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今後の人生が不安で押し潰されそうなあなたへ!不安を和らげる3つのコツ!

明日のプレゼンが心配で眠れない、友達がどんどん結婚していって自分だけ取り残されている、自分たちが高齢者になった時には年金を受け取れるのだろうか…。人生は心配事に満ちていて、深く考えだすと不安な気持ちにとらわれてたまらない気分になる人は多いと思います。

10代や20代の頃は若くて体力もあり楽しい日々を送る中で気づかなかったことも、年齢を重ねると不安に変わることもあります。

はじめは仕事やお金、友人関係の心配をしていたのが、徐々に鍵をかけたかなど日常の動作まで心配になり、自分が誰にも求められずに死んでいくかのような漠然とした不安感にまで広がることもあります。

深刻なケースでは薬による治療や心理療法が必要になります。そうなる前に、「なぜ自分が今不安になっているのか」を知り、不安と共存しながらも豊かな日々を送れるようにしたいですね。

2種類の不安の特徴と、不安を飲み込み自分らしく生きていくためのコツ3つを紹介します。

もくじ

人生の不安は感じ始めるとキリがない

まず知っておきたいのが、不安のない人間はほとんどいないということ。「不安がまったくない」と言っている人は、不安が大きくて直面できなくなっているか、不安を感じる機能が麻痺してしまっているかのどちらかです。

動物とは違い脳や精神が発展している人間だからこそ、不安が生じるのですね。そして、一度人生のネガティブな面に目を向けてしまうとあらゆるものが不安の対象になってしまいます。そして、不安が不安を呼ぶ悪循環に陥り苦しみは雪だるま式に重なってしまうのです。

特に、想像力が豊かでよく物事に気づく人にとっては、世の中や人生は不安に満ちていて時には呼吸をすることも難しく、生きていけるかどうかという本質的な不安に取りつかれることもあるでしょう。

不安は果てがなく多様な分野に及び、渦中にいる本人にとっては耐えがたい苦しみを与えるものですが、2種類の不安があることを知ると客観的に不安を向き合うことができます。

人生の不安は二つあり?カギは注意と他人

一度不安の悪循環にはまってしまうと、それまで自分にとって楽しかったことや好きだった人さえも不安の対象になってしまいます。そして、自分の人生が不安に覆われて二度と浮上することができないかのような気分になりますね。

こうなる原因の一つは、全てが不安という器の中に入ってしまい「なぜ不安なのか」がわからなくなること。不安のおおまかな種類を知れば、自分が不安になっている原因を客観的に見ることができるようになり、不安にならなくてもいいことの分別ができるようになります。

不安の種類は大きく分けて2つ。1つは自分の意識が「この状態を何とかしたほうがよい」と感じて警告を発している場合。そして、もう1つは自分の人生や選択を人に預けてしまっていることにより自分でコントロールできない状態にある不安です。

自分が自分に注意を促すための不安

実は、人間にとって不安はなくてはならないものです。例えば、車道を歩いていると向かいから車が来てひかれる不安を感じて歩道に上がることや、食べようとした料理の色が黒ずんでいて不安を感じ食べるのをやめた場合を考えてみましょう。

両方とも、不安がきっかけになって「歩道に上がらなければ」、「これは食べてはいけない」という判断につながり危険が避けられたのですね。ここで、不安の感度が低い人は事故にあうことや、食中毒になる危険性が飛躍的に高まります。

不安は人間が持っているある種の防衛本能というべきもの。歴史的にも不安があったからこそ外敵から身を守る住環境が発達することや、食べ物の不足を恐れて貯蔵の技術が発展することにつながり、人類の歴史が紡がれてきたと言えるのです。

あなたが不安に感じるときは危機回避能力が活発に働いて、自分の深い意識から「注意しなさい!」と言われているのです。それを知ると、不安になった時には自分がどんな危険にさらされているのか冷静に考えることができますね。

他人によって左右されることの不安

自分の意識が注意を促してくる不安は危険を回避できる意味で人生にとって大切なものです。一方、他人によってもたらされる不安は自分でコントロールが効かないものですし、相手の行動一つで不安が増加してしまうのでやっかいです。

例えば、自分の進路選択をする時に、自分で決めるのが怖いから親の言うことや先生の言うことばかりを参考にするなど、人に大事な局面を任せる生き方をしているといずれ大きな不安に襲われるようになります。

自分の感情や意識であれば冷静に時間をかけて向き合うことである程度解き明かすことができます。しかし、他人の考えや思いを完全に理解することは絶対にできないので、自分が「なぜ今こうなっているのか?」「あの時の選択は正しかったのか?」という疑問への回答が永遠に得ることができません。

そして、常に人の感情や考えばかりに正解を求めてとらわれるようになり、しかし決してそれをつかまえることは叶わないのでいつでも不安に駆られることになります。自分からくる不安に比べてこちらはデメリットばかりです。

人生の不安は受け入れる3つの方法とは?

