メンタル

新入社員こそうつに注意したい!元気な内に知っておきたいうつのこと

学生から新たに社会人としてデビューしたばかりの所謂「新卒組」の人達は、“学校を出てから仕事に就く”という大きな変化で心身に不調を生じ、うつ病のリスクを抱えやすい状態にいます。学費を払って勉強する学生から働いて給料をもらう社会人になるわけで、これほどの立場上の変化を経験するケースは、何十年という長い人生でそれほど多くはないかもしれませんね。どんな人でも新たな環境に慣れるには時間と体力を必要とします。一時的に元気をなくし、方向性を見失って、どうしたらいいか分からなくなることがあっても不思議ではありません。特に新入社員の方はそういった切り替えが上手くいかず、心身のバランスを崩し、うつ病などの精神疾患を発症してしまいがちです。今回はそういった危険を回避するためにうつ病の解説や対策についてご紹介します。

研修は新人にとっての試練であり、うつ病の下地にもなりやすい。

当然会社はまず、つい最近まで学生だった新入社員を研修にかけ、一から育てあげます。何の経験もない素人を会社組織の利益に繋がる存在に鍛え上げるために、そして生半可な教育ではなかなか身につかない上に、仕事でトラブルを生むきっかけになる可能性があるので、企業側は気を引き締めて行うでしょう。ですが今までこういった厳しい取り組みは、アルバイトなどでしか社会を経験したことのない新入社員に、うつ病を発症させる原因に繋がります。あまり厳しくやりすぎると研修中にへこんでしまい、職場に出てこなくなり、しばらくして精神科の医師が書いた「うつ」の診断書を持参し休職を願い出た人も、研修に嫌気がさしたのか人事部宛に「退職届」を郵送してきたというケースもございます。とはいえ、ストレスの耐性が乏しい人はあらかじめ面接後に人事が不採用とするはずですが、面接時にストレス耐性をチェックしたがその時は問題ないように感じたが、その後のOJT(職場内教育訓練)で新入社員に逃げられたという話も聞きます。やはりこの厳しい教育訓練が新入社員を追い詰めてしまっているようです。

うつ病を発症させてしまう三つの要因について。

うつ病とは主に、環境的要因、遺伝的要因、心的要因の三つの要因から形成されるものです。環境的要因はすなわち、学生から社会人へとステップアップしたことで生じる環境変化を指します。知らない土地での勤務、新たな人間関係の構築、のしかかる責務や知識や経験を一気に叩きこまれる重圧感。こういった環境に起因するストレスもうつ病の下地になっていきます。次に遺伝的要因ですが、こちらは生まれ持った素質です。元々備わっているストレスへの耐性、物事の見方や考え方の癖などが挙げられます。

そして心因的要因ですが、要するに自身の考える思考(認知力)を指します。常日頃考えていることや意欲が前向き、自分を肯定的に捉えているなら問題はありませんが、逆にこれらがネガティブな方向に進んでしまうとうつ病を発症してしまう可能性が大きくなりますよ。

意外と一般に知られていない精神疾患の恐怖。

一昔前まではまだ“心の病”御自体が世間一般に浸透しておらず、働き過ぎ心身ともにボロボロになり、泣く泣く退社した人を「頑張りが足りない。」、「気がたるんでいる。」と評価したり、心の病を理解してもらえず自殺してしまうというケースが多かったですが、ここ数年で大分危険性が各企業でも知れ渡ってきました。とはいえ、まだまだ精神疾患の実態を知られていないのが現実で、それ故に心を病んでしまった新入社員のメンタルケアを十分に出来ずにいます。

以下では、うつ病など精神疾患の種類や症例、改善のための手段を解説していきます。もし思い当たる部分があり、「もしかして私もう危ないかも……?」という疑念が頭をよぎったなら要注意ですよ。

現代病として知られる精神疾患「うつ病」の対策。

寝つきが悪い、食欲が無い、常に気分が落ち込む、趣味などに興味がもてないといったことが続いているとうつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳が上手く働いてくれないので物事の捉え方が否定的になってしまい、自分を劣った人間に感じてしまいます。普段なら乗り越えられるストレスも、より辛く感じられるという、悪循環が起きてきます。うつ病の症状は、気分的なものが主だと思われがちですが、実は身体症状にも大きな特徴があります。

疲れているのに朝早く起きてしまったり、頭痛やめまい、手足のしびれ、腰痛、下痢や便秘などの自覚症状があれば注意が必要ですよ。ですが薬による治療と合わせ、認知行動療法といった心理療法も、うつ病に効果が高いことが分かってきました。早期の治療を始めるほど、早期回復も望めるといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、必要な場合にはゆっくり休養をとることも大切です。

「非定型うつ病」と呼ばれる新たなうつ病の形。

現代の若い世代は非定型うつ病、通称新型うつ病の傾向が強いと言われています。うつ病は、主に真面目、責任感が強い、仕事に熱心でルールを重んじるなどの執着気質な性格の人が陥りやすいのが特徴です。そして好きなことをするときでも気分が落ち込み、意欲がわかないといった症状が早朝から午前中にかけて見られる傾向がありました。これに対して、非定型うつ病は、好きなことをしているときは、何の問題もありませんが、自分がやりたくないことをしているときに症状が激しく見られます。

自分の都合が悪いときなどに症状が発生するので、「わがまま病」のように取り扱われることも。突然泣き出し、感情の起伏を上手にコントロール出来なくなり、周りの助けを求めようとしますが、他の人達は、当事者でしか知り得ない苦しみを理解できないために精神的苦悩は改善されるどころかますます悪化し、悪循環を招くこともあります。この新型うつ病は、元来のうつ病の範疇におさまらないほど幅広い症状や特徴を持っているため、治療方法が確立されたとは言いがたいです。ですが対策としては、カフェインやアルコールの過剰摂取、なるべく一人でいることは避けてください。

多大なストレスによって神経が乱れる「自律神経失調症」。

うつ病の他にも、仕事や人間関係によるストレスによって自律神経失調症を患う可能性もあります。これは精神的にも肉体的にも顕著に症状が現れやすい精神疾患の一種で、耐えきれない程の精神的負荷がのしかかった時に発症しやすいです。詳しい症状は、身体全体に広がる倦怠感や頭痛、多汗やめまいなどが挙げられます。さらに不整脈や不眠症も含まれており、それによって肉体の疲労回復が難しくなってしまいます。また、常に謎の不安感や緊張感にも苛まれやすくなり、心身ともにボロボロになりやすいので要注意です。

改善策としては、生活リズムを整え、バランスのいい食生活を送ること。そして自律神経を乱すタバコを控えて運動する習慣をつけることです。

うつ病を避けるにはメンタルケアを最優先に。

うつ病を抑制するにはまず、自身の心のケアを怠らないようにしてください。心というのは目では見えませんが、ダメージを負ったら肉体にその影響が現れます。症状が軽い最初の内は「すぐに元通りになる。」と我慢出来るかもしれませんが、“辛い”“逃げ出したい”という気持ちに蓋をしてずっと耐えていると、うつ病という最悪な結果となってジワジワとアナタ自身を苦しめることになります。確かに「まだ新入社員という立場なのにすぐ投げ出すのは……。」という気持ちはあるかもしれません。

ですが人間という生き物は、我慢することを延々経験すると、“辛い”という感覚が次第にマヒしていき、心身がボロボロになっていくのに気付かなくなってしまいます。どうか自分1人で悩むことはせず、家族や友人、職場の上司、必要なら専門医に相談してうつ病の魔の手から逃れましょう。

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