この世界にいる人間は誰しもが等しく幸せに生きる権利を持っています。
しかし、そんな自由の下、特に資本主義社会においては個人の行動次第でいくらでも成功する人と、成功しない人とが生まれ、その差は非常に大きくなります。
そんな世界で私達が感じるのは劣等感ではないでしょうか?そうした劣等感は自分を惨めにさせ、成功したとされる人達との軋轢を生じさせます。
今回ご紹介するのはそうした劣等感を克服させるための生き方および考え方です。
今劣等感を感じている方、劣等感まではいかなくとも、どこか自分に後ろめたさを感じているという方はぜひご覧ください。
もくじ
一度見つめ直そう!あなたを支配する劣等感はどのタイプ?
私達が抱く劣等感には実は様々なものがあり、その感じ方や原因にも様々なものがあります。自分が感じている劣等感やその原因を探ることが気分の良いものではないかもしれません。
しかし、まずはそうした劣等感のタイプを知ること、その原因を知ることで劣等感は克服できます。
自分の気持ちや環境、劣等感の原因を思い浮かべながら、じっくりと考えてみてください。少なくともどれか1つは当てはまる可能性が高く、複数個当てはまる場合もあります。
周りは凄いのに?友達の人生と見比べてしまう劣等感
劣等感はその名前の通り、周囲と比べて自分は劣っていると感じる思いのことをいいます。
そしてこの周囲の対象となる人物のなかには、自分にとって身近で心を許せる相手であるはずの友達が含まれる場合もあります。
友達は身近な存在である分、仕事にしても私生活にしても、その「友達の人生の充実度」を知ることが容易いのではでしょうか。故に劣等感を抱くことも多く、その劣等感と友達であるという事実との狭間で苦しむことになるのです。
友達からすれば雑談をしているだけだとしても、劣等感を抱く側としては嫌味でしかないようなケースもあるのです。
自分だけできない?能力に対して感じる劣等感
劣等感は人の人生と比べることだけでなく、その「能力の差」にも劣っていると感じてしまうことがあります。
これは主に仕事の面で感じることが多く、成果を出せている周りと成果を出せていない自分との間に隔たりがあると感じることがあります。そうした隔たりによって人間関係をこじらせってしまったり、仕事面で大きなストレスを感じたりすることもあるかもしれません。
いずれにせよ、自分の能力が足りないと感じることは、パフォーマンスを大きく下げてしまうことに繋がるのです。
もっとも能力を磨けばこうした劣等感を抱くこともなければ、隔たりを感じることもないのでしょうが、劣っているという感情のバイアスがかかった時点で、「自分には才能がないから無理」だと制限をかけてしまうこともあります。
今ここじゃなければ…、環境と時代に対する劣等感
現代の日本に対しては、閉塞感や停滞感を感じる方も少なくありません。何に向かって頑張っているのか、頑張ることによって何が得られるのかをイメージできる人は少なく、生きづらさを感じることも多いのではないしょうか。
そんな状況下では「環境と時代」に対しても劣等感を強く抱くようになります。
わかりやすい例で表現するならば、「バブルの時代や高度経済成長の時代は良かった」などがあるでしょうか。
確かに人は環境と時代によってその人生を大きく左右されます。どの環境・時代に生まれるかは選ぶことができない不可抗力だとわかってはいても、自分とは違った環境・時代に輝けた人およびそれ自身に劣等感を抱くのです。
すぐに試したい!劣等感を克服するために必要な生き方・考え方とは?
