているということは十分な休息が取れていないということにもなるでしょうし、それでは様々なストレスも緩和されません。

そして、そのストレスが判断力を鈍らせ、不安を生んでしまいますから、不安をなくすためにもストレスをなくすことを意識しましょう。

その方法をご紹介します。

仕事のミスを不安に感じるのは慎重だと捉える

ミスをして周囲に迷惑をかけてしまった経験を持っている人は、ミスをすること自体に不安を感じてしまうのも無理はありません。仕事というものは一人ではなくチームで行うものであり、場合によっては一人のミスがチーム全体の成果を台無しにしてしまうということもあるでしょう。

しかし、ミスをしてしまったのならいざ知らず、ミスをすることを予め不安に感じるのは必ずしも悪いことではありません。不安に感じるからこそ事前に様々な対策を行うこともできますし、それによって発生が予期される被害を事前に食い止めることもできるでしょう。リスクマネジメントという考え方がありますが、これはまさに、仕事への不安を感じながらそれを生産的に活かしている取り組みです。

その意味でも、どちらかと言えば仕事上では、ミスを恐れる気持ちを持ち続ける必要があります。そして、ミスを不安に感じる自分の能力を疑うのではなく、「これだけ慎重な自分なら大丈夫」と不安を受け止めることをお薦めします。

怒られている人を見て自分の至らない点を見つける

怒られている人を見て不安に感じるということも、見方を変えていくとよいでしょう。

相手と自分は違う人間であり立場も異なるため、他人がミスによって手痛い目に合っていたとしても自分がそうなるとは限りません。しかし、他人を観察し他人の経験から学ぶというのは世の中を上手く渡っていくコツの一つです。そのため、他人が手痛い目に合っているところから学ぶ姿勢は必ずしも悪いものではありません。

また、それだけ周囲に気を配れる観察力もあるという見方もできます。大切なことは、すべての出来事をどう捉え、そして活かすかです。ぜひ、不安を覚えるだけではなく、力に変える術を身に着けていきましょう。

仕事が終わったら仕事の事は考えない!リフレッシュすることに集中する

それを防ぐためにも、仕事が終わったら仕事のことは考えず、とにかくリフレッシュに集中することをお薦めします。仕事は一日単位で始まったり終わったりするものではなく、長距離走のように長期的に安定したパフォーマンスが求められるものです。

もし仕事が短距離走のようなものであれば、リフレッシュせずそのまま走り抜けた方が効率は良いでしょう。しかし、長距離走において短距離走のようなスタートダッシュを試みてしまっては、そのパフォーマンスは持続しませんし、満足な成果を上げることもできません。

そうではなく、長い目で見てパフォーマンスを安定させ、生産性を上げることを目標にすることが大切です。そのためにも年中仕事のことばかりを考えるのではなく、仕事が終わったらすぐにプライベートモードに入り、疲れを徹底的に癒やすことに拘りましょう。

特に、ミスに対する不安を抱えたままプライベートな時間を過ごしてしまうと脳の休まる暇がありません。リフレッシュも仕事の内と切り替え、充実したオフを過ごしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

仕事上のミスは誰しもが避けたいものであり、ミスをして愉快な気分になる人はいないでしょう。それは周囲の人達も同様であり、同じ職場で働いているメンバーがミスをして楽しい気持ちになる人はまず存在しません。

しかし、新しい仕事をする上でミスというのは避けては通れないものであり、皆が皆ミスを通して仕事を覚え成長しているという側面もあります。それを棚に上げて他人のミスばかりを攻撃し、自分はあたかも一度も失敗をしたことがないという顔をする人は自己分析が不十分であり、通常は周囲から白い目で見られてしまうのではないでしょうか。

同じミスを繰り返さないことは勿論大事ですが、ミスを恐れてやりたい仕事にチャレンジできないのは大変勿体無いことです。

疲弊した精神で無理やりミスをねじ伏せるというやり方はお薦めできませんが、脳の疲れによってミスを繰り返してしまう場合はしっかりと休息やリフレッシュを取ることで改善が見込める余地もあるのかもしれません。

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