人生の不安は自分からの注意喚起として起きる場合と、他人の感情や考えに頼ってしまうことで生じる場合の2つがあるとわかりました。どちらの不安も非常に強いものでなかなか抜け出すことが難しいのが特徴です。

まず、抜け出すことは無理だと悟って吟味して受け入れることを考えてみましょう。まるまる受け入れようとすると心の容量がいっぱいになって苦しいですから、一つずつ不安を処理することで受け入れられる分量にしていくことが大切ですね。

不安は時にステップアップのきっかけにもなりますから、自分の不安をうまく分析してみる姿勢も大切です。

不安を自分に生かす方法を探す

社会的に成功している経営者やトップレベルのプロスポーツ選手の中には強い不安を持った人が多いと言われます。彼らは自分への警告としての不安をしっかりと分析し「どうすればこの不安を解消してステップアップできるか」を考え、そして実行に移すことができるのです。

普通は不安にとらわれるとその恐ろしさだけに目がいきがちですが、裏を返せば彼らのように現状打破の「きっかけ」として非常に優秀な材料なのです。

少しだけ引いた目線から不安をとらえて、自分がステップアップするために現状足りないものが何かを訴えているメッセージとして考えてみるとよいですね。

不安の優先順位を検討する

不安はいつでもどんな場所でも、そして対象が起こる可能性はほぼないとしても、気づいたらとらわれているものです。それらを全部受け止めていると精神的にどんどんと辛くなり、それがさらに新しい不安を生む悪循環にはまってしまいます。

不安がいくつも襲ってきたときにはいったん立ち止まりましょう。そして、今感じている不安のうちで今すぐ対処しなければならないものや、感じなければならないものがどれかを見極めましょう。

「そんな冷静に対処できないよ!」と思うかもしれません。しかし、不安を無理に消し去るのではなく自分の心の中に置いたままにしてよいことを自分に言い聞かせ、今感じなくてもよい不安だと思ったらそのままにしておくことで少しずつ楽になれます。

ほって置いたらいつの間にか消えている不安もありますし、不安がまた強まってきたらその時に考えればよいのです。不安に集中することでさらに不安を呼ぶ悪循環からまずは抜け出ることが大事です。

不安に感じても感じなくても起こることは起こると覚悟する

これを言ってしまうと元も子もないようですが、「どうせ来るときは来る!」と腹をくくってしまうと楽になることがあります。

例えば、人間が抱える不安の中で最も本質的な不安である「死ぬこと」に関するケース。これも、時間をかけて人間は必ず死ぬし考えてもしょうがないということを直感的にわかった時に不安が少し和らぐ場合があります。

他の日常的な不安や将来的な不安でも、積極的に「あきらめる」ことで逆説的に解放されることがありますよ。「来るときは来る!」と思っていも、現在感じている将来に対する不安のほとんどは実現しないと言われていますから、実際には起きないことがほとんどです。

不安は消すよりも仲良くやっていく!不安はもう一人の自分からのメッセージ

不安は人間の本質的な仕組みであり、避けることは難しいとわかりました。しかも、「不安を避けよう」とすると、より不安を気にすることになって不安が増幅されてしまうのが人間の精神。さらに、無理に不安を抑えようとすることは心にひずみを生じさせて、反発した不安が襲ってくることにもなります。

では、どうしたらよいのでしょうか。不安は悪いものではなく時にはステップアップのきっかけになりますし、自分に注意を促してくれるもう一人の自分からのメッセージととらえてうまく付き合っていくことが肝心になります。

不安に感じる自分を責めずいたわりながら、不安の中にある大事なメッセージをいつか自分の人生に活かせるようにゆっくりと進んでいくことが大切ですね。

まとめ

年齢を重ね、生活が落ち着いた頃にふと襲ってくる仕事や結婚、人間関係やお金の不安。それは老後の不安や漠然とした不安にまで広がりどうやってもコントロールできない大きさになってしまうかもしれません。

しかし、不安には自分の意識が危機回避のために注意を促すものと、他人に人生の選択を委ねたり過度に頼ったりすることで生じる2つの種類があると理解することで不安を客観的にとらえることができるようになります。

そして、不安の優先順位をつけることや「きっかけ」として生かすことを考える中で徐々にうまく不安と付き合うことができるようになりますよ。

不安は第二の自分からのメッセージだと考えて、無理なくゆっくり付き合っていくことで自分の人生をより豊かにしてくれるスパイスに変わります。

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