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心配性を克服するための5つの考え方とは!サラリーマン必見

几帳面、真面目、楽観的、前向き、など人の性格はさまざまです。人はひとりひとり違うのですから、いろんな性格があって当たり前なのですが、ひとつの性質に偏りが見られると生きづらくなるということがあります。

たとえば几帳面すぎると少しでも散らかっているとストレスを感じてしまって心穏やかに過ごせませんし、楽観的すぎるとついつい物事を雑に進めてしまって周囲の信頼を失ってしまいます。また、偏りが極端になると精神的な病気を引き起こしてしまうこともあります。

特に、心配性な人は要注意。心配性の人はストレスを抱えやすく、ネガティブになりがちだという特徴があります。それがどんどん積み重なると、ストレスによって体に悪影響が現れるほか、ひどい場合にはうつ病を発症してしまうこともあります。

こう聞くと「自分は心配性だ」と思っていた人は驚いてしまうかもしれません。ですが安心してください、心配性はちょっとした考え方で克服することができます。

もくじ

仕事にも影響が出る!心配性の人の特徴や心理状態は?

そもそも心配性というのはどのような性質なのでしょうか。

まず、心配というのは人間の本能のひとつでもあります。不確定なもの、不安なものに対して身構えるというのは、安全に生きるためにはなくてはならない機能でもあります。心配するから危険を事前に察知して避けることもできますし、心配すること自体は正常な心理なのです。

しかし、この心配が強すぎると心配性と呼ばれる状態になり、悩みの原因やネガティブ思考のもとになってしまいます。心配性の人たちには下記のような傾向が見られます。

自分に自信がなく価値のない人間だと思っている

楽観的な人や自分に自信がある人であれば、ある物事に対してすぐさま「自分は大丈夫」だと思えます。例えば試験を受けたとき、自分に自信がある人は「たくさん勉強したし、自分は才能があるから大丈夫だ」と思い試験に落ちても「運が悪かった。でも、何とかなる」と思えます。

ですが心配性の人は「試験前の勉強が不十分だったかもしれない。きっと落ちてしまうだろう」と考え、試験に落ちてしまったときは「やはり自分はダメな人間だった。これでは将来も不安だ」という思考に陥ってしまいます。

心配性の人は、不安に思ってもどうしようもないことを心配しているのが明白です。こうなってしまうのは、自分に自信がないため、自尊心が低いためです。“きっと自分なんてダメだ”という思い込みが、心配性の原因になっているのです。

人を信用することができないため心配になる

また、他人を信用できないため心配性になってしまう場合もあります。誰かが「問題ない」といっていても「本当に問題はないのか。どこかに欠陥があるのでは」と考えてしまうのが心配性の人です。ときにはそのことで他人を問いつめたり何度も確認してしまったりすることで、トラブルを引き起こしてしまうこともあります。

人は「信じてもらえない」ことに対してストレスを感じるため、心配性の人とは嫌悪感を与えてしまう可能性もあります。

サラリーマンが心配性を克服する5つの考え方とは?

ただし、心配性は考え方次第で克服することができます。起こってもいないことを心配したり、不安のために何もできなくなってしまってはもったいないです。サラリーマンの場合は心配性であることによって、ビジネスチャンスを逃してしまうこともあります。

過度な心配性だと思う方は、少し考え方を変えてみましょう。

人を信頼することで過剰な心配が少なくなる

誰かを信頼することができれば、心配が少し減ります。自分以外の人間の思考はわからないので、人が本心で何を考えているのか、自分のことをどう思っているのか、など不安になることもあるでしょう。

ですが、これはそもそも考えても答えのでないことです。不安になっていても完全に解決することはできないのです。

この考え方を逆手にとって、相手のことを不安に思うのではなく頼りに思ってみてください。どうせ相手のことはわからないのです。もちろん信頼しても裏切られる可能性がありますが、信頼しなくても裏切られる可能性はあるのです。ですからそもそも不安になってもならなくても、どう転ぶかなんてわからないのです。

ポジティブ思考を心掛けて心配の種を取り除く

そもそも心配性の方はネガティブ思考であることがほとんどです。それを改善してポジティブ思考になれば、心配性は克服できるでしょう。

具体的には、上手くいったシーンをイメージすること、表情や姿勢を明るくすること、前向きな言葉を口に出すこと、などです。自己暗示にも近いですが、これらを心がけるだけで自然と人間はポジティブ思考に変ることができます。

不安だな、心配だな、と思ったら「大丈夫、大丈夫」とつぶやくだけで、心も落ち着きます。最初は慣れないと思いますが、これを意識的に続けていれば「不安」と思ってもすぐに「大丈夫」と思えるようになるはずです。

心配な理由について冷静に考え心配性の自分を受け入れる

自分が心配性であることを自覚することも大切です。「そもそも自分は心配しすぎなのかもしれない」と考えることができれば、不安に思っていることが実はたいしたことがないのかもしれないと気づけるはずです。

仕事が上手くいくかどうか心配しているのであれば、「なぜそう思ってしまうのか」と掘り下げてみましょう。準備が不足していると思えば下準備を綿密にすればよいですし、時間が足りないと思うのであれば少し残業して仕事を進めておくなど、解決法が見つかります。

自分は心配性であるということを受け入れ、ひとつひとつの心配ごとについて掘り下げてみれば、今自分が何をすべきかが見えてくるはずです。それをひとつひとつ解決していけば、心配は解消されます。

心配の原因はよい生き方がしたいから!前向きに考える

とはいっても心配性であることはデメリットだけではありません。心配は「失敗したくない」という思いから生まれます。これは失敗したりリスクを負うことなく、「より良く生きたい」ということでもあります。つまり、明るい未来のために心配をしているのです。

こう考えると、心配性の人は未来のために慎重に色々考えることができる人、とも言えることがわかります。つまり、大局でみればポジティブな人なのです。楽観的な人の「どうなっても別にいいや」とは違うのです。このことを知っておけば、心配性も悪くないと思えませんか?

少し考え方を変えてみることで、「心配性=悪」と悩まなくてもよくなります。

自分でコントロールできないことは心配する必要はない

また、心配してしまう理由について一度しっかり考えてみることも心配性の克服に有効です。心配事には「自分が何とかできるもの」と「自分の力ではどうにもできないこと」の2つがあります。

例えば仕事の納期についての心配であれば自分の頑張り次第で何とかできますが、大事な仕事の日の天候などは自分の力ではどうにもできません。この判断をつけることができれば、心配事の数が減り、気持ちが楽になるはずです。

日常生活に支障がある場合は不安障害の可能性も!

ただし日常生活を送るのに支障があるほど心配でたまらない、という場合には不安障害である可能性もあります。どうしても心配が続いて不安が解消できないのであれば、一度精神科や心療内科に相談してみてください。

あまりにもひどい場合にはうつ病など、精神的な病気を引き起こしてしまうことがあるので、薬物療法も可能です。不安に効果がある漢方薬、抗不安薬などもあるので、医師に相談してみてください。

まとめ

心配性というのは決して悪い性質ではありません。より慎重に、より完璧に生きることができるのですが、同時にストレスも多く抱えてしまいます。

心配性の方の多くは、考えても仕方のないことを不安に思ってしまいがちです。考え方を変えて、心配性を克服すると今よりも楽に生きることができるでしょう。仕事の効率も上がりますし、パフォーマンスも良くなります。

心配性で悩んでいる方は、一度冷静になって「なぜなのか」を自分に問いかけてみてください。

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