それでは劣等感を克服するために必要な生き方や考え方をご紹介していきましょう。ここでご紹介する方法はあなたが劣等感を感じていることを前提にご紹介させていただくものです。
しかし、すでにご紹介した通り、劣等感には様々なタイプがあります。ここでご紹介する方法も、人によっては劣等感のタイプに応じて自分が充填を置いて取り組むべきものと、そうでないものとがあるかもしれません。
少しずつ地道に試してみて、自分にどのような変化が起こるかを様子見していきましょう。
自分と周りは根本的に違う人間だということを受け入れよう
「自分と周りは根本的に違う人間だ」ということを受け入れられるようになると、私達はグッと生きやすくなるはずです。
劣等感を抱く原因には「自分は周りと違うから」という認識があることに起因しますが、そもそも違うことが当たり前だと思うことができれば、そうした劣等感の原因を消滅させることができるのではないでしょうか。
それに周りと違うことは悪いことなどではありません。違って当たり前、違うからこそ良いのだと自分に言い聞かせてみましょう。
その違いこそが私達の世界に彩りを与え、あなたの人生を面白くさせるのです。違いは個性であり持ち味、そのことを忘れないようにしてください。
幸せの基準は自分次第、自分なりの価値観で大丈夫
人間同士は根本的に違う存在である一方で、その「幸せ・価値観も人それぞれ」ということを知っておかなくてはならないでしょう。
周りが賞賛している事象は、あなたにとって賞賛するようなことではないかもしれません。周りが受け入れられないと思っている事象は、あなたにとって受け入れられるものかもしれません。
そうした価値観の基準は各人の判断に委ねられているものであり、あなたが考える基準に照らし合わせれば良いのです。
もしかするとあなたの周囲にはあなたに冷たい言葉を浴びせ、劣等感を抱かせるようなことがあるかもしれません。
しかし、そうしたことは無視して構いません。あなたはあなたの幸せ・価値観を大切にしましょう。
焦らなくても大丈夫、あなたは絶対に成長できる存在
劣等感を克服するために最も有効で、最も難しい方法が「成長する」というものです。人間は成長することによって劣等感を跳ねのけ、劣等感を抱いていた頃よりも強い存在になることができます。
しかし、そうした成長のための経験を積み重ねていくことはとても大変で、努力をしなくてはなりません。途中で辛い思いをすることもあれば、もう諦めたいと思うこともあるでしょう。
ただ、人間はそうしたステップを超えれば必ず成長できる存在なのです。そのチャンスは誰でも等しく持っているものであり、それはあなたも同じです。
劣等感を抱いている原因が仕事ならば成果を挙げられるよう行動すること、原因が私生活にあるならば友達付き合いや趣味などを充実させることなどを実践していきましょう。
そうしているうちにあなたは成長し、劣等感を克服できているはずです。
劣等感を持つのは不自然なことではない、とても自然な考え
劣等感を抱くことは不自然なことではありません。まずは「自然な考え」であることを受け入れるようにしましょう。故に友達に対して劣等感は持ってしまった場合などにも、自分に対して嫌悪感を抱く必要はなく、その事実を冷静に受け入れれば良いのです。
冷静になることができれば、自分を客観視することもできますし、それを克服するために行動することもできます。劣等感の字面を気にすることはありません。
「劣っている」のではなく、「違っている」、「個性である」と考えるようにしてみてはいかがでしょうか?見方を変えれば劣等感に対する感覚も変わってくるのではないでしょうか。
劣等感と上手に付き合っていけるようになりましょう。
自分に優しく!劣等感に駆られたらリフレッシュをしよう
劣等感を抱いて辛くなってしまった時、疲れてしまった時は、自分に優しくなってください。きちんと休んだり、趣味に没頭してみたりと、「リフレッシュ」することを心掛けましょう。
劣等感は今回ご紹介したような生き方・考え方を実践していくことで克服することもできますが、距離を置いてリフレッシュすることによっても、その辛さを和らげることができます。
自分にとって最もリフレッシュできる方法を考えてみてください。
劣等感から距離をおくことは現実逃避ではありません。自分のモチベーションをコントロールすることも劣等感の克服に必要なことなのです。
休んだり趣味に没頭したりする他にも、逆に劣等感は抱かせる原因に近付いてみるのも手かもしれません。そうすることで劣等感なんてものはそもそもなかったということもあるかもしれません。
まとめ
劣等感は抱く対象・原因には「友達の人生と比べること」、「自分の能力」、「生きている環境・時代」などがあります。
そうした事象から生じる劣等感を克服するためには、「自分は周りと違うことを受け入れる」、「自分なりの幸せ・価値観を大切にする」、「劣等感を克服するために自分を成長させる」などの方法が有効でしょう。
また、人は劣等感を持って当たり前の生き物です。そのことに嫌悪感を抱く必要はなく、上手く付き合っていくことも大切です。
劣等感を克服するために生き方・考え方を変えていくことはもちろん重要ですが、劣等感の対象・原因から距離を置いてリフレッシュすることも重要でしょう。
劣等感を抱かなくなった時、あなたは自分の人生を自分なりの価値観でより豊かにすることができるはずです。