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漠然とした不安感に襲われるのはなぜ?原因に繋がる3つの習慣とは?

日常生活の中で、急にふとした不安に襲われることってありませんか?特に何があったというわけではないのに、漠然と「どうしよう」「怖い」と感じる不安です。今回はこの「漠然とした不安感」についてお話します。

何の脈絡も無く急に襲ってくる不安感は、考えようによっては一種の予感のようにも思えて、さらに怖く感じますよね。でも、その漠然とした不安感にはちゃんと理由があるのです。その理由さえわかっていれば、漠然とした不安感を防ぐこともできますよ。

もくじ

漠然とした不安感の正体は「無意識」に得ている情報!脳は記憶を繋いで思考にする

まず、この漠然とした不安感の正体は「記憶」です。これは、意識的に持った記憶ではない場合が多く、何気なく目や耳にするものがほとんどです。たとえば、何気なく見ていたニュース、聞こえて来た会話など「無意識」に得ている情報が元になっています。

脳はとっても優秀で無意識に得た情報も「必要かもしれない」と一時的に保管しておくのです。そしてその記憶が一定期間使われなければ自動的に捨てます。この一時的に保管されている間に、その記憶と関連付けられる感情を持つと、それがさも自分に当てはまるような気がするものです。

このように脳は記憶と繋いで思考に渡してきます。それが漠然とした不安感の正体です。この仕組みが分かっていれば、急に襲ってくる漠然とした不安感が怖くなくなります。

これが原因!漠然とした不安感に繋がりやすい日常の過ごし方とは?

そうは言っても、できることなら漠然とした得体の知れない不安感は持ちたくはありませんよね。でも、その為に必要なもの以外見ない、聞かないでは日常生活を送ることができません。

そこで、漠然とした不安感を持ちにくくなる日常の過ごし方を知っておきましょう。その過ごし方がわかっていれば、必要以上に不安を感じる頻度は減りますし、もしも漠然とした不安感を持ったとしても、すぐにそこから抜け出すことができるようになりますよ。

テレビや新聞からの情報量過多!漠然とした不安感は心霊番組を見た後の恐怖と同じ

まずはテレビや新聞など、情報の元となっているものとの向き合い方についてです。何気なくテレビを眺める、そばに置いてある新聞や雑誌をぼんやりと見る、これだけでも情報はあなたの中に入ってきています。

意識的に見たり読んだりしているのであれば、頭の中できちんと「これは自分のことではない」と判別することができるのですが、無意識に得ている情報にはその線引きがありません。これが漠然とした不安感に繋がります。

テレビは観たいものを意識的に見る、新聞や雑誌は読むか読まないかのどちらかにする、と無意識の情報が多すぎないように意識をしてみましょう。無意識に入ってきた情報が自分にとって怖いと感じる情報であれば、その後その情報がさも自分に起ることのように感じやすくなります。これは心霊番組を見たあと、いつもいる自分の部屋が怖いと感じるのと同じことです。

SNSで他人の生活を知りすぎる!見ているのはほんの一面、全てではない

今はネットでも情報を得ることができますよね。少しでも疑問に感じたことはスマホに話しかけるだけで解決してしまうこともあります。その延長でSNSの利用でも多くの情報を得ることができます。

特に、他人の生活をSNSを通して知ることが多い人は漠然とした不安感に襲われやすいものです。その人がSNSで公開している生活の一部を知ることで、自分と比較してしまいやすくなります。そうすると、その人が持っているものを自分が何も持っていないような気がして不安感に襲われやすくなります。

SNSはコミュニケーションツールとしては大変重宝しますが、全ての人が生活の隅々までを見せているわけではありません。ほんの一面だけを見せています。それを理解した上でSNSを利用するようにしないと、自分はダメだという思いが強くなり、何かに付けて漠然とした不安感に襲われやすくなるのです。

自分に自信が持てない!どんな自分なら対処できるかを知らない、知ろうとしない

漠然とした不安感に襲われる要素として「自信が持てていない」ということがあります。

たとえば、災害のニュースを見た時に「こんなことが自分にも起ったらどうしよう」と考えるのは普通のことですよね。でも、漠然とした不安感に襲われる人は、自分がそうなった時にどうすれば良いのかを知りません。どこに逃げれば良いのか、何を持って逃げれば良いのか、など必要な情報を持っていない上に、自分がその自体に対処できるという自信がないのです。

対処できる自信が無いことは、いつまでも不安感として心の中に残ります。自信がなければ、自分以外の人やものに頼らなければなりません。でもそれは自分以外なので「絶対」とは言い切れませんよね。それが次の漠然とした不安を呼び込んでしまうのです。

漠然とした不安感に陥らないためには?少しの工夫で漠然とした不安感は手放せる

では、どうすればすでに持っている漠然とした不安感を手放すことができるのでしょうか?それがわかっていれば、また同じような不安に襲われても怖くありませんよね。漠然とした不安を手放すことはできます。そのためには、その不安と自分自身に向き合わなくてはなりません。

漠然とした不安感が強い人にとっては、少し怖いと感じるかもしれませんね。でも少しずつでも良いので、まずはやってみましょう。一度手放すことができれば、次回から漠然とした不安感に心を占領されるようなことはぐっと少なくなりますよ。

自分は特に何が不安なのか?自分の弱点を知ることから始めてみよう

まずは、あなたが「特に不安と感じやすい物事のジャンル」を知ることから始めてみましょう。仕事、将来、お金、人間、恋愛、老後、事件、事故、災害など、さまざまな不安の中であなたは特にどれが不安でしょうか?その特に不安に感じるものに、あなたの弱点があります。

何かを改善するには、改善すべきものがどこにあるのかを知ることはとても大切なことです。何かが壊れた時に、どこにその原因があるのかがわからなければ、修理をすることができないのと同じですね。

それをまずは突き止めましょう。漠然とした不安を感じる対象がいくつもあるのであれば、一つずつ良く考えていきます。そうする内に「自分はこの手の不安に弱い」という傾向が掴めてくるはずです。

何があれば不安でなくなるのか?想定できることに対処する準備をしてみよう

あなたが特に何に対して漠然とした不安を感じやすいかがわかったら、その弱点についての対処法を考えてみましょう。お金の不安に弱いのであれば、貯蓄を始める、病気の不安に弱いのなら、生活習慣を見直すなど、原因に適した対処をすれば良いのです。

もしかしたら、一つに対処してもまた更なる不安が出てくるかもしれません。でも、それならそれでまたそこに対処する方法を考えれば良いのです。これは実はみんながやっていることで、漠然した不安を持ったことをきっかけに、何かに備えることにしたという人はたくさんいます。

自分の持ちやすい漠然とした不安感を打ち消すためのものを持つということは、事件が怖いから大金は持ち歩かないなどと同じで、一度わかってしまえば、無意識にできる対処です。

漠然とした不安感は危機管理能力の高さ!きっとあなたは回避できる

漠然とした不安感を持ちやすい人は、自分では「どうしてこんな事ばかり考えてしまうのだろう」と気が滅入ってしまうのではないでしょうか?周囲の人はみんな何の不安も持たずに過ごしているように見えて、それがまた不安感を募らせることもあるでしょう。

でも、あなたが持つ漠然とした不安感は、一種の危機管理能力です。「不安だ」と思っていると慎重になることができます。一般的に考えて、慎重な人は迂闊な人よりもアクシデントに遭遇することは少ないでしょう。生きていく上で危機管理能力は非常に重要な能力です。

世の中には「もう少しだけ気をつけていれば良かった」ということがたくさんあります。それを無意識にできているのですから、何かが起ったとしてもあなたは回避できるはずです。漠然とした不安感を持ちやすいことをあまり気に病まず、自分の能力の一つとして受け入れてみるのも良いのではないでしょうか?

まとめ

漠然とした不安感を持っていると、たまに「やっぱり!」という場面に遭遇することがあります。それが記憶に強く残ると、次回から漠然とした不安感を無視できなくなるものです。

「前回もそうだった、きっと今回も」と思い始めると、もう不安感を持つこと自体に恐怖さえ感じるのではないでしょうか?でも、それも脳の働きです。潜在意識の中に持っている事象について人は敏感になります。常にその情報に関することを探しながら生活をしているようなものですね。

敏感になると、その物事を深く観察してしまうので、変化に気が付きやすくなります。でも逆に言えば、それはそれだけの話です。漠然とした不安が出てきても「きっと何か見たものを結び付けているのだろう、ではついでに、もしそうなったらどう対処するか考えてみるか」と軽いルーチンとして捉えておくと良いですよ。

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